PICK UP ARTIST 水谷果穂

PICK UP ARTIST 水谷果穂

PHOTO=逢坂聡 INTERVIEW=斉藤貴志

 
 

1stアルバム「深呼吸」をリリース
安らかで前向きにもなれる1枚に

 
 

――毎年夏にCDリリースがありますが、普段から歌っているんですか?

「はい。空き時間があるとすぐ1人でカラオケに行って、なぜかSuperflyさんの『愛をこめて花束を』をずっと練習してます(笑)。難しい歌でも、1人だから好きにいろいろ挑戦します」。

――自分の曲は歌わないんですか?

「調子がいいときは、点数が出るモードで歌います。自分の曲だと90点以上は行きますけど、100点とか90点台の後半は行きません(笑)」。

――お風呂で歌ったりは?

「実家にいた頃はお風呂でずっと歌ってました。でも、今はあまりないですね。家で歌うとしたら、ドライヤーを掛けているときです。髪が長いから時間がかかるので、流行りの歌や耳に残っているCMの歌を、知ってるワンフレーズだけ歌ったりしてます(笑)」。

――1stアルバムの「深呼吸」というタイトルは自分で付けたんですか?

「そうです。アルバム全体でどんなことを伝えられるか考えたとき、落ち着けて、それでいて前向きになれる曲たちを集めたので、『深呼吸』はイメージがピッタリだと思いました。他にも英語タイトルとか候補はいっぱいありましたけど、スタッフさんたちも『それがいい』と言ってくれました」。


――本当にアルバムで果穂さんの曲を続けて聴くと、安らかな心地良さに浸れますが、自分でもこういう音楽が好きなんですか?

「そうですね。今でこそちょっと速いテンポの曲や文字数の多い曲もだんだん歌えるようになってきましたが、なるべくゆっくりで、言葉数は少ないほうが自分でもしっくりきます。なので、自分の好きなテンションや雰囲気の曲が多いアルバムになりました。どれもライブでは歌ったことのある曲です」。

――ドラマ「リーガル・ハート~いのちの再建弁護士~」の主題歌になった「朝が来るまで」は、2年前のライブで「初めて聴いたときに急に泣けてきて、そこから私の音楽が始まりました」と話してました。今は以前と捉え方が変わった部分もありますか?

「自分の記憶とリンクして好きだったのが、ドラマのストーリーも考えながら歌うと、また違う一面が見えました。今までは自分のために歌っていたのが、誰かのために歌っている感覚がありました」。

――「長い一日その先には 君を許すように朝が来る」というバラードですが、果穂さんもこんな気持ちで朝を迎えることが?

「あります。私はどちらかというと夜型で、いろいろ考えたりするのは夜が多いので。でも、何があっても朝は来る。新しい明日が始まる。そういう感覚はすごくわかります」。


――「リーガル・ハート」でも問題が解決して、また歩き始める良いところで流れますね。

「最初はちょっと変な気がしました(笑)。自分では前からすごく聴いてる曲だから、ドラマの中で浮いちゃったらどうしようと思っていたんですけど、いい感じで流していただいてます」。

――MVに出てくる少女の絵は、果穂さんのおじいさんが果穂さんを描かれたものだそうですね。

「おじいちゃんは昔から絵を描いていて、私を描いてくれた絵もいろいろあったんです。MVで絵を使うことになって、『もしかしたら合うのがあるかも』と借りてきて撮りました。おじいちゃんはこういうことになるとは想像してなくて(笑)、すごく喜んでくれました」。

――愛情が滲み出ている絵でしたが、何歳くらいの果穂さんなんですか?

「10代ですね。18とか? 今でも家に別の私の絵が飾ってあります。私もおじいちゃんの描く絵に憧れて、幼稚園のときに絵画教室に通ったり、一緒に写生に行ったりしてました」。


――この曲をピアニストの清塚信也さんとセッションしたバージョンも収録。一発録りは緊張したのでは?

「私にとっては初めての挑戦で、『どうなるんだろう?』という気持ちでした。でも、清塚さんが『リズムとか気にしないで自由に歌って』と言ってくださり、ピアノの音が心地良くて伸び伸びと歌えました。確か本番は2回録って、最初のほうが入っていると思います」。

――他に、自分の心情とシンクロする曲はありましたか?

「『スプラウト』は最初に歌ったのが高校を卒業した頃で、記憶に新しい青春をイメージしてました。今回のレコーディングでは、それがもう過去のことになっていて、当時の思い出をちょっと切なく感じたんですね。この曲も『あのときは……』と振り返る雰囲気で、そこを強く感じて歌えて良かったです」。

 
 

小さい頃から空想のプロだったので(笑)
ファンタジーな歌でイメージは湧きます

 
 

――「タカラモノ」では幼い頃を思い出しました?

「はい。歌詞に『たくさん叱られたよね』とあるように、私もたくさん叱らました(笑)。門限とか、好き嫌いとか、宿題のことで……」。

――門限をよく破っていたんですか?

「うちの門限は他の子より微妙に早かったんです。小学生の頃、冬は5時で夏は6時だったかな? でも、みんなで遊んでいると、1人だけ先に帰りにくくて……。それで家から締め出されたことは、よくありました(笑)」。


――厳しいご家庭だったんですね。

「門限に間に合わないと、カギがかかってました(笑)。ピンポンしても入れてくれないんです。そこで素直に『ごめんなさい』と言ってたら、入れてくれたと思うんですけど、『ちょっと遅くなっただけでしょう!』みたいな態度だったから、なかなか入れてもらえず、自転車小屋に籠ってました(笑)」。

――好き嫌いもあったんですか?

「結構ありました。よく覚えているのが、苦手な野菜がおかずで出て、おいしくなさそうに食べていたらしいんですよ(笑)。そのときはすごく怒られました。今は何でも食べられます」。

――小さい頃に何かを“宝物”にしていたりは?

「小学生の頃、おばあちゃんが海外旅行のおみやげに赤い靴のピンバッジをくれて、それを学校の“宝物を見せる”みたいな授業で持っていきました。歌詞にある『お気に入りだった赤い靴』とか、どの言葉にも『自分の場合はこれだったな』という記憶が重なる歌です」。

――「いつだって」みたいに、友だちの話を朝まで聞くことはあります?

「夜通し相談に乗ったことはありません。私はあまり人に相談しないし、友だちもそういうタイプが多いので。でも、『以心伝心 言わなくたってわかるものね』という歌詞のように、感覚が似ていて説明しなくても何となく『こうなんだろうな』と伝わる、居心地の良い関係はあります。友だちには本当に恵まれていると思います」。

――歌う上で難しさを感じた曲はありました?

「『ナナイロ』や『気まぐれ王子様』のようなファンタジーな雰囲気の曲は、かわいくなりすぎないように探りながら歌いました。かわいらしさや明るさも出したいけど、その中でリアルさも感じられるように。そこはちょっと難しかったです」。

――どちらも夜に空想を繰り広げる曲ですね。

「私、空想のプロなんですよ(笑)。小さい頃は寝るときにいつも、『今日は何のお話にしよう?』という感じで空想するのが楽しみでした。だから、歌のイメージもすぐ湧きました」。


――その空想にも、王子様が出てきたりしたんですか?

「王子様ではなかったですけど、ワクワクするような、自分に都合の良い妄想ばかりしてました(笑)。『ナナイロ』は絵本を読み聞かせているイメージがあります。私も寝る前にお母さんが本を読んでくれたり、お父さんが即興で物語を聞かせてくれたりもしました。そういうお話から空想の世界に行って、そのまま寝る感じでした」。

――「空想トレイン」は大人の空想の曲ですね。

「そういうイメージでした。私も東京に出てきてから、電車に乗る機会は多くて、この曲に現実感はあります。みんな音楽を聴いたりしながら、それぞれ別々の世界にいる感じで歌いました。私は普段、あまり外で音楽を聴かないんですけど、たまに電車でイヤホンで聴いたりすると、一気に違う世界に行ける感覚があります」。

――11月3日にはバースデーワンマンライブがありますが、果穂さん的にはライブはもっとやりたいですか? あるいは女優業をやりながら、これくらいのペースがいい感じですか?

「ワンマンライブは特別なものと考えています。でも、ライブハウスでのイベントなどには今までもちょこちょこ出させてもらったので、歌う機会は多く作っていきたいと思います」。

――CDリリースも含め、歌手活動はこういう形でやっていくのがベスト?

「そうですね。特に夏にCDを出したいわけではないですけど(笑)、毎年歌っていけたらと思います」。


――そのバースデーライブの日に22歳になります。

「20歳から21歳になったときは変わる感じがしましたけど、22歳はそこまでではないかもしれません。ただ、自分と同い年くらいの子が社会人になったり、学生の友だちがだんだん減ってきて、『私も大きくなったな』というのはあります」。

――アルバムにも「変わりゆく日々」といったフレーズが出てきますが、果穂さんも変わってきていると?

「『健康に気を使わないといけない』と思い始めました(笑)。今までは好きなものばかり食べてましたけど、ちゃんと栄養を摂るために、自分で健康志向で食材を選んでいるときに『ちょっと大人になったな』と思います(笑)」。

 
 


 
 

水谷果穂(みずたに・かほ)

生年月日:1997年11月3日(21歳)
出身地:静岡県
血液型:B型
 
【CHECK IT】
2013年にCMでデビュー。同年放送のドラマ「リアル脱出ゲーム 密室美少女」(テレビ東京)で女優デビュー。主な出演作は「地獄先生ぬ~べ~」(日本テレビ系)、「とと姉ちゃん」(NHK)、「スニッファー 嗅覚捜査官」(NHK)、「ブラックペアン」(TBS系)、「義母と娘のブルース」(TBS系)、「なつぞら」(NHK)、映画「先輩と彼女」、「バレンタインナイトメア」、「honey」など。ドラマ「凪のお暇」(TBS系/金曜 22:00~)に出演中。「夢の通り道」(日本テレビ/日曜21:54~)にナビゲーターで出演。2017年にシングル「青い涙」で歌手デビュー。1stアルバム「深呼吸」が8月28日(水)に発売。
詳しい情報は公式HPへ

水谷果穂オフィシャルファンクラブ「KAHO CLUB」HP
 
 

「深呼吸」

 

初回限定盤 CD+DVD ¥4,800+税
 

通常盤 CD only ¥3,000+税
 

リード曲「朝が来るまで」MVはこちら!

 
リリースイベント
8月28日(水)19:00~ 紀伊國屋書店新宿本店
8月31日(土)14:00~ タワーレコード池袋店、18:00~ タワーレコード新宿店
9月 1日(日)13:00~ タワーレコード梅田NU茶屋町店、16:30~ ディスクピア日本橋店 TVゲーム館
 
 
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