PICK UP ACTRESS 織田梨沙

PICK UP ACTRESS 織田梨沙

PHOTO=河野英喜 INTERVIEW=斉藤貴志

 
 

「コンフィデンスマンJP」映画化で
ダー子の弟子の新キャラクターに抜擢

 
 

――「コンフィデンスマンJP」のドラマは観ていたんですか?

「私は海外ドラマばかり観ているので、恥ずかしながら、映画のオーディションのお話をいただいてからFODで観ました」。

――コメディは好きなんですか?

「大好きです! 小さい頃からずっと『フルハウス』を観てたりしました」。

――でも、自分がコメディに出演したのは……。

「今回が初めてです」。

――やりたい気持ちはありました?

「もちろんありました。でも、日本はコメディが少ないイメージがあったので、自分がこういう作品に出会えるとは思っていませんでした」。


――詐欺師のダー子(長澤まさみ)の弟子のモナコ役にオーディションで100人から選ばれて、田中亮監督が「即興芝居での反射神経がズバ抜けていた」と話してました。どんな即興芝居をしたんですか?

「台本が2パターンあって、そのひとつで『じゃあ、次はこの台詞をこういう気持ちで言ってみて』というような感じでした。いろいろなパターンの中で、コメディふうの演技もやりました」。

――手応えがあったんですか?

「いや、なかったんですけど(笑)、短い時間の中で『どこでどう気持ちの波を作ったら、監督が言った通りに見えるんだろう?』とかいろいろ考えました。自分でしっくりこなかったときは『もう1回お願いします』と言って、やらせてもらった記憶はあります」。

――コメディをやれる自信はありましたか?

「自信はいつもないです(笑)。ただ、もう常に挑戦だと思って、目の前にあることをただひたすら、がむしゃらに頑張るだけです」。

――今の言葉は文字にすると気合いが漲る感じになりますが、笑顔で楽しげに語ってくれています(笑)。梨沙さんは今まで演じた役からはミステリアスなイメージがありましたが、コメディをやるに当たって壁みたいなものはなかったですか?

「どうなんだろう? あまりそういう壁はなかった気がします。作品は毎回が別ものと考えているので、その流れで今回はコメディだったという感じ。脚本が面白かったから、自分が出られるワクワク感のほうが強かったです」。


――モナコの登場シーンで、ダー子と並んで「やるなら今しかねぇ」とモノマネふうに言ったのも、スムーズにできました?

「皆さんが雰囲気を作ってくださったので、恥ずかしさを捨てて入りやすかったです。リハーサルのときにYouTubeで本家のその台詞の部分だけ監督に観させてもらい、本番は長澤さんをマネする感じでした(笑)」。

――現場に入るまでは、テレとかあったんですか?

「テレはなくて、どちらかというと『よーし! やるか!』みたいな感じでした」。

――ファンイベントでは、小手伸也さんが梨沙さんについて「あっという間に現場に溶け込んだ」と話してました。ドラマからのチームに入るのに、気後れはありませんでした?

「最初はありました。皆さん大先輩で私は人見知りだし、ドラマという濃い時間の中で作られていたチームにポッと入るのは大変かも……と思ってました。リハーサルで初めてお会いしたときはすっごく緊張しましたけど、皆さん、やさしくて気さくで、溶け込みやすい雰囲気でした」。

――長澤まさみさんとは、特にコミュニケーションを取ったんですか?

「もちろん長澤さんともお話させてもらいましたけど、全員が本当に仲良くて、みんなで雑談している感じでした。小日向(文世)さんと小手さんがよく場を盛り上げてくださってました」。


 
 

オカルトチックな占い師になったり
初コメディは苦労しつつ楽しめました

 
 

――ノリが軽いモナコは、普段よりテンションを上げてやっていたんですか?

「私もすごく仲の良い友だちとしゃべったりするときはテンションが高いですけど、普段はそうでもないので、モナコは常に自分よりテンションが高い子だと思いました。でも、モナコとして他の人たちとの関係性を考えたら、自然にああいうふうになってました。急にうるさくなるような上げ方ではなくて、撮り始める前に皆さんの話をニコニコ聞きながら雰囲気に馴染んで、テンションを高めていた感じです」。

――モナコは肉まんを食べながら「任せてください!」と言ったりしてました。

「あれはちょっと大変でした。食べながら大きな声で台詞を言うので、はっきり聞こえすぎてもダメだし、言葉がこもりすぎても何を言っているかわからない。何回も撮るうちに肉まんを結構食べて、その前にもいろいろ食べちゃっていたから、お腹いっぱいになりました(笑)」。


――ダー子と占い師の姉妹に扮して、怪しげな占いをしていたのも面白かったです。

「最初、『どういう系の占い師で行こうか?』と、しゃべり口調やクセについて監督と話したんです。オカルトチックにやることになって、『じゃあ、台詞を言ってみよう』というときは、ちょっと恥ずかしかったです(笑)。つい笑っちゃいましたけど、本番ではもう、あのキャラクターになり切ってました。お姉さんの振りをしているダー子さんに負けないように頑張らなきゃ……という気持ちが強かったです」。

――全体的に初のコメディでも、そこまで苦労はしなかった感じですか?

「いや、苦労しかしなかったと思います(笑)。場面ごとにやることが違いましたから。でも、その中で楽しさも感じながら、演じられた部分はありました」。

――香港ロケも楽しめました?

「私は初めてで、香港の観光スポットを回るシーンもあったので、撮影でいろいろなところに行けました。自分の撮影がない日には、ウォンタイシン(黄大仙)という有名なお寺に行って、お祈りしてきました」。

――本場の中華料理はどうでしたか?

「私は脂っこい食べ物は苦手なんです。スーパーでサラダとかトマトや桃を買って食べて、過ごしていました(笑)」。


――ダー子たちが派手なパーティーをしている場面もありました。梨沙さんはパーティーって、やったことありますか?

「プライベートではないですね。友だちと大勢で集まるタイミングもないので」。

――家にいるときは、相変わらずオンラインゲームをやってるんですか?

「今はたまにしかやりません。友だちはまだ毎日のようにやってますけど、私は最近は月イチくらい。ゲームは好きですけど、ハマっていたときも、友だちと一緒にやるから楽しい感じがしていたんです。だから、最近もオフは友だちと遊んでます。あとは昔からの趣味のクラシックバレエは、変わらずずーっとやっています」。

――梨沙さん自身に詐欺師の素質はあると思いますか? なりたいとも思わないでしょうけど。

「どうですかね? サプライズみたいなことは結構好きですけど、人を騙すとかは……。あまり考えたことはないです」。

――逆に、騙されやすかったりはします?

「あっ、騙されやすいです(笑)。人の言うことを全部『ああ、そうなんだ』って信じて、『ウソだよ!』と言われることが多くて、この前もあったんですよね。『パセリが成長したらブロッコリーになる』と言われて、『えっ、そうなの?』と一瞬信じてしまいました。さすがにそのときは、あとで『いや、やっぱりおかしいでしょう!』となりましたけど(笑)」。

――では、詐欺ではなくても何10億円とか手に入ったら、どう使いますか?

「まずは海の近くの山を買います。海と山があったら最高じゃないですか。そこで馬を飼って育てたり、プールを作ったり、自分の土地でいろいろなことをしたいです。それこそ友だちを呼んでパーティーもします」。


――ダー子たちみたいに、札束を送風機で撒き散らしたりもします?

「それはやりません。あとで拾うのが大変だから(笑)」。

 
 


 
 

織田梨沙(おだ・りさ)

生年月日:1995年11月12日(23歳)
出身地:千葉県
血液型:O型
 
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2012年よりモデルとして活動。2015年より女優として本格的に始動し、2016年公開の映画「秘密 THE TOP SECRET」でヒロインを演じて注目される。主な出演作は、ドラマ「99.9 -刑事専門弁護士-」(TBS系)、「精霊の守り人Ⅱ 悲しき破壊神」(NHK)、「しろときいろ~ハワイと私のパンケーキ物語~」(Amazonプライム・ビデオ)、映画「STAR SAND‐星砂物語‐」、「太陽の塔」、「生きてるだけで、愛。」など。映画「コンフィデンスマンJP」は5月17日(金)より全国ロードショー。
 
詳しい情報は公式サイトへ
 
 

「コンフィデンスマンJP」

詳しい情報は「コンフィデンスマンJP」公式HP
 

 
 

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