原宿駅前ステージ1周年ウィークを終えて

2015年下半期いちばんアイドル界を賑わせたと言っても過言ではない、原宿駅前ステージが8月24日にグランドオープンから1周年を迎えた。それに伴い、原宿駅前ステージでは8月21日~27日にかけて「1周年ウィークありがとうフェスティバル!おもちゃの玉手箱をひっくり返しますよ!」公演が開催され、日によって変わる公演内容はまさにおもちゃの玉手箱をひっくり返したかのようで毎日ワクワクとハラハラが止まらなかった。ワクワクとハラハラがとまらなかった理由を挙げていこうと思う。
 

公演のセットリストが違う!

 
出演者は原宿駅前パーティーズ(ふわふわ、原駅ステージA、原宿乙女、ピンクダイヤモンド)に変わりはないが、この1周年ウィークでは各グループのメンバーを入れ替えたシャッフル公演が行われた!
ピンクダイヤモンドには既存の辰巳さやかに加え、ふわふわから吉澤瑠莉花と横田美雪、原宿乙女から湯浅璃々愛、原駅ステージAから牧野真鈴のシャッフルユニットとなった。「SUSHI PARTY」と「Oh!Ma-Tsu-Ri」の2曲を披露し、曲中では吉澤と横田が側転、牧野はハンドスプリングに挑戦したり、「Oh!Ma-Tsu-Ri」の冒頭で“わっしょい、わっしょい、わっしょい”の掛け声と共にメンバーが作った神輿の上に吉澤が立つなど様々なパフォーマンスで観客を沸かせた。
ふわふわには、原宿乙女から堤理緒と斉藤ジェニファー愛里、原駅ステージAから染野里奈と磯部杏莉、ピンクダイヤモンドから野村舞鈴が加わったユニットになった。登場時にはふわふわの衣装を着る他グループのメンバーに割れんばかりの歓声が起こったが、メンバー自身はかなり照れていた印象。特に染野・磯部の原駅ステージAコンビ(笑)。「フワフワSugar Love」と「White Sweet Kiss」の2曲を披露し、「White Sweet Kiss」のイントロで岩崎春果が務める“だるまさんが転んだ”の花形パートは染野と磯部が日替わりで務め、2人ともメンバーの方に振り向くときに変顔をしたりして楽しんでいた。自己紹介ではシャッフルメンバーの磯部が“N・E・G・I、ネギ光線~”、野村“まりんはリンリンリン、まりんはリンリンリン、みんな笑顔でリンリンリン”、堤“ピーピッピ!ピーピッピ!ハッピーリッピーリッピー!ハッピーリッピーリッピー!”、染野“茨城県から来ました、利根川のマーメイド!”、斉藤“目指すはふわふわの~大天使~”とふわふわらしい自己紹介を披露するなどシャッフルならではの光景が見られた。
原宿乙女には既存の佐久間ジュリーと三根優希に加え、ふわふわから赤坂星南と佐伯茉央と高岡志帆と中野あいみ、原駅ステージAから田谷菜々子、ピンクダイヤモンドから瀧澤彩夏が参加し、「Final~フィナール~」と「Stranger in the night」の2曲を披露した。中でも、佐伯は既存のメンバーにも劣らないくらいの抜群のスタイルで観客から自己紹介(原宿乙女はランウェイを歩いてから自己紹介する)などで歓声が起こっていた。
原駅ステージAには既存の伊藤貴璃、入江ひなたに加え、ふわふわから岩崎春果と平塚日菜と兼次桜菜、原宿乙女から上原瑠愛と中田陽菜子が参加した。「Let’s Breakin’ Out」と「パラノイア」の2曲を披露し、OPでは伊藤と入江がダンスバトルをしたり盛り上がっていた。このシャッフルを見ていて、1年前は少なくともダンスがうまいとは言えなかった平塚が原駅ステージAの楽曲を踊る姿に感動と成長のスピードに驚かされた。
 

新曲披露!

 
この1周年ウィークではたくさんの新曲が発表された。
まず、原宿駅前ステージOP曲が「Can You Hear My Voice」から新曲の「Welcome to the Miracle Land」に変更になった。クラップから始まるアップテンポな曲で、振り付けも覚えやすく曲中にウェーブするところがあるなど、まさに“原宿駅前ステージ=Miracle Land”と思えるようなアトラクションのような曲となっていた。
さらに全体曲の「Can’t Stop My Dreaming」が新曲の「Do U wanna Crazy Night?」に変わった。この曲はかっこいい。かっこいいの一言につきる。序盤から終盤にかけて本当に踊り狂ってる(良い意味で)。サビで指差しがありそこで全体が一度止まるのだが、そこからまた激しく踊り出す緩急がたまらない。全体曲2曲とも中毒性のあるサウンドで今でも頭から離れない。
さらに、新曲としてふわふわから「チアリーダー」、原駅ステージAから「キャノンボール」も発表された。「チアリーダー」はふわふわらしい可愛らしい楽曲となっているが、ふわふわの楽曲としてはダンスが激しい。「キャノンボール」は原駅ステージAの楽曲としては珍しい明るい曲で、クラップするとこなどあって盛り上がっていた。
 

新ユニット発表!?

 
ふわふわの松崎梨央がメインボーカルで、ふわふわから吉澤瑠莉花と横田美雪と山本七聖と兼次桜菜がバックダンサーに起用された新ユニットによる新曲「TOKYO MAGIC」が披露された。松崎の力強い歌声と歌詞に聞き入ってしまったが、バックダンサー4人の息のあったダンスも必見である。松崎の歌唱力には前々から定評があったが、しっかりと聞ける場面がなかったのでファンとしてもこのユニットはかなり嬉しい!
さらに原宿乙女の中田陽菜子、堤理緒からなる新ユニットによる新曲「!(エクスクラメーション)」も披露された。白と黒のモノトーンのペア衣装でカッコいい。歌詞にも注目して見ていきたい。
 

ふわふわ初の単独公演!

 
過去に原宿乙女、原駅ステージAと単独公演を行ってきたが、この1周年ウィークで待望のふわふわ単独公演が行われた。会場内の壁にはふわふわメンバーのコメント入りの写真が貼られているなどメンバーがいかに楽しみにしていたかが伝わってきた。ふわふわの楽曲にはじまり、原駅ステージAのカバーや、トークコーナーでは遠藤・鈴木による「恋のレッスン」振付講座が盛り上がっていた。最後には、新メンバーの伊藤小春が発表され、今後のふわふわの更なる活躍に期待がもてる。9月前半には2回ふわふわ単独公演が行われるので、まだ見られてない方はぜひ足を運んでいただきたい。
 

2年目初のバースデースペシャル開催

 
原宿駅前ステージ2年目突入1発目のバースデースペシャルが1周年ウィーク最終日に開催された。昼公演は山本七聖、夜公演は吉澤瑠莉花の構成になっていて、お互いに手紙を読みあうなど、どちらも2年目のSTARTに相応しいバースデースペシャルとなった。山本が吉澤に手紙を読む際に手紙が見つからないハプニングが起こったが、手紙なしで吉澤に想いを伝える山本のアドリブ適性の高さに驚かされた。バースデースペシャル2年目からの変更点として、バースデーガールは「HARAJUKU❤駅前Stageで逢いましょう!」をセンターで歌う形になるということ。さらに、これは昼公演のみだったが、バースデーガールがファンの方をお見送りする(夜公演は実施されなかったので今後は未定)点が追加された。細かい点としては、バースデーガールがかぶるケーキ型の帽子が新しくなっていた(笑)。
 
 
以上が「1周年ウィークありがとうフェスティバル!おもちゃの玉手箱をひっくり返しますよ!」公演であり、かなり盛り沢山の内容だったのでこの公演タイトルに嘘偽りはなかった。
2年目に突入した原宿駅前ステージにこれからも目が離せない。チケットの本人確認が始まり、新たに興味をもった人も入場しやすくなった「原宿駅前ステージ」。そんな人たちの参考になればと思う。
 
 

ライター・YKDM