もっと、新木優子①

もっと、新木優子①

PHOTO=堀内亮 STYLING=高野夏季
HAIR&MAKE=田中陽子(roraima) INTERVIEW=斉藤貴志

壁にはぶつかったと思いますけど
乗り越えたら忘れてしまうんです

新木優子(あらき・ゆうこ)
生年月日:1993年12月15日(22歳)
出身地:東京都
血液型:A型
 
 
【CHECK IT】
小学5年生のときに原宿でスカウトされて芸能界入り。今年1月公開の映画「風のたより」で初主演。現在、ドラマ「いつかティファニーで朝食を」(日本テレビ系)に出演中。2017年新春公開予定の映画「僕らのごはんは明日で待ってる」でヒロイン。リクルートマーケティングパートナーズ「ゼクシィ」、ハウスメイトパートナーズ、au「Hello, New World」のCMがオンエア中。また、「non-no」(集英社)で専属モデル。「新木優子 photo book first.」が発売中。 3月30日(水)に「新木優子オフィシャルカレンダー2016.4-2017.3」が発売されるにあたり、3月27日(日)13:00~パルコブックセンター渋谷店にて発売記念イベントを開催。 
 
 
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もっと、ごはん!

 
 
――最近、”ごはん”絡みの出演作が多いですね。新木さんの実際の朝食はどんなメニューですか?

「ごはん派かパン派かといったら、ごはん派です。やっぱり日本人だし、お米を食べたくて。おみそ汁に、納豆は絶対あります。魚や煮物が多いですね」。

――オーソドックスな日本の朝ごはんですか。クロワッサンとかが食卓に並んでそうなイメージなのに(笑)。

「フランスパンより納豆のほうが好きかな(笑)。和食が好きなんです。馴染みがあって安心します」。

――では、一番好きな食べ物というと?

「銀だらの西京焼きです。焼き魚がすごく好きで。粕漬けや干した魚も好きです」。

――逆に、嫌いな食べ物はありますか?

「パクチーが苦手だったんですけど、去年、突然食べられるようになりました。あの独特な感じがダメだったのが、タイ料理屋さんでパクチーの春巻きを、みんなが食べていたから食べてみたら、おいしくて。舌が大人になったのかな?」。

――スタイルキープのために、食べる量は気にするんですか?

「私の場合、食事制限すると、かえってあとで爆発しちゃうので。食べないストレスから、より食べてしまう傾向があって。なので我慢はせず、食べたいと思ったら食べたいものを普通に食べます」。

――たとえば「チョコレートを食べたい」と思っても?

「もちろん食べます。でも、過度には摂らない。腹八分目以下に収めるようにはしてますね。満腹になるのは良くないので」。

――それだけスタイルが良いのは、食べても太らない体質でもあるからですか?

「そんなことはないです。食べたら食べた分だけ太りますし、むしろ体に出やすいタイプ。だから毎日、鏡に自分の全身を映して、変化がないか見ています。『ここがマズい』と思ったらマッサージしたり」。

――そういう努力もあっての美しさなんですね。

「でも、『努力してる』と思うとストレスになるので、普通のことと捉えています。カロリー計算まですると本当にストレスになっちゃうし。すべては感覚です。自分のことは自分が一番よくわかっているから、数字にしなくても大丈夫という」。
 
 

もっと、新人時代!

 
 
――初仕事というと、何になるんですか?

「本当に最初にお仕事させていただいたのは、子ども服のカタログモデルです。そのあとに映画とか映像のお仕事が続きました」。

――森山直太朗さんの「太陽のにほひ」のPVにも出ていました。

「中学生の頃ですね。井の頭公園のほうで撮ったのかな? 一緒に出た小さい姉妹がすごくかわいくて、遊んだのを覚えています」。

――もともと小学5年のときに原宿でスカウトされたんですよね?

「ガラス張りのカフェにいて、夏なのにスーツ姿でずっと外に立っている男性と女性が見えて、『暑いのに大変だね』と話していたら、お店を出たところで、その人たちに声を掛けられました。それが今の事務所の方で」。

――自分でも芸能界に興味はあったんですか?

「全然なかった……というか、何も考えてなかったですね」。

――他に「大人になったら○○になりたい」とかは?

「何か言ってたと思います。でも、この世界に入ってからは、こっちでの目標しかなくて、その前のことはよく覚えてなくて」。

――レッスンは最初から意欲的に?

「そうですね。でも、中学で吹奏楽部もやっていたんです。トランペットを吹いていて、そっちも楽しくて。平日は部活、週末は事務所でレッスンと『どっちも頑張るぞ!』って感じでした」。

――当時、一緒にレッスンを受けていたメンバーというと?

「ももクロのメンバーはずっと一緒でした。百田夏菜子、(高城)れにちゃん、しおりん(玉井詩織)……。あと、早見あかりちゃんも。みんなでワイワイして、姉妹みたいでしたね」。

――現実的な職業として、この世界でやっていくと決めたのは、どの時点でした?

「高校3年で進路を決めるとき、どうしようか考えて、『この仕事で食べていけるように頑張ろう』と明確になりました。『自分ができるところまでやり切ろう』と」。

――他の選択肢は自分のなかにありませんでした?

「なかったですね。他の仕事ならメイクさんとか……とチラッと思いましたけど、保険を掛けるのもイヤだったので。『やるなら他のことは考えずにやろう』となりました」。

――何か特定の作品に出て「この仕事を」と思ったわけではなく?

「いろいろなお仕事をさせていただくなかで、周りの人に『負けたくない!』という気持ちがありました。せっかく飛び込んだ世界ですから」。
 
 

もっと、女優!

 
 
――芸能の仕事のなかでも、最初に興味を惹かれたのは女優ですか? モデルですか?

「女優さんのほうがやりたかったです。難しくて大変だと思いましたけど、やり切った達成感はすごく大きかったので」。

――その達成感は最初からありました? 演技の壁にぶつかったりはしませんでした?

「壁はその都度、たくさんぶつかったと思います。その時は次に繋げられるよう必死に悩んでもがきますが、そのあとは引きずらないようにしています」。

――映画は観るのも好きですか?

「好きです。最近面白かったのは『マイ・インターン』。私も大学4年で、ちょうど友だちがインターンに行っていた時期に観たので、重なる部分がたくさんありました」。

――あの映画は会社に70歳のインターンが入ってくる話でした。

「人生経験の全然違う人がインターンに来て、会社がどんどん変わっていくストーリーも面白かったし、俳優さんたちが素晴らしい演技をされていて。ロバート・デ・ニーロさんが何ともいえないジェントルマンで、定年までしっかりお仕事をしてきた男性の風格とか表情や仕草が全部にじみ出ていました。ドアを開けてあげるとか、ちょっとした振る舞いもすごく勉強になりました」。

――好きな映画の傾向はありますか?

「ファンタジー系が好きです。『ハリー・ポッター』シリーズとか。現実の世界では絶対に体験できないようなことが映画になっていると、すごく惹かれます」。

――好きな女優さんは?

「柴咲コウさんに小さい頃から憧れてました。どの役も柴咲さんじゃないと成り立たないように思えるのがすごいなって。いつも観終わって感動します」。

――ドラマの「オレンジデイズ」なんかは観た世代でしたっけ?

「観ました。言葉がしゃべれない役なのに、なぜあそこまで心に響くものがあるのか。まるで声が聞こえてくるようで、本当にすごいと思いました。以前、ライブに行かせていただいたこともあるんですが、女性としての魅力も感じました。人としても役者さんとしても、本当に素敵な方だと思います」。

――新木さんが日ごろ、女優として向上するためにしていることはありますか?

「役者さんの演技を見ると役作りの方法がわかってくるので、自分に合うものを見つけるようにしています。それは作品を観るより、現場で他の役者さんから学ぶことが多くて。あとは読書。本を読むと、いろいろなことが自分のものになっていきます。電子書籍より紙が良くて、好きな作品は文庫本で持っていたいです」。

――それも若い女性らしからぬところですね。どんな本を読むんですか?

「辻村深月さんが大好きです。『凍りのくじら』とか。ひとつのお話の登場人物が他のお話の登場人物とリンクするのも面白くて、読み始めると夢中になってしまいます。あとは宮部みゆきさんも。学園ものやミステリーが好きです」。
 
 

もっと、「いつかティファニーで朝食を」!

 
 
――ドラマ「いつかティファニーで朝食を」(日本テレビ系)が大詰めを迎えますが、新木さんの演じる里沙の抱える問題は、なかなかスッキリしませんね(笑)。

「Season1はみんなの悩みごとがテーマで、2では恋愛の話が多くなりましたけど、里沙はどうなるのかな(笑)? (浮気して離婚した)お父さんのこともあるから、男性に踏み切れないところもあって。でも、あの4人のなかで一番純粋なアラサー女子だと思います」。

――22歳の新木さんがアラサーの里沙を演じていて。

「女性出演者のなかでは私が一番若くて、演技経験が浅い分、劣るところもあったと思います。でも、未熟さを里沙の純粋さに置き換えてやれたのが、自分のなかでは良かったかなと」。

――里沙にシンパシーを感じるところもありました? 遠距離恋愛している米谷くんが、新幹線の時間が来ると帰ってしまうときとか……。

「モヤモヤはしますよね。自分が求められてない不安が、里沙のなかにすごくあったと思うので。寂しさでいっぱいだったんじゃないかと。そこはすごく共感できました。女子として」。

――その後に里沙は悪酔いしたりもしてましたが。

「それは私はないです(笑)。お酒はたしなむ程度なので(笑)。お芝居はソルティドッグを2杯飲んだ気持ちでやりましたけど。友だちのことを想像したり、私もあそこまで飲まなくても、飲めばちょっと楽しくはなるので、『こんな感じかな?』みたいなのを自分の体に染み込ませました」。

――他に、里沙を演じる際に意識したことは?

「ヨガのインストラクターという役だったので、姿勢とかは常に気をつけるようにしました」。

――もともとヨガはやってたんですか?

「何回か経験したことはありましたけど、本格的に毎週やるとかはなかったです。体はもともと柔らかいかもしれません」。

――里沙は笑顔も少なめで。

「どちらかというとクールな女性なので、他の3人と比べると笑うことは少なかったかもしれないですね。4人で朝ごはんを食べているときはホッとする時間だったので、笑ってましたけど」。

――実在のお店での朝食シーンが、毎週おいしそうでした。

「おいしかったですよ、どのお店も。回によって他のキャストが食べていたときは、自分も『おいしそうだなぁ』と思って観てました」。

――OLさんが行きそうなお店が多いなか、さっき新木さんが言ったような焼き魚メインの和食のときもありました。

「昔ながらの食堂で、あそこもすごくおいしかったです。オシャレなお店も好きですけど、私はどちらかというと、ああいう安心感のある定食屋さんのほうが好きですね」。
 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 
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