PICK UP ACTRESS 福原遥

PICK UP ACTRESS 福原遥

PHOTO=小澤太一 INTERVIEW=斉藤貴志

 
 

「声ガール!」に声優を目指す役で主演
デュエットで主題歌シングルもリリース

 
 
――「声ガール!」で声優を目指す菊池真琴を演じていますが、遥さん自身が「キラキラ☆プリキュアアラモード」などで声優を務めてきて、「こういうことあった」とリアルに感じるところはありますか?

「たくさんありました。現場で先輩にアドバイスをいただいたり、監督さんやディレクターさんに『もっとこうしてみて』と言われるやり取りとかは、すごくリアルです。でも、『声ガール!』で『声優さんってこうなんだ』と改めて学んだこともあります。“モブキャラ”とか、いろいろな言葉も知りました」。

――アフレコでお腹が鳴る音が入らないように、おにぎりを食べてからスタジオに入るのは?

「あれはやったことはないな……と思っていたんですけど、『声ガール!』のアフレコでお腹がすいていた日があって、グーッと鳴っちゃって(笑)。『本当にちゃんと食べておいたほうがいいんだ』と思いました。“音が鳴らない服を着ていく”というのは、アフレコをやっているうちに自分で気づいて、気をつけるようにしていました」。

――真琴はガヤから仕事を始めましたが、遥さんは声優として最初から良い役を演じて、ガヤの経験はなかったり?

「実際の声の仕事では現場にいる役者さん全員でガヤを収録するので、私も『プリキュア』の現場で毎回ガヤをやっていました。敵から逃げる人々とか、パリが舞台の劇場版のときにはいろいろな国の言葉を調べて『じゃあ、私この人やる』とか……。ガヤは自由にアドリブでやれるので、好きですね」。

――オーディションに落ちまくったり、ちょっとの台詞で喜んだことは?

「映画のオーディションによく落ちて、真琴みたいに落ち込みました。私はすぐ忘れちゃうんですけど、その日はすごくヘコみます。台本で『あっ、自分の台詞がある』っていう喜びもわかります。『恋は雨上がりのように』にユイ役で出させてもらいましたけど、毎回台本から自分の出番があるか探して、『今回はある!』というときはすごくうれしかったです」。


――「へー、面白そう」というだけの台詞で、真琴が何度もダメ出しされるシーンもありました。

「ああいうことも実際にあります。『この台詞はもっと強く』とか言われて、ずーっとその台詞だけを録り続けたり」。

――そうした経験を積み重ねながら真琴は成長していくようですが、遥さんは声優として、どんな壁がありました?

「『(クッキンアイドル アイ!マイ!)まいん!』のときは、どうやって声を出したらいいかも何も知らないまま、何回も同じ台詞を繰り返して、悔しくもあり、全然ワケがわかりませんでした。『プリキュア』では私の役は説明台詞や難しい単語が多くて、うまく言えなかったり噛んじゃったりはしょっちゅうでした」。

――真琴は喜怒哀楽が素直に出たりしますが、自分っぽいと思うところもありますか?

「多々あります。何かをやろうとすると周りが見えなくなるところとか」。


――「声ガール!」ということで、自分の“声”については、どう思っていますか?

「めっちゃ嫌いでした(笑)。何かハキハキしてない感じが自分的にイヤで……。でも声優の仕事に出会えて、観ていただいた方たちが『いいよ』と言ってくださって、ちょっとだけ自信を持てるようになりました」。

――「声ガール!」では同じ事務所で声優を目指す5人が寮で共同生活をしていますが、ああいうのは楽しそうですね。

「楽しいと思います。みんなライバルでもあり仲間でもあり、お互い刺激し合いながら頑張るのがいいと思います」。

――キャストの皆さんは役のキャラクターとカブります?

「中村ゆりかちゃんは全然違います。しっかりしている役ですけど、いつもはフワフワしていてかわいいです。他のみんなは役のままですかね」。

――全話の撮影を振り返って、特に印象的なシーンはありますか?

「最初のほうの部屋割りをするシーンは、実はある程度撮影が進んでから撮ったのですが、クランクイン前のリハーサルではそのシーンがうまくいかなかったんです。でも撮影を重ねるうちに、みんながだんだん仲良くなって、そこを撮る本番はすごく盛り上がりました。何でもできちゃう感じで」。

――中村ゆりかさんが演じる麻美と真琴が2人部屋になって、真琴が「舌打ちしたでしょう?」と言ってました。

「そう。あれもゆりかちゃんと『こうしちゃう?』と言ってやったのが、本当に使われました。普通の日常のシーンでしたけど、すごく楽しかったです」。

――寮では食事のシーンもよくありますね。

「毎回のようにあって、『今日のごはんは何だろうね?』『シチューだ! やったー!』とか言って喜んでました。料理の先生が作ってくださって、本当においしかったんです。撮影の合間にも食べていて、『ハイ、始めますよ』と言われてました(笑)」。

――声優としてのシーンだと、真琴は素人からスカウトされた設定ですが、「プリキュアアラモード」でメインキャラクターの1人を演じた遥さんには、かえって難しかったのでは?

「新人のように演じるのは大丈夫でしたけど、最後に真琴がうまくなっているシーンは緊張しました。成長したところを見せないといけなかったので」。


 
 

自分の名前で出す初のCDで
声が震えるほど緊張しました

 
 

――みんなが憧れる人気声優・戸松遥役の戸松遥さんとは、共演したことはあったんでしたっけ?

「共演はないですが、ライブを観に行かせていただいたことはあります。すごくカッコ良かったです。戸松さんの出演されたアニメも『ソードアート・オンライン』や『妖怪ウォッチ』を観ていたので、本当に尊敬する先輩ですね」。

――劇中では、真琴はそんな人気声優を知らなかったわけですが……。

「誰だかわかってなくて、『お姉さん』と呼んでたり(笑)」。


――戸松さんとのそういう掛け合いも楽しくできました?

「そうですね。戸松さんが合わせてくださったのかもしれませんけど、お互いのテンポ感がすごく合って楽しかったです。監督さんも笑ってました」。

――その戸松さんと歌う主題歌「It’s Show Time!!」も発売になります。

「前向きで明るい歌です」。

――「悔やむなんてたまにしときましょ 進もう!」とか。

「明るいだけじゃなくて、いろいろなメッセージも込められていて、レコーディングをしながら『私も頑張らなきゃ』と思えました」。

――レコーディングはサクサクと?

「そんなことはないです。すごく緊張しちゃって思うようにできなくて、何回も録ってもらいました」。

――まいん役の頃からたくさんCDを出してきても、そんなに緊張するものですか?

「声が震えちゃって大変でした。こんなに緊張したのは初めてです。たぶん戸松さんと歌うということで『足を引っ張らないようにしなきゃ』というのがあったのと、福原遥としてCDを出したことが今まであったようでなかったからだと思います。キャラソンとかが多かったので」。

――ああ、なるほど。緊張をほぐすために何かしたんですか?

「ただひたすら歌いました。歌詞に励まされながら、自分とリンクさせました」。


――MVでは戸松さんと2人で踊っていて。

「それぞれダンスの動画をもらって練習して、合わせたのは撮影当日です。1曲まるまる一気に撮って、『ハァ、ハァ……』となりました(笑)」。

――手足が長くてスタイルがいい戸松さんと踊る上で、気をつけないといけないこともありました?

「本当に『並びたくない……』というのはあったんですけど(笑)、私は身長も戸松さんより低いので、妹キャラというか後輩キャラでいこうと思いました」。

――お芝居パートではラーメン屋でバイトをしたり、料理をしたり。

「それも含めて1日がかりで、ずっと一緒に撮影しました。いろいろな料理を本当に作って、餃子の皮をずっと包んでいたり、楽しかったです」。

――キャベツの千切りとかもしてましたけど、普段は料理はするんですか?

「餃子を家族で作ったりはします。この前、家に帰ったら大好きなすき焼きが無性に食べたくなって、1人前だけ作りました。料理というか、ただ肉とかを切って入れただけですけど(笑)、うちのすき焼きは味付けが結構濃くて、砂糖、しょう油、みりん、(料理)酒をセットで入れるのが好きです。煮物やそぼろもそういう感じで作ります」。

――今後も女優と声優の仕事は両立させていくんですか?

「やっていきたいです。技術とかは違っても、どちらも役の想いを伝えたりするのは変わらないと思いますし、自分に足りないものをひとつひとつ乗り越えて、表現の幅をもっと広げたいです」。

――相乗効果というか、声優を経験することで女優業に役立つ部分もありません?

「そんなに比べたことはないです。でも、声優さんのほうが役の個性をはっきり出さないといけなくて、キャラを設定するのはドラマや映画でもちょっと役立っているかもしれませんね。『もっと強く個性を出したい』と思うようになりました」。

――そんな中、子役でデビューした遥さんも8月で20歳になります。

「本当にあっという間ですね。早く20歳になりたいのか、なりたくないのか、自分でもよくわかりません(笑)。打ち上げの会に出たり、友だちとお酒を飲めるのは、たくさんおしゃべりできて楽しそうだなと思います。でも、自分が想像していた20歳に全然追い付いてなくて……。自分をちゃんと理解して周りを見られるようになるイメージがあったんですけど、まだ自分のことで精一杯で、目の前しか見えなくなったりするので、全然ダメです」。


――20歳くらいだと、誰でもそう感じるみたいですけどね。ともあれ、10代最後の夏はどう過ごしますか?

「充実させたいです。友だちといっぱい遊んだり。車の免許もあと最後の試験を受けるだけなので、取れたらいろいろ行きたいです」。

――仕事が忙しい中、よく教習所に通う時間がありましたね。

「通い始めてから、ちょっと時間がかかっちゃいました。間が開いてしまったりしているので、最後の試験も怖くて仕方ありません(笑)」。

――過程で手こずったところはありますか?

「方向転換がすごく難しくて。バックで入って、一発で反対側に出ていく。練習ではちょっと乗り上げてしまって、テストのときもドキドキでした」。

――遊びに行きたい場所はあるんですか?

「あります。ディズニーランドにも全然行ってないし、遠出もしたいです。海外もプライベートでは行ったことがないので、王道のハワイとかパリとか、20歳になる前に行きたいです」。

――友だちと行ったら、「もしもツアーズ」みたいにガイドするんですか?

「しないです。私、プライベートではただ付いていくだけなので(笑)」。

 


 
 

福原遥(ふくはら・はるか)

生年月日:1998年8月28日(19歳)
出身地:埼玉県
血液型:A型

【CHECK IT】
子役としてデビューし、2009年3月からスタートした子ども向け料理番組「クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!」(NHK Eテレ)で主人公の柊まいん役をアニメ・実写パート共に務める。これまでの主な出演作はドラマ「MARS~ただ、君を愛してる~」(日本テレビほか)、「グッドモーニング・コール」(フジテレビ)、「レンタル救世主」(日本テレビ系)、「ふたりモノローグ」(AbemaTV)、映画「チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~」、「女々演」、アニメ「キラキラ☆プリキュアアラモード」(ABCテレビ・テレビ朝日系)ほか。ドラマ「声ガール!」(ABCテレビ/日曜23:35~、テレビ朝日/土曜26:30~ほか)、「グッドモーニング・コール our campus days」(フジテレビ/水曜24:55~)に出演中。「もしもツアーズ」(フジテレビ系/土曜18:30~ほか)に3代目ガイドとしてレギュラー出演中。「声ガール!」主題歌「It’s Show Time!!」(福原遥×戸松遥)が5月23日(水)に発売。5月26日(土)12:00~東京・タワーレコード渋谷店 B1F CUT UP STUDIOでミニライブ(ゲスト:戸松遥)&福原遥握手会を開催。5月27日(日)13:00~大阪・あべのキューズモール 3Fスカイコート「声ガール!」スペシャルトークショー&福原遥握手会を開催。

詳しい情報は公式HP
 

「声ガール!」

詳しい情報は「声ガール!」公式HP
 

 

 

 

福原遥×戸松遥Sony Musicオフィシャルサイト

詳しい情報は公式HP
 
 
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