PICK UP IDOL ラストアイドル

PICK UP IDOL ラストアイドル

PHOTO=逢坂聡 INTERVIEW=斉藤貴志

 
 

 
 

オーディションバトルで選ばれた
18人で歌う新曲「愛を知る」を発売

 
 

――撮影中、翠さんが「この5人はギラギラしてる」と言ってました。どういう意味ですか?

長月翠「カメラのモニターを観て、『やってやるぞ!』みたいな感じがすごいなと思って。私と阿部と安田はLaLuceで、(間島)和奏ちゃんと私と阿部も全員シングルとかでよく並ぶけど、おーりお(大森)が入って『行くぞー!』という熱さが増しました。5人で撮るとカッコイイです(笑)」。

――今回のシングルを歌う18人を決める選抜オーディションバトルで、皆さんが1~5位でしたが、鉄壁の4人に次ぐ5位に入った莉緒さんは、今までのシングル発売前とはだいぶ違う心境では?

大森莉緒「私は1stシーズンのバトルで負けて、セカンドユニットで最後にできたLove Cocchiに入っても目立つことがなかったので、上の存在の4人と今ここで一緒にいるのも恐れ多くて。『いいのかな?』と思いますけど、『私もいつか前に』と頑張ってきたので、胸を張っていきたいです」。

――オーディションで「実力勝負なら負けない」という気持ちもありました?

大森「中学時代からアイドルをやってきて経験はあるので、『目立てるチャンス』とは確かに思いました。歌とダンスの審査が別だったので、歌は踊らずに集中できる『残酷な天使のテーゼ』にしてカラオケでたくさん練習したり、このオーディションのために今まで以上に努力しました」。

――菜々実さんと翠さんは以前にカップリング曲のユニットで莉緒さんと一緒になりましたが、その頃から「できる子だな」と思っていたり?

阿部菜々実「もっとずっと前からです」。

長月「地下アイドル界で一世を風靡していて、もともと私よりずっと上の存在だったんです。『できる』なんてレベルではなくダンスも段違い。バトルに来たときは『おーりおだ! すごい!』と思いましたから、こっちが恐れ多いです」。

阿部「顔もめちゃくちゃかわいいし、『なんでおーりおちゃんが前に来ないんだろう?』と思っていました」。

大森「ありがたいです」。

――愛里さんは4位で名前を呼ばれたとき、驚いた顔をしてました。

安田愛里「自信はまったくなかったので。18人に選ばれたいというより、背伸びしないで今の実力を見てもらうつもりで、全力だけは尽くしました」。

――愛里さんは暫定選抜からずっと中心メンバーでしたが、「自信がない」というのは……。

安田「スキルもですけど、自分の描くアイドル像はこの4人みたいな王道で、私はそこに近づけてなくて。アイドルらしくないキャラとして、ここにいさせてもらっているのかもしれませんけど、アイドルとしての自信はないです」。

――ひと言アピールでは「運転できます」と言ってました(笑)。

安田「直前まで何も考えてなかったんですよ。アピールできることがなくて、ラストアイドルの中でできる人が少ないものを探したら、唯一『運転免許を持ってるぞ』と(笑)。テレビで観たらピースサインまでしてましたけど、体が勝手にやっていたんです(笑)」。

――3位に入った和奏さんは、立候補の届け出が締切の最終日でした。

間島和奏「ギリギリまで、オーディションを受けるのを迷ってました。マネージャーさんや親に相談しているうちに、立候補しなければイコール卒業と思えてきて、『投げ出すような形で長年夢見てきたアイドルをやめるのは違う』という結論に至りました」。

――なぜ立候補を迷ったんですか?

間島「もともとバトルが好きじゃないんです(笑)。2019年は全員で『大人サバイバー』、『青春トレイン』と歌って、ラストアイドルみんなで他のアイドルと戦おうとしていたのに、また個人戦になって、しかも立候補制で自らバトルを志願するのは嫌だと思ったんです」。

――翠さんは2位になって「阿部の隣りに戻りたかった」と言ってました。

長月「自分がセンターにはなりたくないんです。近くで見ていて、『今は絶対つらいだろうな』と思う瞬間があって、私はそういう重みにはすぐ負けます(笑)。だから2番狙いでした。センターがこんなにしゃべるのも嫌じゃないですか」。

――そんなこともないですけど(笑)。

長月「横でガヤガヤ言って、適度に自分らしくいられるのが私の理想です」。

――菜々実さんは実際、センターの重圧は感じてきました?

阿部「まあ、そうですね。オーディションのひと言アピールで『何でも一番を目指します』と言ったものの、センターは他の立ち位置のときより自然と力が入るし、重圧は感じます。ありがたいことなんですけど」。

――今回のオーディションも、絶対的センターとしてブッチギリの1位しかない気持ちでしたか?

阿部「そこまでは考えてなくて、私はラストアイドルがもっと上に行くためなら、自分の立ち位置はどこでもいいんです。私よりセンターにふさわしいメンバーがいたら、その人にやってもらったほうがいい。でも、前の2曲でセンターをやらせてもらって、今回1番でなければ『落ちた』となるし、『今まで実力がないのにセンターをやっていた』と思われるのも嫌だったので、複雑でした。1位に選ばれたときは安心もしたし、プレッシャーも感じました」。
 
 

 
 

歌詞に今までで一番共感できて
自然に感情を込めて歌えました

 
 

――その選抜メンバーで歌う「愛を知る」は軽快で明るい曲ですが、Aメロでは「自分のことがずっと嫌いだったんだ 死んでしまいたいと思ってた」などとシリアスなことを言ってます。そういう心境はわかりますか?

長月「重い質問ですね(笑)」。

――それこそ翠さんが2月に「毎日眠れなくてつらい」「なんで人生ってこんなに不安になっちゃうんだろう」といったツイートを連投していたのが、思い浮かんでしまいました。

長月「あれは私の恒例行事ですから(笑)。何かあったわけではなくて、『眠れない』なんて2年間ずっと言ってるし」。

安田「今朝も『私、アンパンマンみたいなんだよね』と言いながら、『アンパンマンのマーチ』を歌ってました(笑)」。

長月「『なにが君のしあわせ』とかグッときて、私は何をしていると幸せなのか、すごく考えちゃって。目的がないと生きていけなくて、今はいろいろな選択肢をいただいている分、将来についてすごく悩んでいるんです」。

阿部「私は『愛を知る』を聴いたとき、小学生の頃の自分だと思いました」。

――「学校なんかなくなればいい」と思っていたんですか(笑)?

阿部「それは今も思ってます」。

安田「さり気なく言うね(笑)」。

阿部「学校は本当に嫌いで、『友達は一人も欲しくない』も思っているし、この歌詞は今までの曲で一番共感できて、『なぜ私のことを知ってるの?』と驚いたくらい。自然に感情を込めて歌えました」。

間島「私は学校は好きでしたけど、Bメロの最後の『真夜中 全力で走るしかなかった』は『わかる!』と思いました」。

――和奏さんも真夜中に走っていたんですか?

間島「さすがに真夜中だと捕まっちゃいますけど(笑)、高校の頃、学校帰りに急にエモーショナルな気持ちになって、走って帰ったりしてました。エモーショナルな曲を聴きながら」。

――どんな曲を?

間島「いろいろです。欅坂46さんの曲とか、J-POPのバンドさんの曲とか。『不協和音』でも『二人セゾン』でも走るんですけど、走り方が違います(笑)。自分がMVを撮られているかのように、曲調に合わせた走り方をしていました」。

大森「私はポジティブで、Aメロのような感情になったことはないです。つらい想いをしても次の日にはケロッとしていて、学校も友だちも好きで、自分と正反対な歌詞だと思いました」。

安田「私も外で嫌なことがあっても、家に帰って、家族でおいしいものを食べたら忘れます」。

――冒頭で歌っているように「生きてりゃいいことあるもんさ」と思うこともありますか?

大森「焼肉を食べると『生きていて良かった』と思います(笑)。タン塩とかハラミとか、お肉が大好きなので」。

安田「甥っ子くんと会うと、『この子のために生きよう』と思います(笑)」。

阿部「私が生きていて良かったと思ったのは、鈴木愛理さんと会ったときです。2年前の『ビバラポップ!』のステージで私が1人で歌っていたら、ドッキリで来てくださって。キラキラした青いオーラが見えて、ビックリしすぎましたけど、感動しました」。

長月「私も自分がテレビで観ていた世界が目の前に広がる瞬間、『頑張ってきて良かった』と思います。一番嬉しかったのは、板野友美さんと会ったとき。アイドルになりたいと思ったきっかけで、目指してきた人と隣りでお話できるなんて、本当にすごいことだなと。私は普段あまり緊張しませんけど、そのときはダメでした。目が合わせられなかったです(笑)」。

間島「アイドルには大変なこともあって、ラストアイドルでは何度も『なぜこんなことをしなきゃいけないんだろう?』と思いましたけど、新しい曲と衣装をもらうときの幸せは何にも代えがたいです。その瞬間のためにやっているところがあります」。

――「愛を知る」の衣装をもらったときも?

間島「めちゃくちゃ嬉しかったです! 『大人サバイバー』と『青春トレイン』はカチッとした衣装で、あまりアイドルっぽいイメージがなかったのが、今回はずっと憧れてきた夢のアイドル衣装という感じ。ようやくこういうのを着られる……とジーンときました」。

――曲は節回しが速くて、歌うのは難しくないですか?

阿部「めちゃくちゃ速くて、最初は何を言っているか聴き取れませんでした。滑舌良く歌わないと伝わらないし、リズムや言葉の跳ね感も難しくて」。

長月「でもMVを先に撮って、撮影中に何100回も聴いたので、いつものレコーディングよりさっさと進みました」。

――和奏さんと翠さんはもうすぐ20歳に。

長月「なっちゃいますね。超意識します。14~5歳の頃からずっと、『20歳を越えたらアイドルとして考えなきゃいけない』と思っていたんです。でも、まだ何も達成してないからやめられない。20歳になった自分はどう走っていくのか? それが今の一番の悩みです。私はすごく人に甘えて生きてきたので、大人になったら甘えないようにしないと」。

間島「2020年で20歳になるアイドル20人でユニットを組みたいです。でも、私にそんな力はなくて(笑)。グループの垣根を越えてやりたいので、こういう場で言っておきつつ、とりあえずラストアイドル内だけでも組めたら」。

――和奏さんが推す=LOVEの野口衣織さんも同い年でしたっけ?

間島「誕生日も一緒なんです! お会いしたときに舞い上がって、その話をしたら引かれましたけど(笑)、運命を感じているので、何か一緒にお仕事したいです」。

――愛里さんは去年20歳になって、何か変わりました?

安田「私も20歳の目前は『自立しなきゃ』とすごく焦ってました。メンタル的に人生で一番不安定でしたけど、実際に20歳になったら、思っていた以上に何もなくてビックリしました(笑)。責任を強く感じるとかなくて、意外と伸び伸び暮らしています」。

――莉緒さんは高校を卒業しました。

大森「寂しいですね。アイドル活動しながら学校に行くのは大変でしたけど、高校生活を楽しんできたので。でも、夜10時以降もお仕事ができるようになったり、いろいろ解禁されるので楽しみもあります」

――菜々実さんはラストJKで、思い出作りもしておきたいところ?

阿部「そういう気持ちはまったくありません(笑)。長年アイドルをやってきて、中学生くらいから危機感があって、また年を取っていくので、さらにお仕事を頑張らなきゃいけないと思います」。

――翠さんと菜々実さんは誕生日が同じですよね。一緒に祝ったりするんですか?

長月「だいたい毎年一緒にいます。去年は誕生日に『Mステ』に初出演したので、今年もお待ちしてます(笑)」。
 
 
 
 

 

ラストアイドル

2017年8月よりスタートしたテレビ番組「ラストアイドル」から、メンバー入れ替えバトルで勝ち残ったメンバーにより、同年12月に秋元康プロデュースのシングル「バンドワゴン」でメジャーデビュー。同時に敗退したメンバーで4組のセカンドユニットが誕生。2018年4月からの3rdシーズンで、再び入れ替えバトルにより2期生が決定。これまでに7枚のシングルをリリースしている。
 
 
【CHECK IT】
8thシングル「愛を知る」が4月15日(水)に発売。「ラスアイ、よろしく!」(テレビ朝日系/水曜25:56~)が放送中。
詳しくはラストアイドル 公式サイトへ
 
 
阿部菜々実(あべ・ななみ)
 
阿部菜々実(あべ・ななみ)
 

阿部菜々実(あべ・ななみ)

生年月日:2002年5月17日(17歳)
出身地:山形県
血液型:O型
 
 
長月翠(ながつき・みどり)
 
長月翠(ながつき・みどり)
 

長月翠(ながつき・みどり)

生年月日:2000年5月17日(19歳)
出身地:愛媛県
血液型:O型
 
 
間島和奏(まじま・わかな)
 
間島和奏(まじま・わかな)
 

間島和奏(まじま・わかな)

生年月日:2000年4月26日(19歳)
出身地:北海道
血液型:B型
 
 
安田愛里(やすだ・あいり)
 
安田愛里(やすだ・あいり)
 

安田愛里(やすだ・あいり)

生年月日:1999年6月24日(20歳)
出身地:神奈川県
血液型:O型
 
 
大森莉緒(おおもり・りお)
 
大森莉緒(おおもり・りお)
 

大森莉緒(おおもり・りお)

 
生年月日:2001年12月22日(18歳)
出身地:愛知県
血液型:AB型
 
 

「愛を知る」

WEB盤(CD) ¥1019(税込)
YM盤(CD+DVD) ¥1834(税込)
YJ盤(CD+DVD) ¥1834(税込)
PB盤(CD+DVD) ¥1834(税込)
ラスアイ盤(CD) ¥1019(税込)

 
 

「愛を知る」MVはこちら!

 
 

直筆サイン入り自撮りチェキ応募はコチラ⇒