FRESH ACTRESS 加藤小夏

FRESH ACTRESS 加藤小夏

PHOTO=河野英喜 INTERVIEW=斉藤貴志

 
 

多くのCM出演を経て女優として始動
「スカッとジャパン」で注目の18歳

 
 

――公式HPでは趣味に“カラオケ(週一ペース)”とあります。

「ちょっと古めのプロフィールなんですけど(笑)、中学のときは部活がない日はほとんど行ってました。高校生になってからは減って、最近また行き始めてます。何でですかね? 無性にカラオケに行きたくなることがよくあります」。

――どんな曲を歌うんですか?

「悲しい曲や失恋ソングをひたすら歌います(笑)。必ず歌うのはaikoさんの『KissHug』。ひとカラだと友だちが行かないようなところを歌っても平気なので、ケツメイシさんとかDef Techさんとか男性アーティストが多いです」。

――もともと安室奈美恵さんに憧れてダンスをやっていたんですよね? 安室さんの曲は歌わないんですか?

「好きは好きですけど、恐れ多くて歌えないですね(笑)」。

――主演したホットペッパービューティーの特別ウェブ動画「春」も、「卒業したね。カラオケ行く?」というノリで友だちと会話してました。

「そうですね。いつもの帰り道、くらいの感じで」。


――役のキャラ設定はあったんですか?

「わりと何も考えてない子なのかなと思いました(笑)。いつも一緒に帰っている友だちの好きな男の子すら知らないという感じです」。

――自分は「てか、もうつき合ってるし」とか言っていて、イマドキでもあるんですかね?

「イマドキJK、って感じだと思います」。

――それは小夏さん自身とも重なるところがあったり?

「あったり、なかったり……って感じです。私もファッションやメイクは好きですけど、イマドキのJKは何が好きとか、流行りはそんなに知りません」。

――しゃべり方とかは何か意識しました?

「淡々と話すことだけを考えてました。友だち役の(南乃)彩希ちゃんとも練習しないで、ノリでやっていて、ナチュラルな感じでしたね」。

――撮影のときのことを何か特に覚えていたりは?

「めちゃくちゃ寒かったです。制服の上にコートを着ても寒いくらいで、凍えながら撮影してました(笑)。台詞を言ってる間はそんなに寒さは感じなかったんですけど、カットがかかると上からダウンを着て、腰にスカートの上からタオルを巻いて、完全防備してました」。

――普段から寒がりなんですか?

「寒いのも暑いのも嫌いです。寒いと顔が固まって、ずっと同じ顔をして『サムイデスネ……』と言ってます(笑)。今年の冬は毎日『外に出たくない』と思ってました」。


――都心に雪が積もった日もありました。

「雪は大丈夫なんです! むしろ外に出たくなります。夜な夜な雪だるまを作ってました(笑)」。

――完全防寒して?

「全然着こまないで、雪遊びをしてました(笑)。雪が降ったら別世界みたいな感じです」。

――小夏さん自身も3月で高校を卒業しましたが、どんな高校生活でした?

「高2のときは楽しかったです。校則は厳しかったんですけど、放課後は服を着崩して化粧してスタバやドンキに行ったり、お昼は教室でみんなでお弁当を食べたり、何気ないことが『JKだな』って感じでした。でも、みんなは高3になると最後だから、男女関係なく仲良くなって遊んだりしますけど、私は転校したので。カラオケでも何でもいいから『打ち上げ行く?』とか、もっと普通のJKっぽいことをしたかったなと思います」。


――行事の思い出はあります?

「文化祭ではハッチャケました。『魔女の宅急便』のキキのコスプレをしたんです。クラスの人がピカチュウとかいろいろなキャラクターになって、校内のどこかで見つけられたらハンコを押して、お菓子とかをあげる企画でした」。

――自分でキキになりたかったんですか?

「ギリギリまで何も考えてなくて、ネットで調べて『キキでいいや』って速達で衣裳を送ってもらいました。でも、髪形的にもキキかなと思いました」。

――高校時代に熱中していたことはあります?

「写真はよく撮ってました。もともと好きで写真部に入って、部にあったカメラと自分のミラーレス一眼を使ってました」。

――お気に入りの1枚とかは?

「チア部の写真かな。部活をやっているところを撮った写真は、結構お気に入りが多いです」。

――チアとか動きのある写真はテクニックがいるのでは?

「何も考えずに撮ってました。『いいな』と思ったところで、ただシャッターを押すだけ。そしたらイイ感じに写ってます」。

――センスがあるんですかね。

「よくそう言ってもらいます。考えるより感性で撮ります。桜も撮りに行きたいです。花粉症なんですけど(笑)」。

――友だちの中ではどんなキャラなんですか?

「うるさくはないけど、よくふざけてます。芸能をやっているので『小夏、かわいいね』と言われて、『そんなことないよ』と返すところで『やっぱり?』とか(笑)。『そこは謙遜でしょう』ってツッコまれますけど、わりとサバサバ系ですね」。

 
 

寒いのは嫌いなのに撮影は
寒い日に当たることが多くて

 
 
――3月には「スカッとジャパン」の「胸キュンスカッと」で地上波テレビに初出演して、話題になりました。演じていても胸キュンしました?

「やっぱり最後に告白されたのは、胸キュンでした。それまでブリブリな感じの女の子に『嫌われてたんだね。フッ』みたいに笑われたり、ダメージがすごくて、沈んで沈んでからの告白だったので」。

――しかも、屋上で。

「そうなんですよ。普通の高校生活だと屋上には行けない。絶対“立入禁止”になっているので(笑)、『入れた』というのはありました。JK生活に夢を持っている子なら絶対憧れの場所ですよね。でも、私はそういう憧れは全然ないです(笑)」。

――こっちの役ではどんなことを意識しました?

「わりといろいろな子と仲良くて、サバサバした感じの子でした。ちゃんと傷つかないと最後の胸キュンがグッと来ないので、ダメージを受けてメリハリは出そうと思っていました」。

――好きな男子になかなか想いを伝えられなくて……。自分でも覚えのある気持ちでした?

「なかったですね。でも、古賀哉子さんが演じた同級生の女の子が『TWICEのPV観た~?』って指ポーズをやってきたり、ブリブリするのが上手だったんです。その子がいるせいで恋がうまく行かない感じで、こんな子が本当にいたら私もウワッとなりそうだったから、うまく役に入れました」。

――この撮影のときは寒さは?

「寒かったです。雪がちらついてました。ちょうど屋上で撮影していたから、感覚がマヒするくらい寒くて、口も若干回らなかったりしました。なんか寒い日に当たることが多いんですよね(笑)」。

――小夏さんが本格的に女優を目指したのは、わりと最近だったとか。

「去年の12月とかです。まだ発表になってない作品の撮影で一緒になった俳優さん、女優さんの演技を生で見て、自分が並んでいるのが恥ずかしいと思ったんです。迫力があって、ちゃんと『こういうふうに演じる』と深く考えていて、『私もこの人たちと並んで恥ずかしくない演技をしたい』と思ったのがきっかけでした」。


――演技に楽しさも感じたんですか?

「感じました。演じている最中はそんなことを考える余裕はなかったんですけど、終わったあとに『ああ、楽しかった……』って充実感がありました」。

――自分でもドラマや映画は観てます?

「『観なくちゃ』と思うようになりました。私、『JIN‐仁‐』が好きなんですよ。小学生の頃に観ていたんですけど、最近また最初から観て、花魁役の中谷美紀さんがもうゾワッとするくらいすごかったです。『あんな演技、絶対できないな……』と思ったり、違う目線で観られるようになりました」。

――最近の映画では面白かったのはありました?

「『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』は泣きそうになりました。展開をまったく知らずに観ていて、最初は電話がいきなり切れたり、ちょっと怖かったんです。途中でどういうことかわかって、『また明日』と言ったのはあの子にとっては最後の日だったんだ……と思うと、切なくて仕方なかったです」。

――演技力を付けるために、何かしてることはありますか?

「刺激を受けた女優さん、俳優さんの作品を観たりしてます。あと、人の表情を見るようになりました」。

――電車の中とかで?

「そうです。何駅か確認するときに二度見をする人を『あっ、うまいなー』と思います」。


――「うまい」というか、普通に二度見しているだけかと(笑)。

「でも演技でやると、二度見って難しいんですよ(笑)」。

――あと、野菜を食べられないそうですね。

「野菜はホント無理です! トマトとブロッコリーとイモ系以外の葉っぱ系、緑、赤、黄色……と一切ダメ」。

――サンドイッチに入っている野菜も食べられず?

「ハムとチーズと玉子だけでいいのに……と思うことが多々あります(笑)。でも、野菜は克服しようとも思ってません。もう仕方ない。これで18年間生きてきたので、大丈夫だと思ってます」。

――お肌のためにも野菜は食べたほうがいいのでは?

「そんなに気にしてません。でも、野菜ジュースは飲むようにしてます(笑)」。

――何はともあれ、4月からは人生の新たなスタートですね。

「高校を卒業して芸能一本でやっていくので、気持ち的に変えていきたいです」。

――何かを習い始めようとは?

「体は動かしたほうがいいかなと思ってます。『スカッとジャパン』でほんの一瞬、走るシーンがあっただけで、太ももが筋肉痛になったので。駅の階段も上り終わる頃には太ももが痛くなってます。18歳にして……(笑)」。


――ダンスをやっていたなら、体を動かすのは好きだったのでは?

「ダンスはすごく好きだったんですけど、やめてからは高校3年間スポーツと無縁で、筋肉の衰えが……(笑)。体育の授業でもそんなにガツガツやらなかったので」。

――体育祭では?

「本気でやりましたけど、やっぱり足はそんなに速くなくて、『ヤバい! 自分、こんなにスポーツできなかったっけ?』と思いました」。

――脚が長くて速そうなのに。

「ふざけてクラウチングスタートをすると、カッコだけはいいんです。それで走り出すと誰よりも遅くて、ネタになるくらい(笑)」。

――でも、体を動かす役が来るかもしれないし。

「そうなんですよね。少しは何かスポーツをしないと……と思い始めて1年経ちました(笑)。なので、そろそろ始めようかと思ってます」。

 


 
 

加藤小夏(かとう・こなつ)

生年月日:1999年6月26日(18歳)
出身地:東京都
血液型:A型

 
【CHECK IT】
中学1年でスカウトされて、芸能界入り。NTT西日本、センチュリー21、大塚製薬「ポカリスエット」、ヴァーナルなどのCMに出演。トンボ学生服のイメージモデル。ホットペッパービューティー特別ウェブ動画「春」、「スカッとジャパン」(フジテレビ系)に出演。
詳しい情報は公式HP
 
 
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