PICK UP IDOL ラストアイドル

PICK UP IDOL ラストアイドル

PHOTO=小澤太一 INTERVIEW=斉藤貴志

 
 

 
 

ファミリー22人で歌う3rdシングル
リアルな関係性と重なるMVも熱演

 
 
――ファミリー総勢22人で歌うラストアイドルの3rdシングル「好きで好きでしょうがない」。MVでは、和奏さんと菜々実さんが昔つき合っていた設定のようですね。

間島和奏「たぶん両想いだったんですけど、高校受験のときにひと悶着あって、好きだけど『好き』と言えない……みたいなところは意識しながら演じました」。

――和奏さんは階段に座って苦しげに泣いているシーンがありました。

間島「あそこはいろいろな感情を持つようにしました。好きな気持ちは大前提として、菜々実ちゃんの通うLaLuce学園に入れなかった悔しさ、辛さ、悲しさ、怒り……。いろいろな想いがグチャグチャになって泣いてました」。

――感情がむき出しになっていますね。

間島「山戸(結希)監督が私たちの感情を引き出すのが本当にうまくて、アドバイスに合わせてテンションを乗せていったら、ああいうふうにできました。私は他のところでは小声でやさしい感じでしゃべってましたけど、あのシーンだけはめちゃめちゃ叫んで、すごく感情的になってました」。

――そこからクライマックスの2分22秒が怒涛のワンカットで、菜々実さんは和奏さんに壁ドンならぬ手すりドンをしていました。

阿部菜々実「あれはすごく難しかったです。どういうふうにしたらいいかも、どこまで近づいたらいいかもわからなかったんですけど、監督さんが『もっと近づいて』とすごく言ってくださいました。それで『大丈夫かな?』とやっていたら、最終的にいいものになったと思います」。

――翠さんは和奏さんと幼なじみで、実は好きだったようで。

長月翠「和奏ちゃんのことが好きなんですけど、和奏ちゃんはなな(阿部菜々実)のことを好きだと気づいて、『自分からは行けないよ』って感じでした」。

――菜々実さんを追いかける和奏さんを止めようとして、すごい勢いで抱きついてきました。

長月「あそこはスピード勝負みたいなところがありました。とにかく走って動きも激しくしないと、止まってしまってワンカットの次に間に合わない。感情のまま、本当に『好きな人に行ってほしくない』というときの動きですよね? たぶん」。

間島「翠ちゃんがあの勢いで『わかなー!!』と叫んできてくれたから、私も『やめて!!』ってキッパリ振り払えたのかなと思います」。

――和奏さんはこのMVについて「私たちの関係性が絶妙に重なっている」とコメントしていますが、その辺の互いへの気持ちも重なっているんですか(笑)?

長月「そういうことではないです(笑)」。

間島「私と菜々実ちゃんは『ラストアイドル』の1stシーズンで戦った関係で、私は今LaLuceになったラストアイドルに入れなくて……みたいなところが重なります。私たち以外のメンバーにも、そういうところが出ています」。

――1stシーズンでは、暫定メンバーのセンターだった和奏さんに菜々実さんがバトルを挑んで入れ替わった経緯がありますが、その後、2人で話すようなことはあったんですか?

間島「結構しゃべるよね? 普通にいっぱい話します」。

阿部「映画の撮影で、1カ月間一緒にいたんです」。

長月「2人がマジで仲良くなっていて、ビックリしました(笑)」。

――ギスギスしていると思っていたんですか(笑)?

長月「違います(笑)。でも2人ともおとなしくて、周りが言ってることにハハハと笑っているタイプだから、どっちからも行かないし……。そんな2人が話すようになっていて、私はすごくうれしかった(笑)」。

阿部「自然と話さなきゃいけなくなったからね」。

間島「映画で2人での撮影シーンが多かったので、休憩時間とかにどちらからともなく、しゃべっていました」。

――バトルの直後は、和奏さんは悔しい気持ちも当然ありましたよね?

間島「もちろん悔しさはありましたけど、菜々実ちゃんのことを『すごいな』と思うほうが大きかったです。バトルのときも『これは負けたな』と思いながら、結果発表を聞いていました。そこまで冷静には聞けなくても、自分の中で認められる負けでした」。

――菜々実さんの何がすごいと?

間島「もう全部です。見た目もすごいし、ダンスも歌もクオリティが高い。『なぜ今まで全国的に知られてなかったんだろう?』と思うくらいハイスペックで、逸材感がすごかったです」。

――菜々実さんは2ndユニットのSomeday Somewhereで和奏さんを見たときは、どんなことを感じました?

阿部「サムサム(Someday Somewhere)の発表で和奏ちゃんが出てきて、アイドル活動を続けてくれるのがすごくうれしかったです。そのときは(脚をケガしていて)イスに座ってのパフォーマンスでしたけど、鳥肌が立ったんですよ。表現力がすごくて『自分も頑張らなきゃいけない』と改めて思いました」。

――翠さんは1stシーズンの暫定メンバー時代は、他のメンバーとあえて距離を取っていたそうですが、そんな中でも当時の和奏さんの印象というと?

長月「お互い関わらないようにしてましたけど(笑)、ダンスとか『しっかりやろう』という気持ちを感じました。私はわりとレッスンでできないことは家に持ち帰ってやるタイプで、あまりその場で自主練とかをやらなかったんです。でも、和奏ちゃんはずーっと頑張ってやってました。あと、Reebokのドラえもんの靴を履いていたイメージがすごくあって(笑)、かわいかったです」。

――ドラえもんが好きなんですか?

間島「テレ朝の番組だから履きました(笑)」。

長月「そういうこと? 今知った(笑)」。

間島「ドラえもんは普通に好きですけど、衝動買いして、ずっと靴箱にしまっていたんです。『履くならここだ!』と思いました(笑)」。

――和奏さんは当時の翠さんの印象は?

間島「もう本当に王道アイドルという感じ」。

長月「そのときはね(笑)」。

間島「かわいさの極み、みたいな感じでしたね。持ち物もレッスン着も全部かわいいんですよ」。

長月「あれは部屋着だよ(笑)」。

間島「大丈夫。気づかなかったから。ピンクのレースのパーカーみたいなのとか、靴もマイメロとか、全部かわいさを極めているのがすごいなと思っていました」。

――翠さんからチラッと「そのときは」と出ましたが……。

長月「今は趣味が変わりすぎて、ヤバくない(笑)?」。

間島「確かに(笑)」。

長月「アイドルになりたかった時期は服装がすごくかわいかったんですけど、実際アイドルになったらギャルっぽいのが好きになって、ピンク期は終わりました(笑)」。

――菜々実さんは翠さんとLaLuceで一緒に活動していて、感じることは?

阿部「テレビで観ていたときはやっぱり王道アイドルのイメージで、性格もキャピキャピした感じかと思っていたんですけど、実際に会ったらサバサバしていて、いつも周りを明るくしてくれます。私は性格が暗いんですけど(笑)、盛り上げてくれます」。

――AbemaTVのプロデューサーバトルでは、翠さんはシュークリームロケッツをプロデュースすることになったつんく♂さんに「性格が悪そう」と言われてました(笑)。

長月「それ、私のことじゃないですからね(笑)! シュークリームロケッツ3人まとめてのつんく♂さんの印象ですから」。

――いずれにしても冗談でしょうけど。

長月「つんく♂さんはきっと本気で性格悪いと思ってます。実際、悪いんですけど(笑)」。

――和奏さん、菜々実さんから見たら、そんなことないですよね?

間島・阿部「…………」。

長月「無言でうなずかない(笑)!」。

――逆に、翠さんの性格の良さを感じたことは?

間島・阿部「…………」。

長月「そこで黙る(笑)?」。

間島「性格が悪いとは思いません」。

阿部「普段は悪くないです(笑)」。

間島「ちゃんと気づかいができて、本当にすごいと思います。こうやって話しているときも、越えたらいけない一定のラインは絶対越えないし……」。

長月「確かにそれはあるね。あまりグイグイはいきません」。

 
 

 
 

バトルをしているからこそ
いざとなったらまとまれます

 
 

――この曲の取材では定番かもしれないですが、皆さんが「好きで好きでしょうがない」ものというと?

長月「ペットの犬です。飼って半年くらいで、まだ小さくて、すごくかわいくて! 毎日玄関でお見送りしてくれるし、一緒に寝ていて癒されます」。

阿部「私は妹です。2人いて年が離れていて6歳と3歳なんですけど、その時期ってすごくかわいいじゃないですか。公園に行って一緒に遊んだりしてます。歌ったり踊ったりもするんですよ。それもすごくかわいいです」。

――お姉ちゃんの曲を歌ったりも?

阿部「そうですね。自分でYouTubeとか調べて、音声で『ラストアイドル』と入れて、よく観て歌ってます」。

長月「かわいい」。

間島「私はアニメグッズです。コレクター癖があって、トレーディングカードは9ポケサイズ、ポストカードは2ポケサイズのファイルに全部収納して、さらにそのファイルを、どうきれいに収納するかを考えるのが大好きです(笑)」。

――アニメイトとかによく行ってたり?

間島「行ってます! 今度出演する実写版の『がっこうぐらし!』が公開されたら、アニメイトに震えながら通うと思います(笑)」。

――「がっこうぐらし!」はアニメも観ていたんですか?

間島「大好きでした! だから実写版に出られて、本当にうれしいです」。

――他にはどんな作品が好きなんですか?

間島「少年マンガが好きで、『(少年)ジャンプ』とかめっちゃ読んでます。一番好きなのは『ハイキュー!!』です」。

長月「出た(笑)」。

間島「最近だと『アクタージュ act-age』ですね。女優さんの物語で、まだ2巻しか出ていませんけど、自分も今、演技をさせていただいているので、刺激を受けてます」。

――今回のCDには個人PVも収録されていて、翠さんは「中華飯店 長月」です。

長月「監督さんが全員違っていて、私は田村(啓介)さんという方だったんですけど、女の子を撮るのがめちゃくちゃうまくて、実物より何100倍もかわいい画にしてもらいました(笑)。アクションもたくさんやらせていただきました」。

――アクションはもともと得意なんでしたっけ?

長月「全然。運動神経はめちゃくちゃ悪くて、正直『できないだろう』と思って行きました。でも、普通は4日かかるということが10分くらいでできて、『楽勝じゃん』と思ってやりました(笑)。教えてもらいながらでしたけど、言われた通りにはできなくても、ごまかしはできたかな、という感じです(笑)」。

――中国語の台詞もありました。

長月「あれもごまかしてます(笑)。教えてもらったんですけど、なんて言ってるのかわからないし、カタカナにしてもらっても読みにくすぎて、全然ダメでした」。

――「お前ら全員かかってこい」とか言うのは、気持ち良くなかったですか?

長月「あれは結構恥ずかしかったです(笑)。『ここは大変だな』と思っちゃいました」。

――和奏さんは「do not betray my feelings [emotions]」で、4役でそれぞれ寝ているシーンなどがありました。

間島「喜怒哀楽を表現しているんです。だから『怒りで目覚めてください』とか言われて、同じ動作をそれぞれの感情になり切ってやらないといけなくて……。『怒りながら笑顔になるって何だろう?』とか考えながら、いろいろやってみましたが、すごく楽しい時間でした」。

――喜怒哀楽のどれが難しいとか、ありました?

間島「喜と楽の差をつけるのが難しかったです。喜ぶのと楽しいのは何が違うのか、手探りでやっていました」。

――和奏さんって、あまり怒らないイメージがありますが……。

長月「意外と冷静に怒りますよ(笑)。私だったら『○○でしょう!!』みたいになりますけど、和奏ちゃんは『○○だよね? だよね? だよね!』みたいな感じです。確認を重ねて、怒り始める(笑)」。

間島「ハハハハ(笑)」。

長月「こっちが『……そうだよ。ごめん』みたいになっちゃう」。

間島「申し訳ない」。

長月「いいよ。やさしく怒ってくれるから」。

――でも、頭の中では怒りが湧いてるんですか?

間島「それは湧いてます(笑)。外で叫んだりはしませんけど」。

――菜々実さんの個人PVは「ネット上で話題の『恋に落ちる論文』を検証してみた」ということですが、検証したんですか?

阿部「検証してます。36コの質問に答えたあと、4分間カメラを見つめてます。質問は『もし1年後に自分が死ぬとしたら今の生き方を変えますか?』とか、今まで聞いたことも考えたこともなかったものばかりで、準備もしていけなかったので、急に渡されて答えるのは大変でした。今でも大丈夫だったか不安ですけど、その場で考えたわりにはちゃんと答えられたんじゃないかと思います」。

――4分間カメラを見つめるのも、だいぶ長いですよね。

阿部「そうですね。しかも、その4分間の中で表情を変えていくように言われたんです。感情は動かせないから、どうすればいいのか、すごく大変でした。でも頑張ったので、恋に落とせる……かはわかりませんけど(笑)、観ていただきたいです」。

――予告編動画には「もう恋に落ちました」といったコメントが並んでました。

長月「わかる。私もななのことはめっちゃ好きです(笑)」。

――今回22人でシングルを出して、改めてラストアイドルファミリーの良さはどんなことだと思いますか?

間島「バトルをしているからこそ、お互いの強みや良さはわかっています」。

阿部「バトルをした同士でしかわからない気持ちが、この22人にはわかります。いざとなったら、まとまれる力もあると思います」。

長月「戦ってきた根性はどこにも負けません」。
 
 

 
 

ラストアイドル(らすとあいどる)

2017年8月よりスタートしたテレビ番組「ラストアイドル」から、メンバー入れ替えバトルで勝ち残ったメンバーにより、2017年12月に秋元康プロデュースのシングル「バンドワゴン」でメジャーデビュー。同時に、敗退したメンバーで4組のセカンドユニットが誕生。番組2ndシーズンでは2ndシングル表題曲を賭けた5組の総当たり戦が行われた。3rdシングル「好きで好きでしょうがない」はラストアイドルファミリー22人全員で歌う表題曲。放送中の「ラストアイドル」3rdシーズンでは、2期生による入れ替えバトルが行われている。 
 
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3rdシングル「好きで好きでしょうがない」が発売中。「ラストアイドル in AbemaTV」(AbemaGOLDチャンネル/日曜19:00~)に出演中。
詳しくは公式サイトへ
 
 

「好きで好きでしょうがない」

TYPE-A(CD+DVD) ¥1800(税込)

 

TYPE-B(CD+DVD) ¥1800(税込)

 

TYPE-C(CD+DVD) ¥1800(税込)

 

TYPE-D(CD+DVD) ¥1800(税込)

 

TYPE-E(CD+DVD) ¥1800(税込)

 

WEB盤(CD) ¥1000(税込)

 
 
間島和奏(まじま・わかな)
 
間島和奏(まじま・わかな)

間島和奏(まじま・わかな)

生年月日:2000年4月 26日(18歳)
出身地:北海道
血液型:B型

 
 
長月翠(ながつき・みどり)
 
長月翠(ながつき・みどり)

長月翠(ながつき・みどり)

生年月日:2000年5月 17日(18歳)
出身地:愛媛県
血液型:O型

 
 
阿部菜々実(あべ・ななみ)
 
阿部菜々実(あべ・ななみ)

阿部菜々実(あべ・ななみ)

生年月日:2002年5月17日(16歳)
出身地:山形県
血液型:O型
 
 

3rdシングル「好きで好きでしょうがない」のMVはこちら!

 
 

 
 

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