PICK UP ACTRESS 大幡しえり

PICK UP ACTRESS 大幡しえり

PHOTO=小澤太一 INTERVIEW=斉藤貴志

 
 

「未満警察 ミッドナイトランナー」に出演中
クールな優等生タイプの警察学校の学生役

 
 

――「未満警察(ミッドナイトランナー)」は一度撮影が中断してから、再開したんですよね?

「2カ月くらい空いたので、再開初日は『大丈夫かな?』って不安でした。でも、最初はシリアスなシーンではなくて、ワイワイした日常の場面だったので、感覚を戻すにはちょうどいい感じでした」。

――すぐに勘が戻りました?

「現場では本番以外はフェイスシールドを付けるようになって、手探りなところもありましたけど、演じている冬美はこんな感じだったなと、その日にうちに思い出せました」。

――しえりさんは自粛中もダラダラ過ごしてはいなかったそうですね。

「むしろ規則正しく生活するように努めました。夜は10時には寝て、朝は必ず5時半に起きて、ウォーキングに行くのを習慣にしました」。

――それは随分と早寝早起きで。

「ダラダラするのが嫌だったので。あと、体力も落ちないように家の中で軽く運動したり、寝る前と起きたときにはストレッチを必ずしていました」。


――料理もよくしていたとか。

「はい。『(仮面ライダー)ジオウ』のときはずっと、料理ができないことで男性キャストにイジられていたので、見返すチャンスかなと(笑)。オーブンを使ったこともなかったから、“予熱”も知りませんでした。母の日にチーズケーキを焼こうとしたら、『まずオーブンを180度に予熱』という第一歩からわからなくて(笑)、“オーブン 予熱 やり方 ボタン”で検索するところから始めました」。

――失敗した料理もありました?

「オムライスはよくわからない味になりました(笑)。カロリーが高くならないことも意識したら、あまりおいしくなくて。お母さんが作ってくれたオムライスを思い出したら、悲しくなりました。それ以来、オムライスは自分で作るより、特別な日に食べに行ったり、作ってもらうほうが感動すると思って、作っていません。でも、ずっと家にいて新しいことにいろいろチャレンジできたのは、刺激になって良かったです」。

――自粛中に考えたこともありましたか?

「私はインドアで、休日は絶対家にいましたけど、ずっと家にいると、外に出たい欲がすごく強くなりました。それで人気のない朝のウォーキングが楽しかったりして、自分は意外と外が好きなんだと、実感することができました」。

――「未満警察」で演じている橘冬美は警察学校の学生ですが、今までの人生で警察と関わったことはありました?

「20歳を過ぎているのに高校生と間違えられたのか、補導されそうになりました(笑)。仕事で帰りが遅くなって、夜中に歩いていたら、年齢確認をされたんです」。

――いつの話ですか?

「半年前くらいです。わりと最近(笑)。制服も着てないのに、どこが高校生に見らえたのか、ちょっとビックリしました(笑)」。

――警察官になりたいと思ったことはないですか?

「女性の警察官はキリッとしていて、カッコいいイメージはありました。答えを導き出すのは好きなので、捜査とかちょっと興味はある……というくらいでした」。


――警察官向きの資質はあると思います? 1話でありましたけど、困っている人を見たら助けようとするとか……。

「そういうときに声を掛けることは多いかもしれません。駅で小さい子どもが1人でいて『迷子じゃない?』と思って声を掛けたら、近くにお母さんがいて良かったとか。電車でベビーカーで大変そうだったら、『手伝いましょうか?』と聞いたりはします」。

――訓練で走ったり腕立てするシーンは、実際にやっているんですよね?

「やりました。映像では腕立ては何回かしかしてませんけど、段取り、テスト、本番と重ねると結構な回数になるので、途中できつくなってしまって。本番中に『冬美ちゃん、もうちょっと深くまでいこうか』とよく言われました(笑)。それで自粛中も、体力が落ちないように体を動かしていたんです」。

――「ジオウ」の頃もジムに通っていたんでしたっけ?

「はい。でも、あのときはアクションの見せ方が大事で、今回は体力を付ける基礎メニューという感じです。自分で鏡を見ながら腕立てを深くやると、数回しかできなくて筋肉痛になっちゃうので、まだまだだなと思って頑張ってます」。

――他に、これまでの撮影で特に印象的だったことはありますか?

「キャストが打ち解けるのが早くで、自粛前はジェスチャーゲームが流行っていました。カードで出たお題を言葉を使わずジェスチャーで伝えるという、役者にはたまらないゲームで、いろいろパターンもあって。待ち時間があっという間になくなるくらい、盛り上がりました。今はソーシャルディスタンスでできませんけど、それで仲が深まりました」。

――同じ女子学生役の傳谷英里香さんは「しえりちゃんとは食べ物の話で盛り上がる」と話してました。

「そうなんです。現場の近くにお豆腐を使ったドーナツやソフトクリームのお店があって、『行けたらいいね』と話してました。あと、自粛中に傳谷さんがインスタに上げていた料理を見て『どうやって作ったんですか?』と聞いたり。年齢的にも先輩で、頼れるお姉さんという感じです。『英里香と呼んでいいよ』と言われるんですけど、『傳谷さん』で呼び慣れてしまったので、撮影が終わるまでに『英里香さん』と呼べるようになりたいと思っています(笑)」。


 
 

自分とはまったく違う役でも
雰囲気や表情は作りやすいです

 
 

――橘冬美は父親も警察官ということで、学級委員っぽいキャラクター?

「THE優等生という感じの真面目な役です。食堂でみんなで食事をしていても、『次の授業があるから早く食べてください』と言うほどで、雑談もあまりしません」。

――前のドラマ「ホームルーム」でも“鉄の女”と呼ばれる生徒会長の役でした。

「『ジオウ』のツクヨミも含めて、真面目でクールな役が多いんですけど、私自身はまったく違うので(笑)、台詞の言い回しとかから、ちょっと難しいと思っています」。


――実際は生徒会長も学級委員もやったことはないと?

「学級委員は中学のとき、やったことがあります。何を考えていたのか覚えてないんですけど、自分で手を挙げました。でも、そこまで頼り甲斐はあったのかどうか(笑)」。

――役ではクール系が向いているんですかね?

「そういう役をいただくことが多くて、馴染んできたのか、クールな雰囲気や表情はスッと作りやすいです。ムードメーカーっぽい元気な役はあまりやったことがないので、今後はいろいろできたらと思っています」。

――一方で、しえりさんは春から「めざましテレビ」のイマドキガールも務めています。自分でも観ていた番組でした?

「小学生のときは学校に行く前に『イマドキ』のコーナーを観てました。『ここに行ってみたい』とか『このスイーツおいしそう』というのが、自分にとって朝の活力になっていて。当時はイマドキガールにはキラキラした女子高生というイメージがあったので、オーディションのときに『21歳ですけど大丈夫でしょうか?』とプロデューサーさんに聞きましたけど(笑)、自分も視聴者の方の興味が湧くようにコメントしなきゃと思いながらやっています」。

――楽しくやれていますか?

「役を演じるのとは違って、自分としてカメラに映って発信していくのは、なかなか慣れません。初めてのロケがふりかけの特集で、食べながら何を言うか考えたんですけど、言葉が見つからなくて、もう一度やらせてもらいました。エコバッグやレイングッズでも、自分が初めて見た感動をどう伝えればテレビを観ている皆さんに届くか、言葉を考えています」。

――そういう勉強のためにしていることもありますか?

「テレビのレポートをよく観ています。一瞬で伝えやすい言葉をいろいろチョイスするのがすごいな……という視点に変わってきました。感動を言葉とリアクションで伝えないといけないんですけど、私はリアクションが大きいらしくて、スタッフさんに『商品を用意しがいがある』と言っていただいてます」。

――しえりさん自身はイマドキというか、流行には敏感なほうですか?

「あまり敏感ではないです(笑)。でも最近、低糖質で添加物を使ってないスイーツのお店を見つけました。オーディションのときからスイーツのリポートはやりたいと言っていて、このご時世に元気が出て、かつヘルシーで、女性が飛び付くようなものを紹介したいです」。


――個人的には、残りの夏にやっておきたいことはありますか?

「花火が大好きなんですけど、今年はたぶん花火大会はないので、手持ちで気分を味わいたいです。あと、去年初めてバーベキューをして楽しかったので、今年も機会があったらやりたいと密かに思っています」。

――自粛期間に上げた料理の腕も発揮しようと?

「できたらいいですね。去年はちょっと皮を剥いて、食べていただけだったので(笑)」。

――「未満警察」のために髪をショートにして、去年までより涼しく過ごせていますか?

「そうですね。縛らなくていいし、お手入れに時間がかからなくて、髪の毛が乾くのも早いので、楽になりました。ショートにしたのは小学2年以来ですけど、髪を切った瞬間からどこまで長かったかわからなくなったほど、自分の中ではしっくり来ています」。


――評判もいいようですね。

「皆さん、短いのが似合うと言ってくださって嬉しいです。でも、『じゃあ、ロングのときは何だったんだろう?』とも思います(笑)」。

 
 


 
 

大幡しえり(おおはた・しえり)

生年月日:1998年11月5日(21歳)
出身地:埼玉県
血液型:B型
 
【CHECK IT】
2016年秋にスカウトされて、2017年3月公開の映画「ひるのなかの流星」で女優デビュー。主な出演作はドラマ「女囚セブン」(テレビ朝日系)、「監獄のお姫さま」(TBS系)、「ヒモメン」(テレビ朝日系)、「仮面ライダージオウ」(テレビ朝日系)、「ホームルーム」(MBSほか)、映画「覚悟はいいかそこの女子。」、「あのコの、トリコ。」、「劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer」など。ドラマ「未来警察 ミッドナイトランナー」(日本テレビ系/土曜22:00~)に出演中。「めざましテレビ」(フジテレビ系/月~金曜5:25~)にイマドキガールとして出演中。
 
 
詳しい情報は公式HPへ
公式インスタグラム
 
 

「未来警察 ミッドナイトランナー」

詳しい情報は「未来警察 ミッドナイトランナー」公式サイトへ
 
 

 

 

 
 

直筆サイン入り自撮りチェキ応募はコチラ⇒