FRESH ACTRESS 出口夏希
PHOTO＝河野英喜 INTERVIEW＝斉藤貴志
「ミスセブンティーン」から女優でも活躍
「カレーの唄。」など配信ドラマ3作に出演
――3月で高校を卒業して、「ミスセブンティーン2018」に選ばれた頃より、大人っぽくなったのでは？
「最近よく言われます。ちょっと前まで『中学生』とか『子ども』と言われていて、大人っぽくなりたかったんですけど、最近は逆に『ちょっと大人っぽすぎる』と言われるようになりました(笑)」。
――大人っぽくなるために、自分で何かしたんですか？
「前髪を伸ばしました。それと、このお仕事をしていると顔つきが変わると言われたことがあって、本当にそうだなと思います。自分の写真を見て『顔が違う！』ってなりますから(笑)。服装も大人っぽくなってきました。前はストリート系やTシャツ1枚が多かったのですが、最近は今日のような感じのも着ます」。
――服を買うときは悩みますか？
「わりとパッパ決めています。試着も面倒くさくて。でも帰ってから後悔して、すぐお姉ちゃんにあげたりしているので、最近『ちょっと考えなさい』と言われました(笑)」。
――買い物や遊びに行く場所は渋谷とか？
「最近は変わって、地元で友だちとごはんを食べたりしています。夏はずっとドラマの撮影をしていたので、思い出は1個もないです(笑)」。
――今、配信ドラマが3本続けてスタートしてますからね。もともとはモデル志望でしたっけ？
「スカウトされて事務所に入ったときは、『やるならモデルさんがいい』と言ってました。演技は恥ずかしいし、できないと思っていたんですけど、最近楽しくなってきた気がします」。
――女優デビューでトリプル主演だった「ココア」のときは、どうでした？
「（両親が不倫をしている）難しい役で、演技をしたことがなかったから、急に言われても……という感じで(笑)、リハーサルを何回もやりました。同じシーンをいろいろな方向から撮るのも知らなくて、『今のをもう1回やるの？ また同じお芝居をするの？』って大変でした」。
――ドラマや映画を観てはいました？
「結構観てます。恋愛系が好きで、少女マンガ原作の作品をたくさん観ていた気がします」。
――特に好きだった作品というと？
「本当に観すぎていて、全部良くて、どんどん更新されていきます(笑)。最近は配信で中国の恋愛ドラマを3～4個観ていて、一番よく観ていたのが『以家人之名』というドラマで、胸キュンで好きです(笑)」。
――三つの家族の子どもたちが一緒に暮らすようになって、恋も生まれるお話でしたね。中国ドラマといえば、夏希さんはお母さんが中国人で、中国語も話せるとか。
「家では中国語で会話していて、みんなが日本語を話すのと一緒で、小さいときから自然に話してました。日本語のほうが学校の先生に来てもらって教わったり、友だちと遊んでいて覚えた気がします」。
――配信中の出演作では、TVドラマのスピンオフの「アンサング・シンデレラ ANOTHER STORY ～新人薬剤師 相原くるみ～」で難病のバッドキアリ症候群で入院している役を演じました。
「病気のこともいろいろ調べましたけど、私が演じた愛里はみんなに病気のことを見せないくらい明るいので、どう演じるか難しかったです。でも、私も重い病気になったら、たぶんそういうふうにふるまうと思うので、気持ちは想像したら理解できました」。
――「30禁 それは30歳未満お断りの恋。」では造園会社の社長の娘役。
「お父さんと2人暮らしで仲は良いんですけど、反抗期で、つい強く当たってしまう子です。口が悪くて『うるせえな！』みたいな感じで(笑)、お父さんも『何だと！』となって、似た者同士のケンカをしてました。でも、お父さんの会社でバイトしている真雪（鈴木仁）には、全然違う恋する女の子の表情をします」。
――夏希さんも反抗期はありました？
「重いのはなくて、ずっと反抗期かもしれません(笑)。お母さんに『手を洗いなさい』とか『ごはんを食べなさい』とか言われると『わかってるよ！』みたいに強く答えたり、どうでもいいことで言い合いをしています。でも、家族仲はすごくいいです」。
――「カレーの唄。」では、2人の男がカレーを通じて絆を深める物語の中で、芸術家志望の大学生の二汰（鈴鹿央士）に片想いされている女子大生の役ですね。
「私が演じるまどかは学校では仲間の中心にいる存在で、二汰くんと同じ大学ですけど、出会い系サイトで主人公の陽一郎さん（満島真之介）とも知り合います。知らない同士がそこから仲良くなっていく感じです」。
――出会い系をやっているんですね。
「何か闇があるというか、いろいろ考えている女の子ですかね」。
ニコニコして元気な役は素でしたけど
意外といろいろなことを考えてます(笑)
――まどかもカレーを食べるんですか？
「撮影で2回食べました。おいしかったです。私が食べたのは六つの野菜を全部混ぜるベジミールスと、家でみんなで作ったカレーでした」。
――普段カレーはよく食べますか？
「私の中でカレーはふとしたときに食べたくなるもので、たまに食べています。バターチキンカレーが好きです」。
――辛いのもいけます？
「激辛は好きです。お鍋でも何でも辛いものしか食べません。赤からが好きで、1から10まである中の10辛を食べています」。
――マジですか？ 赤からの10辛といったら、火が出るほど辛いのでは？
「ヤバイと言われます(笑)。最初はすごく辛かったんですけど、慣れたら10辛でも物足りなくなってきました(笑)。小さい頃からずっと辛いのを食べてきたので」。
――今回の三つの役で、夏希さんの素に一番近かったのはどれですか？
「『アンサング～』の愛里は素でやりました。ニコニコ楽しく元気な女の子(笑)。『30禁』の恵菜も好きと嫌いがすぐ顔に出ちゃって、わかりやすいところは似ています。『カレーの唄。』のまどかは自分を作っている感じで、根が深いですけど、いろいろ考えているところはちょっと似ているかもしれません。私は周りから『何も考えてなさそう』とよく言われますけど、意外と考えています(笑)」。
――女優の仕事が増えて、演技への取り組み方は変わってきました？
「台本を覚えるスピードは前よりも速くなった気がします。覚えるのは得意ではないですけど、オーディションも含めて何回もやっていくうちに、少し慣れてきました」。
――台本は読み込むタイプですか？
「読み込む人と読み込まない人がいるみたいで、自分で決めすぎても良くないという考え方もあるじゃないですか」。
――現場で生まれる感情に任せたほうがいい、とも言いますね。
「私はまだやり方を探っているところですけど、台本は何回か読んで内容を覚えて、役の気持ちを自分の中で考えて、わからなければ監督とお話しします」。
――演じていて、自分ではない人間になり切れている感覚もありますか？
「まだお芝居のことをあまりわからなくて、頭で考えるというよりは、自分の感覚で『今こう思ったら、こうする』みたいな感じです」。
――普段は感情は出るほう？
「喜怒哀楽という言葉が一番合う気がします(笑)。笑ったり、静かになったり、悲しかったり。泣くことはあまりないですけど」。
――どんなことで笑うんですか？
「1日中よく笑っているので、これというのがないんですよ。基本くだらない話をしていて、後になったら、あまり覚えていません(笑)」。
――現場での空き時間はどんなことをしてますか？
「寝てます(笑)。朝が早いから、集中が切れると眠くなっちゃうので、仮眠を取って眠気を覚まします。座っていても眠れて、夢も見ます(笑)」。
――家にいるときは何をしていることが多いですか？
「最近だと帰ったら寝るくらいしかないですけど、ごはんとお風呂の時間にはドラマを観ています。何個も一気に観ているから、なかなか終わらないんですよね(笑)」。
――10月には誕生日がありますね。
「19歳になります。もっと早く大人になりたいんですけど、20歳になったら、子どもだから許されていたことも許されなくなるので、ちょっと微妙な感じです(笑)」。
――誕生日は例年盛り上がるんですか？
「そんなにワイワイはしません。家族とごはんに行ったりはします。甘いものは得意ではないですけど、ケーキは誕生日に必要なアイテムだから一応買って、火鍋を食べに行きます(笑)」。
――10代最後の1年はどう過ごしますか？
「20歳になったらいろいろ変わってくると思うので、この1年はあれこれ考えず、今まで通り自分らしくやっていけたら。高校を卒業して、友だちも社会人になってきて、あまり出掛けなくなったので、前みたいに一緒に遊びに行きたいです」。
――仕事では女優もモデルもやっていくんですよね？
「まだ自分に何が合うのかわからないので、いろいろ経験していきたいです。カッコイイ大人になりたいです」。
――恋愛モノを自分でもやりたいとか？
「本当に恋愛系ばかり観ていて、壁ドンとかドキドキするので、キュンキュンする役はやってみたいですね(笑)」。
出口夏希（でぐち・なつき）
生年月日：2001年10月4日（18歳）
出身地：東京都
血液型：不明
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2018年に「ミスセブンティーン2018」に選ばれて、「Seventeen」（集英社）専属モデルに。ドラマ「ココア」（フジテレビ）に主演して女優デビュー。配信中のドラマ「アンサング・シンデレラANOTHERSTORY ～新人薬剤師相原くるみ～」（FOD）、「30禁 それは30歳未満お断りの恋。」（FOD）に出演中。「カレーの唄。」が10月1日（木）よりひかりTV（木曜23:00～）、10月3日（土）よりdTV（土曜23:30～）で配信。10月10日（土）よりBS12 トゥエルビ （土曜21:30～）で放送。
詳しい情報は公式HPへ
「アンサング・シンデレラANOTHERSTORY ～新人薬剤師相原くるみ～」
詳しい情報は「アンサング・シンデレラANOTHERSTORY ～新人薬剤師相原くるみ～」公式サイトへ
（C）フジテレビ
「30禁 それは30歳未満お断りの恋。」
詳しい情報は「30禁 それは30歳未満お断りの恋。」公式サイトへ
（C）フジテレビ
「カレーの唄。」
詳しい情報は「カレーの唄。」公式サイトへ
（C）2020「カレーの唄。」製作委員会
