五戸美樹の「生まれ変わったら鈴木愛理さんになりたい」 アンジュルム@日本武道館

五戸美樹の「生まれ変わったら鈴木愛理さんになりたい」

HUSTLE PRESSでハロプロ関連のライブレポートを書いております、フリーアナウンサーの五戸美樹(ごのへみき)です。

節目の5月がやってきてしまいました。5月30日にアンジュルムから田村芽実、31日にモーニング娘。’16から鈴木香音、それぞれグループを卒業する…。どうなってしまうんだろうと、ソワソワしていたファンが多いと思います。
でもまず、田村芽実ちゃん(めいめい)の卒業コンサートは、本当に良かった。この9人での武道館は、最初で最後。最後にして、最高の、完成度の高い、細かい所まで作り込まれた、素晴らしいコンサートでした。

今回は、「アンジュルム コンサートツアー 2016春『九位一体』~田村芽実卒業スペシャル~」@日本武道館のレポートです!
(生放送のあと駆けつけて、なんとかギリギリ1曲目に間に合いました!)
 


 
1曲目は『次々続々』(4月リリース曲)。このオープニングに、私はもう一気に心奪われました。
緑のレーザービーム照明が武道館全体を立体的に刺し、次々続々のリズムに合わせてビームが交差しながら、中央ステージがせり上がり、速く激しいダンスがピッタリそろう!すごい。こんなハロプロ見た事ない!本当にゾクゾクしました。卒業コンサートだという事を抜きにして、アンジュルムがカッコ良すぎて涙が出てきました。

続いて『ドンデンガエシ』!ここで会場は最初の最高潮を迎えます。サビで客席左右半分ずつペンライトを上げるのは今や定番となり、アンジュルムは大ホールが似合うグループになった事を見せつけてくれました。まさに大ドンデン返し!スマイレージ時代の苦労が、今ここに実りました。

自己紹介MCは、名前を言って意気込みを言うスタイルに。「和田彩花。自信しかありません」なんてもう、カッコ良いとしか言いようがありません!
 


 
ステージで早着替えし、『糸島Distance』(4月リリース曲)。汗びっしょりで切ない表情をするなんて、反則的に可愛い…。そして、まだ入って半年足らずの上國料萌衣ちゃん、グッと歌がうまくなり、大成長を見せてくれました。全てのダンスと歌詞を覚えるだけでも大変なのに、武道館限定の曲と立ち位置を覚え、堂々と立つなんて、とんでもない頑張り屋さんです。アンジュルムに入ってくれてありがとう。「かみこ!好いとーと!!」と心の中で叫んだのは私だけではないでしょう。

続いての3曲はいずれも、昨年リリースのセレクションアルバムのボーナストラックから。『カクゴして!』はピンクの照明で可愛いく、『汗かいてカルナバル』はサンバ調で南国気分に。
『マリオネット37℃』は、メンバーがマリオネットになって、ミュージカル調に。操るのは相川茉穂ちゃん。あやつり人形、だけど意思がある、「そうです私はしたたか」…。歌詞に合わせて見事に演じてくれました。曲のラストは相川茉穂ちゃんが一人ステージに残り、スクリーンに映る自身と重なってバレエダンスを踊る…。彼女のための曲になっていました。良い味出してます。
 


 
そして、ハロプロのリーダーである、℃-uteの矢島舞美さんが登場し、卒業する田村芽実ちゃんに向けて手紙を朗読。「にぎやかなアンジュルムの中でも、めいめいはムードメーカー。なるチカ(合同のライブハウスツアー)やハロコンで、一人ミュージカルを熱演してくれた。堂々とミュージカルのステージに立ってほしい」(内容抜粋)と語り、抱きしめました。

矢島舞美さんの言葉を受け、『新・日本のすすめ!』は力強く、田村芽実ちゃんのソロから!めいめいの大好きなミュージカル風に編曲されていたように思います。『夢見る 15歳』や『ミステリーナイト!』といったスマイレージ時代の曲も、間奏が編曲され、“今のアンジュルム”の曲になっていました。

『プリーズ ミニスカ ポストウーマン!』は、当時のMVの映像がスクリーンに!生で歌う今の2期メンバーと、当時の2期メンバーが交互に映って、「あんなに子供だったのに、キレイになったなぁ」と泣ける演出。「物語は続く」、これまでも、これからも。
 


 
全員ステージから下がると、スクリーンに企画VTRが映し出されました。今回は、鬼ごっこをして、バーベキューをする映像。ただただ、楽しく遊んでいるだけのVTRではありますが、本当に仲が良いのが伝わりました。
アンジュルムは、周りがうらやましくなるくらい、良いチーム!支えているのは2期といっても過言ではないかと。サブメンバーとして加入し、正規メンバーになるまで試練を乗り越え、そこからさらに、スマイレージが一番大変な時期を経験した4人。一方3期、特に室田・佐々木コンビは、溢れる才能から、すぐにセンターポジションで歌って踊るようになり、アンジュルムとしてV字回復を見せた、どちらかというと恵まれた時期の加入。2期と3期、ギスギスしてもおかしくない状況で、2期が率先して騒いで遊んで、1期一人になった和田彩花ちゃんの負担を減らし、良い潤滑油になってくれている…そんな事を思いました。
 


 
ここから、さらに田村芽実スペシャルに。田村+3期4期で『シューティングスター』と『天真爛漫』のメドレー。後輩たちを引き連れて、すっかりお姉さんな田村芽実ちゃん。振り付けもミュージカル風に変更されていたようです。

さらに、1期2期で『叙情組曲「スマイルファンタジー」』。2014年の、スマイレージ時代のミュージカル中の曲で、「出会ってくれて、ありがとう」「あたしとあなたが出会うファンタジー」と、和田・中西・竹内・勝田が田村に、田村が4人に、歌で会話をして、歌で感謝の気持ちを伝えていました。竹内朱莉ちゃんが、涙で歌えなくなりました。お客さんも、たくさん泣いていました。めいめいの歌い方は本当のミュージカル女優のようで、この武道館では、すでに彼女はミュージカルスターになっていました。

そして、田村芽実ちゃん以外の全員で『交差点』。アンジュルム全体を歌った歌が、今日はめいめいの歌に。「人生の大きな交差点は時々訪れるものでしょう。笑顔でそれぞれの道を歩いてゆこう」。涙で歌声はボロボロだったけれど、すごく伝わる歌だった…。そして泣かずに真っ直ぐ前を向いている芽実ちゃんが印象的でした。

おそらくこの部分はかなり田村芽実ちゃん自身で考えたのではないかと。福田花音ちゃんの卒業コンサートの時のように、本人にぴったり合っているスペシャルセットリストでした。

この時まで個人的には、めいめいの卒業はまだ早いのではないかと思っていました。まだ17歳。アイドルをやりながら、舞台をやるのはどうだろか、なんて勝手に考えた時もありましたが、今日の、もうミュージカル女優として今まさに花咲かんとしているめいめいを見たら、今しかないと、そう思わせてくれました。
 


 
2期4人でのMCもこれが最後。勝田里奈ちゃんのトークでは、笑ってはいけない、怒られているような場面で、中西香菜ちゃんが笑わせようとして、一番最初に噴き出すのが田村芽実ちゃん、と教えてくれました。最近では、笑いをごまかそうと、せき込んだり、泣きそうなフリをするのだとか(笑)。

ここからは一気に明るく、『私、ちょいとカワイイ裏番長』で会場が「チョイカワ」で盛り上がり、『乙女の逆襲』はレーザービームで妖しく光り、ノンストップで『大器晩成』、ラストの『スキちゃん』へ。ステージも客席も笑顔いっぱいで、世界中の人を笑顔にしてくれる、そんな楽しいステージでした。
 


 
“めいめいコール”に応えて、アンコールは田村芽実ちゃんのソロから。赤地に白の水玉模様が入ったワンピースで、『自転車チリリン』。「メリー・ポピンズ」みたいな、可愛いめいめい。

鳴りやまない“めいめいコール”と、紫に染まった会場の中で、めいめいの手紙朗読の時間になりました。(以下、朗読抜粋)
「スマイレージが大好きで、新メンバーが入るのが嫌だった。『そんなに嫌なら受けたら?』と姉に勧められ、受けたのがきっかけ。あのミニスカートを履いた時の感動が忘れられない。改名とメンバー増員に、気持ちを切り替えショートに。アンジュルムが大好き。表現する事が大好き。一人前の表現者になって帰ってくる。約束させてほしい、待っていて。全ての皆さんにありがとう」。

そして『旅立ちの春が来た』。アンジュルムの卒業式には欠かせない曲です。

最後に一人ずつ挨拶。佐々木莉佳子ちゃんは、涙を我慢しようと変な顔と声になりながら、「夢を叶えた田村さんと同じステージに立つのが夢」と語ってくれました。

ラストは『友よ』。飛んで跳ねて抱き合って、めいめいを囲んで、ステージがせり上がり、キャノン砲で紫のキラキラテープが飛んできて、華やかに終演しました。

田村芽実ちゃんはダブルアンコールに応え、「17年生きてきて、今日が一番幸せ。世界中の誰より幸せ。伝えたい事は一つだけ。ありがとう!あ、もう一つあった。大好き!!」。

こちらこそです。楽しい時間をありがとう!大好き!!
めいめいの初舞台、みんなで見に行きましょう!!

そしてこれから、8人で歩みを続けるアンジュルムを見守っていきます!
 


 

「アンジュルム コンサートツアー 2016春 『九位一体』 ~田村芽実卒業スペシャル~」セットリスト

 
M1 次々続々
M2 ドンデンガエシ
M3 糸島Distance
M4 カクゴして!
M5 汗かいてカルナバル
M6 マリオネット37℃
M7 新・日本のすすめ!
M8 夢見る 15歳
M9 ミステリーナイト!
M10 プリーズ ミニスカ ポストウーマン!
M11 有頂天LOVE
M12 シューティングスター~天真爛漫/田村+室田・相川・佐々木・上國料
   叙情組曲「スマイルファンタジー」/田村+和田・中西・竹内・勝田
M13 交差点
M14 恋ならとっくに始まってる
M15 私、ちょいとカワイイ裏番長(Intro-Long ver.)
M16 乙女の逆襲
M17 七転び八起き
M18 臥薪嘗胆
M19 出すぎた杭は打たれない
M20 大器晩成
M21 スキちゃん
<ENCORE>
EN1 自転車チリリン/田村
<田村芽実卒業セレモニー>
EN2 旅立ちの春が来た
EN3 友よ
 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 


 
1月28日「チャオ ベッラ チンクエッティ」のライブレポはコチラ⇒
2月4日「Juice=Juice」(NEXT YOU)のライブレポはコチラ⇒
2月13日「ハロプロ研修生」のライブレポはコチラ⇒
2月17日「こぶしファクトリー」のライブレポはコチラ⇒
2月24日「LoVendoЯ」のライブレポはコチラ⇒
3月9日「カントリー・ガールズ」のライブレポはコチラ⇒
3月20日「Hello! Project ひなフェス 2016」のライブレポはコチラ⇒
4月15日「アップアップガールズ(仮)」のライブレポはコチラ⇒
5月5日「ハロプロ研修生 春の公開実力診断テスト」のライブレポはコチラ⇒
5月6日「LoVendoЯ」のライブレポはコチラ⇒
 
 

五戸美樹(ごのへ・みき)

生年月日:1986年4月9日
出身地:埼玉県
血液型:A型
 
【CHECK IT】
お茶の水女子大学文教育学部を卒業後、2009年にニッポン放送入社。アナウンサーとして「垣花正あなたとハッピー」中継レポーターや、ショウアップナイターなどの番組を担当し、2015年11月退職。2015年12月からエイベックス・マネジメント(株)に所属し、フリーアナウンサーとして活躍中。趣味はアイドル観賞(特にハロプロ)、野球・競馬観戦。特技はマラソン。

五戸美樹出演の「エクストリームBeauty」がTOKYO MXで16:30~17:00放送。スカパー!プレミアムサービス547ch・YouTube・ニコ生・AbemaTV FRESH!で16:30~17:30配信(17時までMXと同内容)。https://goo.gl/qLRAD9いずれも毎週月曜日~水曜日。MC:伊倉愛美。
主にハロプロをゲストに呼ぶトーク番組「アイドルもういっちょ」出演中。(制作テレビ朝日、auヘッドラインで配信中)
 
詳しくは五戸美樹オフィシャルサイト
五戸美樹Twitter
五戸美樹Facebook
五戸美樹ブログ