PICK UP IDOL ベイビーレイズJAPAN

PICK UP IDOL ベイビーレイズJAPAN

PHOTO=草刈雅之 INTERVIEW=斉藤貴志


 
 

2年ぶりに2ndアルバムをリリース
改名後の人気曲から新曲までを網羅

 
 

――2ndアルバム「ニッポンChu!Chu!Chu!」は1stから2年ぶりのリリースになります。その間にグループ名に“JAPAN”が付いたり、いろいろありましたが、改めてこの2年での変化を感じる部分もあります?

傳谷「ベイビーレイズ時代は自分たち目線で『壁を壊す』とか歌ってましたけど、JAPANになってからは“勇気”や“笑顔”がテーマになったり、夢を持っている同世代の人たちと『一緒に前を向いて行きましょう!』というメッセージ性が強くなりました。みんな感情も少しずつ声に乗るようになって。今はそれぞれの声がちゃんと聞こえます」。

林「私たちの活動はライブとか特典会とか媒体さんとのお仕事とか、毎日繰り返してますけど、アルバムを出させていただいて、改めて2年の経過を感じました。みんな見た目はもちろん、声とかいろいろ成長したところがわかると思います」。

――16歳になった璃生さんは、一番変わるお年頃だったのでは?

渡邊「えーっ? 顔ぐらいしか変わってない気がします。安定して、このまま。さすがに20歳になっても同じままだと、ダメですよね(笑)」。

林「でも、前回出したときは中3?」。

大矢「2年前だから」。

林「中3から高2って大きい気がする。成長しているんだよ」。

渡邊「そうかな? 変わってるかな? 人らしくなった?」。

高見「2年前は何だったんだ(笑)?」。

渡邊「キャラクターだったと思います」。

――そういう成長や変化があっても、「今に見てろ」って気持ちはまだありますか?

傳谷「もちろんです! JAPANになってから『変わったんじゃない?』って声が最初は届いていました。でも、根っこにあるものは変わりません。熱量は同じだし、『今に見てろ』といつでも思ってます」。

――今回の1曲目「Ride On IDOROCK」のような自己紹介ソングは、アイドルグループとしてはやっぱり欲しいもの?

大矢「ベイビーレイズのときの1stシングルに入っていた『Level1 ~自己紹介 Ver.~』が自己紹介ソングでしたけど、そのときはりおとんが12歳だったり、だいぶ月日が経ったので。JAPANになってからの自己紹介と、“EMOTIONAL IDOROCK”という新しい指針も全部表せる曲が欲しいと思ってました。そしたらヒャダインさんに作っていただくという、うれしいことが起きて。一緒に話し合って良い曲を作ってもらえて、良かったです」。

――奈央さんの足が臭いキャラのことも入ってますが、本人的にはもはや売りな感じですか?

高見「見た目はボーイッシュで筋肉質。でも、お菓子作りが上手。でも、足が臭い、みたいな(笑)。自分のギャップをキュッとまとめてくださって、うれしいです」。

――消臭する気もなく?

高見「やろうと思わないです。もう仕方ないので。足の臭さって体質じゃないですか。でんちゃんが臭いわけないし、私は遺伝的にも臭い(笑)」。

――傳谷さんはこの曲でも萌え台詞を入れてますが、最初からノリノリで萌え台詞担当をやってたんですか?

傳谷「いや、すごく苦手でした(笑)。最初は『最上級!!』という曲の冒頭で萌え台詞があったらいいんじゃないかと、高見さんが提案したんです。それから『Baby Kiss』をライブで披露していくうちに、ファンの方からずっと『音源化してほしい』と言われていて、今回やっと形になりました。男の人だけでなく、女の子もキュンとするらしいんです」。

――へーっ。そうなんですか。

傳谷「少女マンガみたいな感じで」。

高見「天性の特技ですね」。

――奈央さんが最初に提案したときから、傳谷さんが言うことを込みで?

高見「はい。でんちゃんが言ったら絶対いいと思ったんですけど、まさかここまで続くとは(笑)」。

傳谷「ねえ。こうなるとは思ってませんでした。最近は言うとき、緊張します。みんながこれを待っているかと思うと」。

――この曲の傳谷さんのパートには“天然”というフレーズも出てきますが、最近の天然エピソードもあります?

高見「この前、でんちゃんが『出身地はどこなの?』という質問をされて。そのときに『日本!』と答えたんですよ(笑)」。

傳谷「出身は日本でしょう」。

高見「いやいやいや。日本はわかってるから、そのどこかを聞かれているんやで……と説明したことがありました(笑)」。

――梨華子さんの自己紹介パートには“MC”というところが出ていて。いつもライブで話すことは、あらかじめ仕込んでおくんですか?

大矢「ライブ前に打ち合わせは絶対します。打ち合わせはしないほうがいいかもとか、しなくちゃいけないとか、4年間いろいろやってみたんですけど、一定のことは決めておかないと収拾がつかないとわかりました。『これを言ったら曲に行く』とか」。

――MCで場を寒くしてしまったことはありません?

大矢「いっぱいあります。でもライブなので、『まあ、いっか』みたいな(笑)」。

高見「最近の大矢さん、ひどいんです(笑)。大事なフェスの告知で『えっと……。あれ? 何しゃべってんねん?』みたいになって」。

大矢「その日も打ち合わせはして、『じゃあ、フェスの告知も入れて』と言われて、トイレでMCを考えたんですよ。『この会場に来たのはいつ以来で。それで10月に69時間のフェスをやります。4日間あります。……よしOK! 全然言える』となって。で、いざステージに立って私の話す番になったら、思いもよらず『69時間』を先に言っちゃったんです。順番が変わったら、何かわからなくなっちゃいました。『言わなきゃいけないことを言えばいいか』と思ったんですけど……」。

傳谷「単語だけ並べた感じ(笑)」。

大矢「『69時間、4日間、4ヵ月前にここに来て……まあ、そういうことです』みたいな(笑)」。

傳谷「同じことをグルグル言ってました(笑)」。

――愛夏さんのパートには“今月もやばい 光熱費!”とありますが、節約のために何かしていることは?

林「あります! 100円ショップで買ったクリスマスツリーに巻く豆電球の付いたひもを、部屋の壁にマスキングテープでつなげたのが1、2、3……11コあって。夜はそれだけ点けて過ごしているから、電気代はほぼ基本料金内に収まってます」。

高見「毎日パーティーだね」。

林「パーティーって感じじゃなくて、すごくムーディーです(笑)」。

傳谷「私、愛夏の家に入ったことがあって。めっちゃ面白いのが、壁に伝って電球が光ってるんですよ。誘導灯みたいに。それを1コ、カチッと点けて、タンタンタンと壁に沿って歩いて、またカチッと点けて。そうやって全部点けたら、本当にムーディーでした」。

林「ほら(笑)」。

傳谷「暗いなかで柔らかい光がフワーッとあるので、いつでも寝られる状態の明るさなんです。ちょうどいい光で」。

――璃生さんはいろいろしゃべってますけど、歌詞カードには出てませんね。

渡邊「そうですね。“ねえ知ってる?”だけ出ていて。『こういうことを言う』と決めていたんじゃなくて、レコーディングしてくださったヒャダインさんにしゃべり掛ける感じで録ったので、私も何を言ったか、よく覚えてません。たぶんセミとハチとキリンの話をしたと思うんですけど」。

――ライブではどうするんですか?

渡邊「尺に収まるように、豆知識や体験談をしゃべることになると思います」。

林「体験談(笑)?」。

傳谷「言いたいことを言う、みたいになるのかな」。

渡邊「もう緊張します。どうなっちゃうんだろうね。たぶん言うことを腕に書いていきます(笑)」。
 
 

2年間でいろいろな経験を共にして
今なら泣いてもいいんじゃないかと

 
 
――アルバムにはシングル曲も多数収録されましたが、レコーディングとかMV撮影とかライブとか、何か思い出と結び付いた曲もありますか?

大矢「『走れ、走れ』のダンスはそのとき初めましての先生に作っていただいたんですけど、すごく難しくて。『ああ、私はダメだ』と思って、そのレッスン、一回試合放棄したんですよ(笑)。とりあえず頭を真っ白にしました。でも、2日後ぐらいがMV撮影だったので、絶対に完璧にしないといけない。その2日間は『こんなに追い込まれたのは初めてかも』というぐらい、必死にダンスを覚えました」。

――家で自主練して?

大矢「おうちに姿見があるので、そこに自分を映して、ずっと先生のダンスの映像を見ながら『こうだったかな?』と復習していて。そしたらMV撮影当日に、先生が『うまくなったね』と誉めてくださいました。それがすごくうれしかったし、一歩自信につながって『走れ、走れ』も大好きになりました。今では踊りたくて仕方ない(笑)」。

――じゃあ、他のみんなも「走れ、走れ」のダンスには苦労したと?

傳谷「はい。でも、さらに苦労したのが新曲の『シンデレラじゃいられない』。ベイビーレイズからベイビーレイズJAPAN史上で一番難易度の高いダンスです。レッスンのあとは全身筋肉痛で、朝起きられないという。だけどフランスでのライブでも披露するから時間がなくて、体がゴリゴリになりながらやりました」。

――奈央さんでも体にきました?

高見「きました。ただ、腕をめっちゃ速く振るダンスがあって、『筋肉要るな』と思ったら、そこは早めに習得できました。日ごろの筋肉のおかげですね」。

傳谷「今は徐々に踊れるようになって、自分たちで『ここはこうしたらカッコイイ』という発見もあります。どんどん良くなると思うので、毎回ライブに来てほしいです」。

――「虎虎タイガー!!」のMVはおばけ屋敷やジェットコースターで撮ってましたね。

高見「あれは楽しかったね」。

――傳谷さんはおばけ屋敷でビビッていて(笑)。

傳谷「私はおばけを見てないですもん。りかの腕をつかんで、ずっと下を向いていて。暗くて悲鳴がいっぱい聞こえていたことしか覚えてません。でも、りかがコケちゃって(笑)。つかまる人が急にいなくなったから、『いない、いない、いない!!』ってチョー怖かったです」。

大矢「私はそのおばけ屋敷に別の番組の収録で行ったことがあって、おばけが出るポイントを知っていたんですよ。なのに『ここは絶対に出ない』と思っていたところで、人が追い掛けてきて。『えーっ!? 一番最後しか追い掛けてこうへんはずやん!』となってコケちゃったんです。そしたら、でんちゃんが『りか、りか、りか、りか!!』と叫んでました(笑)」。

傳谷「『虎虎タイガー!!』のMVは自分たちで手持ちカメラで撮りましたけど、ジェットコースターに乗って撮るのが難しくて。私はバーをつかんでないとダメなタイプなんです。高見さんと隣りに座って撮っていたら、2人の足しか映ってない(笑)。何回もやり直しました」。

高見「4、5回乗ったね」。

傳谷「めちゃくちゃ怖いジェットコースターだったのに、何度も乗ることになって(笑)。それも大変でした」。

――璃生さんは1人で子ども用の動物の乗り物に乗ってたり。

渡邊「あれはまったりできました。いろいろな動物の種類があって、『どれにする?』みたいなところから。結局、アルパカにしたのかな? 端から見たらシュールだったと思います(笑)」。

――イケイケな曲が多いなかで、新曲のバラード「少しだけ」は染みますね。

傳谷「この曲、実は(日本)武道館コンサート前に出来上がっていたらしいんです。武道館で初披露するために準備していたと、のちに聞きました。でも『武道館までは泣かない』という5人の約束があって、スタッフさんもそれを知っていて、『今は違うね』とずっと暖めてたんです。ベイビーレイズJAPANとして2年を過ごして、いろいろな経験を共にしたメンバー同士の歌でもあり、虎ガーさんとの関係性でもあり、『今なら泣いてもいいんじゃないか』ということで、やさしく温かい曲になりました」。

林「私はこれ、最初は死別の曲だと思ったんです」。

高見「だいぶ重いな」。

林「ベビレの曲でバラードが来ると、どうしても死別にしか聞こえないのは前からあって。今回はさすがにないと思ってましたけど、聴けば聴くほど悲しくなっちゃって。レコーディングも途中まで、暗~い感じで歌ってました。そしたらディレクターさんに『なんでそんなに暗いの?』と聞かれて、『これって死別の曲ですよね?』と言ったら、『違うよ!』と(笑)。解釈を聞いたら全然違っていたから、もう一回録り直しました」。

傳谷「死別ではないな(笑)」。

――ベビレの曲はライブで盛り上がりますが、辛いときに夜中に聴くと励まされて泣けてきたりもします。みんなも自分たちの曲が励みになることはありますか?

大矢「めっちゃあります! この夏も2・3日に1回ぐらいライブをさせていただいて、『もっと行けた。もっとできた』となるときもあるんです。終わってから、めっちゃ悔しくて泣きそうになって。そういうときに『夜明けBrand New Days』を聴くと、『いい曲やな……』って自分でしんみりしたり。『走れ、走れ』もサビの歌詞がいいんですよ」。

高見「『走れ、走れ』大好きマンやん(笑)」。

大矢「“挑め 二度と戻らない未来に”って、わかる? 人生、本当に一瞬なんだと思えば、悔しい気持ちも大事。もっとたくさんの人に聴いてほしい想いも、そこでまた大きくなります」。

――前回の取材では「69時間のフェスに向けて体力作りをしたい」とのことでしたが。

傳谷「この夏でだいぶ体力は付きました。すごく暑いなか、衣裳も今は夏用になりましたけど、最初は袖がしっかりあって生地も厚めだったので。それでライブをやって滝のように汗をかいて。新曲の『シンデレラじゃいられない』も集中力が必要だったし」。

林「夏のイベントで一度、本当に倒れそうなところまで行ったんですよ。『OTODAMA SEA STUDIO』で、ワンマンじゃなかったから曲数もそんなに多くなかったのに、最後の畳み掛けで『ベイビーレイズ』、『ベイビーレボリューション』、『夜明けBrand New Days』、『シンデレラじゃいられない』ってガンガンガンと行ったら……」。

大矢「ヤバかったよね」。

渡邊「あのときは初めて汗が降ってきて、泣いてるみたいになっちゃった」。

傳谷「りおとんはあまり汗をかかないもんね」。

大矢「でも、『OTODAMA』だとすごくかく。りおとんは意外と体育会系で、『OTODAMA』でワンマンもやらせていただいたあとの夜に、水風呂に入ったらしいです(笑)」。

渡邊「体がすごく熱くなっていたので、冷やすと締まってきます」。

高見「アイシング? アスリートか(笑)」。

大矢「もしかしたら、りおとんが一番、自己管理がうまいかもしれない」。

渡邊「あまり風邪もひかないし、ライブ直後はめっちゃ元気になるんですよね。なんでだろう?」。

――じゃあ、フェスの69時間も乗り切れそう?

傳谷「はい」。

渡邊「でも、1日目に飛ばしすぎたら、最終日がヤバそう」。

林「ペース配分は気をつけないと」。

大矢「でも、飛ばします!」。
 
 


 
 

 
 

ベイビーレイズJAPAN(べいびーれいずじゃぱん)

2012年5月に「ベイビーレイズ」として結成。同年9月にシングル「ベイビーレイズ」でメジャーデビュー。2013年9月に朝の連続テレビ小説「あまちゃん」(NHK)の挿入歌「暦の上ではディセンバー」をリリースして注目を集め、2014年12月には「デビューから2年で実現させなければ解散」と公約していた日本武道館ワンマンライブを開催。「ベイビーレイズJAPAN」と改名することも発表した。2016年7月にフランスで行われた「Japan Expo 2016」に出演し、海外での初ライブを行った。

【CHECK IT】
2年ぶりとなる2ndアルバム「ニッポンChu!Chu!Chu!」を9月21日(水)に発売。デビュー4周年記念の主催フェス「EMOTIONAL IDOROCK FES.」を10月6日(木)~9日(日)の4日間に渡り計69時間、新宿ReNYにて開催。ライブDVD/ブルーレイ「『ベイビーレイズJAPAN 電撃の雷舞!2015』~史上最“熱”!ちょっと遅めのクリスマス大作戦~」が発売中。

 
詳しい情報はベイビーレイズJAPAN 公式サイトへ
 
 


 
「ニッポンChu!Chu!Chu!」
9月21日発売
 
初回限定盤A(CD+DVD)
初回限定盤A(CD+DVD) 3500円(税込)
 
 
初回限定盤B(CD2枚組)
初回限定盤B(CD2枚組) 3500円(税込)
 
 
通常盤(CD)
通常盤(CD) 3000円(税込)
 
 
大矢梨華子(おおや・りかこ)
 
 
大矢梨華子(おおや・りかこ)
 

大矢梨華子(おおや・りかこ)

生年月日:1996年10月 30日(19歳)
出身地:滋賀県
血液型:O型
 
 
傳谷英里香(でんや・えりか)
 
傳谷英里香(でんや・えりか)
 
 

傳谷英里香(でんや・えりか)

生年月日:1995年11月2日(20歳)
出身地:千葉県
血液型:B型
 
 
林愛夏(はやし・まなつ)
 
林愛夏(はやし・まなつ)
 
 

林愛夏(はやし・まなつ)

生年月日:1995年7月14日(21歳)
出身地:神奈川県
血液型:A型
 
 
高見奈央(たかみ・なお)
 
高見奈央(たかみ・なお)
 
 

高見奈央(たかみ・なお)

生年月日:1996年11月28日(19歳)
出身地:三重県
血液型:O型
 
 
渡邊璃生(わたなべ・りお)
 
渡邊璃生(わたなべ・りお)
 
 

渡邊璃生(わたなべ・りお)

生年月日:2000年3月8日(16歳)
出身地:神奈川県
血液型:B型
 
 
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