PICK UP ACTRESS 水谷果穂

PICK UP ACTRESS 水谷果穂

PHOTO=城方雅孝 INTERVIEW=斉藤貴志

 
 

沖縄で撮影した2nd写真集を発売
黒い水着や泡風呂で大人な表情も

 
 
――お正月に台湾旅行をしたそうですね。

「行ってきました。家族で『どこかに旅行に行きたいね』という話になって、私が気づいたときには台湾になっていました(笑)」。

――向こうで「早起きしてお父さんとランニング」をしたとブログにありましたが、旅先でそんなトレーニングを?

「今、朝に走るのを日課にするように頑張っているんです。海外で1人で走るのは怖いですし、せっかくだからお父さんと走ろうと思ったんです」。

――なるほど。正月休みでも習慣を崩さないために。お正月らしいことも何かしました?

「毎年、お父さん方とお母さん方の両方のおじいちゃんとおばあちゃんの家に行きます。今年は『最後だよ』ってお年玉をもらいました。20歳になるので」。

――2nd写真集「1819」は18歳から19歳をまたぐ3日間に沖縄で撮影したそうですが、一昨年11月発売の1st写真集のときと、取り組み方や心境の違いはありました?

「初めて見てくださる方に楽しんでもらいたいのはもちろん、1stを『良かったよ』と言ってくれた方に、もっと『オーッ!』と驚いていただけるようにしたいと思いました。1stは今見ると、最初に撮った水着のカットですごく力が入っていて、『緊張していたな』と思い出しますね。今回は最初からリラックスできました」。

――沖縄も初めてではなかったんですよね?

「記憶があるのは2回目で、記憶がないのと合わせると4回目です。お母さんのお腹にいたときと(笑)、小さいときにたぶん行って、小学生のときに家族でもう1回行きました。沖縄の海は砂浜が白くて、きれいですね」。

――「“水谷果穂が沖縄でやりたいこと!”を詰め込みました」と写真集の紹介にありますが、なかでも真っ先にやりたかったことは?

「私が最初にリクエストしたのは沖縄のアイスを食べることと、美ら海水族館に行くこと。前回の家族旅行で思い出に残っていたので、お願いしました」。


――沖縄のアイスというと……。

「サトウキビ味とか紅イモ味とかあって。それを食べているときの私の写真は『小5みたいだね』と言われました(笑)」。

――水族館も好きなんですか?

「水族館や動物園は好きです。美ら海水族館はジンベエザメが目玉で、すごく大きくてきれいでした。『他の魚は食べられないんですか?』と聞いて、いろいろ教えてもらったんですけど、何か他のものを食べているみたいです。あと、沖縄の伝統工芸も体験したくて、琉球ガラスでコップを作りました。吹きガラスで、出来上がったもので水を飲むカットも撮ったんですよ」。

――青いコップを持っていますね。きれいに仕上がったじゃないですか。

「私は吹いただけですけど(笑)、教えてくださる方に手伝っていただいたので」。

――泡風呂も自分でやりたいと?

「それは特には……(笑)。でも、泡風呂は初めてだったので、撮影というより『ちょっと楽しみ』と思って入りました。たくさんお湯があって浸かるのかと思ったら、湯量がどんどん減っていって(笑)。泡はしっかりしたホイップみたいでした」。

――果穂さんは写真集の撮影前にダイエットとかは必要なさそうですね。

「いえいえ! やっぱり水着とかでお腹が出るので。『甘いものはやめておこう』とか、気をつけていました」。

――現地でも、沖縄料理食べまくりだったわけではなく?

「いや、沖縄ではすごく食べました(笑)。その前に調整していたので、『やった! 沖縄だ! ここでは食べていい!』みたいな感じで。ソーキそばは毎日食べました。全部違う種類で、写真を撮ったのは“THE沖縄”のソーキそばですが、つけ麺バージョンとか変わったものも食べさせていただいたり。あと、海ぶどうや揚げ豚も」。


――特にインパクトがあった沖縄の食べ物は?

「すごく覚えているのが、タロイモのお団子みたいなものです。どこの沖縄料理屋さんにも置いてありました。私はおイモが好きで、そのなかでも食べたことのない味でした。食感はサトイモに近い感じで、味はサツマイモみたいに甘くて。すごくおいしかったです」。

――普段はあまり量を食べるタイプではなく?

「毎日そんな満腹までは食べません。でも食べようと思えば、量はすごく食べられると思います。バイキングとかで『今日は食べるぞ!』みたいなときは、驚かれるレベルですね(笑)」。

――どれぐらい食べるの?

「一緒に行く友だちもよく食べるので、バイキングは毎回“挑む”感じです(笑)。どれだけ食べて帰れるか? ごはんを食べて、甘いものを食べて。それを繰り返して、本当に『もうムリっ!』となるまで食べます(笑)」。

――後からヤバイことになったりしません?

「一番頑張ったときは、本当に立てなくなりました。友だちとベンチで1時間ぐらい休まないと、歩けませんでした(笑)」。

――何のために頑張ったのか(笑)。

「食べること自体が幸せなんです(笑)!」。

――写真集の話に戻ると、特に工夫したようなカットもあります?

「シーツの写真はお気に入りです。1stでも同じような感じで撮ったんですが、今回は沖縄の光が明るくて雰囲気も違っていて、前回よりさわやかな気がします。比べてもらうのもいいかなと思います」。

――「少女から大人の女性へと変わる、今だけしかない瞬間を」とも紹介されていますが、より大人っぽさを出した面も?

「全体を通して、あまりメイクはしなかったんです。でも黒い水着のときはしてもらって、表情も大人っぽくしました」。


 
 

タイムカプセルを埋めた小6のときに
思い描いた通りの20歳にならないと

 
 
――今年の11月で20歳ということで、実際に大人になってきた自分を感じるときもありますか?

「渋谷にはあまり行かなくなりました。東京に出てきた頃は、お買い物となったら渋谷でしたが、最近は人通りがすごくて、『ちょっと疲れちゃうな~』と思って(笑)。もっと静かな場所に行くことが多いです。立川とか」。

――もともとキャピキャピしたタイプではなかったんでしょうね。

「高校生のときは地元にいて遊ぶ場所も少なかったし、『海に行こう!』みたいなのはなかったですね。夏休みでも遊ぶとなると、おうちが多かったです。どこかに行くより、しゃべったりするほうが好きでした」。

――同世代の友だちと比べると、精神的に大人なほうなのでは?

「大人か子どもかはわかりませんが、進学した友だちがみんな大学生っぽくなって、一緒にいると昔と変わらなくても、髪を染めたりオシャレな雰囲気になっていて。取り残されたように感じちゃいました」。

――今年の成人の日に晴れ着の新成人を見て、「来年は私も」とか考えました?

「そうですね。今は1年くらい前から着物を予約するらしくて。私はお母さんが成人式で着たのを取ってあるみたいなので、それを着たいなと思っています」。


――女優としては去年、主演映画の「バレンタインナイトメア」から、ドラマも「とと姉ちゃん」や「スニッファー 嗅覚捜査官」などに出演して、ステップアップしている手応えはありますか?

「いろいろな役をやっていくなかで、お芝居のことを考えたり勉強することが苦ではなくなってきました。自分から演技のことをどんどん知りたくなってきて、それはお芝居が好きになってきたということなんだろうなと思います」。

――昨年12月の「痛快TV スカッとジャパン」の特番の「聖夜の胸キュン」では悪役を演じていましたが、ああいうのは女優としては楽しい感じ?

「いやー、相手が強そうな女の子だったら良かったんですが、あのときは岡本夏美ちゃんで、小柄ではかない感じじゃないですか」。

――いじめている感はより出ますよね。

「最初に台本を読んだときは『これをやるのか……』と思いました。でも、やるならちゃんとやらなきゃいけないし、『よしっ!』となりました」。

――「うるせえんだよ!」と言って、至近距離で揚げパンを顔に投げ付けたり(笑)。

「『なんで食べ物を投げるんだろう? ダメだなぁ……』と思いながらも、私がしっかりやらないと夏美ちゃんもやりにくいだろうし。台本でクールな感じがしたので、演じるときは自信を持って堂々とやりました」。

――オンエアを観て、どう思いました?

「ちょっと怖い感じがしたので(笑)、良かったと思います」。

――ちなみに、同世代で気になる女優さんはいますか?

「この前、『溺れるナイフ』を映画館に観に行って、小松菜奈さんに惹かれました。すごかったですねー。ミステリアスな感じに憧れます」。

――そうした仕事関係以外で今、興味を惹かれていることはありますか?

「中学生のとき、お友だちが誕生日にマンガをプレゼントしてくれたんですね。でも、そのときは受験生だったので、お母さんが『入試が終わったらね』ってどこか奥にしまっていたんです。それから4年くらい経って、この前、私の手元に戻ってきました」。


――受験はとっくに終わったあとに(笑)。

「それが安野モヨコさんの『シュガシュガルーン』でした。普段あまりマンガは読まないんですが、安野モヨコさんはすごく好きで、久しぶりに読んで、ときめいているところです。どの作品も絵がかわいくて、女の子は色気がある。なのに言葉づかいは荒かったり、軽快な感じがして面白いです」。

――他には、どんな安野モヨコ作品を読んでます?

「『ハッピー・マニア』とか『花とみつばち』とか。『花とみつばち』は主人公がモテない男の子で、お姉さまたちにモテるようにしてもらうコメディです」。

――ドラマ化されたら出演したいと?

「そういう妄想は結構しています(笑)」。

――あと、料理はするんでしたっけ?

「結構します。和食が多いです」。

――肉じゃがとか?

「煮込むものは失敗しないで作れます(笑)。お母さんがお嫁に行くとき、おばあちゃんがお母さんに渡したレシピみたいなのがあって、まるまるそのまま作ることはあまりないですが、和食を作るときのみりんやしょう油の分量は、それを見ながらやっています」。

――代々のレシピを継いでいるんですね。「1819」のテーマになっていた“10代最後のひとり旅”をリアルでしたい気持ちはあります?

「どこかに行くとしたら、自然がいっぱいのところがいいですね。日本でも海外でも。山奥とかに行きたいです。そういうところでキャンプとかして過ごすのが好きなので。あっ、1人でキャンプはイヤですよ(笑)。裸足で草原とかを歩きたいです」。


――旅以外で10代のうちにやっておきたいことは?

「20歳になって後悔しないように過ごしたいです。小6のとき、友だちと『20歳になったら開けよう』って、タイムカプセルを埋めたんですね。友だちの家の庭に。そこに未来の自分への手紙を入れてあるんです」。

――へーっ。

「内容は覚えてませんが、20歳に対する憧れや希望に溢れていました。自分が本当に20歳になったとき、そのとき思い描いていた通りになっていなきゃと、すごく思います」。

 
 


 
 

水谷果穂(みずたに・かほ)

生年月日:1997年11月3日(19歳)
出身地:静岡県
血液型:B型

 
 

【CHECK IT】
2013年に「大原学園」のCMでデビュー。同年7月から放送のドラマ「リアル脱出ゲーム 密室美少女」(テレビ東京)で女優デビュー。これまでの主な出演作は「家族の裏事情」(フジテレビ系)、「ナポレオンの村」(TBS系)、「こえ恋」(テレビ東京ほか)、「とと姉ちゃん」(NHK)、「スニッファー 嗅覚捜査官」(NHK)、映画「先輩と彼女」、「バレンタインナイトメア」など。現在、「夢の通り道」(日本テレビ)にナビゲーターで出演。2nd写真集「1819」(ワニブックス)は1月22日(日)に発売。
 

詳しい情報は公式HPへ

 
 
2nd写真集「1819」


 
 

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