PICK UP ACTRESS 大友花恋

PICK UP ACTRESS 大友花恋

PHOTO=mika INTERVIEW=斉藤貴志

 
 

連続ドラマW「名刺ゲーム」に出演
父への”罰ゲーム”で爆破のピンチに

 
 

――10月の18歳の誕生日はどう過ごしたんですか?

「家で過ごしました。家族が朝から『おめでとう』と言ってくれて、携帯が友だちからのメッセージでブーブー鳴って……。お母さんと誕生日が近いので一緒にパーティーをして、ケーキの火を2人でフーッと消しました。すごく幸せな1日でした」。

――17歳から18歳というと、気分的な変化は結構あります?

「自分の中で大きな変化はありません。初めて選挙に行きましたが、大人になっている実感はなくて、去年の誕生日に『あっ、もう17歳だ』と思ったのと同じような感覚です。あっという間に1年が過ぎました」。

――誕生日の頃のブログに「勇気を出して原宿に」とありました。18歳の女子高生の定番のような原宿に行くのに、勇気が要るものですか?

「空気に圧倒されるというか、私は最先端の場所に出掛けるのはちょっとドキドキします。でも、『王様のブランチ』でオシャレな場所に行くのでリサーチもしておきたいし、最新のファッションも勉強したくて、勇気を出して行ってきました。『私は今日ビックリするぞ』って、心構えをちゃんとしておいて(笑)」。


――そんな大ごとですか(笑)。

「『よし行くぞ!』って、気合いを入れて行く感じです(笑)」。

――放課後に遊びに来た同年代の女子高生もたくさんいたでしょうけど。

「そうですね。私はまっすぐ家に帰ることが多いので、不思議な感じです。放課後に寄るとしても、ちょっと映画を観るくらい。家が大好きです(笑)」。

――ドラマ「名刺ゲーム」ですが、花恋さんが演じる美奈は父親が受ける罰ゲームの人質で、お父さんが答えを間違えると自分にはめられた首輪が爆破されるという……。

「それだけ聞くと『どんな話!?』ってなるかもしれませんが、お父さんがテレビ局のプロデューサーで仕事のために度が過ぎたことをしてきて、このゲームで復讐されるという、芸能界の裏側が舞台の作品です」。

――原作は放送作家の鈴木おさむさんの小説。

「人間の裏の顔が描かれていて、次から次へとソワソワ、ハラハラする展開なので、一瞬も目が離せません。現場でも、本番が始まったらキュッと引き締まるシーンばかりです」。

――この取材日時点では撮影は始まったばかりとのことですが、今のところ、どんなシーンがありました?

「まだ首輪はされていなくて(笑)、お父さんが自分がしてきたことを振り返っています。美奈ちゃんは高校生の女の子で、普段どういう想いで何をしていたのか……という部分を撮っているところです」。

――原作では娘ではなく、息子でした。

「描かれ方も原作とは少し違った感じです。大人っぽい部分があったり、女の子だからこその叫び方をしたり、お父さんに『こうしてほしい』という気持ちもあったりします。回想シーンで久しぶりに中学生にもなります。ちょっとだけ若返った私も見ていただけるのかな(笑)」。

――美奈は性格的にはどんな子ですか?

「まっすぐで純粋な女の子です。お父さんのことが大好き。だからこそ、お父さんといっぱい話したり遊びたい気持ちをわかってもらえないとモヤモヤして、少しひねくれてしまう。その気持ちは想像しやすくて、フィットする感覚はあります」。


――花恋さんのご家庭では、お父さんとも仲良いみたいですけど……。

「私のお父さんは『遊んで』と言ったら、遊んでくれます(笑)。でも、もしドラマのようなお父さんだったらひねくれてしまうのは、気持ちがわかるわけではなくても、納得がいきます」。

――美奈はお父さんが人を踏み台にしてきたことを知っているんですか?

「何となく気づいているくらいで、本当のところはわかっていません。知っていたら、寂しいでしょうね……」。

――このドラマで描かれている“芸能界の裏側”は、芸能人の花恋さんもリアルに感じますか?

「私には新鮮で、『エーッ! こんな人いるの!?』という感じでした」。

――演出的に指示を受けたことはあります?

「具体的な指示はあまりなく、私に委ねてくださっている部分がたくさんあります。美奈は台詞があまりないんです。心の中で思っていることが多くて、台本では『…………』とか『それを見た美奈の表情』のように書かれています。『悲しそうな顔をする美奈』とか『怒った顔の』とは書いてないんです。その分、どうしたらいいか自分でよく考えて、心をいっぱい動かそうと思っています」。


――やりがいはありそうですね。首輪のシーンはこれからの撮影ということですが……。

「実際にはない状況で、首輪を付けたこともないので(笑)、想像するのは難しいです。でも、それは美奈ちゃんも同じだから、私のリアルなビックリを、そのまま美奈ちゃんのものとして伝えていけたらと思います」。

――「名刺ゲーム」にちなんで、花恋さんがインスタに手書きの名刺を上げてました。

「私も名刺が欲しくなって、軽く自己紹介もできたらと思って作りました。自分の似顔絵、プロフィール、好きなもの……と思いつくまま書いて、みんな見てくれたみたいです。永野芽郁ちゃんがその名刺に書いた“好きなもの”を参考に、誕生日のプレゼントを選んでくれました」。

――“好きなもの”には“一風かわったワンピース”ともありましたが、どんなワンピースを持っているんですか?

「お腹の辺りに大きなリボンが付いていて、足元までフワーッとボリュームがあるものや、レトロっぽい水色のストライプのものがあります。今日の服も実はワンピースをトップスとして着ているんです。お店にワンピースがあると、ついつい手に取ってしまいます」。

――名刺では字もきれいでした。

「毛筆と硬筆を両方習っていたので、しっかり丁寧に書きました。でないと、先生に怒られてしまうので(笑)」。

 
 

高校は卒業まであっという間で
学生ではなくなるのが不思議です

 
 

――今後の「名刺ゲーム」の撮影では、やるのが楽しみなシーンや悩みそうなシーンはありますか?

「台本を読んで『どういう想いなんだろう?』と悩んでいるところは、撮影までにちゃんと考えを整えていけたらと思います。捕まっているところは初めて口にガムテープも貼るようなので、どうなるのか……。最後の4話には大どんでん返しがあって、台本を読んで『ヒャーッ!』と思ったので(笑)、私も頑張りたいです」。

――今年をちょっと振り返ると、1年前に「全国高校サッカー選手権大会」の応援マネージャーに選ばれて、リフティングを15回続けて記録を作りました。

「もう無理です(笑)。もともと2回しかできなくて、毎日2時間くらい練習してできるようになったんです。1代前の芽郁ちゃんが11回で、『更新してね』と言われたので頑張ったんです。今はたぶん、また2回くらいしかできなくなっていると思います(笑)」。

――4月からはラジオの冠番組「クラスメイトは大友花恋!」が始まりました。

「もともと話すことは好きですが、ラジオは難しいです。『何を話そう? どう話そう?』と考えているうちに、頭がこんがらがってしまって……。でも、いろいろ教えてもらって、他のラジオも聴いて勉強しながら『これを話そう』と決めて収録に行くようになりました。話していると楽しいし、お手紙をもらえるのはうれしくて、新しいことに挑戦させてもらっている感覚があります」。


――本当にクラスメイトと話しているようなトークですね。

「自分で聴き直すと、自分すぎて恥ずかしくなったりもします(笑)。『こんなに私のままでしゃべっているんだな……』って。ラジオは私自身のことをたくさん知ってもらえる時間で、素の部分が出せていると思います。逆に、皆さんのお手紙でラジオの感想を教えてもらうと、『私はそんな感じなんだ』って改めて自分のことを知る機会にもなっています。これからもっと、クラスメイトとの距離を縮めていきたいです」。

――その“クラスメイト=リスナー”の相談に乗ることもあります。

「私、相談される立場になったことがあまりなくて、いつもお母さんや友だちに『どうしたらいいだろう?』と聞くタイプでした。『もっとしっかりしなきゃ』と思う反面、相談してもらえることがうれしいです。『私だったら……』と考えて、誠実に答えるようにしています」。

――“なで肩に合うファッション”とかには的確なアドバイスをしてましたが、答えに悩んだ質問もあります?

「恋愛系の質問は難しいです。以前『幼稚園の頃に好きだった男の子と、今すごく好きな男の子と、どっちが初恋だと思いますか?』という“初恋の定義”みたいな相談をもらいました。私なりに考えて、お答えしています」。

――夏には花恋さんには初の舞台だった「大きな虹のあとで~不動四兄弟~」がありました。

「舞台にお客さんの泣いている声が聞こえたり、ハンカチがチラチラ見えてうれしかったし、『役者さんはこういうことをやりたいんだな』ということがわかりました。自分たちの演技で誰かの心を動かしたり、背中を押したり、気持ちを軽くすることを目指しているんだと改めて教えてもらいましたし、『私も頑張ろう』とすごく思えました」。


――生の舞台ならではの感覚もありました?

「やっぱり緊張はすごくしました。初めてだし、マイクがない中で届くか不安もありました。でも始まる前にみんなで『頑張ろう!』と声を掛け合ったり、体育会系の部活感があって、ギュッと濃密に詰まった時間でした。客席と舞台が近かったので、前半のコメディ要素が多いパートは、お客さんを見てお芝居をしていました」。

――花恋さんが演じたヒロインの麻樹は、戦時中の女の子らしい素朴さが出ていました。

「良かったです。当時のことを勉強して、資料館に行って調べたりもして臨みました。年齢は私たちと同じでも、あの時代だからこその恋の仕方や、戦争の捉え方をみんなと話し合ったりもしました」。

――高校生活も残り少なくなってきました。

「高校は本当にあっという間。『やっと高校生になった』と思っていたら、『もう卒業か』という感覚です。学生ではなくなるのは、すごく不思議です」。

――残りをどう過ごしたいとか、ありますか?

「制服はいっぱい着ておきたいです(笑)。あとは、ちゃんとお勉強をしておこうと思います。今のうちに学べることは学んで、たくさん知識を持ちたいです」。

――勤勉なんですね。

「中学はいっぱい宿題が出る学校で『もう~!』となっていました。でも高校では個人任せになって、逆に勉強したくなりました。特に英語と国語は日常で使うので、卒業してもどんどん身に付けていきたいです」。

――冬場には定番になっていることはあります?

「こたつが好きで、冬になると『早くこたつを出してくれないかな』ってワクワクします(笑)。我が家の冬は、みんなでこたつに入ってテレビを観るのが毎晩の決まりなんです。そこにミカンが乗っていたり、鍋をしたり、団らんの時間です」。

――いいですね。

「ただ5人家族なので、全員がテレビを観られるようにこたつに入ろうとすると狭くて、場所の取り合いです(笑)。あと、寒いとこたつから出るのが大変。『よし、出るぞ!』って気合いを入れないと出られません(笑)」。


 
 


 
 

大友花恋(おおとも・かれん)

生年月日:1999年10月9日(18歳)
出身地:群馬県
血液型:A型

 
【CHECK IT】
2012年にドラマ「結婚同窓会~SEASIDE LOVE~」(CSフジテレビTWO)で女優デビュー。これまでの主な出演作はドラマ「恋仲」(フジテレビ系)、「お迎えデス。」(日本テレビ系)、「こえ恋」(テレビ東京ほか)、「屋根裏の恋人」(東海テレビ・フジテレビ系)、映画「案山子とラケット~亜季と珠子の夏休み~」、「君の膵臓をたべたい」、舞台「大きな虹のあとで~不動四兄弟~」など。2013年に「ミスセブンティーン」でグランプリを獲得し、「Seventeen」(集英社)専属モデルに。2016年度「全国高校サッカー選手権大会」応援マネージャー。現在、「王様のブランチ」(TBS系/土曜9:30~)、ラジオ「クラスメイトは大友花恋!」(文化放送/水曜23:30頃~)に出演中。12月2日(土)スタートの連続ドラマW「名刺ゲーム」(WOWOWプライム/土曜22:00~)に出演。第1話は無料放送。
詳しい情報は公式HP
 
 

連続ドラマW「名刺ゲーム」

詳しい情報は公式HP


 

 
 

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