PICK UP ACTRESS 桜井日奈子

PICK UP ACTRESS 桜井日奈子

PHOTO=逢坂聡 INTERVIEW=斉藤貴志

 
 

ドラマ「ふろがーる!」に主演
最高の入浴タイムを求めるOL役

 
 

――外出自粛中は家で映画を観たりしていたんですか?

「映画もドラマもアニメも観て、ゲームもやりました。私、TVゲームってあまりしてこなかったんですけど、『龍が如く』にハマってしまって。シリーズが結構出ていて、1、0、2、3まで来て、引き続きやっています」。

――家にいて、人生とか世の中について考えたこともありました?

「ありました。お仕事がどんどん延期になって、おうちにいるしかなくなって、今までは休みでも次の日の仕事の準備だったり、何かやることがあったんですね。それが次にどんな作品に入るかもわからない状態になって、ずーっと『何をしようか? 何ができるんだろう?』と考えていました。私は趣味もそんなにないですし、仕事がどれだけ自分を豊かにしてくれていたのか、改めて実感しました」。

――その分、仕事が再開してからは、また新たな意欲も出たり?

「そうですね。自分が求められることの嬉しさがあって、『やってやるぞ!』みたいな気持ちがより高まりました」。


――主役を託された新ドラマ「ふろがーる!」では、お風呂を愛してやまないOL・生実野早夜子役。やっぱり入浴シーンは多いんですか?

「多いわけでもないですけど、毎話出てきます」。

――そういうシーンならではの心掛けや苦労はありますか?

「早夜子はわりと地味で、武士っぽく勇ましい感じの子ですけど、お風呂のシーンはドラマのメインで、『表情豊かに』と言われています。とにかくお風呂を愛してやまない女の子なので、表現の幅みたいなことは、入浴シーンでは特に大事にして演じています」。

――撮影とはいえ、実際にお風呂は気持ちいい感じ?

「気持ちいいですよ。いろいろなお風呂の楽しみ方が出てきて、ワクワクする感じで入っています」。

――原作マンガだと、桜の湯とかお風呂酒とかがありました。

「そういうのが毎回出てきます。お風呂の中で何かを飲んだり、お風呂に入れるものを自分で一から作ったり。私も実際に真似して、バスボムを作りました」。

――作れるものなんですね。

「原作にも出てきて、重曹とクエン酸があれば、おうちでも簡単に作れると紹介されていて。作ったら本当に簡単で、オシャレでかわいいバスボムができました(笑)」。

――日奈子さん自身もお風呂好きだそうですね。

「大好きで、必ず朝と夜に入ります」。

――入浴タイムの定番みたいなことはありますか?

「スマホを持ち込んで、音楽をかけて歌ってます。お風呂ってエコーみたいになるじゃないですか。それが気持ちいいんですよね(笑)」。


――どんな曲を歌っているんですか?

「いろいろですけど、back numberさんが多くて、最近はmajikoさんの曲を歌っています。もともとボーカロイドの曲をよくカバーされてましたけど、最近はオリジナル曲もバーッと出されていて」。

――majikoさんの曲は高い音が多くないですか?

「高いんですけど、お風呂で歌うと声が出なくても、いい感じに聞こえます(笑)」。


――お風呂酒はしないんですか?

「やらないです。お酒は好きで、お風呂で飲んだら回るから、いっぱい飲みたくなっちゃいそう。だから、あえて飲まないようにしています」。

――じゃあ、お風呂に持ち込むものはスマホくらい?

「頭皮マッサージのグッズは必ず持ち込んでいます。お風呂の中でやると、より効果が得られるので」。

 
 

朝のお風呂で自分のスイッチをオンにして
夜はゆっくり浸かってオフに切り替えます

 
 

――女性タレントさんは、お風呂でボディケアをすることが多いようですね。

「お風呂に入っているときが、一番自分の体と向き合うので、美容の時間にしたいと思っています。鏡で入念に体をチェックしたり、ヘアマスクをして髪をちゃんと保湿したり。だから、1時間くらいは入ります」。

――朝も夜も?

「朝はどちらかというと『仕事に行くぞ!』ってスイッチを入れるために、時間は短くても熱いお風呂に入って、体を目覚めさせてレッツゴーと(笑)。夜は逆に、仕事から帰ってきてスイッチをオフにする時間で、ゆっくり入ります。だから、お風呂はオンとオフのスイッチを入れる場所でもありますね」。

――早夜子はお風呂上がりのおつまみとかにも凝ってるようですね。

「お掃除用に重曹やクエン酸が出てきて、それを早夜子はまた料理に活用して、無駄がないんです。重曹を角煮作りに使ったり、クエン酸をサワーに入れたり。そういう工夫の仕方も面白いです」。


――日奈子さんはお風呂から出たあとは?

「私はキンキンに冷えた炭酸水を飲みます(笑)。気持ちいいですね」。

――水といえば、YouTubeの公式チャンネルのカバンの中身を公開する企画では、「心配性で500mlのペットボトルを2~3本入れておく」との話がありました。重くないですか?

「重いんですけど、喉が乾いている状態になるのが怖くて、つい入れちゃうんですよね(笑)」。

――早夜子のキャラクターでは、お風呂好き以外にはどんなことを意識していますか?

「原作より言葉の語尾とか武士っぽいんです。『おぬし』とか『~なのだ』とか『~せぬ』とか。監督にも『もっと武士っぽく、勇ましく豪快に』と言われるので、そこは意識していて。勇ましすぎないか不安になるくらい、豪快にやっているつもりです(笑)」。

――その武士っぽさは日奈子さんにもあるもの?

「私は武士っぽくないです。でも、幼稚園か小学生の頃、家族で『かたじけぬ』という言葉が流行ったんですよ(笑)。時代劇みたいに、何かもらったら『かたじけない』とか。それを思い出しました」。


――早夜子にとってのお風呂のような、身近な幸せはどんなときに感じますか?

「次の日が休みで、目覚ましをかけずに夜寝る時間が、すごく幸せです。それでお昼とかに起きるんですけど、自粛期間中に一時、昼夜逆転しちゃった時期があったんですね。ゲームをやっていて朝5時に寝るとか、そんな日常を送っていて、ドラマに入ると、逆に朝5時とかに起きるじゃないですか。夜型から朝型に変えないといけなくて、『起きられるかな?』とドキドキして、不安で仕方なかったです」。

――今は仕事モードに戻ったかと思いますが、日奈子さんはテレワーク推進イベントの会見で、夏休みにしたいことに滝行とゴルフを挙げてました。

「滝行って、自分で『やるぞ』と思わないと体験する機会がないですよね。私、高校の修学旅行で数あるアクティビィティの中から、座禅を選んじゃったんです(笑)。みんなが釣りやボートをしている中で、何か知らないけど座禅を組んでいて」。

――やっぱり武士っぽいじゃないですか(笑)。

「ホントだ(笑)。それで、また滝行で心を清められたらと。ゴルフのほうは、私のイメージでは大人のスポーツという感じがするんです。バスケだとコートを借りたりするのがなかなか難しかったりしますけど、ゴルフセンターみたいな施設は都内に結構あるから、思い立ったときにできそう。これから大人になるたしなみとして、やっていきたいです」。

――ちなみに、夏でもお風呂は、シャワーで済ませたりしないで入るんですか?

「私は夏でもしっかり入る派です。長く浸かっていられるようにぬるめのお湯にして、入浴しています」。


 
 


 
 

桜井日奈子(さくらい・ひなこ)

生年月日:1997年4月2日(23歳)
出身地:岡山県
血液型:O型
 
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2014年に「岡山美少女・美人コンテスト」にて美少女グランプリを受賞。2015年に配信の「LINE MUSIC」ウェブCMをきっかけに“岡山の奇跡”として全国的に注目される。2016年に舞台「それいゆ」で女優デビュー。同年に「そして、誰もいなくなった」(日本テレビ系)でドラマデビュー。主な出演作はドラマ「僕の初恋をキミに捧ぐ」(テレビ朝日系)、「みかづき」(NHK)、「ヤヌスの鏡」(フジテレビ)、映画「ママレード・ボーイ」、「ういらぶ。」、「任侠学園」、「殺さない彼と死なない彼女」など。ドラマ「ふろがーる!」(テレビ東京ほか/水曜24:58~)に出演中。「沼にハマってきいてみた」(NHK Eテレ/月曜~水曜18:55~。桜井日奈子は月曜日に出演)でレギュラーMCを担当。花王ソフィーナ「Primavista」、コスモ石油のCMがオンエア中。
詳しい情報は公式HPへ
 
 

ドラマパラビ「ふろがーる!」

詳しい情報はドラマパラビ「ふろがーる!」公式サイトへ