PICK UP ACTRESS 黒崎レイナ

PICK UP ACTRESS 黒崎レイナ

PHOTO=名児耶洋 INTERVIEW=斉藤貴志

 
 

「仮面ライダーエグゼイド」に出演中
天才美少女ゲーマー役で変身して活躍も

 
 

――「仮面ライダーエグゼイド」の27話で、レイナさん演じる西馬ニコがライドプレイヤーニコに変身しました。変身ポーズもキマってましたね。

「アクション監督さんがポーズを付けてくれるものかと思っていたら、『ニコらしいポーズを考えて』と言われて、スーツアクターさんと短時間でいろいろ考えました。ニコちゃんは天才ゲーマーなので『ゲーマーっぽいポーズにしよう』という話が出て、『いや、ゲーマーっぽいポーズって何ですか?』と言ったりしながら(笑)。『リズムゲームをやってそう』『ハチャメチャ系でキャピッとした感じ?』『だったら動きのあるポーズに』となったんです。それでニコちゃんは足クセが悪いから、足を使ったポーズになりました」。


――「エグゼイド」にニコが登場してから、レイナさんの周りでも反響はありました?

「『良かったよ』とか『レイナってあんなに声が低かったっけ?』とか(笑)、いろいろ言われます。『ニコはレイナと全然別の子だよね』みたいな。視聴者の方からもSNSにコメントをいただいてます」。

――街で子どもに声を掛けられたりも?

「それが結構あって。普通に歩いていたら『あーっ、ニコちゃんだ!』とか『エグゼイドの!』とか言われます。今まで大人の方や同世代の人に『レイナちゃんですか?』と声を掛けられることはありましたけど、小さい子はなかなかなかったので、うれしいです」。

――そういうときは、どう応えてあげるんですか?

「子どもが大好きなので、自分からワーッと行っちゃいます。ニコちゃんっぽく接しなきゃいけないのか、ちょっと迷いますけど、まあでも、普通にレイナでいいかと」。

――さっき出たように、レイナさん自身はニコのようなキャラではないと。

「ニコちゃんは暴力的だったりしますからね(笑)。気持ちの上がり下がりが激しいのは10代の思春期にありがちですけど、私はそういうことがなくて『落ち着いてる』と言われるんです。あんなにハッチャケたり、怒鳴ったり、蹴ったりはしません(笑)。演じるときも台本を読むときも『どういうふうに演じようか?』と考えるのは楽しいですけど、難しく感じるときもあります」。

――声も意識的に低くしているんですか?

「声は私ももともと低いので。それより、しゃべり方が私はゆったりマイペースっぽくて、ニコちゃんはハキハキしてズバッと言うから、そこを意識します。シーンごとに監督さんたちと『ここはこんな感じで』と相談して。でも各話の監督さんによって、ニコちゃんの印象が違ったりもするんです。バカっぽいとか、頭がキレるとか、察しが良いとか。私から『こういう子です』と言わないとキャラブレするので、そういう意味でも話し合いをしてます」。

――レイナさん自身は、現場でニコへの切り替えはスムーズに行ってますか?

「自然にニコになりますね。気を張っていることもあって、逆に普段の口調がニコちゃんに近くなったりします。普通にキャストさんと話していて『はぁ? 何言ってんの?』とか言っちゃったり(笑)。普段はそんなふうには言わないんですけど……」。


――台詞でも「これは自分なら絶対言わない」と思ったものはありました?

「ほぼ全部言わないです(笑)。ニコちゃんも相手のことを考えているようには見えますけど、闇医者の大我には自分の主張しかしないんですよね。大我が何を言おうが『私は!』『私は!』って感じで……。私は相手の話をまず聞くし、考え方もしゃべり方も全然違って、本当に正反対の役です」。

――「エグゼイド」でレイナさんを知った人には、怖いイメージを持たれているかも(笑)。

「そうなんです。『ニコちゃんとイメージが違いすぎてビックリした』とよく言われます。当たり前なんですけどね(笑)。私はニコちゃんみたいな性格をしてないし、初対面の人に暴言吐いたりはしないので。ただ、台詞で『絶対言わない』と思ったのはむしろ、たまに出てくる甘える言葉ですね。『せんせぇ~♪ おねがぁ~い』とか(笑)。お芝居しているときは何とも思いませんけど、オンエアを自分で観ると『うーっ! 何この子!?』みたいな(笑)」。

――でもオーディションでニコ役に選ばれたのは、何かハマるところもあったからでしょうね。

「声が低いのはピッタリなのかな? あと、強気な部分や負けず嫌いな部分は、私もああいう感じだと思います」。

――どんなときにレイナさんの負けず嫌いは発揮されます?

「たとえば四つ下の弟とよくゲームをするんですけど、だいたい私が勝っていても、一度負けると、また勝つまでずーっとやったり、顔にも悔しさが出まくったり……。弟とは気が合う分、何かで弟が自分より良くできたら、『いや、私のほうができるし!』みたいな感じになったり。全然子どもです(笑)」。

――その弟さんと昔の「仮面ライダー」シリーズをよく観ていたそうですね。

「そうです。私の世代だと『電王』が大好きでした。自分がその『仮面ライダー』に出ているのは、演じているときもオンエアを観るときも不思議な感じです。今まで特撮の作品に出たこともなかったので、CGとか爆発とか『どうなんだろう?』とワクワクしました」。

――実際、特撮ならではの体験もしてますよね?

「まだ変身する前にモップでバグスターと戦ったとき、モップごとバーンと投げ飛ばされました。あれが初めてのアクションで、結構痛かったし(笑)、難しかったです。トランポリンを使って厚底の靴で飛んだこともあって。一番印象に残ったのは初めて変身した回で、水のなかに落ちたのが過酷でした。すごく風が強くて、本当に寒かったので……」。


――衣裳も濡れるし、何回も撮れない状況でもあって?

「そうなんです。みんなが『寒いよ~』と言ってるなかで『ヘマしたらヤバイぞ』みたいな、いろいろなプレッシャーを感じました」。

――演技の仕方も特撮特有なところはあります?

「発声にはかなり気を付けてます。普段話す分には問題ない声でも、特撮は子どもが観ているので、わかりやすく、はっきり言わないとダメ。大きい声を出すようにもしています。変身後のアフレコも大変。最初に変身したシーンはユル~く戦っていたので……。激しい戦いなら『ハッ!』とか『フッ!』とか言えますけど、ユルい感じで『何だ?』という動きも多かったから、それに合わせる声が難しくて……」。
 
 

演技に対する意識が高くなって
台詞の理解力も付いてきました

 
 
――ニコの良いと思うところはどこですか? 意外とやさしい面を見せることもありますが……。

「やさしかったり、素直ですよね。自己主張は強いのに、ちゃんと空気を読むところは読むし、結構いい子だと思います。最近だと大我たちと戦いに行くとき、人が倒れているのをさり気なく助けてたり……。『成長したな』と感じました。ゲームが上手いとか、10代ならではの思春期っぽいところも、私は気に入ってます」。

――レイナさんもゲーマーなんですか?

「いや、違います……と言いたいところですけど、友だち曰く、ゲーマーらしいです(笑)。小さい頃から格闘ゲーム、潜入ゲーム、パズルゲーム、リズム系……とかやっていて、幅広いとも言われます。女の子の着せ替えゲームもやるし、ゾンビを倒したりもします(笑)」。

――ゲームをプレイし始めたら、時間が経つのを忘れるタイプ?

「中学生まではそれぐらい熱中してました。高校生になったら、やらなきゃいけないこともどんどん出てきたので、時間を決めて、あまり熱中しないようにしています」。


――ゲーム以外に熱中するものはあります?

「動物の動画を観たり、猫ちゃんの写真を集めるのが大好きです。道にいる猫を撫でたり、猫カフェにも行きます。昔、猫を4匹飼っていたことがあって、猫愛が異常に強いみたいです。家族が猫アレルギーになって飼えなくなっちゃったので、一人暮らしをしたら絶対飼おうと思っていて……」。

――どんな猫が好きなんですか?

「毛が長い猫です。チンチラとかラグドールとか。ライオン並みのフッサーとした毛の長い子を飼おうと思っています。猫以外のことだと、DIYするのが大好きです。レジン液というのがあって、それをUVランプで固めてアクセサリーを作ったり、針金で指輪を作ったり……。ちょっと女子力あります、みたいな(笑)」。

――3月に高校を卒業されましたが、勉強的なことも何かしてます?

「もともと卒業したら大学に行くつもりでしたけど、大学は大人になってからでも行けると思って、お仕事に専念することにしました。でも、勉強はしておきたいから、とりあえず英語を頑張ってます。自分で教科書を買ってCDを聴いたり……」。

――そういうの、続きます?

「一度やると決めたら、ずーっとやり遂げます」。


――さすが。演技の勉強のために映画やドラマを観たりも?

「それもやってます。いろいろな作品を観て『この人はこういう雰囲気を出せるんだ』とか『こういうお芝居ができるんだ』って。勉強にもなりますけど、普通に映像作品を観るのが大好きなので。最近面白かったのは『勇者ヨシヒコ』です」。

――シリーズ最新作の『勇者ヨシヒコと導かれし七人』を観たんですか?

「そうです。今までのシリーズは1話か2話しか観たことなくて、友だちから『面白から観てみなよ』と言われたんです。それでずっと観続けていたら、どハマリしました。今まで観たことがないような作品で、好きな要素が詰め込まれていて……。役者さんも個性的だし、ストーリーも面白いし、雰囲気も好きです」。

――福田雄一さん作品にも出てみたいと?

「出させていただきたいですね。コメディもやってみたいです」。

――「エグゼイド」の話に戻ると、ニコは大我に対しては、どんな感情を抱いてるんですかね?

「私の解釈では、恋愛感情で接しているわけではなく、かと言って軽い関係でもない。相棒とか親友とか、そういう言葉でも例えられない関係だと思います。お互い信用していて、気持ちを理解している。逆に恋人と言えば恋人みたいな感じでもあるし、相棒でも親友でもある。いろいろな要素がある関係だと思います」。


――今後レイナさんの女優人生が続くうえで、「エグゼイド」は大きな作品になりそうですか?

「はい。お芝居に対する意識が断然高くなってますし、台詞の理解力も徐々に付いているかなと思います。前は『なぜここで、この台詞を言うんだろう?』というのがあったんですけど……」。

――たとえば「マジでサムいんだけど」という台詞ひとつでも、意味を考えて言ったと?

「いろいろ考えて言いました。バカにしたように笑いながら言うのか、スンとして『何だこいつ?』という感じで言うのか。ニコちゃんらしい言い方を考えました。『エグゼイド』は最後までやり終わったとき、私の財産になっている作品だと思います」。



 


 
 

黒崎レイナ(くろさき・れいな)

生年月日:1998年11月11日(18歳)
出身地:愛知県
血液型:B型

 

【CHECK IT】

2011年4月にドラマ「ハガネの女 season2」(テレビ朝日系)で女優デビュー。「DOCTORS 最強の名医」(テレビ朝日系)、「35歳の高校生」(日本テレビ系)、映画「黒崎くんの言いなりになんてならない」などに出演。2015年8月より「Seventeen」(集英社)で専属モデル。味の素(株)「Cook Do 回鍋肉」CMに出演中。「仮面ライダーエグゼイド」(テレビ朝日系/日曜8:00~)に西馬ニコ役で出演中。「モンストグランプリ」初代応援マネージャーに就任。

詳しい情報は公式HPへ
黒崎レイナ 公式instagramへ

 
 

「仮面ライダーエグゼイド」

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(C) 2016 石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
 
 

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