PICK UP ACTRESS 山口まゆ

PICK UP ACTRESS 山口まゆ

PHOTO=城方雅孝 INTERVIEW=斉藤貴志

 
 

16歳の実力派女優が初の刑事もの
「相棒-劇場版Ⅳ-」でヒロインに

 
 

――「相棒」はドラマで観てました?

「学校から帰ってきて、再放送しているのを観てました。だいたい1回ごとに話が終わるので、続けて観てなくてもわかって楽しいです」。

――劇場版に出演が決まって、ご家族も喜ばれたのでは?

「今までで一番大きいお仕事だったので、お話をいただいたときは家族全員ビックリでした。正式に決まるまでちょっと間があったので、ずっとドキドキしながら『やりたいなぁ……』って」。

――まゆさんはいつもリアルな演技を見せてくれますが、クランクイン前に台詞を覚える以外に、何か特別な準備をしているんですか?

「今回は衣裳合わせが早めにあって、衣裳から演じる瑛里佳のクールなイメージとか、役作りに反映できる部分がありました。そのときに練習用の銃をもらいまして、家で使い方を練習したり、徐々に作っていった感じです」。

――銃を家で構えてみたりも?

「そうですね。初めて触ったので、どんな感じになるのかと思って。結構重くてビックリしました。BB弾くらいの軽いのは持ったことがあったんですけど、本物(仕様)の銃はズッシリきて。(撃鉄を)カチッとやらなきゃいけないじゃないですか。知らなくて指を挟んでしまいました(笑)」。

――瑛里佳は10歳のときにイギリスで誘拐されてから7年間、行方不明だった設定で、普通の中高生役より背景を想像するのが難しいですよね?

「台本を読み込んでいると、わからない部分がたくさん出てきてしまいました。もともと外国にいて、日本人ということでいじめを受けていたり。そういうところは想像しかできませんけど、自分なりにいろいろ考えました。そこで受けた傷は一生消えないものだと思いますし、それが原因でいろいろなことが起きたので、大切に演じないといけないなと。あと、現場に行くと雰囲気がつかめるから、撮影しながら役ができたようにも思います」。


――台本ではわからなくて現場でつかめたことというのは、空白の7年間の心情とか?

「それもですし、組織のアジトの雰囲気がつかめなかったから、撮影日に早めに現場に行って、『ああ、こういう感じなんだ』とわかりました。『仮面ライダー』とかで見るような場所の本物を見られて感動でしたね。筋トレ道具があったり、ハッカーの部屋にはパソコンが並んでいたり。みんなが違う仕事をしていて、“仲間”って感じがいいなーと思いました。瑛里佳のベッドもありましたね」。

――カーテンを閉めて、ろうそくを吹き消して、ブーツを脱いで寝るところはカッコ良かったです。

「あのシーンは私も個人的に好きです。あと、北村一輝さんとは以前、『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』でご一緒させていただいて、私のことを覚えていてくださって。アクションシーンでアドバイスをいただいて、本当に助けてもらいました」。

――どんなアドバイスを受けたんですか?

「ソファーから転げ落ちるときに痛くない落ち方とか、どうすればアクションが大きく見えるかとか。重いシーンのことで悩んでいたら、『自分なりの瑛里佳でいいんじゃない?』とか、いろいろ言ってくださいました」。

――瑛里佳について、まゆさんの「強い意志を持った女の子」というコメントがパンフレットにありましたが、他にはどんな印象がありました?

「仲間を守りたい想いは強いように思います。昔は周りに仲間がいなくて助けを求められなかったから、初めてできた仲間は体を張ってでも守ろうとしていて」。

――みんな自分より年上の大人だけど。

「『私も行く』と言ったり、自分も積極的に計画に参加したいんだろうなと思いました」。


――話し方や仕草にも瑛里佳らしさは出しました?

「さっき話したように、まず服装から入りました。私は普段ああいう服は着ませんし、耳にピアスをつけているのも、瑛里佳に入りやすい部分だったかなと思います」。

――そうすると目線も自然に鋭く?

「そうですね。本編ではずっと笑ってなくて、だいたい険しい目をしていますね(笑)」。

――現場では、休憩中も笑わないモードだったり?

「常に台本を読んでいました。いつもは台詞をだいたい全部覚えて、現場には台本を持ち込まないようにしているんです。でも今回ばかりは、何回も台本を読み直しました」。

――それだけ今までの作品と違っていて?

「大変でした。やっぱり『相棒』はすごく大きな作品なので、出られるのはうれしいけど不安もあって。自分の全力を尽くして、できる限りのことはやりました」。

――「くじけそうになった時もありました」とのコメントもありましたが、どの辺でくじけそうに?

「初めてのことが本当に多くて。アクションも初めてで、ガードレールを跳び越えるシーンで苦戦しました。撮影のないときも東映スタジオに行って、実際に跳ぶガードレールと同じ寸法で作ってもらったもので練習したんです。最初はマットを高めに敷いたところから」。

――最初は足が引っ掛かったり?

「そんな感じでした。跳ぶときによくバランスを崩して倒れそうになって、恐怖心が出てしまって。『アクションは恐怖から入ったらできない』と言われて、まず恐怖心を取るところから頑張りました」。

――時間にすれば数秒のシーンのために。

「そこはやっぱり『カッコ良く見せなきゃいけない』というのがありました。カッコ良く走って、カッコ良く跳び越えたくて」。

――もともと運動神経は?

「走ることは好きです。階段を駆け上がるシーンは全力で走って楽しかったんですけど、跳び越えるのは小学校以来で全然やってなかったので、難しかったです」。

――本番はバッチリだったんですか?

「私のクランクアップがその跳び越えるシーンだったんです。現場に行ったら警備員をビンタするシーンも急に追加されて、最初は躊躇しましたけど思い切りビンタして。跳び越えるのも含めて、2回目でOKが出ました。大きいカメラで撮られていて緊張しましたけど、監督のカットの仕方が力強く『ハイ!』という感じで、エキストラの皆さんも拍手してくださって。うれしかったし、達成感はものすごくありました。練習してきた甲斐があったなと思いました」。


 
 

映画では全然笑わなかったけど
普段はいつも笑っています(笑)

 
 

――さっき出た拳銃の扱い方も難しかったり?

「それも苦戦しました。銃に弾を込めていくシーンがあって、1時間ぐらい前からずっと練習したり。銃はすごく固くて、『女性の手では扱いにくい』とも言われたので、一生懸命やらなきゃと」。

――銃をしのばせながら、ホテルの部屋に侵入するシーンも緊迫感がありました。

「ああいうのも初めてでしたね。撃つ格好をしながら、監督には『素早くやったほうがカッコいい』と言われて、ドアを入ってすぐ構えるところは何テイクもやりました。銃の向け方もカッコ良く映るようにアドバイスをいただきながら」。

――水谷豊さんと反町隆史さんにも銃を向けました。

「縛られているところからパッと立って、素早く動けるように頑張りました。水谷さんが瑛里佳の秘密を見抜いて言うシーンは、お芝居というより右京さんにすべてを持っていかれるように生で感じて、自分は空っぽ状態になりました。すごい俳優さんのお芝居を目の前で見ることができて、自分が気づかないところでも勉強させていただいたのを改めて感じました」。

――劇中で問題提起されている国家と個人についても考えました?

「瑛里佳はそこまで大きくは考えてないのかなと思います。自分の仲間を守り抜きたい、大事な人を助けたい想いのほうが強いんじゃないかと思いました」。


――今回に限らず、まゆさんは反抗期や陰のある少女の役が多くて、作品内ではあまり笑いませんよね。普段はどうなんですか?

「『いつも笑っているね』と言われます(笑)。『ずっと口角が上がっているね』とか。むしろ笑っているほうが多いかもしれません」。

――へーっ。同級生と比べたら、落ち着きはあるのでは?

「どうなんですかね? 逆に『幼い』と言われることが多いです」。

――テンションが上がるのはどんなとき?

「高校でみんなでお弁当を一緒に食べるときですね。机をくっつけてワイワイしながら、友だちの恋の話を聞いたり、遊びに行く予定を立てたり、盛り上がってます。普通の高校生の感じで」。

――東京の女子高生としては、遊びに行くのは原宿や渋谷?

「そうですね。おいしいお店とか『ここ行きたいよね』と言って。あと、最近はカメラにハマっていて、写真を撮りに行くときもあります」。


――本格的にやっているんですか?

「趣味程度ですけど、去年の16歳の誕生日にミラーレス一眼のカメラを買ってもらいまして。同業の子と一緒に撮りに行ったり、その子をモデルに撮ったり。人物でも景色でも何でも撮ります」。

――そんなまゆさんが、「相棒-劇場版Ⅳ-」の試写で瑛里佳を演じている自分を観て思ったことは?

「ブスッとしてるな、って(笑)。自分のイメージした瑛里佳が皆さんに伝わればいいなと思いました。映画自体はスケールの大きさにビックリして、こんな作品に自分が携われたんだと改めて実感しました」。

――ザックリ言って、今、演じることは楽しいですか?

「楽しいです。やっているときは考えることが多いですし、不安もたくさんありますけど、撮り終わって自分が出た作品を観ると『こういうふうにできたんだ』と思ったり、自分なりにどんどん追求していくのが楽しく感じます」。

――4月からは高校2年生になりますね。

「高1は入学したてで、オドオドしているところがたくさんありましたけど、クラス替えもあるので、また新しいお友だちもたくさんできたらいいなーと思います。女の子には積極的に話し掛けられるので。修学旅行も高2で台湾に行くから、すごく楽しみにしています」。

――ちなみに、まゆさんはお話を聞いていても、やっぱりしっかりした印象がありますが、逆にドジをしたようなことは最近ありますか?

「学校のスキー教室でバンバンコケました(笑)。初心者ではないですけど初級Bぐらいで、結構派手にコケて、気づいたら脚にアザができていました。あと、ちょっと抜けてます。友だちに『人の話を聞いてないよね』と言われたり(笑)。自分では聞いてるつもりなんですけど、良いことではないので直します」。


 
 


 
 

山口まゆ(やまぐち・まゆ)

生年月日:2000年11月20日(16歳)
出身地:東京都
血液型:A型

 
 

【CHECK IT】
小学4年生から子役として活動。2014年に「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」(フジテレビ系)でドラマデビュー。これまでの主な出演作はドラマ「アイムホーム」(テレビ朝日系)、「コウノドリ」(TBS系)、「インディゴの恋人」(NHK BSプレミアム)、映画「くちびるに歌を」など。パナソニック「ナノイー」 、ACジャパン「交通遺児育英会」支援キャンペーン「お父さんへの報告」などのCMに出演中。ヒロインを演じる「相棒‐劇場版Ⅳ‐」は2月11日(土)より公開。3月4日(土)公開の映画「雪女」に出演。
 

詳しい情報は公式HPへ

 
 
「相棒 -劇場版Ⅳ-首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断」

詳しい情報は公式HPへ

 

 

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