=LOVE(イコールラブ)連載 私服でぽん! 12人目 山本杏奈

=LOVE連載 私服でぽん! 12人目 山本杏奈

PHOTO=堀内亮 HAIR&MAKE=オサレカンパニー
INTERVIEW=斉藤貴志

 
 
好評をいただいてきた=LOVEメンバーの冬の私服グラビア連載も、ついに最終回となりました。トリを飾るのはリーダーの山本杏奈。攻めた赤の服はクリスマスを意識したそうで、「知的に見えると、いっぱい言われました(笑)」とご満悦でした。
 
 


 
 

 
 

レコーディング前は詞を自分で手書きして
世界観を考えたり漢字に振り仮名を付けたりします(笑)

 
 

――昨シーズンのカープは5位でした。

「はい……。でも、私はアンガールズさんのラジオに出させていただいて、カープのことをたくさん語らせてもらったり、試合には行けなくてもカープに少しでも携わることができたのは幸せでした」。

――ラジオでは、どういうことを語ったんですか?

「カープのクイズに答えたり、自分の歴代ベストナインを選んで発表したりしました。ピッチャーは黒田選手で、推しの菊池選手、松山選手、會澤選手、エルドレッド選手を入れて。基本は最近の選手ばかりですけど、山本浩二選手とか有名な方も入れました」。

――今年はどうですかね?

私はカープの強い時代から応援しているので、おととし、去年と残念でした。今年は勢いづいてほしいと思いますけど、どんなカープでも好きなので応援していきます」。

――YouTubeチャンネルでは、佐々木舞香さんとの「ヒロイン育成計画」、野口衣織さんとの「惑星ループ」と、メンバーとの「踊ってみた」動画が好評でした。自分でやりたい企画だったんですか?

「私もやりたかったんですけど、最初は舞香が『杏奈とやりたい』と言ってくれました。『惑星ループ』はスタッフさんに『衣織とやるよ』と言われて、『やったー!』となって、曲を覚えて2人でいっぱい練習しました」。

――杏奈さんのダンススキルを見せて、かつ楽しそうですね。

「好きなことだし、ダンスを上げるとファンの方が喜んでくださるので、すごく嬉しいです。『踊ってみた』担当になれるように頑張ります」。

――今後、踊りたい曲はありますか?

「ヒップホップとかやりたいです。私がもともとやっていたダンスだし、かわいい系はグループでいっぱいやるので、違うジャンルにも挑戦したくて。48グループさんの曲だと、『UZA』を板野友美さんが踊っているのを観て、私もやりたいなと思いました。めっちゃ難しそうでしたけど」。

――一緒に踊りたいメンバーはいます?

「ダンスナンバーをやりたいので、衣織、(齋藤)樹愛羅、(諸橋)沙夏と4人で……とか。私の中で沙夏は踊れるメンバーで、見せ方も上手で勉強になりますけど、本人は『踊れない』って自信なさそうに言うんですよね。確かに沙夏は歌メンですけど、私はダンスもうまいと思います」。

――≠MEの永田詩央里さんのダンスを「好き」というツイートがありました。

「そうなんですよ。私はノイミー(≠ME)ちゃんがTIFでお披露目する前のレッスンに参加して、教えたりしてたんですけど、その頃からうまいと思ってました。マネージャーさんに『しおりん(永田)はダンスをやっていたんですか?』と聞いたら、やってなかったということだったので、ビックリしたんです。小さい体で元気に踊る姿が愛おしいし、普通に形に癖がなくて、めちゃめちゃきれい。すごく目を引きました。『P.I.C.』の激しい踊りもうまかったし、これからの成長が楽しみです」。

――今回は“マイルール”をテーマにお話をうかがっていきますが、杏奈さんの毎日の生活で必ずしていることはありますか?

「あまり変わったことはしてなくて、毎日やるのはSHOWROOMくらいですね。それはもう、私には当たり前すぎて。あと、アラームは何個もセットします」。

――1時間前から10分おきとか?

「起きる時間より前には設定しません。6時に起きたかったら、6時、6時1分、3分、5分……みたいな感じにします。『まだ寝られる』と思うと結局寝ちゃうので、本当に起きなきゃいけない時間から、四つか五つくらい設定します」。

――何個目くらいで起きるんですか?

「基本、1個目で起きます。でも、心配性なので」。

――特に朝が苦手なわけではなくて?

「そこまで苦手ではないと思います。でも、広島にいた頃は本当に起きられなくて。アラームが鳴っても聞こえなくて、親に『何で?』と言われてました。私も悪気はなかったんですけど。東京に来てからは、たぶん『1人で起きなきゃ』という気持ちがあるから、耳が良くなって聞こえるようになりました(笑)」。

――レコーディング前のルーティンはありますか?

「絶対に歌詞を自分で手書きします。歌詞カードは当日に紙でいただくんですけど、だいたいデータで送られてきて。それを紙に全部書き写して、『ここはこうする』とか書き込んだり印を入れたり、読めない漢字や英語に振り仮名を付けたり(笑)」。

――プリントアウトするより、手書きするんですか?

「そうです。アナログですけど、自分で書いたほうが世界観がわかりやすくなるので。私は歌詞の解読があまり上手ではなくて、メンバーの解釈や考えたことを聞くと、すごいなと思うことが多いんです。昔から本とか読まなかったタイプで、書かないとなかなか理解できません」。

――ラジオでは“競馬”を“きょうば”と読んだりしていましたが(笑)、やっぱり読めない漢字は出てきますか。

「ありますね(笑)。『次に会えた時 何を話そうかな』の歌詞を初めてもらったとき、沙夏と歌詞を読んでいて、『紡いだ言葉』が読めなくて飛ばしました(笑)」。
 
 

心配性なのでライブ前は人のいない場所で
MCとかいろいろと集中して確認します

 
 
――ライブ前はどうですか?

「基本はMCを確認したりするんですけど、1人で集中型なので、楽屋にはあまりいません。舞台袖とか人が少ないところに行きます。ガヤガヤしていると集中できないし、廊下だとスタッフさんが多くて緊張するので、逃げます(笑)。それで、MCとかいろいろ注意することを書いたノートがあるので、ずっと眺めて、ライブの最初からイメージトレーニングをします」。

――頭の中で一回、ライブをやってみる感じですか?

「そうですね。前日の夜もやるし、会場に行くバスの中でもやります。ステージを思い浮かべて、『ここで上手に行って』とか確認しないと気が済まなくて。それで本番のステージに出たら、絶対できるとわかっているんです。でも心配性なので、どれだけイメージトレーニングしても、本番ギリギリにもう1回確認しないと、不安になってしまうんです」。

――そこまで念入りにやってこそ、あのステージができるんでしょうけど。

「でも、指原(莉乃)さんにも『ライブが終わったら何を食べようかと考えられるくらいの余裕を持ちなよ』と言われます。本当はそうしたいんですけど、今のところは目標です」。

――大きな意味で、アイドルをやる上で大事にしていることはありますか?

「イコラブ(=LOVE)はみんな、つらいとかそういうことをSNSやSHOWROOMで言わなくて、作っているわけではないけど、ファンの方の理想の姿でいると思います。私も毎日SHOWROOMをやっていて、気分の上がり下がりはどうしてもありますけど、どんなに配信前に泣いていても、とりあえず笑顔でやります。目は赤くなりながら(笑)」。

――そういうときもあるんですか?

「全然あります。メンバーが心配して電話をくれて、話しているうちに時間が来て『とりあえずSHOWROOMやってくる』とか」。

――SHOWROOMは乗り切るとして、落ち込んだら、どう立ち直りますか?

「あまり親や友だちに相談するタイプではなくて、結局全部わかってくれるのは近くにいるメンバーなんです。でも、すぐには話しません。自分の中で数日間は考えます。お互いそうしていて、何日か経って『大丈夫?』と声を掛けてくれたり。みんな本当にいい子で空気を読めて、だからこそ12人で3年以上いられて、居心地がいいんですよね」。

――他のメンバーさんからは、つらいときに杏奈さんが声を掛けてくれるという話を聞きますが、杏奈さん自身がつらいときはどうしているのでしょう?

「お互いさまなんです。HUSTLE PRESSさんの取材で、メンバーが私の名前を出してくれているのを見て、すごく嬉しいですけど、私もまったく同じことを思っています。全員助けたことがあるかもしれないし、私も全員に助けられていると思います」。

――いずれにしても、寝たら忘れるタイプではなくて?

「違います。引きずるタイプです。この前も泣きながら(髙松)瞳に電話して、寝ていたんですけど、3秒後くらいに『ごめん』とLINEをくれました。そのときは『考えすぎだよ』と言ってもらいましたし、舞香も支えてくれるし、(佐竹)のん乃もだし、最近は(大場)花菜とも2人で語り合うし……。挙げていったら、結局全員なんですよね。スタッフさんにも『杏奈は誰に相談しているの?』と心配されますけど、逆に私は誰かにしか話せないことがなくて、11人全員に違う頼り方をしています。なーたん(齊藤なぎさ)とも年は離れていても、お互い心を開いて、いろいろなことを話せます」。

――いいグループですね。握手会やオンラインお話し会で心掛けることはありますか?

「私は握手会では結構長く引っ張るタイプなんです。剥がしの方には申し訳ないですけど。でも、オンラインだとブチッと切れちゃうので、ツイッターで事前に『今日はよろしく』とつぶやいたとき、リプをくださるようにお願いしてます。誰が来てくれるか見ておいて、初めての方ならアイコンを覚えて、私をアイコンにしてくれていたらお礼したり。SHOWROOMだと1対何人かで、自分から発信してもファンの声を聴くことはなかなかできなくて。ようやく1対1で話せる機会ができたので、1人1人のファンの方と向き合える時間を大切にしています」。

――山本家でのルールは何かありましたか?

「モカという犬が一番優先、というルールがあります。旅行はあまり行かないし、家族で出かけて『夜ごはんを食べていこう』というときも、一度家に帰って、犬にエサをあげて散歩をしてから行きます」。

――他に、自分で決めているルールはありますか?

「本当にしょうもないルールですけど(笑)、スーパーに行ってカートを戻すとき、だいたいレジに近いところとかに片寄って、1列だけ長くなっていたりするじゃないですか。それで通路が狭くなったりするのが嫌で、少しでも均等になるように、一番少ないところに返します(笑)」。

――ちょっとでも自分のできる貢献をするわけですね(笑)。そんな中、日本武道館2daysから幕を開けたイコラブの2021年は、どうなりそうですか?

「今の状況がどれくらい収まって、活動をどこまで元に戻せるかわかりませんけど、こういう状況の中でも、イコラブは動いているほうだと思うんです。そのことに感謝の気持ちを忘れずに、お返しをしていける1年にしたいです。あとはメンバーがみんな、つらいことや悩むこともいっぱいあると思いますけど、1人1人が笑顔で幸せでいてほしい。それがグループ全体の幸せになると思うので」。

――リーダーらしい発言ですね。杏奈さん個人としては、何か目指すことはありますか?

「最近は服装をちょっとずつ大人にしようと頑張っています。今まで着てきた服はこれからも着るとしても、かわいい系とかは新しく買わないようにしていて。沙夏とかみりにゃ(大谷映美里)とかのん乃くらいの、落ち着きのある大人の女性路線に挑戦したいと思います」。
 
 

 
 

 
 

山本杏奈(やまもと・あんな)

生年月日:1997年11月30日(23歳)
出身地:広島県
血液型:A型

山本杏奈 個人Twitter
 
【CHECK IT】
2017年4月に指原莉乃がプロデュースするアイドルグループとして結成された=LOVEのメンバー。レギュラー「ラジオ「イコラジ“RADIO=LOVE”」(文化放送 超!A&G+/土曜26:00~)が放送中。また、毎月「=PRESS」(弊社刊)を発売中! 8thシングル「青春“サブリミナル”」が発売中。個人でラジオ「GIRLS♥GIRLS♥GIRLS =RED ZONE= =LOVE 山本杏奈の真夜中Labo」(FM FUJI/火曜23:00~)でパーソナリティを務める。
詳しくは=LOVE 公式HPへ