PICK UP ACTRESS 華村あすか

PICK UP ACTRESS 華村あすか

PHOTO=小澤太一 INTERVIEW=斉藤貴志

 
 

「まいっちんぐマチコ先生」映画化で
学校の取り壊しに反対する理科教師役

 
 

――19歳で女優デビューしたあすかさんですが、「宮本から君へ」のOL役に続き、今度の「初恋スケッチ~まいっちんぐマチコ先生~」では先生役ということで。

「また実年齢より上の役です(笑)。そこまでカッチリした先生ではないんですけど」。

――「まいっちんぐマチコ先生」の原作のことは知っていたんですか?

「知りませんでした。このオーディションがあって、頻繁に報告している母親に『こういう作品のお話があるんだよ』と言ったら、『よく見てたよ』って喜んでくれました」。

――へーっ。当時でも主に男の子が読んでいたマンガだったと思いますが。

「母は結構マンガ好きだったんですよ。たまに『昔こういうマンガがあって』という会話をしています。私もあまり少女マンガは読んでなくて、『トリコ』とか『ONE PIECE』とか(少年)ジャンプ系のほうが馴染みがあります」。

――「初恋スケッチ」は原作で生徒だったケンタたちが中学を卒業して10年後の話で、あすかさんが演じた響子は、大人になったケンタが昔のマチコ先生の面影を見る役どころでした。

「ちょっとおしゃれなブラウスにマチコ先生のようにミニスカートを穿いて、ケンタと話すときに生徒に語り掛ける先生のような雰囲気は意識しました」。


――両手をお腹のところで組む仕草もしていましたね。

「新人の先生という役だったので、謙虚さを出したつもりです」。

――あすかさん自身には思い出の先生はいますか?

「たくさんいますけど、高校のときの学年主任の先生がバスケ部の顧問でもあって、長いことお世話になりました。何でも話せる男性の先生で、怒るときは怒りますが、生徒からは好かれていました。ちゃんと生徒に寄り添ってくれる先生だったんですね。すごく面白い方でした」。

――学年主任というと、厳しそうなイメージがありますが。

「私もそういうふうに思っていたんですけど、行事とかで仕切るところは仕切って、普段の授業中や廊下ですれ違うときは生徒と近い感じでした。私は勝手にニックネームで『まっつー』と呼んでいて、失礼だったんですけど(笑)、特に怒るわけでもなくて……」。

――自分が先生になろうと思ったことはないですか?

「ないですねー。仕切ったり、人をまとめることが苦手なほうなので、なれないです。説明もヘタクソですし(笑)」。


――勉強は頑張っていたんですよね?

「全然得意ではなくて、普通だったと思います。英語は好きで頑張ってましたけど、理数系が苦手で文系のほうで点を取らないといけないこともありました」。

――「初恋スケッチ」の響子は理科の先生で、おうし座の神話について説明するシーンがありました。

「あんなことは知らなかったですね(笑)。その台詞で学びました。でも台詞というより、先生の持っている知識として自然に言わないといけなかったのは、難しいところではありました」。

――撮影で印象に残っているのも、天体観測のシーン辺りですか?

「そこもですが、ほとんどのシーンが印象に残ってます。みんなの母校のあらま学園を取り壊してショッピングモールにしようとする役所の人たちと反対派が対立する緊迫のシーンは、カメラが中をかき分けて撮って臨場感が出ていたので、特に見応えがありました」。

――夜の校舎で撮ったのも貴重な経験だったのでは?

「怖かったですね(笑)。私が高校のときは部活で夜の練習があると、21時半とかになるんです。地元から離れて電車で通っていたので、そういうときは両親が迎えに来てくれたんですけど、夜の学校はやっぱり怖いです」。


 
 

心を動かす大きな思い出が蘇って
スイッチが入ることはあります

 
 

――共演はケンタ役のしずるの村上純さんとか芸人さんが多いので、空き時間は楽しかったりしました?

「本当に和気あいあいとしていて、にぎやかでした。年上の先輩に失礼ながら、私がムチャ振りをしてしまったり(笑)。ジブリのキャラクターのモノマネとか適当にお願いすると、『オイ! 何やらせんだよ?』と言いながら、その場ですぐやってくれました。ずっとそんな感じで、楽しかったですね」。

――響子には「思い出がないと生きていけない人の気持ちはわかるんです」という台詞がありましたが、あすかさんにもわかります?

「自分の心を動かすほどの大きな思い出だったら、それを火種にしてスイッチが入ったりするじゃないですか。私にもそういう思い出はありますし、大事なものだと思いますね。地方ロケに行って、ふとした瞬間に田舎を思い出して『あのときはこうだったな』となるときもあります」。

――どんな思い出が蘇るんですか?

「特に何かをしていたことというより、友だちが大好きだったので、一緒にいたときの気持ちとかですね。この前もNHK山形さんのお仕事で花笠祭りに参加させていただいて、山車に乗って上から見ていたら、高校で一緒だった友だちがはっきり見えたんです。向こうも気づいて『あーっ!』と言いながら、懐かしくなりました」。


――あすかさんは中学生の頃はどんな子だったんですか?

「とにかく走り回っていて、よく『廊下を走るな!』と怒られてました。1軍と呼ばれる中心人物ではなく、ちょっとハズれたうるさい人、みたいな感じです(笑)。性格が女子っぽくなくて、クラスのいじりがいのある男の子とか、お笑いセンスのある女の子とか、変わった人と一緒にいることが多くて、鬼ごっことかくだらない遊びをしてました(笑)」。

――バリバリの1軍にいそうに見えますけど。

「いやいや。そういう人たちはむしろ苦手でした」。

――この夏の思い出はもうできました?

「はい。お仕事で山形に行っても、トンボ帰りで次の日にはまたロケがあったりで、地元で遊ぶ時間はなかったんですけど、懐かしい人の顔を見て元気をもらえて、夏の思い出になりました。でも、早く秋が来てほしいです。私、暑いのが苦手で、もうダメですね(笑)」。

――今年の夏は特に暑いですしね。

「ひたすらクーラーをつけた部屋に引きこもってます。外に出たくないですもん(笑)。お仕事がなければ買い物に行くくらいで、極力外には出ないようにしています。かと言って、秋になっても別にアウトドア派ではないですけど(笑)、涼しいほうが好きなので。それに、秋は食べ物がおいしいじゃないですか。本当に早く秋が来てほしいと思います」。


――どんな秋の味覚が楽しみなんですか?

「炊き込みごはんです。母がよく作ってくれました。母の実家が山の中にあって、松茸が採れるんですよ。頻繁に松茸の炊き込みごはんを食べていて、大好きでした」。

――ぜいたくですね~。

「母の実家では山菜も豊富に育てていて、ジャガイモもすごくおいしいんです。今も送ってもらっているので、食欲の秋というか、太らざるを得ないというか……。ダメですよね(笑)。水着のお仕事もあるので、ちゃんと調整しながら食べようと思います」。


 
 


 
 

華村あすか(はなむら・あすか)

生年月日:1999年3月18日(19歳)
出身地:山形県
血液型:A型
 
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2017年8月発売の「週刊プレイボーイ」(集英社)での表紙・巻頭グラビアでデビュー。「ヤングジャンプ」(集英社)、「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)などでも表紙を飾る。2018年4月クールにドラマ「宮本から君へ」(テレビ東京系)、「ボイメン新世紀 祭戦士ワッショイダー」(CBCほか)で共にヒロインを務めて女優デビュー。配信ドラマ「ヒトコワ」(ひかりTV・dTVチャンネル)の5話に出演。仙台PARCO&2のCMに出演中。映画「初恋スケッチ~まいっちんぐマチコ先生~」は9月8日(土)から14日(金)まで渋谷HUMAXシネマにて限定公開。
詳しい情報は公式HPへ
 

「初恋スケッチ~まいっちんぐマチコ先生~」

詳しい情報は「初恋スケッチ~まいっちんぐマチコ先生~」公式HPへ
 

 

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