PICK UP ACTRESS 佐久間由衣

PICK UP ACTRESS 佐久間由衣

PHOTO=河野英喜 HAIR&MAKE=飯嶋恵太(mod’s hair)
STYLING=野口強 INTERVIEW=斉藤貴志

 
 

「『このミス』大賞ドラマシリーズ」第1弾に主演
江戸時代と現代を行き来して事件を解決する役

 
 

――主演するドラマ「時空探偵おゆう 大江戸科学捜査」の原作は「『このミステリーがすごい!』大賞」で編集部推薦に選ばれて刊行された小説ですが、佐久間さんは読書好きですよね?

「はい、読書は好きです。ミステリーはあまり馴染みのないジャンルでしたけど、このドラマをきっかけに原作も読ませていただきました」。

――どんなところに面白みを感じました?

「自分の身ひとつで現代と江戸時代を行き来するので、ふたつの世界が描かれている中で展開がコロコロ変わるのが面白かったです」。

――「江戸時代にショートカットの娘はいません」ということで、佐久間さんが演じる関口優佳=おゆう(江戸時代での呼称)がかつらを付けますが、佐久間さんのロングヘアーが新鮮です。

「そうですよね(笑)。小学校低学年までは長かったんですけど、そこからはずっとショートかショートボブで、この現場では、そんな自分の姿が新鮮でした。髪の長い妹に似ているかもしれません。着物でお芝居をするのも初めてでした」。


――どんな着心地でした?

「最初の頃は帯が苦しかったんですけど、だんだん着物を着る体になってきました。帯にコルセットのように体重を乗せて、体が楽な重心の掛け方になっていくので、後半はむしろ楽でしたね」。

――完全な時代劇ではありませんが、舞台の半分が江戸時代なので、演技に今までにないものが必要だったりもしましたか?

「本来の時代劇だと、江戸時代のリアリティをちゃんと勉強しないといけないですけど、今回の設定では現代からタイムスリップして来ているので、そこまで不自由さはなくて、自分の思った通りに動いて、お芝居できました。こういう経験は後にも先にもないかもしれません」。

――確かに。

「何より、現代のシーンと江戸時代のシーンでは関わる人が違うのが楽しかったです。現代の優佳は自分に自信がないけど、江戸時代に行ったときのおゆうはちょっと感受性が豊かかなと思って、いろいろな面を演じられた気がします」。


――タイムマシーンになっている押し入れに初めて入って「ウソだーっ!」と叫んだり、背中を叩かれて「うおっ!」となったり、今までの佐久間さんにはないリアクションに見えました

「そうですか(笑)? 監督の演出もあって、それを自然に受けていたところもありますし、他の役者さんとの掛け合いを楽しむ感じでした」。

――現代では不動産会社のOLをやっている優佳は、親しみを感じる役だったのでは?

「そういう役柄にしたいと思いました。物語が進むにつれて成長するのを見せたいと、最初から考えていたので、どこで本気を出すか? 逆に、それまではどれだけ自信がないのか? そこは自分の中で意識して、心情の変化を大事にしました」。

――1話の中でも、気弱なOLに見えた優佳が、江戸の町で殺人事件の下手人探しを手伝うことになって、「きっちりお見立てさせていただきます」とタンカを切ってました。その後で、満面の笑顔を見せてましたね。

「その状況を面白がっているのが大事かと思って、最後は笑顔になりました。細かいことは言われてませんけど、テンションは落とさず表情はコロッと変わるギャップを見せられたらいいなと」。

――現代で理不尽な上司にも強い態度を見せました。

「そうでしたね。意外と根性がある子だと思いました」。


 
 

シリアスな部分と楽しい部分で
メリハリを付けて演じました

 
 

――撮影は全8話分、もう終わっているそうですが、印象深かったことはありますか?

「いっぱいありますね。物語の中で人の命が関わってくるので、シリアスな部分も結構多くて、そこはしっかり観ていただきたいです。でも、楽しいところは楽しいので、メリハリのあるドラマになっていたらいいなと思います。自分でも楽しいところは楽しんで演じてました」。

――今までの佐久間さんのイメージとは違う、コミカルなシーンも多いんですか?

「自分のイメージはわからないですが、コミカルな場面はありますね。おゆうのかつらがズレちゃったり(笑)」。


――佐久間さんはクールな役や落ち着いた役が多いですが、素ではテンションが上がって、はしゃぐようなこともあるんですか?

「そういうときもありますけど、表には出にくいほうかと思います。緊張していても、うれしくてテンションが上がっても、周りの人にはわかりにくいかもしれません(笑)」。

――1話では優佳が友だちとパクチー鍋を食べる場面もありました。佐久間さん自身はパクチー鍋は好きですか?

「私は大好きです。“大”が付くくらい好き(笑)。でも、幼馴染の宇田川役の甲斐翔真さんは本当はパクチーが苦手なのに、好きな設定だったから頑張ってました(笑)」。

――佐久間さんは友だちと食事に行くなら辛いもの?

「本当に好きで、アジアンテイストのお店にも行きます。でも、お肉が好きなので、焼肉やステーキを食べることが多いです」。

――他に休みの日によくすることはありますか?

「結構アクティブなので、外に出ることが多いです。運動したり、友だちと会って買い物に行ったり、ごはんを食べたり、お休みでもヘトヘトになるくらい予定を詰め込んでしまうクセがあります(笑)。そこは変えていきたいと思ってますけど、早く起きて動いちゃうんです」。

――運動はどんなことをするんですか?

「ランニングとパーソナルトレーニングと乗馬。最近はその三つです」。

――やっぱりカッコイイですね。ちなみに、掃除や洗濯は小まめにやるほうですか?

「えーっと……やるように心掛けています(笑)。たまに変なスイッチが入るとブワッとやるんですけど、普段はちょっと……という感じですね(笑)」。


――夏に定番でやることはあります?

「スーパーにスイカが並ぶようになると、買って食べます。スイカはむくみ防止になって体にも良いので、冷蔵庫には常に6分の1くらいに切ったスイカがあります」。

――佐久間さんはモデルから女優業を始めて、今年で5年。演技に対する取り組み方が変わってきた部分もありますか?

「役柄と作品によって、その都度、準備の仕方や向き合い方は変わるので、あまりルールは決めないようにしています。でも、どちらかと言うと、いろいろ考えて臨むタイプだと思います」。

――今回の「時空探偵おゆう」もそうでした?

「謎解きで台詞が長いシーンが多かったので、そういった部分は前もって読み込みましたけど、自分が着るものによって演技が変わる気もしたし、早く現場に行ってお芝居をしたい気持ちになりました。だから、台本を読んでいろいろ考えて固めるというより、セットに入って、そのときの自分の感情に任せる感じでした」。

――なるほど。

「作品に入る前に自分の中で考え込んでしまうことは肯定しつつ、いざ現場に入ったら柔軟に動けるのが理想かなと思います」。


 
 


 
 

佐久間由衣(さくま・ゆい)

生年月日:1995年3月10日(24歳)
出身地:神奈川県
血液型:O型
 
【CHECK IT】
2013年に「ViVi」(講談社)のモデルオーディションでグランプリを受賞して、2017年まで専属モデルとして活動。2014年に映画「人狼ゲーム ビーストサイド」で女優デビュー。主な出演作は「トランジットガールズ」(フジテレビ系)、「ひよっこ」(NHK)、「明日の約束」(関西テレビ・フジテレビ系)、「越谷サイコー」(NHK BSプレミアム)、「チア☆ダン」(TBS系)、映画「あの日のオルガン」、「劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」など。7月4日(木)より「このミス」大賞ドラマシリーズ「時空探偵おゆう 大江戸科学捜査」(カンテレ/木曜24:25~、U-NEXTで各話の放送終了後に配信)に主演。初主演映画「“隠れビッチ”やってました。」が2019年冬に公開。
詳しい情報は公式HPへ
 
 

「このミス」大賞ドラマシリーズ「時空探偵おゆう 大江戸科学捜査」

詳しい情報は「このミス」大賞ドラマシリーズ「時空探偵おゆう 大江戸科学捜査」公式サイトへ
 
 

 

 
 

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