PICK UP ACTRESS 駒井蓮

PICK UP ACTRESS 駒井蓮

PHOTO=河野英喜 INTERVIEW=斉藤貴志

 
 

鴻上尚史氏の舞台に紅一点で出演
地球防衛軍で苦情処理をする強い役

 
 

――今年から大学生になりました。

「街で高校生を見ると『若いな』と思っちゃいます(笑)。キラキラしていて、自分たちがキャーキャーしていたのも、俯瞰で見るとこういう感じだったんだなと。あと、大学生は授業の選択も教室移動も1人で動くことが多くて、高校までは何でもクラスでやっていたから『本当に集団の中にいたんだな』とも思います」。

――優等生イメージの蓮さんも、高校時代はキャーキャーしていたんですか?

「してました! 放課後に友だちと渋谷に行ってカラオケとか。高校生と年齢はそんなに変わらなくても、大学生になっただけで『こんなに違うんだ』と感じます」。

――7月には手塚治虫さん原作の「奇子」で初めて舞台に出演しました。映像のお芝居とは違う感覚でした?

「全然違います。映像はナチュラルな生活の一部を切り取る感じで、表情とか細やかな部分で伝えますけど、舞台ではお客さんにそこまで顔が見えないから、その分、常に動いていた感覚があります。ステージの空間をどれだけ使うか、会場全体の空気をどう動かすかが課題でした」。


――本番はうまくいったんですか?

「正直、難しかったです。同じ演目をやっていても、自分のメンタルや共演者とのコミュニケーションの感覚は日々違って、タイミングやテンポ感が変わるんです。そこを自分の中で切り替えて調整することが必要でした。でも、相手がこう来たからこうするとか、逆にあえて合わせないとか、自分が空間を動かしていくのは面白かったです。始まったら2時間はあっという間でしたね」。

――そして、今度は鴻上尚史さんが作・演出の「地球防衛軍 苦情処理係」に出演。鴻上さんといえば、演劇界の重鎮です。

「両親が『すごい!』と喜んでました。もちろん私もお名前はお聞きしていて、第三舞台も虚構の劇団も知ってましたけど、舞台を観たことはなかったんです。オーディションで初めてお会いして『面白い先生みたいな方だな』と思いました(笑)」。


――と言うと?

「実際に大学教授もされてますし、ずっと劇団で演出されてきたからか、自分の作りたいものを共有するために、あの手この手で説明しつつ、引き出しつつ……みたいなことが巧みなんです。『あなたにとってはこういう言葉かな』という感じで伝えて、理解させてくれる。たぶん頭の仕組みが普通の人と違います。お芝居ももちろん面白いですけど、それを組み立てていくための言葉の構築の仕方がすごいと思います」。

――稽古はどんな感じですか?

「ベテランの先輩たちが引き出しが多くて、アイデアが豊富で、『そっちに行くの?』となったり、めちゃめちゃ面白いです。それを学びつつ、私も相手が先輩だろうと負けるわけにはいかない。あの手この手でやってます。もちろん課題もたくさんあります。長台詞がすごく多くて、苦戦してますね。中山優馬さんとの掛け合いが台本で7ページあって、しかも4分の3は私の台詞だったり」。

――舞台だから当然ですけど、ひと続きでやるわけですよね?

「そうなんです。映像だと長台詞でもカットの切り替えで編集してもらえますけど……。そうだ。鴻上さんが『舞台は自分で編集しないといけない』とおっしゃってました。自分たちで構築したシーンが、そのまま出るのが舞台。私は今、長台詞をどう編集して見せるか、頑張って稽古しています」。


 
 

長台詞にダンスにアクションで体力勝負
ずっと文化部なのに意外と動けました(笑)

 
 

――物語の舞台は近未来。人類を守るために怪獣と戦う地球防衛軍が、家を壊されたりした住民から連日クレームを受けて、苦情処理係が悩む……というお話だそうですね。蓮さんはどんな役ですか?

「松永日菜子という、紅一点で強い女の子です。でも単に強いだけではなくて、台本を読んでいて『はぁ?』と思いました(笑)。稽古に虚構の劇団の方がアンサンブルで入ってらっしゃって、『鴻上さんの舞台には見た目がホンワカで気の強い女の子が必ず出てくる』という話をされてました」。

――そこに今回、蓮さんが選ばれたわけですね。

「すごくクセの強い子でした(笑)。この作品はSFの設定ですけど、伝えたいのは現実世界のリアルなことだと思います」。

――確かに、あらすじを読んだだけでも、人類を守るために戦っている防衛軍が人類から苦情を受けるのは、今のネット社会の風刺にもなっている気がしました。

「ファンタジーだからこそ、『そこまで言えちゃうのか』という部分もあります」。


――日菜子も苦情処理をするんですか?

「します。ただ、処理係の5人がそれぞれ問題を抱えてもいます。それと、アクションやダンスもあるんですよ。私は人生ほぼ文化部なので『エーッ!?』と思いました。でも、アクション指導の方がいらっしゃって、やってみたら『意外とできるね』とか『どうしてそんなに体が動くの?』とか言われました」。

――やっぱり若いから?

「結構ギリギリなんですけどね(笑)。動く、戦う、踊る……。稽古でも汗が止まりません。その上、台詞量も多いので、エネルギー量が半端じゃなくて……。しっかり体調管理して、メンタルも整えて臨みたいです」。

――ちなみに「地球防衛軍」ということで、蓮さんはヒーローものは観たことあります?

「小さい頃は戦隊も仮面ライダーも観てました。松坂桃李さんの『(侍戦隊)シンケンジャー』の頃が一番好きでしたね。仮面ライダーだと『電王』、『キバ』、『W』辺りです」。

――「仮面ライダーW」は菅田将暉さんのデビュー作でした。

「私、菅田さんの大ファンだったんです。というか、フィリップ! 子どもながらに『カッコイイなー』と思って、キャーキャー言ってました(笑)」。


――先見の明がありましたね(笑)。それで「地球防衛軍 苦情処理係」の公演が終わったら、お楽しみはありますか? 以前は「クリスマスは1年で一番好き」と話してました。

「実家ではワイワイやってました。イブが母の誕生日でもあるので、ツリーを飾って、ケーキを食べて、プレゼントをもらって、すごく楽しかったです。青森で雪が降ったので、雪だるまも作りました。上京して姉と住み始めてからは、お仕事があったりすると、気づいたら過ぎてしまっていて(笑)。今年は何かしたいですね。クリスマスディズニーとか行ってみたいです。あと、今回の大阪公演が12月1日までで、翌日が私の誕生日なんですよ」。

――そっか。19歳になるんですね。

「鴻上さんがお芝居の説明のために、ちょっと下ネタチックなたとえをして、『蓮さん、いくつだっけ? ごめん。てっきり20歳だと思ってた』と言われましたけど(笑)。公演が終わったら、自分へのご褒美でUSJに行きたいと思ってます。行ったことがなくて、鴻上さんは『あんな楽しいところはない』とおっしゃってました」。

――心おきなく楽しむためにも、舞台を大成功させないと。

「本当に体力勝負ですけど、私、風邪をひかないのが特技なので(笑)、特に何かしてるわけでもないのに、体調は崩さないし喉も嗄らしません。元気に1カ月やり通します!」。


 
 


 
 

駒井蓮(こまい・れん)

生年月日:2000年12月2日(18歳)
出身地:青森県
血液型:O型

 
【CHECK IT】
2014年にCMでデビュー。これまでの主な出演作は、ドラマ「キャリア~掟破りの警察署長~」(フジテレビ系)、「先に生まれただけの僕」(日本テレビ系)、「荒神」(NHK BSプレミアム)、映画「セーラー服と機関銃-卒業-」、「心に吹く風」、「名前」、「町田くんの世界」、舞台「奇子」など。「マネードクター」のCMが放送中。舞台「地球防衛軍 苦情処理係」に出演。11月2日(土)~11月24日(日)紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA、11月29日(金)~12月1日(日)サンケイホールブリーゼ。2020年1月11日(土)から公開のアニメーション映画「音楽」に出演。
詳しい情報は公式HPへ
 
 
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