PICK UP ACTRESS 桜井日奈子

PICK UP ACTRESS 桜井日奈子

PHOTO=小澤太一 INTERVIEW=斉藤貴志

「THE LAST COP/ラストコップ」で天然な婦警役
ハイテンションでキャピキャピと

――「ラストコップ」で演じている婦警の菜々子には、最初から入れた感じですか?

「最初からは入れなかったです。天然な現代っ子で、失礼なことを失礼だとわからないまま言ってしまうようなハイテンションなキャラクターですけど、私は地声が低かったり、そんなにプリプリしてないから」。

――日奈子さんは落ち着きがありますもんね。

「だから、『スタート!』と言われたら一気にハイテンションになってキャピキャピするのは、最初どうしてもテレが出てしまって、難しいところではありました。でも、3話の台本で菜々子ちゃんのキャラクターがわかるように書かれていて。そこをベースに役を作っていきました」。

――つかんだ場面があったと?

「そうですね。刑事の若山さん(竹内涼真)が菜々子ちゃんに恋心を抱いて必死なのに、彼の髪形を『カブトムシの背中みたいですね』とか、とても失礼なことを笑顔で言ってたり。あと、雲を見て『竜の巣だー』と言うところとか、本当に爆発しているなと思いました(笑)」。

――撮るときに一気にテンションを上げるんですか? 現場に入ったときから菜々子っぽく振る舞うとかではなく。

「ギリギリまでテンションはそんなに高くないです。家では高い声を出してみたり、キャピキャピできるように練習してますけど、ドライ(カメラを回さずに行うリハーサル)のときとか『もっと上げて!』『もっと!』と言われながら頑張ってました」。


――「テンション上げて」と言われても、気持ちを高めるしかない感じ?

「気持ちで持っていくしかなくて、すごく苦労したところではありました。でも4話以降は菜々子がどんな子か、だいたいつかめてきました」。

――食虫植物のモノマネは自分で考えたんですか?

「あれは監督に『こういうふうにしてください』というのを聞いてから、初めてやりました。食虫植物自体を知らなくて、調べるところから入ったんですけど」。

――そういう菜々子をオンエアで自分で観ると楽しめます?

「でも、やっぱり反省点がいろいろあって。『ここはテレてるな』とか『もっと思い切りやれば良かったな』とか、あとになって出てくることがあります」。

――婦警の制服も似合いますね。

「1日警察署長とかで着たことがあって、もう慣れちゃいました。でも、『ラストコップ』は本当にコスプレが多くて(笑)。ナースとかは初めてで、毎回『次はどんなのが来るんだろう?』って楽しみなところではあります。5話と6話の女子高生は『久しぶりだな』って感覚でした」。


――台詞で言っていた女子高生トレンドにも馴染みはありました? 去年まで現役だった身としては。

「わりと馴染みがあって、『バイブス上がるー』とか聞いたことがありました。でも、監督に『(写真を撮るときの)“ハイ、チーズ”を今ドキふうに言って』と言われて、そんなのわからなくて(笑)。ツイッターで募集をかけてくれて、今ドキなのかわかりませんけど『ルートの4は?』『ニーッ』で撮りました。ルーズソックスが再ブレイクしているとかは、このドラマで知りました」。

ワイヤーアクションに挑戦して
初めてのわりには頑張れました

――6話のワイヤーアクションのために練習しているところが、番組公式HPの特別動画になっていましたが、シゴかれたようで。

「アクション監督はやさしい方で、経験がない私に1から丁寧に教えてくださいました。そのおかげですんなり……とまではいかなかったけど(笑)、初めてのわりには頑張れたんじゃないかと思います」。

――ずっとバスケをやってきて、身体能力には自信があって?

「そうですね。もともと『アクションをやりたい』と言い出したのは自分で、できるんじゃないかと甘く見ていたところがありました。でも、本当にやってみたい気持ちは最初からあって、唐沢(寿明)さんがすごくアクロバティックなアクションをやっているのも興奮しながら見ていたので。それが叶って感謝しています。台本に菜々子ちゃんのアクションシーンを書き足してくださって」。

――思っていたより難しい面もありました?

「体感より不格好に見えるというか。すごく速く回っているつもりでも、撮った映像を見たら、すごく遅くて」。

――本番ではうまく行ったんですか?

「けっこう何回も撮りました。うまくできたところを上手に切り取って編集していただいて、カッコよく見えるようになっていたと思います(笑)」。


――現場の雰囲気も「そして、誰もいなくなった」のときとは違います?

「『そし誰』では同世代の方がいなかったんですけど、今回は武田玲奈さんも伊藤沙莉さんも竹内涼真さんもわりと年齢が近くて、現場に馴染みやすかったりもします。3話のキャンプのシーンなんか、アドリブで動いたところが多かったかな。みんなで踊り出しちゃったり、楽しかったです」。

――今年から女優生活が始まって、充実感はありますか?

「はい。本当に1年だったと思えないぐらい、濃い年になりました。3年ぐらい経ったんじゃないかというぐらい」。

――東京暮らしにも慣れました?

「もうだいぶ。お友だちもこっちでできて。最初は家から原宿や渋谷に出て行かなかったんですけど、お友だちと遊ぶことが増えたら、そこら辺によく行くようになりました」。

――渋谷のスクランブル交差点もスイスイ渡れるように?

「1人だとまだちょっとアレですけど(笑)、友だちと遊ぶとけっこう通ってます」。


――生活で困ったことはありませんでした?

「上京してきた頃は自炊をやっていたのに、最近あまりしなくなって。もう寒い時期なので、鍋が欲しいと思って買いました。お母さんと相談して『これがいいんじゃない?』というのをネットで。それで鍋が届いたら大きくて、うちの狭いキッチンにしまえないんですよ(笑)」。

――ネットの画面では大きさは気にしてなくて?

「そうなんです。全然気にせず、普通に買っちゃいました。蒸し鍋ができる2段の鍋ですけど、シンクにも絶対入らない。もう最低(笑)。一回も使えていません。どうしようかな、本当に……」。

――岡山が恋しくなることもあります?

「少し前に恋しくなりましたね。初舞台が終わって、初ドラマも終わって、自分のなかで考える時間ができてから、『ちょっと寂しいな』ってなりました。でも夏休みに5日間、岡山に帰る時間をもらえたり、お母さんがこっちに来て泊まっていったりしてから、だいぶ落ち着きました。今はへっちゃらです(笑)」。

――年末はどう過ごします?

「年越しは毎年、家族みんなでカウントダウンして『3、2、1、ハッピーニューイヤー!』って跳んでいます(笑)。0時が近づいてきたら『早く早く!』って集まって。去年は年越しそばをちょっと早めに食べようとしたら、お父さんが『年を越すときに食べるんだ!』と怒って大変だったので(笑)、今年はみんな揃って食べたいです」。


 


 
 

桜井日奈子(さくらい・ひなこ)

生年月日:1997年4月2日(19歳)
出身地:岡山県
血液型:O型

 
 

【CHECK IT】
2014年に「岡山美少女図鑑」の表紙登場から「岡山美少女・美人コンテスト」にて美少女グランプリを受賞。2015年5月から配信の「LINE MUSIC」ウェブCMをきっかけに“岡山の奇跡”として全国的に注目される。大東建託「いい部屋ネット」、コロプラ「白猫プロジェクト」、ニベア花王「8×4 ボディフレッシュ」、GROPのCMに出演中。2016年5月に舞台「それいゆ」で女優デビュー。7月に「そして、誰もいなくなった」(日本テレビ系)でドラマデビュー。「THE LAST COP/ラストコップ」(日本テレビ系/土曜21時~)に三島菜々子役で出演中。写真集「桜井日奈子です。」(KADOKAWA)が発売中。
 

詳しい情報は公式HPへ

 
 

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