FRESH ACTRESS 畑芽育

FRESH ACTRESS 畑芽育

PHOTO=小澤太一 INTERVIEW=斉藤貴志

 
 

「99.9」で小生意気な娘役
演技への意識が高まる15歳

 
 

――「99.9-刑事専門弁護士SEASONⅡ」で佐田弁護士(香川照之)の娘のかすみを演じていますが、2年前の「SEASONⅠ」のときより「大人になった」という声が多いようです。

「共演の松本(潤)さんや香川さん、スタッフの皆さんからも『全然大人っぽくなったね』と言っていただけて、うれしかったです」。

――自分でもそう思います?

「はい。『SEASONⅠ』を撮っていたのは中1からで、中3になってお芝居に対する考え方やスキル、周りの環境も変わったので、自分の中でいろいろ成長できたと思います」。

――お芝居に対する考え方がどう変わったんですか?

「いつも楽しくやってきましたけど、台本を読んで自分の中で『ここはこうだな』とか考えることを、以前は正直、ちゃんとしてこなかったんです。今はレッスンも週2回受けるようになって、映画やドラマを積極的に観て、『お芝居についていろいろ勉強しよう』と意識が変わりました」。

――身長も伸びました?

「そうですね。『Ⅰ』のときは145~146㎝だったと思いますけど、5㎝くらい伸びました」。


――伸ばすために何かしてるんですか?

「事務所の方からもお母さんからも『よく寝て、よく食べるように』と言われるので、寝ることは大切にしています。最近本当によく寝ていて、友だちは夜ふかしする子が多いんですけど、私はなるべく早く、10時くらいには寝ます」。

――「寝る子は育つ」と言いますからね。

「お昼寝の時間も長いです。学校から帰ったら、友だちと遊ぶのを断ってでも寝たいときがよくあって……(笑)」。

――1時間ぐらい仮眠とか?

「いや、3時間くらい普通に寝ちゃいます(笑)。起きたら『あれ? もうこんな時間?』ということがよくあります」。

――「99.9」での佐田家は居心地がいい感じですか?

「ドラマに出てくるワンちゃんのことで香川さんや映美(くらら)さんと話したり、いつもコミュニケーションを取ってくれるので、やりやすい現場で楽しいです」。

――本物のタワーマンションで撮っているそうですね。

「はい。30何階で、前は最上階のひとつ下でしたけど、『SEASONⅡ』になって最上階にレベルアップしました。スカイツリーと東京タワーが両方見えたり、すごく見晴らしが良くて、ナイター撮影待ちのタイミングだと夕日がとてもきれいで、写真ばかり撮ってました」。


――かすみは何歳の設定でしたっけ?

「『SEASONⅠ』のときに中1だったので、自分とほとんど変わらないくらいです」。

――でも、マセてる感じはします(笑)?

「そうですね。マセていて小生意気な役です。お母さんには『役作りをしなくていいんじゃない?』と言われるので(笑)、私も周りから見たら、そんな感じなのかな? 確かに台詞も普段しゃべるように言ってますし、自然体で演じられます」。

――中3だと、かすみみたいに彼氏持ちの子も普通にいますか?

「周りにはいます。受験シーズンは『彼氏は合格にしたのに自分はできなかった』という子が何人かいて、ちょっとピリピリしていて、なんて声を掛けたらいいかわかりません。そういうキュンキュンやドキドキを味わえるのはうらやましい……と思いながら、私は傍から見ています(笑)」。

――お父さんの佐田弁護士が神社で「娘が彼氏と別れますように」とお願いして、尾崎弁護士(木村文乃)に「最低な父親」と言われるシーンがありました(笑)。

「私のお父さんは『自由にやって』という感じなので、もし本当にああいうことがあったら、ちょっと嫌いになると思います(笑)」。

――台詞はアドリブが多いそうで。

「はい。香川さんがその場で『ここはこうしたほうがいいんじゃない?』と言ったり、スタッフさんから提案してくださったり……。そこから段取りとかをしながらアドリブがちょくちょく入ってくるので、すごく面白いです」。

――芽育さんがアドリブで言った台詞も?

「ありました。『SEASONⅠ』から、お父さんに『説明になってない』と何度か言ってますけど、今回の5話で、1回だけ言うはずが、本番ではお母さんと一緒になって3~4回繰り返しました(笑)。ユーモアのあるアドリブを教えていただけて、勉強になります」。

――「SEASONⅠ」から通して、演技で難しいところはありませんでした?

「難しいというか、活躍されている方やキャリアのある方たちと一緒に演じていることが、たまに不思議に思えて素に戻ってしまうことがあります。いつもテレビで観ている松本潤さんや木村文乃さんが目の前にいて、ふと我に返って『あれ? 私、ここで何をしているんだろう?』と焦っちゃって、緊張してしまいました」。

――子役時代からのキャリアがある芽育さんにも、そんなことが?

「そういう緊張は小さい頃から全然なくなりません。あと、かすみは帰国子女という設定で、特に英語をしゃべるシーンはなかったんですけど、監督や香川さんから『英語を入れたらいいんじゃない?』と提案があったんです。お父さんを『Hurry up!』ってめちゃくちゃ急かしたりしたのも、『カッコよく言わなきゃ』ってちょっと緊張しました」。


――英語は得意なんですか?

「学校で好きな教科ではあります。私はおじいちゃんがアメリカ人でクオーターなので、『英語はしゃべれるんでしょう?』と期待されますけど、全然そんなことはなくて(笑)、中学で習う英語くらいの会話しかできません」。

――中学はもうすぐ卒業ですね。

「3年間があっという間で、つい1週間くらい前に入学した感覚があって(笑)、いまだに卒業とか友だちと別れる実感が沸きません。その分、卒業式ではすごく泣いちゃいそうです」。

 
 

休日はたくさん寝て(笑)
昔の洋画をよく観てます

 
 

――中学生活にどんな思い出がありますか?

「中3の運動会で実行委員長を務めました。最初、先生に心配されたんです。お仕事をやっているから『学校に来られるの?』とか『放課後にいられるの?』とか。でも、周りの実行委員の友だちにも協力してもらいながら、何日か休むことはあっても信頼してもらって、やり遂げることができました」。

――自分から委員長をやろうと?

「立候補しました。クラスから2人ずつ実行委員を出すということで、最初は『何か記録に残ることをしておきたい』と思っただけでした。委員長を決めるときも、なかなか立候補する人が出なかったから、『自分が手を挙げたら誰か挙げるかな?』と考えたんです。でも、実際に何人か出て投票になって、私を選んでもらったので、うれしくなって頑張りました」。

――仕事をやりながら、大変ではあったんでしょうけど。

「モノの準備とか学年種目の名前を決めたりとか、1から10まで先生たちと協力してやらなきゃいけなかったので、大変だったところもあります。でも、自分でもこんな熱心に率先して活動できるとは思ってなくて……。楽しかったし、友だちにも『よく頑張ったね』と誉められて、いい思い出になりました」。


――バスケ部にも入っていたんでしたっけ?

「そうなんです。最初はバレー部だったんですけど、顧問の先生が異動して後任がいなくて、2年生になるときに廃部になっちゃったんですね。それでバスケ部に移ったら、練習が想像以上にキツくて……。『1年生に追い越されないように』と心掛けながら、最初からバスケをやっていた友だちにひとつひとつ教えてもらいました」。

――部活も仕事で出られないときがありつつ?

「休むこともありましたけど、試合にもちょっとだけ出て、レイアップシュートで何点か入れたので、少しは力になれたと思います」。

――本当に仕事をしながら学校生活も充実していたんですね。高校生になるのも楽しみですか?

「中1のときは高校生になりたくて仕方なかったです。もっとスカート丈を短くしたいとか、髪を自由にアレンジしたい、メイクしたいとか、いろいろ考えてました。今は中学を卒業する寂しさのほうがありますけど、たぶん高校も楽しめると思います」。

――今は女子高生としてどんなことをしたいと?

「高校生になってもたくさん寝たいのと(笑)、英語を頑張りたいです。帰国子女役をやったこともあるし、英検準1級とか高望みくらいの目標を持って。これから先、どんな役が来るかわからないし、お仕事でも英語が強みになったらいいなと思います」。

――今まで女優以外の道を考えたことはありませんでした?

「物心ついたときからこのお仕事をやっていたので、私の人生はそれが当たり前のような感じがして、他のお仕事をするのは想像がつきません。でも、幼稚園や保育園の先生をやってみたいと思ったことはあります」。

――子どもが好きだから?

「そうですね。中学の職業体験で小学校に行ったときも、小さい子と話したり、お世話するのが楽しくて……。私は身長が低くて馴染みやすいのか(笑)、子どものほうも懐いてくれてうれしかったです」。

――演技の楽しさが深まった作品はあります?

「中2のときに出た『家政夫のミタゾノ』は周りの方からも『良かった』と評価していただきましたし、それまでの作品ではあまり厳しい監督と出会わなかったんですけど、あのドラマではいろいろ指摘を受けました。お芝居をより頑張ろうという気持ちになれました」。


――家庭崩壊している都知事の娘役でしたね。厳しいことも言われたんですか?

「最後の泣くシーンで『もっと、もっと!』と言われました。うまくできなくて悔しかったんですけど、カットがかかってから監督に『よく頑張ったね』とねぎらいの言葉をいただいて、ホッとしたら、さらに泣けてきました」。

――仕事がない日曜日とかは何をしてます?

「寝てばっかりです(笑)。あと、最近は映画を観てます。お母さんのオススメで『ティファニーで朝食を』を観て、オードリー・ヘプバーンさんがすごくかわいくて感動しました。序盤でティファニーのお店の前でパンを食べるシーンがカッコよすぎて……。最後の雨の中で猫を探すシーンもすごく素敵でした」。

――そういう名作系を観ているんですね。

「お母さんが昔の洋画や洋楽を好きなので、『ローマの休日』も観ましたし、音楽だとビートルズを聴いたりしてます」。

――映画はDVDで?

「いつもiPhoneで観てます。移動中も観られるから、いいなと思って」。

――ああ……。「ローマの休日」をスマホで観る時代なんですね(笑)。モノクロ時代の映画ですが、中学生の芽育さん的にはどう感じます?

「やっぱりオードリー・ヘプバーンさんがめちゃくちゃかわいいのと、今の時代は高精度のカメラで撮ったり、テレビも4K、8Kとありますけど、昔の作品はどんな撮り方をしていたのか気になります。『ナイター撮影待ちはあったのかな?』とか『香盤表は作っていたのかな?』とか(笑)」。


――ちなみに、芽育(めい)さんって本名なんですか?

「そうです。私は5人きょうだいの末っ子で、全員お母さんが名付けてくれて、お父さんに選択権はありませんでした(笑)」。

――高校生になることも踏まえて、これから自分のどんな芽を育てていきたいですか?

「やっぱり一番考えるのはお芝居のことです。もっと成長したいので、さらにキャリアを積んで、今までとガラッと違うような役をやってみたいです」。

――悪い役とか?

「『99.9』では明るい役でしたけど、意地悪な役や暗い性格の役とかもチャレンジしてみたいなと思います」。

 
 


 
 

畑芽育(はた・めい)

生年月日:2002年4月10日(15歳)
出身地:東京都
血液型:O型
 
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小学生時代から子役として活動。主な出演作はドラマ「家政夫のミタゾノ」(テレビ朝日系)、「増山超能力師事務所」(読売テレビ・日本テレビ系)、「警部補・碓氷弘一~殺しのエチュード~」(テレビ朝日系)、「新宿セブン」(テレビ東京系、ほか)など。「99.9-刑事専門弁護士-SEASONⅡ」(TBS系/日曜21:00~)、「ワンワンパッコロ!キャラともワールド」(NHK BSプレミアム/日曜8:00~)に出演中。
詳しい情報は公式HP
 
 

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