NEW FACE GIRL 桜井日奈子

NEW FACE GIRL INTERVIEW 桜井日奈子

PHOTO=古賀良郎 INTERVIEW=斉藤貴志

CMで光る「岡山の奇跡」は聡明で文武両道の女子高生

――岡山から東京へは新幹線で来ているんですよね?
「そうです。3時間ちょっとで。ずっと寝ています(笑)」。

――秋・冬の岡山はここが良い、ということは?
「岡山後楽園はこの間撮影してきて、すごくきれいな場所です。あとは、やっぱりフルーツがおいしくて」。

――秋のフルーツではないけど、桃が好きだそうで。岡山産は違います?
「全然違います! 清水白桃が一番好きで、すごく甘いんです。マスカットもおいしいんですよ。ひと粒ひと粒がハート型のあります。すごく不思議な」。

――へえ~。岡山の女子高生が遊びに行く場所というと?
「岡山駅の近くに大きいイオンがあります。西日本最大級で7階まであって、すごく広くて。そこに行けば服のブランドもいっぱいあるし、映画館もあって、けっこう時間を潰せますね」。


――日奈子さんもそのイオンで遊んでいると?
「そこができたのは1年ぐらい前で、小さい頃はUFOキャッチャーで遊んだ記憶がありますけど、最近はあまり。中学の頃はプリクラをすごく撮ったかも。プリ帳というより、画像を携帯に送れるんです。それが目当てでした」。

――「いい部屋ネット」のCMでは歌も歌っていますが、カラオケは?
「歌は好きですけど得意じゃなくて、カラオケに行っても自分からは入れません。友だちが歌うのを聴いてることが多いです。採点機能が苦手なんですよね」。

――日奈子さんは部活少女だったんですよね。
「幼稚園から高校まで、ずっとバスケをやっていました。帰りは男の子っぽいノリで、『(餃子の)王将』とか行ってました。『食べるぜ!』って感じで(笑)」。

――量もかなり行くんですか?
「はい。食べるのは大好きで。部活の後に自分で揚げる串揚げ屋さんで、ドン引きされるぐらい食べたこともあります(笑)」。

――生活の中心がバスケだったぐらいですか?
「中学までは『全国目指して頑張ろうぜ!』という。お父さんがバスケのコーチをしていて、私の試合も観に来て指導するくらい、バスケ一家だったんです。でも、高校ではやらないつもりでした」。

――なぜですか?
「進学校に入ったので、学校で部活に力を入れる度合いが違っていて。でも、いざ入ったら、疼いちゃいました。練習は毎日2時間しかできなくて、短かったんですけど、集中して頑張って。県大会までは勝ち進みました」。

――ポジションは?
「ガードです。中学からずっと」。

――感動的だった試合はあります?
「高校の最後の大会で、勝つのは無理そうな相手と当たって競ったんです。私が3ポイントを打ってファールをもらって、フリースローを3本決めたら逆転という場面で、3本決めたのは感動的でした。フリースローも3ポイントも得意でした」。


――漫画みたいですね。普段の部活でも青春的なことがあったりは?
「よくありました。私、けっこう熱くなるタイプで。高校最後の試合まで残り1週間というときに、先生が近くの中学の子たちの練習相手をすると言い出して、私たちをほっといて、その子たちの指導を始めたんです。『あと1週間しかないのに』と思って、先生に泣きながら『こんなことをしている場合じゃないんです!』と言って、体育館を飛び出しました。そしたら仲間が追い掛けてきてくれて……という。バスケのことになると、熱くなっちゃいます」。

――一方で、勉強も頑張っていたそうですね。
「両親はお仕事を応援してくれますけど、『勉強も頑張りなさい』と言われていて。『テストで何点以上取らないとダメ』とかではなくて、『やることはきちんとやりなさい』って感じです」。

――今は受験生ということで、1日何時間ぐらい勉強しているんですか?
「塾に行っていて、周りがすごいんです。9時間とか12時間とか。『私もやらなきゃ』って、1日7時間はしようと」。

――おーっ。目指している学部は?
「文学部の英米文学科に興味があります。演技力を磨くうえでもいいと思うし、英語を話せるようになりたいのもあって。グローバル化に対応して(笑)」。

――ハリウッド女優を目指して?
「ハリウッドは目指してないですけど(笑)、最近、シェークスピアの作品とかは観るようにしています」。

――プロフィールでは、数学も得意科目になってますが。
「前は得意だったんですけど、もうそんなことないです(笑)。3年生になってから難しくなって……。プロフィールは変えたほうがいいです(笑)」。

――東京の大学に進学して、上京するんですよね?
「そのつもりです。一人暮らしにワクワクしてます。あまり料理とか得意じゃないけど、これを機にできるようになって、女子力を上げたいです」。


――今の料理の腕前は?
「えーっと……レベル1ぐらい(笑)。作れるのは野菜炒めぐらいですね」。

――住む家は「いい部屋ネット」で探すんですか?
「もちろん(笑)。セキュリティがちゃんとしていることが絶対条件。広さとかにはあまり期待してません」。

――現実的なんですね。今の部屋もいわゆる女の子っぽい感じでもなく?
「ぬいぐるみはたくさん置いてます。お仕事をしていて、いただくことが多いので。コロプラさんのクマとか、ベッドの横にダーッと飾っています」。

――バスケ関係のものは?
「ポスターとかは貼ってません。『スラムダンク』が好きで、マンガは置いてあります。世代的には自分より上ですけど、家族でアニメを観てました」。

――好きなキャラクターは同じガードのリョータとか?
「私は鉄板で流川が好きです(笑)」。

――それで、東京ではオシャレ女子も目指すわけですか?
「東京はファッションの最先端じゃないですか。お仕事をさせてもらってから、服にも興味が出てきて。今はあまりお買い物もできないし、お仕事で東京に来ても観光はできないので。こっちに出てきたら、渋谷や原宿に行きたいです」。


――109とかに?
「行ってみたいです。前にも行ったんですけど、東京にいる叔父さんと叔母さんと行って、若者に呑みこまれて戸惑っていたから申し訳なくなっちゃって。だから、こっちのお友だちも作りたいです。それで一緒にウインドウショッピングをしたり」。

――他にも、東京暮らしを始めたら行きたいところはあります?
「ディズニーランドにすごく行きたいです! お父さん、お母さんとは行ったことがあって楽しかったけど、友だちと『キャーッ!』って感じではなかったので。ミッキーの耳も付けてみたいです」。

恥ずかしがり屋で人見知りなのに
前に出たい気持ちもあったんです

――デビューのきっかけになった「岡山美少女・美人コンテスト」も、もともと副賞のディズニーランド旅行が目当てだったそうですが、芸能界に憧れはあったんですか?
「小さい頃に『いいな』と思ったことはありましたけど、具体的に女優さんになりたいとかモデルさんになりたいとは考えてなくて。アナウンサーかキャビンアテンダントになろうと思って、勉強してました」。

――人前で何かやるのは好きだったんですか?
「恥ずかしがり屋で人見知りで、前に出たい気持ちはあっても勇気が出ない感じ。どっちかというと、友だちのやることに便乗することが多いです」。

――じゃあ、コンテストでは勇気を振り絞って?
「そうでした。事前にウォーキングレッスンが設けられていて、行ってみたら、かわいい子がたくさんいて。もう帰りたくて仕方なかったです(笑)」。

――いざ出たら、気持ち良さもありませんでした?
「どうだろう? 30秒の自己PRがあって、みんながダンスや歌を披露していたなかで、私が唯一できるのはバスケだったからドリブルをやろうと、裏でボールを持っていたんです。緊張で手が震えちゃって、バスケはずっとやってきたのに、うまく突けるかすごく不安でした。でも、ステージに出たら何か吹っ切れて、案外うまくいって、股を通したりもできました。それもあって、会場の方が良いパフォーマンスをした人に投票するオーディエンス賞も、グランプリとダブルでいただけたので。『本当に出て良かったな』と思います」。

――本番に強い、度胸があるタイプなんでしょうね。
「緊張はすごくしていました。今でもします」。

――コメディエンヌぶりが出た「いい部屋ネット」のCM撮影でも?
「すごく何回も撮りました。監督さんが『今ので100%だけど、120%で行こう』という感じだったので」。

――「お隣さんは超イケメ~ン」のところとか? 「ワオ」って面白い表情をする。
「ああもう、『イケメン』って一生分、言いました(笑)。自分では思い切りやったつもりでも、伝わらない。そういうところで、表現は難しいなと思いました」。


――「白猫プロジェクト」の「学園祭・カフェ篇」では、ゲームに夢中な松木安太郎さんたちを見て微笑んで、目が合って逸らすのが印象的です。ああいう表情もいろいろやってみたんですか?
「あれは難しかったんですよ。一回見て、テレて。松木さんのことがちょっと気になるんだと心に思わせながら……エへへへへ(笑)」。

――今のは照れ笑い? 日奈子さんは思い出し笑いが多くないですか? さっきの撮影中も「満員電車が面白かった」と1人で笑っていましたが。
「アハハハハ(笑)。恥ずかしい……。笑うことは多いです」。

――CMでも笑顔が素敵です。
「でも、学校でボーッとしていると『怖い』と言われます。『怒ってるの?』と聞かれて。頭のなかでは全然楽しいことを考えているんですけど。だから『もっと笑ったら?』とよく言われてます。黙っていると話し掛けにくいみたい。人見知りで、慣れてきたらしゃべれるんですけど」。

――リアルの学園祭では何かやったんですか?
「うちのクラスはオム焼きそばを作りました。3年生は模擬店を出せるので。私は野菜を切る担当で、一生懸命切りました(笑)」。

――過去の学園祭で、特に印象に残ってることは?
「中学生の頃に劇をやりました。どのクラスもできるわけでなくて、抽選で当たって。『これは前に出るチャンスだ!』と思って、盗賊役をやったんです」。

――それは主役とかではなくて?
「そこまで『前に出るぞ!』って感じではなくて(笑)、出たがりな部分はちょっとあって、でも、恥ずかしさもあったから。それで盗賊をやって『アッハッハッハ』って感じで笑ったら、みんなに失笑されました(笑)。おとなしいと思われていたので、ワッとなる役とギャップがあって、ビックリされたみたいです」。


――その盗賊役が女優を目指すきっかけになったとか?
「というわけではないです(笑)。まだドラマとかやってないですけど、CMやモデルのお仕事をさせていただくなかで、悲しい表情とか笑ったりとか、歯を見せず微笑むとか、いろいろな表現の面白さをちょっと知って、演技に興味を持ちました」。

――ドラマや映画を観るのは好きなんですか?
「大好きです。観るジャンルは幅広いですけど、お仕事をさせてもらってからは、ただ単に観るだけでなく、『この女優さんはどんな気持ちで演じているんだろう?』ということも考えながら、観るようになりました。北川景子さんが憧れで、最近だと『探偵の探偵』が面白くて」。

――北川さんが殴ったり殴られたりしていましたね。
「アクション系もカッコよかったです。私、運動神経にはけっこう自信あるので、ワイヤーアクションもいつかやってみたいです」。

――来年には女優デビューもあると思いますが、最初はどんな役が来そうとか、予感はありますか?
「全然想像つかないです。『白猫プロジェクト』の撮影で、使われるかわかりませんけど、困り顔とか悲しい顔をしたら誉められました。悲しいことを思い浮かべたとかではなく、スッとそういう表情ができていたみたいで、自分的には笑うよりやりやすかったです。でも、どんな役が来ても演じられるように勉強します」。

    


  

桜井日奈子(さくらい・ひなこ)
生年月日:1997年4月2日(18歳)
出身地:岡山県
血液型:O型

【CHECK IT】
2014年に「岡山美少女図鑑」の表紙登場から「岡山美少女・美人コンテスト」にて美少女グランプリを受賞。地元でCRED OKAYAMA「誕生祭」スチール広告や岡山理科大学「教育学部新設PR」のウェブCMなどに出演していたが、2015年5月28日から配信の「LINE MUSIC」ウェブCMをきっかけに“岡山の奇跡”として全国的に注目される。大東建託「いい部屋ネット」、コロプラ「白猫プロジェクト」のCMに出演中。12月20日(日)には「岡山美少女・美人コンテスト2nd」が岡山イオンで開催され、プレゼンターを務める予定。

詳しい情報はインセント公式HP

  
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