PICK UP ACTRESS 堀田茜
PHOTO＝河野英喜 INTERVIEW＝斉藤貴志
「トドメの接吻」でハッチャケたセレブ役
ファッションイベントでダンスを披露
――相変わらず、いろいろな番組やメディアで堀田さんをお見かけします。
「ありがたいことに、いろいろやらせていただいてます。お芝居にバラエティにモデルのお仕事にサッカー番組のMC。でも、まだ全然これからだと思ってます」。
――演技に関しては、1年前にお話をうかがったときは「やれる準備は全部していく」とのことでしたが、そういう事前の念入りな取り組みは変わりませんか？
「言われてみれば、それはずっと変わらず、ですね。前は現場で想像してなかったことがあると頭が真っ白になっていたのが、少しずつですけど、その場でも対応できるようになってはきました」。
――「トドメの接吻」で演じている、セレブな乗馬倶楽部のメンバーの森菜緒に関しては、どんな準備をしていきました？
「撮影に入る前に、監督とプロデューサーさんとお話させていただいて、すごく入念に役のイメージを教えてもらいました。そこから少しずつ、自分なりの要素も入れて作った感じです」。
――どんなイメージがベースになっていたんですか？
「菜緒はハキハキしていて明るくて、乗馬倶楽部で一番サバサバしてますけど、意外に気づかいができて、空気を読めるところもあったりします。そこは自分に近いものを感じました。私も空気を読んだりはするタイプなので(笑)」。
――セレブということですが、そんなにお嬢様っぽくはないですよね。
「ホスト遊びもしている感じのキャラクターなので、清楚というよりハッチャケた感じのお嬢様ですね」。
――そういう人って、周りにいます？
「学生時代のハッチャケて遊んでいる感じの友だちを思い出して演じたりしました。私は遊んでいたわけではないですけど、中高一貫の私立のお嬢様学校から大学に来た子もいたので」。
――あと、菜緒はイケメン好きみたいで。
「そうですね。イケメン好きだし、常に面白いことが起こるのを楽しんでいる感じです。ミーハーな部分もあって、エイト（山﨑賢人）とかホスト周りに『カッコイイ！』ってキャーキャー言いつつ、『美尊（新木優子）とつき合ったりすれば面白いな』と思っていたりしてます」。
――エイトを見る目がキラキラしている感じでした(笑)。
「ミーハーなオバチャンっぽく演じるようにも言われているんです。実際のオバチャンというより、オバチャンくさい女の子って、たまにいるじゃないですか。噂好きだったり、お節介だったり……。そういう部分を若い子に落とし込んで、やってみようと思ってました」。
――一方で、トップ企業の社長令嬢の美尊ともタメ口で話せる関係でもあって。
「表面上はあまり出てこないんですけど、菜緒は美尊の一番の親友で、美尊のことは何でもわかっていて、一番心配もしている。客観的に俯瞰しているポジションですね」。
――新木さんとは元から仲良しなんでしたっけ？
「1クール前の『重要参考人探偵』でも一緒に出てましたけど、同じシーンは全然なくて、何回か話したことがあるくらいでした。今回初めて、ちゃんと話せるようになりました。優子ちゃんもモデルをやっていて、共通の友だちがいっぱいいたので、馴染みやすかったですね」。
――新木さんは女優としてもヒロイン級の役を何度も務めてますが、共演して勉強になる部分はありますか？
「もちろん、いっぱいあります。美尊のお嬢様ぶりとか、切ない表情とか、私自身が見入っちゃうくらい素敵だなと思います」。
――他の乗馬倶楽部メンバーの唐田えりかさん、山本亜依さんは後輩という感じ？
「年は離れてますけど、みんな本当に馴染むのが早くて、いつも4人で現場でワイワイやらせてもらってます。私は年齢的には一番上になりますけど、お芝居のキャリアがそこまであるわけではないし、みんなで楽しく、良い作品を作れればいいなと思ってます」。
――「空気を読む」という話がありましたが、現場の空気を良くするため、何かしたりも？
「バレンタインのとき、みんなでお菓子を詰めて、スタッフの皆さんに配りました。それは優子ちゃんと2人で考えました」。
――劇中ではエイトこと旺太郎が何度もタイムリープする中で、同じ状況のシーンを何度も撮ったそうですね。
「よく『一度撮ったのを使い回しているんじゃないの？』と言われますけど、同じシーンを何回も撮ってます。なので、『これ、何回目のループだっけ？』と思って混乱しますね(笑)。時間が戻ってもやることは変わらないので、同じ表情や動き、手の角度にも気をつけるようにしています」。
――2話の乗馬倶楽部の初乗り会で、皆さんが晴着で出演していたのは、視聴者的にはサービス感がありました(笑)。
「お芝居であそこまできっちり振袖を着こむことはなかなかないので、楽しかったし貴重だったと思います。ドレスとかと比べて着る機会も少ないし、着付けが大変な分、着させてもらったときの喜びは大きいです。古典っぽい柄とか見てるだけでも好きだし、物理的にも背筋を伸ばさないと着られないので、着物はテンションが上がります」。
――他に、このドラマの撮影で印象に残ったことはありますか？
「みんな同世代で、第一線で活躍している人たちもたくさんいて、刺激になることが多かったです。お芝居への取り組み方も表現の仕方も、見ていて勉強になることがいっぱいあって、スタッフさんへの気遣いも『若いのにしっかりしていてすごいな』と思いました。スタッフさんも若い方が多くて、和気あいあいでリラックスして撮影してます。終わってしまうのが寂しいです」。
――ドラマ自体に、イチ視聴者としてツボなところはあります？
「やっぱり先が読めなくて、どうなるか楽しみでした。新田真剣佑くん演じる尊氏が、最初は良い人だったのに裏の顔があったり、登場人物の素がどんどん見えて、さらにドロドロした関係になっていくのが、観ていて面白いです」。
――最終回はどうなるか。
「私たちも（取材日時点で）最終話の台本はまだもらってないんです。恋のことで誰が誰を好きとか、全面的に現していないので、本当は誰が誰を好きでどこがくっついていくのか、気になっています」。
“インスタ映え”は苦手ですけど
自分らしい表現を発信できたら
――堀田さんのインスタグラムは、インスタ映えの見本くらいにきれいですね。
「いやいや。もともとあまり得意なことではないし、“インスタ映え”という言葉も苦手なタイプです。でも、見てくださる人がいろいろコメントをくれるし、ファッションや美容のことは日ごろから好きなので、マイペースにアップしていきたいです。せっかく自分らしい表現を発信できる場があるんだから、続けていけたらと思ってます」。
――上げる写真は厳選しているんですか？
「そうですね。何でもパッと撮ってアップするというより、ちゃんと『良く撮れた』と思ったものを選んでます」。
――モノの写真は自分で撮っているんですよね？ カフェの写真とかもすごくきれいで。
「そんなに得意なわけではないですけど、とりあえず数をいっぱい撮って、その中から選ぶように教えてもらいました」。
――台湾のブランドという鳥かごランプの写真も上がってました。
「あれはスピーカーにもなるんですよ！ ああいうインテリアは大好きなので、凝るようにしています。いろいろなものを見て、オシャレに撮れたらアップして、自分のスタイルを確立できたらうれしいです。海外に行って、雑貨屋さんで色が鮮やかでデザインが珍しい小物とかクッションを見つけたら、すぐ買うようにしています」。
――この国でこんなものを……みたいなのはありますか？
「ポルトガルに行ったとき、ピンと来た鏡がありました。それは思い出もあって、部屋に飾っています」。
――ツイッターでは、休みの日に「クレイジージャーニー」と「ねほりんぱほりん」の録画の一気見をするとありましたが、ああいうリアル系の番組が好きなんですか？
「本当にリアルなものが好きです。作り込まれたものではなく、自分の知らない世界の生の声を聞けるのはすごいと思います」。
――「ねほりんぱほりん」で特にインパクトがあった回というと？
「毎回が衝撃ですけど、『トドメの接吻』でホストクラブ通いのシーンがあったこともあって、『ホストに貢ぐ女』の回はすごかったです。何百万円も貢ぐ人がいて、しかも後悔とかせず、本当に好きで、まっすぐな想いで……という生の声は勉強になりました。お芝居で参考になるとも思います」。
――それと、4月には「FASHION DANCE NIGHT」にゲスト出演してダンスを披露するとか。もともとダンスは得意だったそうですが、最近は踊ることはあります？
「もう何年も全然やってません。ブランクがすごくあるから、どうなるか不安ですけど、プロでもないのにダンスでお仕事できる機会があるとは思っていなかったから、すごくうれしいです。早く練習を始めたいです」。
――2年前にも、AAAの西島隆弘さんのPVで踊ってましたね。
「あのPVのことは、いまだによく言っていただきます。カレンダーイベントでも『あのPVを観てファンになりました』と言ってくださる方が多いんです。ダンスはもともと好きで自分の個性につながると思うので、そういう作品に出演できるのはありがたいです」。
――最初はどんな流れでダンスを始めたんですか？
「中学の部活で始めて、最初は興味本位だったんですけど、体を動かすことは好きだったので、やったらハマった感じです」。
――それだけキャリアがあれば、ちょっと練習すれば、数年のブランクは取り戻せそう？
「それはやってみないとわかりませんけど、やるからにはできるところまで頑張りたいです。運動も最近はなかなかできないので、ジムもまたちょっとずつ通いたいです」。
――体力が落ちたと実感することがあったり？
「階段を上ると息切れするようになりました(笑)。もっとちゃんと運動して、体力を付けなきゃと思っています。25歳になったので、怠けているだけだとスタイルを維持するにも良くないので」。
――この冬はかなり寒い日も続きましたが、何か思い出に残ってることはありますか？
「お正月にお休みをいただいて、友だちと3人でハワイに行きました。3泊5日でバタバタでしたけど、本当にリフレッシュになって、行って良かったと思います。プライベートでの海外旅行は久しぶりで、仕事で行くのとは全然違って、あっちの空気を吸うだけで気持ちが変わりました」。
――ハワイで何かをしたというより、のんびりしてたいような？
「そうですね。ただ海でお昼寝をしたり、女子同士で買い物をしたり……。本当に息抜きになりました」。
――春に楽しみなことはありますか？
「ちゃんとしたお花見をしたことがないんです。だから、桜の下でシートを敷いて、お弁当を持っていって、友だちと飲んで……というベタなお花見をしてみたいです(笑)」。
堀田茜（ほった・あかね）
生年月日：1992年10月26日（25歳）
出身地：東京都
血液型：B型
【CHECK IT】
2009年に「第12回全日本国民的美少女コンテスト」の本選に出場。2014年より「CanCam」（小学館）で専属モデル。2015年5月より「世界の果てまでイッテQ！」（日本テレビ系）に出川ガールズとして出演中。女優としての主な出演作はドラマ「ノンママ白書」（フジテレビ系）、「家政夫のミタゾノ」（テレビ朝日系）、「重要参考人探偵」（テレビ朝日系）、映画「CONFLICT～最大の抗争～」、「不能犯」など。ドラマ「トドメの接吻」（日本テレビ系／日曜22:30～）に出演中。4月14日（土）に「FASHION DANCE NIGHT」（DIFFER有明）にゲスト出演。
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