PICK UP ACTRESS 大澤玲美

PICK UP ACTRESS 大澤玲美

PHOTO=厚地健太郎 INTERVIEW=斉藤貴志

 
 

「まいっちんぐマチコ先生」の実写化で
グラビア経験も生かして映画に初主演

 
 

――玲美さんは最初、モデルとしてデビューしたんですよね?

「そうですね。ティーン誌の『Popteen』でモデルをやってました」。

――それからグラビアで大人気となりましたが、女優をやりたい気持ちもあったんですか?

「ありました。もともと雑誌モデルをやっていたのは事務所に入る前で、将来はお芝居のお仕事をしたくて、今の事務所のオスカーに入ったんです。一方で女の子のグラビアを見るのも前から好きで、『自分もやってみたい』という想いが強くなって、マネージャーさんにお願いしてグラビアのお仕事もやるようになりました」。

――そしたらDVDを11本も出すまでに。

「でも、お芝居もずっとやりたいと思ってました」。

――自分でも映画はよく観るんですか?

「映画館に行ったり、Netflixとかの配信で観ています」。

――好きな女優さんはいます?

「事務所に入る前から、先輩の上戸彩さんが好きでした。まだお会いしたことはないんですけど、自分を持ってらっしゃるというか、上戸さん自身のキャラクターを生かしたお芝居をされている印象があります。それでどの世代からも支持されているところに憧れます」。


――好きな作品は?

「私、宮沢りえさんも演技派なところが好きで、『湯を沸かすほどの熱い愛』は『邦画でこんなに泣いたことがあったか?』というくらいボロボロ泣きました。始まって何分かの序盤からずっと泣いていて、すごく好きな作品です」。

――そして「初恋スケッチ~まいっちんぐマチコ先生~」のマチコ先生役で、自身が映画初主演となりました。「まいっちんぐマチコ先生」は80年代の人気マンガでアニメにもなって、たびたび実写化もされてきました。

「私の年齢でも『マチコ先生』と聞いたら、わかりました。マンガやアニメをちゃんと見たことはなかったんですけど、お話の内容やちょっとエッチなシーンがあることを知っていて。何でだろう? ケーブルTVでやっていたんですかね? 小さい頃、それで観ていたのかもしれません。この映画が決まって、改めてアニメを観ました」。

――マチコ先生役は玲美さんにピッタリだったのでは?

「えーっ、そうですか? 『私も先生役ができる年齢になったんだな』とは思いましたけど、私的にはマチコ先生はもっと大人なイメージで、『もうちょっと先生らしくしないと』という気持ちもあったから、自分のままではダメだなと感じました。でも、監督は私に近い感じでいいということだったので、マチコ先生に当てはまるところはあるんだと実感しました」。

――ネアカな感じはそのままだと思いますが、自分ではどんなところがマチコ先生っぽいと?

「マチコ先生は生徒想いで、私も人が好きというのはあります。1人では寂しいですし。でも、私は相手の気持ちを考えすぎちゃって、『こう言ったら、こう思われちゃうかな?』って、なかなか行動に移せなかったり、思ったことを言えないところがあります」。


――マチコ先生みたいな教師は、実際はなかなかいないですよね?

「こんなお茶目な先生はいなかったです。でも、生徒とすごく仲の良い先生はいました。男性で年は離れてましたけど、マチコ先生のように生徒と同じ目線で対等に向き合ってくれて、いろいろ話をしてくれました」。

――もし本当に中学にマチコ先生がいたら、男子は大喜びでしょうけど、女子としてはどうですかね?

「『先生、何やっちゃってんだ?』みたいな感じ(笑)? どうなんだろう。かわいいとは思うんですかね?」。

――今回の映画では、女子生徒たちと更衣室で仲良く着替えをするシーンがありました。

「女子同士で、むしろ仲良くなりやすいかもしれませんね」。

――劇中での「まいっちんぐ」の言い方はいろいろやってみたんですか?

「やりましたね。何回も言って『どの“まいっちんぐ”ですか?』って監督に聞いてました。ひと言だけど難しかったです。使われたのは、キャピッとした明るくキュートなイメージのものです。他には、もうちょっとしっとりした感じとか、セクシーさを出したりもしました。そんなに出てなかったと思いますけど(笑)」。


 
 

下着のシーンもパンツが見えるのも
きれいに撮ってくらたらいいかなと

 
 

――スカートがめくり上がるところも、難しさはありました?

「あれは難しかったです。どこからどう風を当てたら、タイミング良くフワッと上がるのか、スタッフさんは大変そうでしたし、演じる側としてはいつ風が来るか待ちながら、台詞とのタイミングを合わせるので。やっぱり原作をなぞらないといけないじゃないですか。風が強いとか弱いとか、『もうちょっとこっちの角度から来たら、うまく上がりそう』とか、私もいろいろ考えました。だいたい思ったより強い風が来てましたね」。

――たぶん現場でやり過ぎくらいでないと映像では伝わらないし、ミリ単位でのこだわりもあったんでしょうね。この映画で全体的に、グラビア経験が生きたところはありました?

「ありましたね。きれいに見えるポージングもしましたし、やっぱりアニメのマチコ先生はスタイルがいいので、私も日ごろからトレーニングしていて良かったです。ボディのメンテナンスはもともと好きで、ずっとやっていました。あと、モデル時代だったら下着で撮影するのは恥ずかしさがあったと思いますけど、グラビアをやってきたから全然抵抗はなくて、ただ『きれいに撮ってください』という感じでした(笑)」。

――さっきのスカートがめくれるところで、パンツが見えても気にしないと。

「はい。いい画が撮れたらいいです」。


――トレーニングは水着グラビアのためにやっているんですか?

「まあ、普通に女子としてスタイルを維持したい、ということもあります。ただ、ジムに行って、先生に見てもらって筋トレをしていますが、グラビアのお仕事をしているから、バストは落とせないじゃないですか」。

――ああ、なるほど。

「だから胸の上を鍛えて、バストが下がらないようにしています。あとは腕立てをして、二の腕を細くしたり……。ムキムキになるのはイヤで、引き締めたい感じです」。

――腕立ては女子ではあまりできない人もいますが、何回くらいやるんですか?

「20回を3セットとかやってます。腹筋も毎日やるといいと聞いたので、ジムに行かない日は家で軽く20回くらいやってます。昔、新体操をやっていたので、ストレッチも好きです」。

――やっぱりただ水着で撮られるだけではなく、そういう努力もあってのグラビアなんですね。

「それでマチコ先生役もやらせてもらえたので、良かったです」。

――ちなみに、実際に先生になりたいと思ったことはありますか?

「私は小さい子が好きなので、学校の先生というより、幼稚園の先生になりたい想いはありました。でも、子どもの頃から芸能界に憧れていたんです。クラスに1人、子役のお仕事をしている子がいて『いいなー』と思って、私はモーニング娘。さんが好きだったから、そのときはアイドルになりたいと思っていました。それをお母さんに話したら、現実的なこととして受け取ってくれなかったというか、『そんなことを言っていられるのは今だけ』みたいな感じだったので、『ダメなら幼稚園の先生かな?』と考えたことはあります」。


――でも、第一志望の芸能界に入ったと。映画のように、今くらいの年齢で中学生の男子にプロポーズされたら、どうします?

「えーっ……。気持ちは受け止めますけど、年が離れすぎているので、将来、男の子が大きくなったときに、離れて行っちゃいそうで心配です(笑)」。

――他に今回の撮影で印象的だったことはありますか?

「エンディングのダンスです。もともとダンスは苦手なので、覚えるのが大変でした。練習では脚が絡まって、ひっくり返って泣きました」。

――しかも、ヒールで踊ってましたからね。

「だから脚がパンパンになって、『ゾウの脚じゃないか?』くらいになっちゃって……。でも、無事に撮り終わりました。映画を観てくれる方はエンディングまで楽しんでもらって、ダンスをマネしてもらえたらと思います。私がお手本になっちゃいますけど(笑)」。


――最後に、玲美さん自身が最近「まいっちんぐ」となったことはありますか?

「私は、よく階段から落ちたりコケたりするんですよ。この前も、お友だちとランチでレストランに入ろうとしたんですね。地下にあるお店で、ビルに入って日傘をたたんでいたらズルッと滑って、階段の上からゴゴゴゴ……と落ちちゃって(笑)」。

――うわっ。大丈夫だったんですか?

「脚が痛くて、ガマンしていたんですけど、友だちに言ったら『脚が腫れてるよ』となって……。お店の人に氷をいただいて、ふくらはぎの間に挟みながら食べていたら、氷が溶けてどんどん水になって、下がビチョビチョになっちゃいました。それは『まいっちんぐ』でしたね」。

――まあ、そのくらいで済んだなら、まだ良かったですね。

「あと、電車に駆け込んで乗ったら、カバンがドアに挟まっちゃって、そのまま閉まって走り出したんです。私のカバンが半分出たまま電車が走っていくのを、ホームでたくさんの人が見ていました(笑)。男性の乗客の人たちが助けに来てくれたんですけど、『挟まってるところを写真に撮っていいですか?』と言われたりもしました(笑)。そういうことをやりがちなので、気をつけます」。

 
 


 
 

大澤玲美(おおさわ・れいみ)

生年月日:1993年5月8日(25歳)
出身地:埼玉県
血液型:B型
 
【CHECK IT】
2011年に「Popteen」(角川春樹事務所)でモデル活動を開始。2015年に1stDVD「れいぴょん~Bare me tender~」を発売。2018年7月発売の最新作「あなたの隣で…」までDVD11枚をリリース。女優として、ドラマ「でぶせん」(Hulu)、映画「高校愚連隊」などに出演。初主演映画「初恋スケッチ~まいっちんぐマチコ先生~」は9月8日(土)から14日(金)まで渋谷HUMAXシネマにて限定公開。「地・中・海ケイバモード」(グリーンチャンネル)でアシスタントMCを務める。
詳しい情報は公式HPへ
 

「初恋スケッチ~まいっちんぐマチコ先生~」

詳しい情報は「初恋スケッチ~まいっちんぐマチコ先生~」公式HPへ
 

 

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