NEW FACE GIRL 原菜乃華

NEW FACE GIRL 原菜乃華

PHOTO=名児耶洋 INTERVIEW=斉藤貴志

おはガールで朝から元気いっぱい
中学生になって子役からの飛躍も

――「おはスタ」に出るときは何時起きですか?

「3時半に家の前にタクシーが迎えに来てくれるので、3時に起きます。学校に行くときは6時で、朝は苦手なので、いつもパンをくわえて走って行ったりします(笑)」。

――アニメではよくある画ですね(笑)。

「目覚ましを三つかけても起きられなくて」。

――鳴ったら止めて寝ちゃうとか?

「いやいや。三つ鳴っても何も聞こえなくて、そのまま寝てます(笑)。中学生になったので、ちゃんとしなきゃと思って、お母さんにおねだりして新しい目覚ましを買ってもらいました。“うるさい目覚まし”で検索して、一番上に出ていたのを。大きいベルが二つドンと付いていて見た目からうるさそうで、鳴ったら『ジリリリリリ!』って、ご近所迷惑になるぐらいで、本当にビックリします。音量は大、中、小とあって、中で十分です」。

――それなら3時でもバッチリ起きられると。

「最初は起きられたんですけど、最近慣れてきちゃって(笑)。『ジリリリリリ!』って鳴ると『なんかうるさいな』と思って、1分ぐらい経ったら『あーっ!』と起きる感じになりました。止めてから、また寝ちゃったりもしますけど(笑)」。

――そうすると?

「その超うるさい目覚ましを止めたときは、お母さんが『ああ、うるさい!』って起こしに来ます。自分では止めたことは全然覚えてないんです」。

――そんなふうに起きつつ、「おはスタ」では早朝からハイテンションに。

「叩き起こされるまでは爆睡してますけど、起こされたら意外とシャキッとして、車のなかでも全然寝ません。スタジオに入れば頭がスッキリして『朝だ!』と思います」。

――そこはプロですね。

「起きちゃえば大丈夫! 『おはスタ』の2回目でもう慣れました。おはガール3人で初めて出る前に3日ぐらい、本番と同じ時間に起きて同じ時間にカメリハ……というリハーサルもあったので。テンションはいつも高いし」。


――小さい頃から仕事をしていると、現場であまり緊張はしないとか?

「昔は本当に緊張しなくて、『もうちょっと緊張したほうがいい』と言われるぐらいだったんです。逆に最近は、すごく緊張するようになっちゃいました」。

――子どもの頃はあまり考えてなくて、怖いもの知らずだったから?

「そうなんです。周りを見てなかったし、本当に自由にやっていて。最近は『何か怖い。どうしよう……』となっちゃいます。私は周りからポジティブと言われますけど、家族にはネガティブだと言われます。どんどん悪いほうに考えちゃうクセがあるらしくて。やる前から『こうなっちゃったらどうしよう? 怒られる。ワーッ!!』となって」。

――「おはスタ」に出る前もそんな不安が?

「オーディションを受ける前から『朝起きられなかったらどうしよう? お母さんも寝ちゃって起こされなかったら、どうなるんだろう?』とか心配してました(笑)」。

――実際は最初から天気予報もバッチリで。

「あの『ハイテンションウェザー』の日はリハーサルが1時間ぐらい押して、カメリハぐらいしかできなかったのかな? 本番10分前ぐらいに原稿を渡されて、やってみたら全然読めなくて。おのちゃん(小野友樹)に『なのか、一回落ち着いて読んでみよう』と言われました。家でも練習していたのに、本番になってその日の原稿をもらったら、急に言えなくなっちゃったんです。しかも10分前だったから、どうしようかと思いました。でも、ちょっと練習して、1分前に『よし、行ってこい!』と言われて読んだら、案外うまくできました!」。


――裏でそんなに切羽詰まっていたとは思えませんでした。

「『良かった……』と思って、CMに行った瞬間、床にハーッと座っちゃいました。あとで録画したのを観たら、テロップが福岡、岡山……とどんどん流れていって追いついてなくて、『頑張れ! 頑張れ!』と思ってたら、名古屋ぐらいでやっと落ち着いてました」。

――その初めて1人で出た4月7日に中学の入学式もあったそうで。

「『おはスタ』が終わってから大急ぎで行きました。いつもは電車のなかで『あれが良かった』とか『悪かった』とか考えるんですけど、そんな暇もなくて。次のお仕事の台詞も電車で覚えないといけなかったので」。

――中学で友だちはすぐできました?

「小学校のときの仲いい友だち8人が同じ中学に行ったんですけど、同じクラスになったのは1人で、新しい友だちも作りたいです。たぶんできると思います」。

――人見知りとかしなさそうですもんね。

「しないですね。初めて会った人とも友だちになりたい気持ちが強いかも。しゃべるのは得意じゃないんです。話をまとめられないから(笑)。でも、お話するのは好きで、男女問わず『ねえ、ねえ』ってしゃべり掛けています。とにかく話してないとイヤで」。

――休み時間もずっと話していたり?

「外で遊ぶより、他のクラスを回って、どんな人がいるのか見てます。『幼稚園で一緒だった○○ちゃんだ。久しぶりー!』みたいな」。

――小学生の頃とはいろいろ変わりました?

「うちの中学はとにかく厳しくて、ポニーテールもダメなんですよ。超低めのツインか、ひとつ結びでないと。小学校のときはユルくて良かったなーと思いました。校歌も腰に両手を当てて歌います(笑)。あとは何だろう? 徒歩で30分ぐらいかけて通うのは変わらなくて、教科書とかの量が多くなった感じです。算数が数学になったのが怖い(笑)。算数というとやさしそうですけど、“数を学ぶ”というのが何かイヤ(笑)」。

――プロフィールでは趣味が“図画工作”になってますが。

「似顔絵とか描くのが好きです。あまりうまくはないですけど。小学校の図工の授業で木の筆箱に好きなデザインを描くのは誉められました」。


――賞を獲ったりしたことも?

「あります。虎の置き物を作って、近くのナントカ展示会で小学生ナントカ優秀賞みたいなところに飾られました。ペットボトルに割り箸を刺して、上から紙粘土を付けて、その上に絵の具を塗って作りました」。

夢は周りに気配りができて愛されて
いろいろな役のできる女優さんです

――「おはスタ」も頑張るとして、基本的には女優を目指していくんですか?

「はい。連続ドラマで主演をやりたいです。15歳ぐらいになったら。最近、受けるオーディションも変わってきました。数ヵ月前までは『お母さん、ただいま』みたいな小学生役が多かったんですけど、今は制服を着たり、彼氏がいたりする役が増えてきて、うれしいです」。

――実際に中学生になった途端、変わってきたような?

「よく『顔が大人っぽい』と言われていたんですね。たぶん見た目だけですけど、『身長が低いから顔と合わない』みたいなのがあって。でも、ちょっとは身長が追い付いてきたのかな? 今も『思ったより小さいね』とよく言われますけど(笑)」。

――身長はもっと伸びそう。

「伸びてます。大人っぽい役を髪を下ろしてやりたいです」。

――精神年齢は元から高いみたいですね。

「でも、部屋はビックリするほど汚いです(笑)。片づけができなくて、出したら出しっぱなし、脱いだら脱ぎっぱなし。よくお父さんに『きれいに!』と怒られるので、中学生になったから頑張らないと。というか、片づけるのが長引いたまま、中学生になっちゃったんです(笑)」。


――今までの出演作だと「地獄でなぜ悪い」で、劇中の歯みがきのCMで踊っていたのが10歳の頃でしたっけ?

「小学3年生か4年生だったかな? あれは一番印象が強いです。血のりの上を、腰にワイヤーを巻いて何回も何回も滑って。真夏で外はすごく暑かったのに、途中から体が底冷えしちゃって。手足は血のりで真っ赤。肌がちょっと弱いので、次の日に体中にブツブツができて、本当に大変でした」。

――園子温監督の現場は厳しそうですもんね。

「でも、やさしかったです。映画も新宿で観て、面白かったです」。

――ドラマも観ます?

「ドラマは本当に大好きで、深夜とか以外はほぼ全部観てます。ドラマの話で1時間は持つぐらいですけど、学校の友だちはあまり観てないから、話題が合わなくて」。

――特にハマったドラマは?

「本格的に観始めたのは『謎解きはディナーのあとで』です。あと、『失恋ショコラティエ』とか。『昼顔』も面白かったです」。

――不倫ドラマですけど、小学生で観てましたか(笑)。

「お母さんが観ていて、『こういうシーンは観ちゃダメ』というところで、急にお話が飛ぶんです(笑)。たぶん、お母さんが録画を編集していて。『エッ?』と思ったんですけど、途中からお母さんも面倒くさくなったみたいで、一緒に何か食べながら観てました」。

――女優さんで好きな人は?

「二階堂ふみさん。『地獄でなぜ悪い』で共演させていただいたのですが、目力が強くて、お芝居にインパクトがあって。本当にいろいろな役を演じられていて、『こういう役が一番できる』とかなくて全部すごいから、憧れてます」。


――「ヒミズ」なんかも観ました?

「園子温監督の作品だったので、勿論観ました!」。

――菜乃華さんはもともと、アニメの「きらりん☆レボリューション」が芸能界に興味を持ったきっかけだったんですよね?

「そうなんです。とにかく月島きらりちゃんがかわいくて、私もアイドルになりたくて、鏡の前で♪恋カナ~と踊ってました」。

――今でもそういう気持ちが?

「いや、あまり。今は女優さんになりたくて仕方なくて。おばあちゃんになっても、ずーっと女優さんをやっていたいです」。

――まだ中1だから、なろうと思えば他に何でもなれる可能性はありますが。

「女優さん以外はまったく考えてないですね。あまり夢がない子も多いんですけど、私は小さい頃から女優さんになろうと思って、それ以外のことは想像がつきません」。


――どんな大人になりたい、というのはありますか?

「女優さんになれても、普通にOLさんになるとしても、周りに気をつかえて、愛される人になりたいです。いろいろな役ができて、なおかつスタッフさんや共演者さんに気配りができて、女優さんとしても人間としても『素敵だな』と思われる人が夢です」。

――わがまま女優みたいにはならないと。

「いやー、それはダメです(笑)。でも、私も気をつかえなくて。お水を飲むときも自分の分だけ買ってきちゃって、他の人に『飲む?』とか最近まで言えなかったんです。まず、そこから気をつけようと」。

――中1でそんなことを考えられるなんて、素晴らしいです。

「最近まで『ちっちゃくてかわいいね』みたいに言われてましたけど、『キラピチ』でももっと小さい子がたくさん入ってくるので、さすがにもうお姉さんにならなきゃダメだなと。しっかりしようと思っています」。
 


 
 

原菜乃華(はら・なのか)

生年月日:2003年8月26日(12歳)
出身地:東京都
血液型:A型

  

【CHECK IT】
子役としてデビューし、映画「地獄でなぜ悪い」(園子温監督)でヒロインの幼少期を演じて注目される。「夫のカノジョ」(TBS系)、「ビンタ!~弁護士事務員ミノワが愛で解決します~」(読売テレビ・日本テレビ系)、「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」(関西テレビ・フジテレビ系)などに出演。2016年4月より「おはスタ」(テレビ東京系/月~金曜7:05~7:30)におはガールとして出演中。「キラピチ」(学研プラス)で専属モデルも務める。
 

詳しい情報は公式HPへ

 
 

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