PICK UP ACTRESS 越後はる香

PICK UP ACTRESS 越後はる香

PHOTO=河野英喜 INTERVIEW=斉藤貴志

 
 

映画「暁闇」で主人公の1人に
居場所がなくて無口な中学生役

 
 

――3月に高校を卒業してから、生活は変わりましたか?

「だいぶ変わりました。高校のときは何時に起きて何時に登校とか、規則正しい生活でしたけど、それがなくなって自分で整えるしかなくて、最初は慣れなかったです」。

――つい朝寝坊してしまったり?

「朝は勝手に目が覚めるので、たくさん寝てしまうことはないんですけど、毎日時間がバラバラなので、前日のうちに『これをしよう』と予定を決めています」。

――学校がなくなった分、自分で始めたこともありますか?

「英会話と韓国語の勉強を始めました。英語は教室に少しずつ通って、韓国語は友人に教わったり独学でやってます。もともと韓国に興味があったのと、『暁闇』で全州国際映画祭に行くことになったのがきっかけでした」。

――「暁闇」で演じたサキは両親が不仲で、うつむきがちな言葉数の少ない中3の女の子ですが、等身大ではない役でしたかね?

「そうですね。自分と重なる部分が多いわけではなかったので、監督と話したり共演の方とお芝居しながら、探り探りやってました」。


――どういうことを探った感じですか?

「無口で黙っているだけに、サキちゃんの心の中のことはすごく考えました。言葉にはしてなくても、思っていることはあるはずなので」。

――言葉にしない気持ちが、仕草とかに出たと思うところもありました?

「スクールバッグの肩に掛けたところを両手でギュッと握るシーンが多かったんですけど、そこは自分を閉じ込めていることを意識しました」。

――特にいろいろ考えて臨んだシーンは?

「夜遅く帰ってきて、両親に玄関で怒られたあとに、自分の部屋に行って手首に自傷行為をするところは、心情をすごく考えました」。

――想像を巡らせたわけですか?

「以前に何かの小説で自傷行為のことが出てきたり、映画やドラマでそういうシーンを観たこともあったので、それを思い出して考えながらやりました。難しいシーンで、『部屋に入った瞬間に感情を出してほしい』と言われて、何回か撮り直した記憶があります」。


――家族での食事中に無言でいたら父親にキレられて、食べたものを吐き出すシーンもありました。

「自分の気持ちを言葉にできないのが、吐いちゃうことにつながったのかなと思います。あそこはやっていて、すごく苦しかったです」。

――やっぱりサキにはケンカばかりしている両親のことが、心に重くのしかかっていたのでしょうか?

「それもあるし、学校でも孤立していて、自分の居場所がない。コウとユウカと出会って、廃ビルの屋上に来るようになって、やっと自分の居場所が見つけられた。そんな女の子だと思います」。

――あの屋上がサキにとって心地良かったんでしょうけど、そこで本を読んでいるだけで、景色を眺めているコウと特に会話をするわけでもありませんでした。

「でも、サキにとっては2人との関係ができたのがあの屋上で、ただ一緒の場所にいるだけで落ち着くというか、居心地が良かったんだと思います。サキが屋上で本を読みながら寝ちゃって、コウに『もう帰るよ』と起こされるシーンがありましたけど、寝ちゃうのは気を許している場所や人だからですよね。居場所ということが一番表れているように感じました」。


 
 

安心できる場所を見つけた
心情はよくわかりました

 
 

――3人が屋上で花火をやるシーンは、撮影も楽しかったですか?

「すごく楽しかったです。そこの3人で手持ち花火をするシーンと、花火大会に行くシーンは、両方とも自分の中で一番印象に残ってます。屋上のシーンでは花火をやりながら台詞を言うので、火が落ちるまでの時間が限られているから大変でしたけど、それより3人で花火をできたのが良い思い出になりました」。

――花火大会は実際に打ち上がっているときに撮ったんですか?

「実際に花火大会のときに行って、後日また同じ場所で撮る形でした。あれもすごく楽しかったんですけど、その前にあんず飴を買ってくるところではサキちゃんが唯一笑っていて、花火大会と併せて大事な場面でした」。

――サキと「重なる部分は多くない」とのことでしたが、気持ちがわかる部分もありました?

「たくさんありました。安心できる場所を見つけたときや、そこで寝ちゃったのは『そうだよな』って、すごく心情がわかりました」。


――サキはよく本を読んでいましたが、はる香さんも趣味に読書を挙げてますよね。

「私は友だちに勧められた本や観た映画の原作を読むことが多いです。最近だと『君の膵臓をたべたい』の住野よるさんの『また、同じ夢を見ていた』を友だちから借りて読んだら、面白かったです」。

――サキのようにスマホで音楽を聴いたりはします?

「電車の中ではいつも聴いてます。だから、イヤホンは常にバッグの中に入れてます。好きなアーティストは宇多田ヒカルさんですけど、洋楽とかいろいろなジャンルを聴きます。最近は映画の『アラジン』を観たので、その主題歌をずっと聴いてました」。

――最初に出たように「暁闇」は韓国の全州国際映画祭で上映されました。レッドカーペットにも登壇したんですよね?

「はい。すごく緊張していて、一瞬で終わった気がしました。街の方が温かくて、映画祭関係者のカードを掛けて歩いていたら、『頑張ってね』と声を掛けてくれたり、上映後のQ&Aで同世代の高校生の方が多かったのでうれしかったです。映画祭が20周年で、パーティで他の国の役者さんたちとご挨拶できたのも、良い経験でした」。

――観光もできたんですか?

「全州の街を『暁闇』のチームで観光しました。食べ物だと全州はビビンバが有名で、あとはサムギョプサルとか定番のものを食べました。私は辛いのは大好きで、やっぱり本場はおいしかったです。現地で食べたから、気分的なものもあったかもしれませんけど(笑)」。

――「暁闇」は中3のひと夏の物語でしたが、はる香さんの今年の夏はどうなりそうですか?

「特にプランはないです(笑)。暑いのが苦手なので、涼しいところに行きたいんですけど、クーラーのある部屋に籠ってしまうかもしれません(笑)。でも、友人とお祭りに行く約束はしました。私は東京で初めて行くので、どんな感じかよくわからないんですけど、屋台ではいちご飴といちごのかき氷は必ず買います」。


――今年の後半にやりたいことはありますか?

「去年から言ってますけど運転免許を取りたいので、今年中には教習所に通い始めたいです。あと、10月で19歳になるので、具体的にはパッと思いつかないんですけど、10代だからこそできることは最後の年に思う存分やっておきたいです」。

 
 


 
 

越後はる香(えちご・はるか)

生年月日:2000年10月19日(18歳)
出身地:兵庫県
血液型:A型

 
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2017年にドラマ「ブラックリベンジ」(日本テレビ系)で女優デビュー。ドラマ「FINAL CUT」(カンテレ・フジテレビ系)、「イノセント・デイズ」(WOWOW)、「ダイアリー」(NHK BSプレミアム)、映画「明日にかける橋 1989年の想い出」、秋山黄色「ドロシー」MVなどに出演。映画「暁闇」が渋谷ユーロスペースほかで全国順次公開中。
 
詳しい情報は公式サイトへ
 
 

「暁闇」

詳しい情報は「暁闇」公式サイトへ
配給:SPOTTED PRODUCTIONS
 
 

 

 

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