PICK UP ACTRESS 駒井蓮

PICK UP ACTRESS 駒井蓮

PHOTO=河野英喜 INTERVIEW=斉藤貴志
衣装協力=RE SYU RYU(ニンジニアネットワーク)
撮影協力=下北沢anthrop

 
 

アニメーション映画「音楽」で声優に初挑戦
アネゴふうの役を女の子らしい声で

 
 

――アニメーション映画「音楽」で声優に初挑戦。もともと興味はある分野でした?

「ありました! アニメは好きで、ジブリや新海誠監督、細田守監督の映画も観てますし、小さい頃からEテレの『忍たま乱太郎』や『ぜんまいざむらい』も観てました。だから、声優もやってみたいと思ってましたけど、『音楽』は自分が観てきたアニメとは全然違ってました(笑)」。

――大橋裕之さんのマンガが原作で、アニメは岩井澤健治監督が7年かけて、4万枚以上をすべて手描きで作画したとか。

「オーディションを受けるとき、まず原作を読ませていただいて『何だ、このマンガは!』と思いました(笑)。今まで触れたことのないジャンルでビックリしたのと、キャラクターの目の描き方が不思議な感じで。ただかわいいとかカッコイイではなくて、『この人物はいったい……』と思わせるヴィジュアルですよね」。

――確かに。

「アニメでもあえて細部まで描き切らない。最近のマンガやアニメはリアルさが評価の基準になっていたりしますけど、そういうところには全然当てはまりません。無駄な線を描かないのが、かえって新しいと思いました。ジブリとかだとファンタジックな中で現実ではあり得ない面白い動きがありますけど、『音楽』はヴィジュアルは不思議な感じなのに動きは全部リアル。その組み合わせも素敵でした」。


――不良高校生3人がバンドを組む物語で、蓮さんが演じたのは彼らの同級生の亜矢。アネゴっぽくて、声のお芝居とはいえ、優等生イメージの蓮さんっぽくないキャクターですね。

「私も最初に亜矢の画を見たときは『この役!?』ってビックリしました。スケバンチックな低い声で話しそうで、『私はそんな怖い声は出せないよ。どうしたらいいかな……』と思っていたら、監督に『声は少女らしくていい』と言われたんです。だから、いつもの自分のままの声で、変えようとはしませんでした」。

――そうだったんですね。亜矢の画を見ながら聴くからか、普段の蓮さんの声とは多少違う感じもしました。

「トーン的には普段と一緒です。監督に『ヴィジュアルに引っ張られないで』とすごく言われたので。やっぱり画をずっと見ていると、つい口調や語尾が強くなりがちなところで、いかに怖くならないようにするか。媚びてなくて男っぽいことを言うのにかわいい女の子って、どういう感じなのか。そこはかなり考えました」。

――キャラ的には馴染めました?

「そうですね。性格的に我が強そうで、そうでもないところは、自分と似ていたので。私も押しが強そうで、あまり強くないです(笑)」。

――亜矢は大人っぽくはあるんですかね?

「女子が『男子は子どもだな』みたいに見ている感じはありました(笑)」。

――まさにそんな感じでしたね。ちなみに、蓮さんには不良の友だちはいますか(笑)?

「『音楽』の研二たちのような、素行が悪い不良には出会ったことがないです。でも、先生に向かって『何言ってるんだよ?』みたいな、口の悪い女子は多かったです(笑)」。

――研二たちみたいに、授業をサボってゲームをしているような人は?

「学校をサボってディズニーランドに行ったり、人に迷惑はかけないけど、勝手に自分が楽しいことをしている子は全然いましたね」。

――でも、蓮さんはそこに加わらず?

「学校を休みはしませんでした。あとから罪悪感が出てしまうので」。


――やっぱり真面目ですよね。そんな蓮さんは不良の研二をどう思いました?

「かわいいな、と思いました(笑)。女子独特の目線かもしれませんけど、口数が少ないからこそ、ひと言ひと言に『何だろう?』とか、つい気になっちゃう男子という感じです」。

――亜矢もそういう気持ちだったんですかね?

「亜矢は研二のことが好きだけど、面倒を見ているような部分もあるのかと思います」。

――「3人で殴り込むわけ?」とか、けし掛けるようなところもありました。

「普通にすごいことを言いますよね(笑)。やっぱり研二を弟みたいに見ているところもあって、ヤンチャしているほうがかわいげがあると思っているんでしょうね。その気持ちは私もわからなくはないです」。

――初挑戦のアフレコで、意外だったことはありました?

「使えるのが声しかないので、普段お芝居で台詞をしゃべるときより、息を意識するように言われました。表情とかで伝えることができない分、呼吸感でニュアンスを出すことは最初に教わりました」。


――手こずったシーンはなかったですか?

「最後の『気持ち悪っ!』のところは難しかったです。画では舌を出していて、実際に舌を出して言うのか、単に台詞だけ言うのか。両方のバージョンで延々と録りつつ、かわいげと嫌味と照れくささのバランスはどれくらいがいいかも考えて、いろいろやりました」。

 
 

誰かの元に走って「面白かった!」と
言いたくなる衝動に駆られました(笑)

 
 

――亜矢が部屋で歌うシーンもありました。

「ありましたね。マイクの前で歌を録ったことがなくて、ちょっと緊張しました。監督から『歌にさわやかさがほしい』と言われて、2テイクくらいで終わりました」。

――普段はカラオケで歌ったりはします?

「歌は好きで、カラオケにはよく行きます! 必ず歌うのはザ・ウィークエンドとかジャスティン・ビーバーとか、洋楽です。だから、英語が嫌いな人とは行けません(笑)。私は基本、英語で歌いたいんです。洋楽の独特な発音が好きで、歌っていると楽しくて。普段から歌詞の意味を考えながら洋楽を聴いていて、わからないところは和訳を読みます」。

――聴くのも洋楽派?

「小学生の頃から洋楽を聴いてました。最初はマライア・キャリーの『恋人たちのクリスマス』から入って、ホイットニー・ヒューストン、ジャスティン・ビーバーと行って、今はダントツでショーン・メンデス。あとはブルーノ・マーズとか。邦楽だと星野源さんが好きで、カラオケではHYさんも歌います」。

――音楽のある生活はしているんですね。

「ずっと音楽が流れている家だったので、毎日聴いてますし、小さい頃からピアノや合唱をやってました。それだけ音楽に触れてきて、ジャンルもいろいろ聴いてきたのに、この映画で流れるのは出会ったことのない音楽でした」。


――気に入りましたか?

「アフレコのときは『どんな音楽が付くんだろう?』と思ってましたけど、実際に聴いたら、ボーンとかガガガガという音がすごく楽しかったです。個人的には古美術というバンドがフェスで歌った曲がすごく好き。最後に髪を振り乱して歌うのが最高でしたね」。

――自分でバンドをやろうと思ったことはないですか?

「小学生の頃から、文化祭で歌ったりダンスをしてましたけど、バンドはないんですよね。高校で軽音部に入ろうかとも思ったんですけど、結局は帰宅部になって(笑)。でも、文化祭だけは何かやりたかったので、友だちと『グレイテスト・ショーマン』の『This Is Me』を歌いました」。

――やっぱり洋楽でしたか(笑)。フェスに行ったことは?

「ないんですよ~。ライブも2回くらいしか行ったことがありません。一緒に行っていただける方がいたら、ぜひ行きたいです!」。


――完成した「音楽」を観て、どんなことを感じました?

「衝撃的でした。観て興奮したんです。誰かのところに走って行って『面白かった!』と言いたくなる衝動に駆られました。今までになかった感覚。アニメーションも音楽もエネルギッシュでしたけど、『あのシーンが良かった』とか『泣いた』ということではなく、興奮という意味の感動? ザワザワするような体感がありました」。

――劇中で研二たちのバンドの古武術も、ただ音を鳴らしたい衝動から演奏をしているようでした。

「やりたいようにやっているのが素敵でした。それと、一緒に観た人も最初から最後までずっと笑ってましたけど、研二のちょっとした間とか仕草とか、他愛のないところが面白いのも観ていただきたいです」。

――蓮さんは去年の12月に19歳になりました。年齢が見た目に追いついてきた感じですか(笑)?

「そうですね。身長が高いこともあって、中学生の頃から『大学生?』と言われていたので(笑)。去年はやっと本当の大学生にもなりました」。

――舞台が2本あったりして、キャンパスライフを堪能できる感じでもなかったでしょうけど。

「キャンパスライフは微妙ですけど、大学で友だちができて、学食でお気に入りのメニューもあるんですよ。油そばで(笑)、300円ちょっとで安くておいしいんです」。

――女子大生っぽくはないかも(笑)。

「私はラーメンが大好きですけど、女子でわざわざラーメンを食べに行く人はなかなかいなくて。高校の友だちも『パスタなら行く』って感じでしたけど、最近ラーメン女子友だちができて、この前も家系のお店に行きました」。

――また濃いところに行きますね(笑)。

「家系、好きなんです! 話していたら食べたくなっちゃった……(笑)」。

――今年は仕事も学業も頑張りたいところ?

「大学でもっと教授と話したいです。研究者ってオタクっぽくて変わった人が多いので、楽しそう(笑)」。

――蓮さんは頭が良いから、クイズ番組のインテリ女子大生枠を狙うのはどうですか?

「私はそういう知識はあまりないので。クイズ番組に出ている人は、そのための勉強をしているじゃないですか。私もやるなら歴史の年表でも何でも全部覚えますけど、太刀打ちできない気がします。知識より頭の柔らかさを競うクイズなら楽しいのかな? でも、今年も女優で頑張ります!」。


 
 


 
 

駒井蓮(こまい・れん)

生年月日:2000年12月2日(19歳)
出身地:青森県
血液型:O型
 
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2014年にCMでデビュー。主な出演作は、ドラマ「キャリア~掟破りの警察署長~」(フジテレビ系)、「先に生まれただけの僕」(日本テレビ系)、「荒神」(NHK BSプレミアム)、映画「セーラー服と機関銃-卒業-」、「心に吹く風」、「名前」、「町田くんの世界」、舞台「奇子」、「地球防衛軍 苦情処理係」など。「マネードクター」CMが放送中。アニメーション映画「音楽」が1月11日(土)より全国順次公開。初夏公開の映画「朝が来る」に出演。
詳しい情報は公式HPへ
 
 

「音楽」

詳しい情報は「音楽」公式サイトへ
 

 

©大橋裕之/ロックンロール・マウンテン/Tip Top
 
 
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