PICK UP ACTRESS 今田美桜

PICK UP ACTRESS 今田美桜

PHOTO=河野英喜 INTERVIEW=斉藤貴志

 
 

「花のち晴れ」でC5の紅一点役
ブリッコと小悪魔の顔を見せる

 
 

――「花のち晴れ~花男 Next Season~」の1話では、美桜さんが演じる英徳学園のC5の紅一点、愛莉のかわいらしさが出てました。

「ありがとうございます。でも、愛莉の本当のところが出てきたのは2話からでしたね」。

――「吊るし上げないと気が済まない」って、C5の海斗(濱田龍臣)のネクタイをベンチの上から首吊り状態で引っ張ったり。

「愛莉が暴れたのはあそこが初めてだったので、インパクトが出るようにドSぶりを発揮しました(笑)」。

――ああいうことは実際やった経験はないでしょうけど。

「もちろんないです(笑)。ベンチの上を歩いて、ネクタイを引っ張って……みたいなことをしたのは初めてで、役だからこそ楽しめました」。

――ドSなことをやれて楽しかったと(笑)?

「楽しいというか、普段できないことなので面白かったです。でも、相手が苦しいくらいネクタイを引っ張り上げるのは、最初からできたわけではなくて……」。


――どうしても遠慮しちゃったり?

「そうですね。グイグイ引っ張る、やりすぎなところが難しかったです」。

――原作マンガの愛莉に近づけるようにもしているんですよね?

「もちろんです。ブリッコと小悪魔なところを出せるように頑張ってます。ブリッコのときはとにかく笑顔で、声色もちょっと高めにするように気をつけてますけど、1シーンの中でブリッコから小悪魔に180度変わったりもするので、その高低差を出すのは大変ですね」。

――自分が想いを寄せる晴(平野紫耀)が好きになった音(杉咲花)に、いろいろ嫌がらせを仕掛けたりもしてました。

「ひどいと言うか、怖いと言うか(笑)、エスカレートしてますね。でも、愛莉としては晴のことが好きだからこそ音に意地悪をしてしまうので、やり方は怖いですけど、一途なんだなと思います」。


――そういう意味では、愛莉の立場は切ないですね。

「めちゃくちゃ切ないです。4話でそこがすごく見られます。台本を読んで『愛莉って晴のことをこんなふうに思っていたんだ』とわかって、小さい頃に晴を好きになったきっかけもかわいくて……。晴がきっかけである決心をしたり、17歳までの人生のすべてを晴に向けていたという感じですよね。そこがカッコイイし、切ないです」。

――当の晴にも責められながら、「無視されるよりは……」という台詞も出てきます。

「好きな男の子に対しては、そういう気持ちになるのかもしれないですね。相手の頭の中に自分の存在がまったくないよりは、好きになってくれなくても自分のことを考えてほしいというか」。

――女優さんとしては、その辺のくだりは見せ場でもあるかと。

「さっきも言ったように、ブリッコでニコニコしていたのがいきなり怒鳴って目つきが怖くなったり、波が激しいので差を出すのがすごく難しいです。晴に『そうだよね~♪』ってブリッコしていて、でも晴が答えてくれないと途端に機嫌が悪くなったりするところは、何回もやり直させてもらいました」。


 
 

興奮して暴れるシーンは
これからもやりたいです

 
 

――愛莉は不動産王の令嬢ですが、ああいう家が羨ましいと思う部分はありますか?

「私は今のままで幸せですけど、すごい豪邸でおうちにプールがあったり、リムジンに乗ったりするのは、キラキラしていて素敵だなと思います。でもリムジンは車高が高くて、乗り降りが大変でした(笑)」。

――令嬢というところで、振る舞いとか意識していることもありますか?

「ネイルとか容姿の部分でお嬢様感は出ていると思います。ただ、最初に監督さんに『お金持ちだけど、この子たちの世界ではこれが普通だから』と言われたので、特にお嬢様っぽくはしてないです」。

――高めのツインテールはフィットします?

「自分ではわかりませんけど、原作の愛莉のままでかわいい髪型ですよね。ドラマのオリジナルで後ろの編み込みやリボンもあって、毎朝ヘアメイクさんに1時間くらいかけて作ってもらっています」。

――現場ではC5のメンバーとのシーンが多いかと思いますが、男性キャストたちの中で溶け込めてます?

「最初は不安でしたけど、皆さんが本当に気さくで面白い方たちなので、変に緊張しなくて楽しいです。会話に入れてくれたりもします」。


――どの現場でも、あまり人見知りはしないタイプですか?

「いえ。めちゃくちゃ人見知りするタイプなので、今回の現場で和気あいあいとしているのを、マネージャーさんがビックリしてました(笑)。みんな同世代ということもあって、『小学生のときにああいうことがあったよね』とか話してます」。

――昔の流行りものとか?

「そういうことだったり、『家庭科の授業でエプロンを作ったね』とか。ナップサックもみんな作っていて、『俺はこの柄を選んだ』とか『ドラゴンが人気だったね』という話で盛り上がりました(笑)」。

――皆さんの世代だと、「花より男子」も小学生の頃に観ていて?

「もちろん私も観てました。放送された次の日の学校で『F4の誰のあのシーンがカッコ良かった』という話で持ち切りだったのを覚えてます」。

――女の子はよく「道明寺司か花沢類か」みたいな話になりませんでした?

「なりました。でも私はどっち派というより、どちらもつくしちゃんとくっついて欲しいと思っていました」。

――西留めぐみ役の飯豊まりえさんは「原作のメグリンと愛莉ちゃんの掛け合いをドラマでもやれたらうれしい」と話してました。

「私もそこは原作を読んで面白かったので、あったらいいなと思います。原作だと愛莉は『オマエに聞いてねえし!』とか、そういうことを結構言っているんですよね。めちゃめちゃ面白いです。そうやって暴れるのは愛莉ならではのシーンなので、またあったらやりたいです」。


――演じる上で、暴れるテンションにはすぐ持っていけます?

「現場に行くと求められるレベルが想像と違ったりして、『もっと! もっと!』と言ってもらいながらやっています。毎回すっごく興奮して怒っているので、熱くなります(笑)。撮影が終わると『エネルギー使ったな』って感じで、お腹がすきます」。

――3月の21歳の誕生日も現場で祝ってもらったそうですが、20歳になってから1年経って、大人になってきたところはありますか?

「自分ではわかりません。でも、私は今まであまり怒ることもなかったのが、感情を徐々に出すようになって、自分の思っていることを伝えるようにはなりました」。

――こじゃれたお店に遊びに行くようになったりは?

「ないですね。遊ぶといったらごはんを食べに行くくらいで、家にいることが多いです。それで映画のDVDを観たりしてるので、20歳前から変わってません。だけど、ちょっと料理をするようになりました。和食の煮物とかに挑戦してます」。


――「花晴れ」に出てくるような豪華な料理は(笑)?

「無理です(笑)。あれはどう作るのかもわからないし、30年かかるのか40年かかるのか(笑)。でも、いろいろレパートリーを増やせたらとは思っています」。

 


 
 

今田美桜(いまだ・みお)

生年月日:1997年3月5日(21歳)
出身地:福岡県
血液型:A型

【CHECK IT】
高校2年のときに福岡でスカウトされてモデルデビュー。映画や地元でのCM、ドラマ出演を経て、2016年夏に上京し、「福岡で一番かわいい女の子」として話題になる。これまでの主な出演作は映画「デメキン」、ドラマ「僕たちがやりました」(カンテレ・フジテレビ系)、「民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~」(フジテレビ系)、「記憶」(フジテレビNEXT/J:COM)など。ドラマ「花のち晴れ~花男 Next Season~」(TBS系/火曜22:00~)に出演中。
詳しい情報は公式HP
 

「花のち晴れ~花男 Next Season~」

詳しい情報は「花のち晴れ~花男 Next Season~」公式HP
 

 

 

 

(C)TBS
 

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