PICK UP ACTRESS 湊梨紗

PICK UP ACTRESS 湊梨紗

PHOTO=古賀良郎 TEXT=小山内凛

 
 

アイドルグループ・いぎなり東北産を卒業し、
女優の道を歩き始めた岩手発のスーパールーキー

 
 
――昨年の10月にいぎなり東北産を卒業し、女優の道へ進み始めたんですよね。

「はい。もともと女優になりたくてスターダストに入って、それからずっと仙台営業所のいぎなり東北産のメンバーとして活動してきたんですが、歌とダンスばっかりをやってきて、演技はまったくやったことがなかったので、高校2年生に上がる前に、『大学生になるまでに演技の基礎をちゃんと学びたい』と思って卒業しました」。

――いつから女優になりたいと思うようになったんですか?

「小学生の頃です。お姉ちゃんの影響でいろんなドラマを観ていた中で、『ブザー・ビート(〜崖っぷちのヒーロー〜)』に出演していた北川景子さんがあまりにもかわいくて、北川景子さんに憧れたのがきっかけでした」。

――「もう会わないなんて言わないで!」という名ゼリフがありましたね!

「そのセリフ、好きすぎて家でめっちゃ練習してました! 『5メートル以内に近づかないようにするから!』とかも(笑)」。

――今もできます……?

「かなり前のことなので、さすがにもうできないです〜。恥ずかしいですし(笑)。もしできそうだったら、今度なにかのイベントのときにでもやりますね!」。

――よろしくお願いします!

「練習しなきゃ……(笑)。そう、それで、そのあと『謎解きはディナーのあとで』で、『ブザー・ビート』のときとはまったく違う役を演じている北川景子さんを見て、『私もこんな女優さんになりたい』と思うようになったんですよ」。


――事務所に入った経緯は?

「最初は、中学2年生のときにスターダストのオーディションを受けたんです。でも、落ちてしまって……。それがあまりにも悔しかったので、『絶対受かりたい!』と思い、またスターダストの全員面接オーディションにチャレンジしました。そこでやっと、合格することができました」。

――諦めずに再チャレンジしてよかったですね。さて、いぎなり東北産を卒業して最初のお仕事が、2月にあった少女劇団いとをかし第8回公演「ど・ヤンキーmeetsザ・ギャル」だったわけですが、初めての演技のお仕事はいかがでしたか?

「すっごく難しかったけど、すっごく楽しかったです。お芝居自体が本当に初めてで、その初めての役がギャル集団のリーダーでした(笑)。もう、自分と正反対すぎて、『どう演じればいいんだろう?』っていうところから始まりました」。

――初めての演技がギャル役とは、なかなかですね(笑)。

「実際に自分が体験したことがないようなことというか、体験しようがないことを演技するのが難しかったです。でも、初参加の私にメンバーがみんな優しく教えてくれたから、支えられました。あと、得意なダンスがオープニングやエンディングに入れ込まれてて、自分の見せ場があったことも大きかったですね」。


――ギャルの格好のまま踊ったんですか?

「そうなんですよ。パラパラを踊ったり、オープニングでは逆にバキバキのダンスを踊ったり……。お気に入りのナマケモノの筆箱があったんですけど、演出家の方に『ギャルはなんでもありだから』って言われたので、ノリで『頭につけていいですか?』って聞いたら『いいいじゃん。つけよっか』って返されて、ウィッグの上からさらにその筆箱をつけることになったんですよ! だから、踊ってるときはめっちゃ頭が重かったです(笑)」。

――演じ方で気をつけた部分はあります?

「いちばん気を付けたのは喋り方や声ですね。普段は言ったことのないギャル語を使いました(笑)。台本を渡されたときに、『セリフは自由に変えていいよ』って言われたんですよ。だから、語尾に“み”をつけて『ヤバみ』とか『ツラみ』っていう言葉を使ったり、『ワロタ』とか『マジ泣いたー』って言ったり、現代風のイケイケギャルになりきりました。あとは、常に『パリピ!』って言ってましたね(笑)」。

――普段ギャルじゃないからこそ、まったく違う人物を演じることが楽しいと感じることはありましたか?

「はい。お芝居って楽しいなって思いました。日常生活で、自分以外の人になることなんてありえないじゃないですか。それこそドラマの世界とかぐらいだから、それができるのが演技なんだなって実感しました。自分の知らない自分になれるっていうことが、楽しかったです」。

――自分じゃない人を思いっきり演じる開放感はあったりしました?

「ありましたね。しかも、何をやっても『ギャルだからいいよ』って許されるんですよ。だから、ダンス中でも急に思いついて、ひょっこりはんのモノマネをぶっ込んだりしてアドリブを入れまくりました」。


――アドリブに強いんですね。

「強いというか好きですね。人と同じがイヤで、昔から周囲の人に『変わってるね』って言われることが多かったです。目立つことも好きで、学校では、目立ちたいだけのために学年会長とかをやってました(笑)」。

――人をまとめる立場になることが多いと。

「人と関わることが好きなんですよ。人前に立つことによって、声をかけてくれる人が増えるのが嬉しいんです」。

――じゃあ、人見知りとかはない?

「ないです。友だち作りとかも、まったく苦労したことはないですね。常に明るくて友だちと一緒に騒いでるし、パリピなんですよ、私(笑)♪」。

――案外ギャルっぽいところもあるじゃないですか!

「それは、パリピの方向性がちょっと違うかな(笑)」。


――2月のいとをかしをやる前と終えたあとで、演技の成長は実感しました?

「自信がつきました。今までオーディションとかで『演技してください』って言われても、やったことがなくて正解がわからないから、自信を持ってできたためしがなかったんです。でも、いとをかしをやってみて、演技に間違いなんてないんだなっていうことを学びました。『正解はひとつじゃなくて、人の解釈のしかたによって全然違ってくるんだ。自分が感じたまま演じればいいんだ』ということを知れたから、『自分が思うその人を演じよう』と思えるようになりました」。

――そんな第8回公演に続いて、二度目の出演となる第9回公演「夢の中の恋人と、いちごの関係?」が8月に行われますが、最後にそれに向けた意気込みをお願いします。

「前回はギャルっていうかなり変わった役でしたが、そこで学んだことを生かして、どんな役でも自分らしく、感じたままに、自分にしかできない演技をできたらいいなって思います。そして、今回は歌もダンスもすごく多いと聞いたので、それを楽しんでやっている姿もエネルギーとして届けられたら嬉しいです」。

――もしまたギャル役だったら……?

「それも全然ウェルカムです!」。



 
 

 
 


 
 

湊梨紗(みなと・りさ)

生年月日:2001年9月2日(16歳)
出身地:岩手県
血液型:O型
 
【CHECK IT】
今年2月中旬に行われた少女劇団いとをかし第8回公演「ど・ヤンキーmeetsザ・ギャル」で女優デビュー。同じく2月末から3月頭にかけて、CBGKシブゲキ!!で行われた舞台「エグ女」に出演。毎週金曜22:30~23:00にラジオ「ヒロミツ リサの Let’s enjoy life」(仙台シティエフエム)が放送中。8月18日(土)、19日(日)の2日間に渡って上演される、少女劇団いとをかし第9回公演「夢の中の恋人と、いちごの関係?」に出演予定。
詳しい情報は公式HP
 
 
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