PICK UP ACTRESS 森七菜

PICK UP ACTRESS 森七菜

PHOTO=厚地健太郎 STYLING=申谷弘美(Bipost)
HAIR&MAKE=佐藤寛(KOHL)INTERVIEW=田中裕幸
 衣装協力:花柄刺繍ワンピース=OLIVE des OLIVE

 
 

 
 

 
 

 
 

映画「青くて痛くて脆い」で不登校の少女役を熱演
杉咲(花)さんのお芝居に刺激され思った以上に感情が……

 
 

――話題となった「ラストレター」以来の新作映画「青くて痛くて脆い」が8月28日に公開。七菜さんは、主人公の大学生・楓(吉沢亮)と秋好(杉咲花)がサークルの活動を通してフリースクールで出会う、不登校の中学生・瑞希役を演じています。

「今回の瑞希は、あまり今までに演じたことがないような役でした」。

――瑞希はバンド活動をきっかけに次第にイキイキとなっていきます。劇中ベースを弾きながら歌うシーンもありますが、七菜さん自身はベースの経験はあったんですか?

「経験ないです……と思っていたんですが、思い出しました! 小学生のときに音楽クラブで演奏したことがあります」。

――小学校でベースがあって、それを子どもたちが演奏するというのはレアかも。

「ドラムもあったし、音楽の設備に恵まれた学校でした」。

――今回改めて役として演奏することになって、レッスンを受けたり?

「教えていただきながらレッスンをした日もありましたが、自分で練習することが多かったです。1カ月くらい自主トレしていました。1人でカラオケボックスに行って……」。

――この作品の撮影はいつ頃行われたのですか?

「昨年の7月、8月です」。

――ちょうど「天気の子」が世の中的に大ブームになっている時期ですね。

「今回の映画の撮影と『天気の子』の全国での舞台挨拶を同じ時期に行っていた、というスケジュールでした」。

――地方キャンペーンもあったりして忙しい時期でしたね。今回バンドでボーカルを務めているシーンもありますが、実は、今年発売のデビューシングル「カエルノウタ」より先に歌に挑戦していたんですね!

「そうですね(笑)。でも『カエルノウタ』とは結構違う感じで」。

――ロックで、喉で歌う系の歌い方でしたね。福山雅治さんが“透明感ある歌声”と絶賛した「カエルノウタ」とはまったく違う歌声が聴けます。ところで今回、瑞希役を演じるにあたって役作りなどについてじっくり考えましたか?

「監督とは、役のイメージについてそんなに話し合うこともないくらい、お互いのイメージが合致していたので、気持ちの面で役に入るのに苦労することはなかったです。ただ現場では動きの面などで細かく演出していただき、そのイメージに近づけるように頑張りました」。

――学校に来るように説得しに来た担任教師に対して感情を爆発させるシーンもあります。このシーンの感情表現は瑞希の見せ場であり、七菜さんのお芝居の真骨頂のようだと思いました。これまでもドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」など感情を爆発させるお芝居がいくつかありましたが、以前のインタビューでは、そういうシーンの撮影の際には、撮影日前からいろいろ考え込んだり、現場でもずっと役に入り込んでいるという話をしてくれましたが……。

「今回はそこまでではなかったのですが、アクションシーンみたいに動きの面でいろいろ計算されている部分も多いので、頭で考える部分と心で動く部分を両立しなければならない。そこは大変だったところです。そのシーンでは、杉咲さんのお芝居が想像していたものより鬼気迫っていて、瑞希の中で“とんでもないことをしてしまった”という感情がすごく湧き上がってきて……。もともとはそこまで泣きわめくつもりではなかった。自分の中で“なんとなくこうなるんじゃないかな?”と思っていたイメージはあったんですけど、杉咲さんのお芝居に刺激されて、思った以上に感情を爆発させてしまいました」。

――作品全体を観た感想は?

「“衝撃作”という言葉が似合う作品だなと思いました。展開もそうですし、青春映画なのにこういうアクの強い部分を見せていいんだって、新しいなって……」。

――ところで3月以降、長い自粛生活がありました。七菜さんは以前「映画を観に行くのが好き。街を歩いていて1人でふらっと映画館に入ることもある」という話をしてくれましたが、このタイミングでは……。

「自粛期間にも、家で映画をたくさん観られて良かったです。ドラマも今まであまりじっくり観られていなかったのでたくさん観て、いい機会になりました」。

――「天気の子」以降、昨年後半から怒涛の忙しさでしたから、そういう意味ではいい休養になったんじゃないかな。早く仕事したいなと思った?

「はい。でもお休み期間が終わりそうになる頃には『もう少し休んでたいな』と思うようになりましたけど(笑)」。

――ちょっと休み癖がついたのかも(笑)。また心機一転、これからステキなお芝居を期待しています!
 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

森七菜(もり・なな)

生年月日:2001年8月31日(18歳)
出身地:大分県
血液型:A型
 
【CHECK IT】
2016年、地元の大分で家族と食事中にスカウトされたことをきっかけに、行定勲監督のWeb広告に出演し芸能活動をスタート。2019年、ドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」(日本テレビ系)、そしてヒロイン・陽菜の声を演じた映画「天気の子」(新海誠監督作品)出演で一気に注目度を上げる。その他にも、映画「東京喰種 トーキョーグール【S】」、「地獄少女」、「最初の晩餐」、NHK 土曜ドラマ「少年寅次郎」など話題作に続々出演。現在NHK 連続テレビ小説「エール」に出演中。今後も「461個のおべんとう」(2020年11月6日(金)公開予定)、「ライアー×ライアー」(※主演 2021年公開予定)など話題作の公開が予定されている。新曲「スマイル」が配信中。8月31日にはファースト写真集「Peace」が発売予定。
 
 

「青くて痛くて脆い」

詳しい情報は「青くて痛くて脆い」公式サイトへ
 
 

 

©2020映画「青くて痛くて脆い」製作委員会
 
 

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