PICK UP ACTRESS 牧内莉亜

PICK UP ACTRESS 牧内莉亜

PHOTO=古賀良郎 TEXT=小山内凛

 
 

「花のち晴れ〜花男 Next Season〜」で話題の美少女が
少女劇団いとをかしの第9回公演に出演!

 
 
――はじめて少女劇団いとをかしの舞台に出演したのはいつですか?

「2016年の第5回公演なので、中学3年生のときです。中学2年生の終わりに全員面接オーディションを受けてスターダストに入ることになってからすぐのことで、マネージャーさんから声をかけていただきました」。

――全員面接オーディションを受けたきっかけは?

「小学3年生のときに、ドラマ『謎解きはディナーのあとで』に出てた北川景子さんに憧れて、女優になりたいと思うようになりました。あまりにおキレイすぎて、ドラマを観ててびっくりしちゃって……。そのあと別のバラエティー番組で北川さんを見てもオーラがすごくて、思わず目がいっちゃいました。そして、いつしか私も演技したいと思うようになっていたんです。それから初めて受けたオーディションが、中学2年生のときのスターダストの全員面接オーディションでした」。

――小学3年生で「女優になりたい」という思いを抱いてから、初めてオーディションを受けるまで、けっこう期間が空いたんですね。

「そうなんです。ただ、じつは小学6年生の頃、初めて東京に遊びに行ったときに原宿でスカウトされて……。でも、お母さんに『ひとりで東京には行けないからダメ』って言われたんですよ。残念でした……。それからしばらくは何もなくて、そのあとがその全員面接オーディションだったんです」。

――全員面接オーディションはどうやって見つけたんですか?

「たまたま塾の帰り道に名古屋PARCOへ寄ったらやってて、お母さんに言わないで勝手に受けたんです(笑)。面接だけだったし、私も受かるとは思ってなかったけど、面接が通ったので
お母さんに報告したら『受かったんならいいよ』って言われたんです!」。

――そしてそれが偶然、憧れの北川景子さんが所属する事務所だったと。

「そうなんです! 運命だなって思いました♪」。

――そんな、通りがかりで名古屋PARCOに寄っただけだった女のコが、今や人気ドラマ「花のち晴れ〜花男 Next Season〜」(以下、「花晴れ」)で活躍する女優になるなんて、当時は思いもしなかったでしょうね。

「本当に、ありがたいかぎりです。『花晴れ』はすごく反響があって、友だちからも『観てるよ』ってよく言われます。この間は、街で声をかけられました」。

――芸能人感ありますね! どんな感じで声をかけられたんですか?

「すれ違った女のコから、『庶民狩りされてた人ですよね?』って(笑)。『そうです〜』って返しました。そしたら、『いつも観てます!』って言われて……。うれしかったです」。

――それまで、いとをかしという舞台での演技をずっとしてきたわけですが、初めてのドラマ出演ということで、やっぱり舞台演技とドラマでの演技は全然違うものでした?

「違いました。舞台は『毎回違うことをやりなさい』って演出家さんに言われるので、公演ごとにそのときの気持ちを重ね合わせて少しずつ演じ方を変えるようにしているんです。何回も同じ舞台を見に来てくださるお客さんもいるので。それが舞台の魅力のひとつでもあります。でも、ドラマは同じシーンを別のカットから何回も撮ることが多いので、そのシーンでは常に同じ演技をしなきゃいけないんです。長時間の撮影とかで、感情をめちゃくちゃ込める演技をしなきゃいけないときなんかは、同じ気持ちをキープし続けるのが大変でした」。

――逆に、ドラマでの演技に役立った、舞台で得た経験は?

「与えられた役のバックボーンを考えることです。いとをかしでは、台本をいただいたときに、まずそれを考えるようにしていたんです。そこはドラマでの役作りにも通ずるところでした。私の演じた神田麻美はお嬢様だったので、『〜だわ』とか『ごきげんよう』とか、普段の生活で私が使わないような言葉遣いをするんです。そういうときに、麻美のバックボーンを細かく想像することで演じやすくなりました」。

――ちなみに、そのときはどんなバックボーンを考えたんでしょう?

「お父さんの会社が経営不振になってしまったから麻美はこのときこういう感情になっているとか、お母さんはどういう人で何歳くらいだとか……。そこまで細かくしたほうが役を作りやすいです」。

――お母さんは何歳の設定でしたか?

「45歳です。お父さんは48~49歳くらい。ちなみに、飼ってるペットはペルシャ猫です(笑)」。

――たしかに、そこまで細かくバックボーンを考えて役作りをしたほうが、演じているときに感情移入しやすそうですもんね。

「とても感情移入しやすかったです!」。

――では、今まで出演してきたいとをかしの舞台で印象に残っている公演を教えてください。

「今年の2月にやったばかりの第8回公演『ど・ヤンキー meetsザ・ギャル』です。姉やんっていうスケバンの役を演じたんですよ。最初のうちは、時代が違いすぎてスケバンなんて見たこともないから、『どう演じればいいんだろう?』ってすごく悩みました。セリフの言葉遣いも、とても独特で、『あたい』とかが普通に日常会話に出てくるから、自然にそういう言葉を使わなきゃいけないのが大変でした。そこでもバックボーンを考えて、なんで姉やんがスケバンになったかなどを想像していくうちに、徐々に姉やん役が板についてきて、最終的には舞台上で完全に姉やんとして生きることができたと思います。それまでも自分とかけ離れてる女のコを演じることはあったけど、そのコも普通の女子高生だったりしたので、ここまで自分の中にないものを演じなきゃいけないのは初めてでした。それを乗り越えたことが、自分の中ですごく大きな糧になりました!」。

――8月には第9回公演「夢の中の恋人と、いちごの関係?」の上演が決まっています。タイトルやあらすじを見るかぎりでは、メルヘンな恋愛物語な感じがしますが……。

「かわいい題名ですよね。どんなお話になるのか、ワクワクしてます。メルヘンだったりファンタジー系の作品での演技はあまりしたことがないので、楽しみです」。

――最後に、そんな第9回公演に向けた意気込みをお願いします!

「今回で5回目の出演ですが、初めて出演した第5回公演と比べたら自分でも成長したなって思うし、公演を重ねるごとにだんだんお芝居が好きになっていきました。自分とはかけ離れた位置にあったお芝居が、今ではとてつもなく自分にとって近しい存在になりました。この公演では、観てくださる皆さんにいろんな感情を持ってもらえるようなお芝居をしたいなって思います。ひとつの演技から、『かわいい』とか『グッときた』とか『楽しそう』とか、観る人によってさまざまな感想を抱いてほしいです。頑張ります!」。
 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 


 
 

牧内莉亜(まきうち・りあ)

生年月日:2002年3月17日(16歳)
出身地:愛知県
血液型:AB型

 
【CHECK IT】
2016年9月に少女劇団いとをかし第5回公演「46がくれた君のこえ〜夏〜」で女優デビュー。その後、今年2月に行われた第8回公演まで、毎回の公演に出演。また同じく今年2月末から3月頭にかけて、CBGKシブゲキ!!で行われた舞台「エグ女」に出演。そして、今年の4月クールドラマ「花のち晴れ〜花男 Next Season〜」(TBS系)で神田麻美役を演じ、話題に。8月18日(土)、19日(日)の2日間に渡って上演される、少女劇団いとをかし第9回公演「夢の中の恋人と、いちごの関係?」に出演。
詳しい情報は公式HPへ
 
 

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