PICK UP ACTRESS 堀内まり菜

PICK UP ACTRESS 堀内まり菜

PHOTO=小澤太一 INTERVIEW=斉藤貴志

 
 

声優アーティストを目指して活動
ライブや朗読劇や舞台に相次ぎ出演

 
 

――小学生の頃から活動しているまり菜さんですが、今や21歳になったんですね。

「はい。私、モーニング娘。さんのファンで、一番好きな曲が『恋愛レボリューション21』なので、『あっ、21だ!』とシンパシーを感じてます(笑)」。

――超超超超いい感じで大人になりましたが、オシャレなバーに行ったりもしてますか?

「いやー、友だちにお店を聞いたりはしてますけど、まだ慣れないですね。でも、フェスに行くようになりました。高校生の頃にUNISON SQUARE GARDENさんとかロックバンドにハマって、ここ2年くらいはカウントダウンのフェスでジャンプして年越しをしてます」。

――今日はパンツスタイルですが、洋服の趣味は大人っぽくなりました?

「さくら学院のとき、『センスがないの?』と問題になったんですけど(笑)、今はマネージャーさんにコーディネートの相談をしたりしています。REDYAZELのガーリーな服が好きになって、今度の朗読劇の衣装もそこで選びました」。

――逆に、さくら学院時代と変わらないこともありますか?

「絵を描くのはずっと好きです。この前、幼稚園の頃に描いたマンガが出てきました。スケッチブックを1冊使っていて、シャボン玉に入って飛んで冒険していくお話で、結構いい感じでした(笑)」。


――当時のまり菜さんの取材では、話しながら手をめちゃくちゃ動かすのが印象的でしたが、それは21歳の今も変わってないみたいですね(笑)。

「ハハハ(笑)。何か動いちゃうんですよね。肘をぶつけると痛い……(笑)」。

――そして、今でも「ライブレボルト」や「IDOL舞SHOW」のライブで、歌って踊ってますね。

「ありがたいです。さくら学院の頃はステージを観てもらうためのレッスンをしていて、あまり基礎を学ぶ時間がなかったんですね。高校生になってからミュージカルにも挑戦したくて、苦手だったバレエやジャズダンスのレッスンにも通い始めました。『IDOL舞SHOW』ではダンスユニットに入っているので、バキバキにキメてます」。

――今は声優アーティストを目指しているんですよね?

「そうです。子どもの頃から『美少女戦士セーラームーン』とか『きらりん☆レボリューション』とかアニメはずっと好きでしたけど、中学2年生のときに水樹奈々さんの音楽に出会って、本格的に目指そうと思いました」。

――その時点で、女優とかより、そっちで行こうと?

「何より好きなのがアニメと歌だったので。さくら学院の先生からアニソンがいっぱい入ったCDをいただいて、その中で水樹奈々さんの『You have a dream』を聴いて『この人の歌すごい!』と思ったんです。それから水樹さんがどんな人か、たくさん調べました。当時はアイドルとして日々いろいろな方を見て勉強していたのですが、私の中で水樹さんは一番輝いていると感じて、殿堂入りでした(笑)」。


――高1のとき、アニメ「くつだる。」で声優としてメインキャストを務めました。

「あのときは何もわからず、気合いだけで現場に臨む感じでしたけど、周りの先輩方からたくさん学ばせていただきました。それから自分で声優のレッスンやワークショップを受けに行くようになって、今も日々勉強です」。

――声の仕事のやり甲斐はどんなところにあると思いますか?

「音色かな? 歌も声を音に乗せる感じが好きなんですけど、声のお芝居も言葉に色を付けてカラフルな表現ができることに、すごく惹かれます」。

――今年、事務所で同じく声優を目指すメンバーで「ボイたまプロジェクト」が結成されました。

「私にとって、めちゃめちゃ大きかったです。1人で頑張るより心強くて、今も朗読劇の稽古中ですけど、お互いの役についてどう思うか、遠慮なくいっぱい話し合えて、本当にありがたい環境です」。

――まり菜さんはメンバーの中でお姉さんのほうですね。

「『こういうときはどうしたらいいの?』と聞かれることもあって、一緒に考えるのは勉強になります。私は芸歴はみんなより長いけど、逆にみんなのフレッシュさを受け取って、初心を思い出して勇気をもらってます」。


――今回の朗読劇「white Swan+」は3月の再演ということですが、前回はうまくいったんですか?

「ライブと違って、お芝居をしている最中はお客さんの顔を見られなくて、終わって最後にご挨拶するとき、泣いてくださっている方もいて、『ああ、届けられて良かった』とホッとしました」。

――朗読劇ならではの課題もありました?

「今までの舞台では動作や表情に頼っていたのが、声のお芝居で自分の喉とマイクの間の空間に集中することが必要でした。あと、5人のキャラクターの個性をどう活かすか。普通に話してもつまらないので、ケンカの場面とか、お互いをどう引き出し合って盛り上げるか、話し合いを重ねました」。

 
 

役の成長の幅を広げて寄り道しまくって
達成までの道のりを楽しんでもらえたら

 
 

――朗読劇は新人声優の物語なんですよね?

「劇中でも『ボイたまプロジェクト』が始まり、新人声優5人が集まって、初対面から朗読劇まで切磋琢磨していくお話です。私たち自身と本当にリンクしていて、役についての話し合いのときに『今の言い方、(役の)ひまりちゃんらしかった』と言ってもらえたことがあったんですけど、劇中でも同じような台詞があったりします」。

――今回は3回公演で、前回と同じ役を演じる「デネヴ」と役をシャッフルする「アルビレオ」があります。「デネヴ」でまり菜さんが演じるるいは、引っ張るタイプ?

「そうですね。みんなが『やって良かった』と思える朗読劇にしたい意志が人一倍強い役です」。

――「アルビレオ」で演じるひまりは、「個人的なイメージでは山形出身で天然パーマのくるくるツイン」とコメントしてました。

「何があっても笑顔で吹き飛ばしそうな、ほんわかしてるけど強い謎のオーラを放つ女の子だと思っています。そこを皆さんに楽しんでいただけるように、掘り下げています」。


――どっちが役に入りやすいとか、ありますか?

「共感しやすいのは、るいです。前へ進んでいく感情の波が私と似ているので。ひまりちゃんはまた違って、役に入るスイッチを見つけました。感覚的に言うと、るいとは一緒にサーフィンをしていて、ひまりちゃんとは手を繋ぎながら演じています」。

――声も変えるんですか?

「そうですね。心が動いたときに体の中で鳴る場所が、ちょっと違う気がします。るいは力強くて、お腹から出す感じですけど、ひまりちゃんはもう少し上。どっしりはしてなくて、ちょっと上空に浮かんでるような体感があります」。

――前回の「white Swan」から「+」が付いて、上乗せすることもあるんですよね?

「前回は1回きりの公演で、ひとつの完成した物語をお届けすることを目指しました。今回は3公演で役も変わるので、演じる役が成長する幅を広げて、寄り道をしまくって、最後に達成するまでの道のりを楽しんでもらうお芝居が個人的な目標です。デネヴはテンポも間も完成してますけど、アルビレオは良い意味でくだけた破天荒な感じに。それぞれのキャラクターを固めながら、掛け合いをどう面白く作るか模索しています」。

――まり菜さんは12月に舞台「地図から消されたウサギ島」にも出演します。

「まだ台本を見ていないのですが、スタッフさんのツイッターで私の演じるハナは『眉毛がつながる役だけど大丈夫か?』というのを目にして、そこで『つながるんだ』と知りました(笑)。でもコメディは大好きなので、体を張って何でも挑戦したいです。ミュージカルもシリアスよりは笑っちゃうお話のほうが好きなので、今まで観てきた感覚も乗せたいと思います」。

――どんなコメディが好きなんですか?

「ジャンルがコメディなのかわかりませんが、『Wicked』はめちゃめちゃ好きで、高校生のときに文化祭で白の魔女のグリンダ役をやりました。ハッチャけて超ブリッコな感じや、(緑の魔女の)エルファバとのバラバラぶりが好きで、やりたいなと思ったんです」。

――まり菜さんは普段も天然ぶりで周りを笑わせてると聞きます(笑)。

「自分ではわからなくて、逆に、狙うとスベることが多いです(苦笑)」。

――どんなことを言ってスベったんですか?

「『ライブレボルト』で、そのときの出演メンバーにツッコミがいなくて、1人が『みんなボケだね』と言ったんですね。それで、私が『つまりボケボケだよね!』と言ったら、みんなシーンとなって、誰もツッコめない(笑)。そういうことが起こるので、お笑いを見て勉強しないと」。

――何にしても、この秋・冬は忙しくて、遊んでる暇もなさそう?

「ディズニーランドは行きたいんですよね。今日も電車の中でショーの動画を観てました。あと、最近はタピオカがすごく好きで、秋はポテト味があればいいなと思います」。

――週に何回かは飲んでいるんですか?

「夏にすごく飲んでいたら、太ってしまって(笑)、1カ月タピ禁して、それなりに痩せたので、今は週1くらいに間隔を空けています。『ボイたま』メンバーの荒井瑠里さんと『朗読劇がうまくいったら、タピオカで乾杯しよう』と話しているので、タピオカのためにも頑張ります(笑)」。


――他に年内にやっておきたいことはありますか?

「部屋の掃除はしないといけません(笑)。してもしても物が溜まっちゃって、足の踏み場はあると言えばありますけど、四隅が危ない(笑)。ポスターも全面的に貼っていて……」。

――どんなポスターを?

「壁半分くらいの大きさの『マクロスF』のランカ・リーちゃんのポスターが一番目立ちます。大好きなキャラクターで、何かの特典でもらったのかな? 実は私、ランカちゃんと誕生日が同じなんですよね。さくら学院のときも(菊地)最愛と2人でM&Mというアニソンユニットを一瞬やって、『星間飛行』を歌いました。あとは水樹奈々さんや好きなアニメとかミュージカルのポスターもいっぱい貼ってあるんですけど、剥がれちゃったりしているので、ちゃんときれいに貼り直します(笑)」。

 
 


 
 

堀内まり菜(ほりうち・まりな)

生年月日:1998年4月29日(21歳)
出身地:東京都
血液型:B型
 
【CHECK IT】
2007年に「ちゃおガール2007オーディション」で入賞。2010年4月から2014年3月まで成長期限定ユニット「さくら学院」で活動。映画「映画 ひみつのアッコちゃん」、アニメ「くつだる。」(NHK Eテレ)などに出演。声優ライブアーティストプロジェクト「ライブレボルト」に参加。「きんだーてれび」(テレビ東京系/月~金曜7:30~)で金曜コーナー「きん☆モニ」に出演中。月曜と水曜のエンディングテーマを担当。11月2日(土)・3日(日)にアミューズカフェシアターで開催されるボイたまプロジェクト朗読劇「white Swan+」に出演。12月19日(木)~23日(月)に武蔵野芸能劇場小劇場で開催される舞台「地図から消されたウサギ島」に出演。音楽バトルプロジェクト「IDOL舞SHOW」よりユニットNO PRINCESSの1stシングル「Truth or Dare」が2020年1月8日(水)に発売。
詳しい情報は公式HPへ
 
 
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