PICK UP ACTRESS 久間田琳加

PICK UP ACTRESS 久間田琳加

PHOTO=河野英喜 INTERVIEW=斉藤貴志

 
 

「青夏 きみに恋した30日」でヒロインの親友
女子中高生のカリスマから女優としても注目

 
 

――今年の上半期は多方面で活躍しました。

「『もう半年経っちゃったんだ!』というくらい、ものすごい嵐のように過ぎていきました(笑)」。

――中でも自分にとって大きかったことというと?

「どれもそうですけど、『ここから何か始まるかな?』と思ったのは、『ガーナミルクチョコレート』のCMキャラクターに決まったときですね」。

――女子中・高生のカリスマ的存在の琳加さんですが、違った方面からの反響もあったでしょうね。

「そうですね。もともと同世代やちょっと年下の方に応援してもらうことが多かったんですけど、CMを観て年上の方からコメントが来るようになりました。あと、いろいろな場所にポスターが貼られていて、たくさんの方の目に触れているのを実感しました」。

――自分で自分のポスターを見掛けると?

「こっそり写真を撮ります(笑)。周りの人に見られないように、小さくなって隠し撮りをします(笑)」。


――共演した浜辺美波さん、山田杏奈さんとは知り合いだったんですか?

「いえ、このCMが知り合うきっかけでした。2人とも同い年ということもあって、学校の話をしたりして、すぐ馴染めました」。

――キャラクターが三者三様ですが、琳加さんが一番明るい感じ?

「自分ではあまり意識してませんけど、そう言っていただくことは多いです。2人とも落ち着いてますよね。いまだに年上のお姉さんな感じがして、同い年とは思えません」。

――ポスターの話で言うと、事務所の新人オーディション「放課後レプロ部」の募集ポスターも、原宿駅にズラリと貼られていました。

「原宿にはよく行くから、『こんな場所に私のポスターが……』ってドキドキしました」。

――やっぱり10代女子のカリスマとしては、原宿通いは欠かせないと。

「外せない街ですね。竹下通りはもちろん、表参道にもよく通ってます。カフェに入ったり、洋服を見に行くことが多いです」。

――映画「青夏 きみに恋した30日」も今年撮ったんですか?

「はい。4月ごろに三重で撮影しました」。

――都会育ちの主人公・理緒(葵わかな)が夏休みを田舎で過ごして恋をする話で、琳加さんは理緒の親友のあや役です。

「あやも夏休みに入って、理緒に会いに田舎に行きました」。


――原作は少女マンガですが、よく読みますか?

「マンガはすっごく読みます。キュンキュンする王道の恋愛モノが好きで、『青夏』以外だと『あのコの、トリコ。』とか『午前0時、キスしに来てよ』とかを読んでました。学生のうちに実写化した映画に出演したい気持ちがあったので、今回すごくうれしかったです」。

――撮影でキュンとするところはありました?

「ありました! 理緒のことを佐野(勇斗)さんが演じる吟蔵くんがもう1人の男の子と取り合うんですけど、吟蔵くんは自分の想いを全然言わなかったんですね。でも、その男の子と仲良くしているのを見て、いきなり理緒の手をつかんで『俺のことを好きだったんじゃないのかよ!』みたいに言ったんです。みんなでバスの中から見ていて、ワーキャー騒ぎました(笑)。あんなマンガみたいなシチュエーション、女子は絶対ドキッとしちゃう。映画を観るお客さんもキュンとくると思います」。

――あやはイマドキの女子高生という役どころですが、琳加さんにピッタリ?

「私も流行っているものとかすごく好きなので、重なる部分はありました。あやは学校にもメイクして髪を巻いて行くような女の子で、私もそういうことはやっちゃいます(笑)。オシャレもしたいなと思います」。

――あやはイマドキ以外にはどんなキャラですか?

「友だち想いというのは大きいと思います。台本を読んだときから、理緒のことをすごく想っているのが伝わってきました。理緒に会いたくて、わざわざ田舎まで行って『来ちゃった』とか言うんです。あれほどオシャレに敏感な上に、友だちのことも考えている女の子がいるんだと思ったくらいです」。

――あやらしさを出すために、どんなことに気を配りました?

「原作は読み込みました。自分もマンガが好きだから、実写化されて原作のイメージと掛け離れた役にはしたくなかったんです。マンガのあやをいろいろチェックして、女の子にスキンシップが多めなところとか、引っ張っていく感じを入れて演じました」。


――普段の琳加さんとは違う振る舞い方とかも?

「大きく違ったのは、あやは自分からグイグイ引っ張っていくタイプですけど、私はわりと人についていくほうなので、そういう面は気をつけました。あと、同じ高校生でも、私は3年生であやは1年生だから、ちょっとしたキャピッとした感じも出すようにしました」。

――そこは2歳違うと、だいぶ変わるものですか?

「そうですね。1年生の頃は『何でも楽しい』という感じがあった気がします。そういうのも思い出しました」。

 
 

表現の正解が何コもあるので
女優業が楽しくなってきました

 
 

――三重ロケは何日くらいあったんですか?

「3日と3日ぐらいに分けて撮影しました。私は外に出掛けるのは好きですけど、山の中の“THE大自然”みたいなところは初めてで、キャンプとかもあまりしたことがないんです」。

――そんな都会育ちの琳加さんに、田舎の良さは感じられました?

「はい。三重で駅に降りた瞬間、『うわっ、空気がきれい!』と思いました。何か透き通る感じがしたので、東京との違いがわかりました」。


――大自然を満喫できましたか?

「そうですね。ただ、夏休みの設定だったんですけど、撮影したときはまだ寒くて、撮ってない間は常にダウンジャケットとかを羽織ってました。川のところで撮影していると、風が吹いたら本当に冷えて、みんなで『寒いね~』なんて言いながら頑張ってました」。

――宿での夜は、ちょっと修学旅行気分もあったり?

「みんな撮影が終わったらバタンという感じでしたけど、撮休の日はみんなで伊勢神宮やおかげ横丁に観光に行って、三重を楽しみました。夜ごはんもみんなで集まって食べることが多かったです。私はあまり自分から話せるタイプではないし、今回は年上の方が多かったんですけど、そこで仲が深まったと思います」。

――親友役の葵わかなさんとも?

「わかなさんは忙しくて、みんなと一緒に行けないことが多かったんですけど、2人のシーンの前にすごく話し掛けてくださいました。緊張していたのを、だいぶほぐしてもらいました」。

――琳加さんも友だちの恋を応援したことはありますか?

「私は背中を押すというより、『プレゼントに何をあげよう?』とか、相談に乗ることが多いかもしれません」。

――いいアドバイスをしてあげるんですか?

「私はそんなに頼りにならないと思います(笑)。『何だろうね?』って一緒に考える感じですね。プレゼントだったら何コか案を出したり、『最近何か欲しいと言ってた?』とか聞いて、掘り出してあげます」。

――「青夏」がクランクアップしたときは、インスタで「寂しい」と書いてました。

「もう『青夏』ロスになってしまうくらいでした(笑)。スタッフさんがやさしかったり、すごく恵まれた環境で撮影できたので、本当に良かったです。その分、ひと足先に夏を終えてしまったというか、クランクアップのあとは心が空っぽになってしまった感じでした」。

――ロスで思い出に浸っていたような?

「そうですね。みんなで撮った写真を何度も見返しちゃいました。自然の中での写真、共演者の皆さんとの集合写真、クランクアップのときの写真……。『ああ、楽しかったな』という感じで、撮影自体が私の青い夏の思い出です(笑)」。


――女優の面白さに目覚めたところもありました?

「それはすごくありました。今まで女優業はそんなにやってなくて、去年『ミックス。』に出させてもらったときは探り探りで、自分が演じることを好きなのかどうかも、まだわからない状態だったんです。この『青夏』を撮ってから、『演じるのは楽しい』と思い始めたところはありますね」。

――どんな楽しさを感じたんですか?

「表現のパターンはひとつだけではなくて、正解が何コもあるというか……。それを監督が引き出してくれるのは面白いと思いました」。

――リアルでは「青夏」のような、ひと夏の思い出はありますか?

「海は好きで結構行きました。旅行というほど遠出したことはなくて、定番で江の島とかが多いです。朝ちょっと早く起きて、江ノ電に乗って、お昼ごろに着いて、ごはんを食べて、海沿いを歩く……みたいなコースです」。

――去年の夏休みのことは何か記憶に残ってます?

「音楽が好きなので、フェスに行ったりしました。私は洋楽が好きで、サマーソニックが楽しかったです。ずっと友だちとメインのマリンステージにいて、ひたすらノリノリな感じでした」。

――頭を振ったりしながら?

「頭は振りませんでした(笑)。すごい雨が降った記憶があって、土砂降りだったんですけど、『こういうのもフェスっぽいね』なんて話してました」。


――今年の夏は何かする予定は?

「友だちだけで旅行したことがないので『やってみたいね』と話してたり、いろいろ計画を立てています。欲を言えば沖縄にめちゃくちゃ行きたいんですけど、まずは大阪と京都の修学旅行コースかな(笑)。どこに行ってもJKは楽しいので。とにかくお仕事がオフでも何か入れたいタイプだから、休みがないくらい予定を埋めていきたいです」。

――下半期の仕事も充実しそうですか?

「ずっとMCのお仕事をやってみたかったんです。モデルをやりつつ女優さんもやって、もうひとつの目標がそこだったんですけど、AbemaTVさんの番組でMCを始めさせていただきました」。

――7月から始まった恋愛リアリティーショー「勝負の夏!~先生、勉強も恋も教えてください~」ですね。

「受験生の女子高生の恋愛を見守る番組で、MCとして回していくのはすごく大変です。もっとしゃべれるようにならないと!」。

――普段の琳加さんのまま話せばいいのでは?

「そうできればいいんですけど、緊張すると硬直しちゃうタイプなので(笑)。今年の後半はそっちも頑張りたいです」。


 


 
 

久間田琳加(くまだ・りんか)

生年月日:2001年2月23日(17歳)
出身地:東京都
血液型:AB型

 
【CHECK IT】
2012年に「二コラモデルオーディション」でグランプリ。2017年3月まで「nicola」(新潮社)で専属モデルを務め、表紙に11回登場。2017年8月から「Seventeen」(集英社)の専属モデルに。東京ガールズコレクション、GirlsAward、関西コレクション、超十代など数々のファッションショーに出演。女優として映画「ミックス。」に出演。ロッテ「ガーナミルクチョコレート」イメージキャラクター。「勝負の夏!~先生、勉強も恋も教えてください~」(AbemaSPECIAL/火曜23:00~)ではレギュラーMCを、ラジオ「久間田琳加 りんくま*めがへるつ」(文化放送/月曜23:30頃~)ではパーソナリティを務める。女子高生向けWebマガジン「EMMARY」3代目編集長。映画「青夏 きみに恋した30日」は8月1日(水)から全国ロードショー。初主演映画「~harajuku story~ヌヌ子の聖★戦」が今冬公開予定。
詳しい情報は公式HPへ
 
 

「青夏 きみに恋した30日」

詳しい情報は公式HPへ
 

 

(C)2018映画「青夏」製作委員会
 
 

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