PICK UP ACTRESS 大野いと

PICK UP ACTRESS 大野いと

PHOTO=古賀良郎 INTERVIEW=斉藤貴志
 
 

「兄に愛されすぎて困ってます」に
ヒロインのブッ飛んだ親友役で出演

 
 
――「兄に愛されすぎて困ってます」のドラマと映画は、同じ時期に撮ったんですか?

「はい。去年の8月、9月に。現場はすごく楽しかったです。キャストのみんなが同い年か1コ違いで、和気あいあいとしていて。ずっとしゃべっていた印象があります」。

――主人公のせとか役の土屋太鳳さんとは、もともと仲良しだったそうですね。2012年のドラマ「黒の女教師」での共演から。

「そうなんです。そのときから仲良くて、ドラマが終わってからも会ったり、ごはんを食べに行ったりしていました。その頃の私には、芸能界で唯一くらいの友だちでした」。

――お互い似ているところがあるんですか?

「ハッチャケすぎてないというか? 太鳳ちゃんもそういう雰囲気で、安心感がありました。本当にやさしいんですよね」。


――太鳳さんの以前のブログに、「落ち込んでいたことをいとさんが電話の声だけで察して会いに来てくれた……」という話がありました。

「あーっ! 恥ずかしいな、それは……。ただのヒマ人ですよね(笑)。私が『会いたいな』と思って、会いに行っただけなので」。

――「兄こま(兄に愛されすぎて困ってます)」では、いとさんはせとかの親友の千雪役。実際に仲良いと、やりやすいものですか?

「やりやすかったです。知らないところから始めるのではなく、本当に仲が良いので、友だち感は出せました」。

――千雪は、せとかを取り巻く男子の1人・千秋の妹で、原作では千秋には女装男子の弟がいたので、事実上オリジナルキャラクターですよね。

「そうですね。監督には『サバサバしていて、せとかにツッコめる女子』と言われていたんですけど、撮影初日にスカーフキャラになってました(笑)。常にスカーフを頭から巻いて登場するんですよ。衣裳合わせのときは、髪は普通にストレートでパッツンで……ということになっていたのでビックリしました。そこからサバサバというより、ヘンなキャラになっていきました(笑)。台詞的には、やっぱりせとかにツッコむ感じで、お姉ちゃんっぽい役なんですけど」。

――兄の千秋がホスト系で。

「お兄ちゃんがブッ飛んでいるから、妹の私も……みたいになって……。ひとつひとつの台詞にジェスチャーを付けるのが大変でした。『せとかが好きになったのは、テニス部の人、剣道部の人、カフェ店員……』と言いながら、全部にラケットを振ったり、竹刀で叩いたりする動きを付けましたから(笑)。普通、話すときにそんなこと、しないじゃないですか」。


――動きはいとさんが自分で考えたんですか?

「テストのときに『とりあえず、やってみて』みたいな。『これに付けるジェスチャーはないよ~』と思いながらやったのが、『じゃあ、それで』となりました(笑)」。

――去年の映画「雨にゆれる女」や舞台「ライ王のテラス」とはだいぶ違う感じの、最近なかった役ですかね?

「そうかな……? いや、でも『とりあえず明るくやって』と言われることは多いです。かと言って、やりやすいわけではないですけど(笑)」。

――千雪を演じるうえで、他に意識したことはありました?

「やっぱり、せとかとの関係性ですね。『かわいい。守ってあげよう』という感じで。普段はどちらかと言うと、太鳳ちゃんが私にいろいろしてくれますけど、そうではなく、私がいろいろしてあげる感じを出すことを意識しました。恋愛面でも千雪のほうが大人だと、監督にも言われていたので」。

――いきなりモテまくるせとかのポジションは、うらやましいですか?

「すごくうらやましいです。モテなかった女の子が急にモテ出して、いろいろなタイプの男の子とデートするのは、見ていて憧れます。私もモテたいですよ~(笑)」。


――まあ、実際はいとさんもモテるでしょうけど。

「それがモテないんですよ~、ホントに(笑)」。

――劇中の兄系イケメンのなかで、いとさんだったら誰を選びますか?

「私は千葉(雄大)さんが演じる高嶺くんが好きです。ハイスペックなので(笑)。研修医で、車で迎えに来てくれるんですよ。憧れません(笑)?」。

――一番大人ですしね。現場では男性キャストも含めて、仲良くやっていたんですか?

「私はだいたい、太鳳ちゃんと国光役の杉野(遥亮)さんとの同級生シーンが多くて、ひたすら内容がない会話をしていました(笑)。指の話とか」。

――指について、そんなに話すことがありました?

「『指が太いねー』とか『黒いねー』とか、ずっと話していた気がします。本当にくだらない会話でした(笑)」。

――高校生役はまだ違和感ないですか?

「リアルに高校生の子もいて、『21歳でキツイかなー』と思っていたんですけど、映像を観たら成り立っていて、良かったです(笑)」。


 
 

変わるのが怖くて考えすぎてたのが
力を抜いたら柔軟に演じられました

 
 
――5月には舞台「春のめざめ」でヒロイン役。3回目の舞台になりますね。

「稽古に関しては辛い思い出しかありません(笑)。でも、千秋楽まで終わったあとは『やって良かった……』と思います。舞台は苦しい稽古が糧になるので、今回もすごく楽しみです」。

――稽古では相当シゴかれたわけですか?

「はい。『ライ王のテラス』のときも『冷蔵庫のうえの人生』のときも。生(なま)だから、できてなければ目に見えてわかって、自分も観ている人も実感する。そこが映像とは違うかなと思いました。だから稽古でも、違和感あるところはガンガン言われました。『話すスピードが遅い』と言われて、早口の練習をしたり」。

――「春のめざめ」は思春期の話で、いとさん的には今だからわかる部分もあります?

「自分が思春期を過ぎているからこそ、わかるところはありました。でも、思春期の頃になぜあんなにイライラしていたのかは、台本を読んでもすぐには思い出せませんでした。そこは今とちょっと感覚が違うと思います」。

――白井晃さん演出で深い作品になりそうなので、期待してます。今までのいとさんの女優キャリアのなかで、特に大きかった作品はあります?

「毎回がターニングポイントだと思っているので全部ですけど、最近だと来年公開の『クジラの島の忘れもの』は大きかったです。今までになかった感覚がありました。私はずーっと力を入れて、『これはこう』とか『こうすればいい』とか、頭で考えすぎて演技をしてきたんです。でも『クジラの島の忘れもの』ではそういうことがあまりなく、力を抜いてやれました」。


――今まで力が抜けなかったのは、真面目さの裏返しですかね?

「どちらかと言うと、変わるのが怖かったんです。いろいろな方からいろいろなアドバイスをもらっても、今までと変えて良くなかったときに『ほら、前のほうが良かった』となるのが怖くて、力も入れたままで。でも、今回は仕事のやり方から変えてみようと思ったら、なぜか力が抜けたんです。そうしたほうが柔軟性が出ることも身に染みて実感できたので、お芝居するうえで新たな発見になりました」。

――ベトナムでも撮影したんですよね? 日本ではない面白い経験はありました?

「ゆでたうずらの卵を食べました。ゆで玉子と言ったら、普通あの大きさですよね? 小さいうずらの卵をゆでて、殻をむいて食べたりしませんよね? それがベトナムの居酒屋で出てきて、殻をむくときはめっちゃ熱かったんですけど(笑)、食べたらおいしかったです。あと、ココナッツウォーターをたくさん飲みました。ベトナムにいた間に5~6玉?」。

――ココナッツの実に直接ストローを刺すアレですね。

「おいしかったです。でも、お店によって味が違いました。産地によって全然変わるらしくて。それから、カエルも食べました!」。


――おーっ。どんな状態のカエルを?

「太いフォーみたいな米粉麺に、そのままの姿で煮たカエルをザーッとかけて、何匹もゴロゴロ入れて。鶏肉みたいな味で、おいしかったですよ」。

――食べるのに躊躇しませんでした?

「『ベトナムだから食べちゃえ!』みたいな(笑)。日本だったら『マジか?』ってなりますけど、向こうでは普通の食べ物みたいだったので」。

――普段日本にいるときも、息抜きというと、やっぱりごはんに行ったりすること?

「お菓子を作るのが息抜きになります。肉じゃがとかを料理するのは好きじゃないんですけど、お菓子を作るのは大好きです。砂糖や小麦粉を入れて、混ぜて焼くのが好きですね」。

――というと、クッキーとかを作るんですか?

「パウンドケーキとかですね。自分で砂糖の量を決めたりして作る感じが、すごく好きなんです。で、作ったら誰かにあげたくなるけど、あげる相手がいない(笑)。お姉ちゃんかマネージャーさんくらいで」。

――バレンタインにはたくさん手作りしたり?

「今年はオートミールでクッキーを作ったら、前半失敗して後半部分しかあげられなかったので、すごく少なくなっちゃって。事務所に持っていったら、たまたま人が多くて、ウワーッとなりました(笑)」。

――何はともあれ、この春は出演作が続きます。

「はい。21歳の春は明るいです(笑)! 20歳の春より楽しいですね。去年よりは全然、女優として成長していると自分でも思うので、楽しみにしていてください!」。



 


 
 

大野いと(おおの・いと)

生年月日:1995年7月2日(21歳)
出身地:福岡県
血液型:O型

 

【CHECK IT】
中1のときに映画ロケを見学中にスカウト。2011年4月公開の映画「高校デビュー」のヒロイン役で女優デビュー。これまでの主な出演作は映画「愛を歌うより俺に溺れろ!」、「ライヴ」、「天の茶助」、「忘れ雪」、「雨にゆれる女」、ドラマ「黒の女教師」(TBS系)、「あまちゃん」(NHK)、「山田くんと7人の魔女」(フジテレビ系)、「馬子先輩の言う通り」(フジテレビほか)など。メナード「フェイシャルサロン」CMに出演中。ドラマ「兄に愛されすぎて困ってます」(日本テレビほか/木曜24:59~)は4月13日(木)よりスタート(初回は25:09~)。映画「兄に愛されすぎて困ってます」は6月30日(金)より全国ロードショー。舞台「春のめざめ」が5月5日(金)~23日(火)にKAAT神奈川芸術劇場 大スタジオで上演。その後、地方公演も。2018年公開の映画「クジラの島の忘れもの」に主演。

詳しい情報は公式HPへ

 
 

映画「兄に愛されすぎて困ってます」

詳しい情報は公式HPへ


(C)2017「兄こま」製作委員会
(C)夜神里奈/小学館
 
 

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