FRESH ACTRESS 福原遥

FRESH ACTRESS INTERVIEW 福原遥

PHOTO=池永一之 INTERVIEW=斉藤貴志

17歳になった「まいんちゃん」
「ウレロ」新シリーズに出演

――1月から「ウレロ☆無限大少女」(テレビ東京系)で準レギュラーということで、一発本番の収録はうまく行ってますか?
「私、アドリブがあまり利かないので緊張しますけど、自分的には頑張っていて。お客さんがブワーッと反応してくれたら、私たちもどんどんヒートアップしていく感じで、楽しくやっています」。

――遥さんの演じる役のキャラは……。
「ギャル系です。小悪魔みたいな」。

――へーっ。遥さんの清楚なイメージと正反対な?
「全然違います。バカリズムさんの妹役で、ガーッと話すタイプで、きょうだいゲンカをいっつもしてるんです。あと、小悪魔な感じが台詞にも出て、発言がすごく面白いんですよ!」。

――たとえばどんな台詞がありました?
「“男のオトし方”みたいな講座をやって、『そしたら必ずオチる』とか説明したり。あと、男の人の前ではブリッコして『○○くぅ~ん♪』みたいな感じなんですけど、お兄さんと話すときは『はぁ?』とか(笑)。やっていて楽しいです」。


――遥さんも今、話しながら手がやたら動くのが、無意識でしょうけど男子がキュンとくる小悪魔っぽさがあります。
「ホントですか!? 確かに動きは多いかもしれませんね。クックック……(笑)」。

――その笑い方も特徴ありますね。
「笑い方は(明石家)さんまさんに似てると言われるんですよ」。

――それで、「ウレロ」の話が来たときはどう思ったんですか?
「うれしかったです。観たことがあって、友だちの間でも流行っていて、改めていっぱい観ました。でも、ずっと(芝居を)続けて収録するのは、やる分には難しそうとも思いました」。

――実際、皆さんアドリブを入れてくるんですよね?
「すごいです。劇団ひとりさんなんか、リハーサルから毎回違うアドリブを入れてきます。でも、みんなでそうやっていると全然違う方向に行っちゃうので、早見あかりさんがパパッとしっかり戻してくれる感じです」。

――早見さんとは合間に話したりも?
「します。すごくやさしくて、お姉ちゃんみたい。早見さんはあまり緊張しないタイプみたいで、『ウレロ』をずっとやっていることもあると思いますけど、私が『緊張する~』ってウロチョロ回っていたら、『大丈夫だよ』ってギュッとしてくれました」。

――それは心強いでしょうね。他の共演者さんとは?
「お兄ちゃん役のバカリズムさんは、お話のなかで妹愛がすごくて、妹の追っかけみたいなんです。私の手をつかむシーンがあったんですけど、リハーサルでは軽く腕に触れるだけで、どうしてかと思ったら、『よっちゃんイカを食べたから、臭いと思って』と言ってました。めっちゃやさしいです」。

――バラエティもよく観ているんですか?
「大好きで、お笑い芸人さんが出ている番組をいっぱい観てます。ダンソンとか友だちと学校でやったり。特にザキヤマ(山崎弘也)さんが好きで、テレビに出ていると『面白いなぁ』って観ちゃいます。あと、又吉(直樹)さんも好きです」。


――芥川賞を受賞した「火花」も読みました?
「読んでないんです。読書はあまりしないから難しそうで。でも、マンガは深く読みます。『今日、恋(をはじめます)』とか少女マンガのラブストーリー系が好きで、ドラマになった『失恋ショコラティエ』とか、そういうのをいっぱい探して読んでいます」。

――キュンとなるシーンもあります?
「普通に頭をポンポンとか見て、友だちと『キャーッ!!』と言ってます。乙女ですから(笑)」。

――友だちと話していて、笑わせたり笑われたりもしますか?
「ありますね。いつもオーバーリアクションだし、何か発言して『バカだね』と言われたり。何を言ってるんだろう? でも、どちらかというと自分が笑っている方です」。

――「ウレロ」のようなコメディもやりつつ、女優として進んでいくんですよね。
「『(烈車戦隊)トッキュウジャー』の映画に出て、演技がすごく楽しかったんです。自分と全然違う性格の役を演じて、深くまで入って、『こういう行動をするんだ』とか考えるのが面白くて」。

――演じる楽しさを改めて感じたシーンがあったんですか?
「というより、1コ1コをどれだけやり遂げられるか。毎回いろいろ悩んで、やり終わってから作品を観て反省して、良かったと思ったことは一度もないけど、もっとやりたくなる。そうやって頑張るのが好きなんです」。

――悩むことも含めて楽しいと。さっき「アドリブが利かない」という話がありましたが、逆に台本はかなり読み込んでおくタイプ?
「家で読み込みます。『この場面の前にはどういうことがあったのか?』とか全部考えて。それでも現場でパッと出てこないから、台本の後ろの方にブワーッと書き込んでおいて、本番前に読み返しています」。

――真面目なんですね~。目標は井上真央さんだそうで。
「そうなんです。会ったことがあるんですよ。NHKで、大河ドラマの撮影をされていて、スッと前を通られて。『あーっ……』となって見ていましたけど、めっちゃきれいでした。『花より男子』から観ていて、しっかりした女優さんという感じで、いろいろな役ができて。すごいなと思っていました」。


――遥さんと同じ子役出身で、今は当時のイメージもなく一流女優ですね。
「そこは一番、私にとって大きいです。私もそういう風になりたいので」。

小さい頃とは性格も変わりました
自分磨きで朝に走ったりしてます

――今の時点で、子役イメージから脱皮する必要性みたいなものは感じてますか?
「感じます。ずっと子役として扱われて、バラエティに出ても小さい頃は『遥ちゃん』って感じだったのが、今は『福原さん』みたいに変わってきて。普通に女優として扱ってもらう分、もっと頑張らなきゃと思います」。

――すでに小さい頃の遥さんとは別人のような印象もあります。
「自分でもそう思います。性格も変わりました。小さい頃は『えーっ、どうしよう? わかんな~い』みたいな感じで、ハキハキしゃべれなくて、行動もゆっくりで遅くて。大人として扱われるようになると、周りの同世代の子を見て『置いてかれている。しっかりしなきゃ』と思ったところもあります」。

――性格は自ら変えようと思ったわけですか。
「自分でも変わろうと思ったし、周りの方も人見知りが直るようにしてくれました。まいんの頃、収録前に人とちゃんと話すレッスンみたいなのを、1ヵ月ぐらいしてくださったり。あまり大人の方と話したこともなくて、目も合わせられなかったので」。

――まいんちゃんのイメージからも早く脱却したい感じ?
「私がまいんちゃんをやっていたことは、ずっと覚えていてほしいです。だけど、『女優の福原遥が昔、まいんちゃんをやっていた』と言われるようになれたら、うれしいです」。

――今や遥さんは女子高生ですが、学校生活も充実してますか?
「はい。すごく楽しいです。2学期は文化祭に出られなかったんですけど、準備は手伝って、みんなとダンスの振付をしたりしました。ワチャワチャ教え合いながら、ワーッとはしゃいで」。

――放課後に友だちと遊んだりも?
「遊びに行きますよ。この前よみうりランド行きました」。

――ブログにも書いてましたね。あれは放課後だったんだ。
「当日、放課後に友だちが『行こう!』となって、急いで行って、2・3時間遊んで帰りました。私は仕事がいつ入るかわからないし、友だちも部活が急に休みになるから、ちょっとでも時間が合ったら『遊ぼう!』となります」。


――そのよみうりランドでは、ひと足早いクリスマス気分だったようで。
「イルミネーションがすごかったです。カップルがいっぱいいて、友だちと2人で『なんだよ~』と言いながら、ちょっと寂しかったんですけど(笑)」。

――実際のクリスマス当日はどう過ごすんですか?
「歯医者さんが入ってるんですよね(笑)。クリスマスはすいていて、私は何も予定がないので」。

――理想のクリスマスというと、どんな感じ?
「デートに行ったり、イルミネーションを見たり? という話を友だちに聞いたり、テレビで観たりして、ちょっと味わっています。でも、もし自分がそうなったら、あまり楽しくないと思うので。周りのカップルを見たりするのが、キュンキュンします」。

――なぜ自分だと楽しくないと?
「友だちと一緒の方が楽しいと思います。クリスマスは毎年、友だちと過ごします。ピザを食べたり、ケーキを作ったり、プレゼント交換をしたり、仮装したり」。

――仮装もするんだ。
「します。帽子をかぶったりして。100均のですけど(笑)」。

――サンタさんはまだ来ます?
「来ないです(笑)。来てくれるなら、自分磨きグッズがほしい。洋服とかコロコロ(美容ローラー)とか。今はマネージャーさんのを借りてやっているので」。


――スリムな遥さんにコロコロは必要ないのでは?
「必要あります! 私、疲れるとすぐ顔に出るんですよ。そういうのをなくすために、コロコロをしています。すごく自分を磨きたいので」。

――そう言えば、ブログを見ると運動もしているようですね。ハンモックヨガをやったり、早朝ランニングをしたり。
「ホットヨガにも行ってます。ランニングは友だちと朝7時に待ち合わせて、家が離れているので電車で行ったら、ラッシュの時間に当たって『やっちまった!』と(笑)」。

――ランニングをするために電車に乗るんですか?
「1人で近所も走りますけど、友だちと一緒の方が楽しいので。走ってから、そのままジムに行って、1回仕事して、そのあとにホットヨガに行ったり」。

――ストレス発散させたいOLみたいな(笑)。
「違いますよ~。普通に17歳っぽいこともしてます。公園に行ってブランコに乗るとか。でも動くのが好きなので、家でもストレッチとかしてます」。


――料理は「クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!」(NHK Eテレ)が終わった後も、やっているんですか?
「たまにやってます。和食が好きで、健康的な食生活をしようと思って、朝はささみにしたり。毎日だと飽きちゃうから、チーズや梅干しを巻いて焼いたりしています」。

――食も自分磨きに繋げているんですね。2月にはファンイベントがあるそうで。
「どういうことをしたらファンの皆さんが喜んでくれるか考えながら、計画を立てています。握手会も楽しみで、感謝の気持ちを伝えるイベントにしたいです」。

――今年も残り1ヵ月を切りましたが、来年チャレンジしたいことはありますか?
「女優さんとしてお芝居を磨いて、高校生の間にドラマや映画やCM色んなことにチャレンジしたいです」。

――仕事以外のことでは?
「私、仕事が入ってないとグータラしちゃうんですよ。『時間があるから大丈夫』と思っちゃって。逆に休みがないと『ここにちょっと時間が空くから友だちと遊ぼう』とか、いっぱい予定を入れるので、そっちの方が私は好きです。365日全部、何か予定を入れたいです」。

    


  

福原遥(ふくはら・はるか)
生年月日:1998年8月28日(17歳)
出身地:埼玉県
血液型:A型

【CHECK IT】
子役として2005年に小学1年生でデビュー。2009年3月30日からスタートした子ども向け料理番組「クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!」(NHK Eテレ)で主人公の柊まいん役をアニメ・実写パート共に務め、爆発的人気を呼ぶ。2012年に「ピチレモン」(学研パブリッシング)のモデルオーディションでグランプリとなり、同誌専属モデルに。2014年には「烈車戦隊トッキュウジャー THE MOVIE ギャラクシーラインSOS」に車掌のレディ役で出演。現在、「すイエんサー」(NHK Eテレ)に出演中。2016年1月スタートの「ウレロ☆無限大少女」(テレビ東京系・毎週金曜日24:52~25:23)で準レギュラー。

詳しい情報は研音公式HP