FRESH ACTRESS 白石聖

FRESH ACTRESS 白石聖

PHOTO=名児耶洋 INTERVIEW=斉藤貴志

 
 

「午後の紅茶」などCMに相次ぎ出演
胸キュン演技でも脚光を浴びる19歳

 
 

――髪は昔からショートなんですか?

「いろいろな髪型にしてきて、ここ2~3年はショートです。最初は髪が痛んでいて、母に『切ってきなさい』と言われたんですけど(笑)、今は自分で気に入ってます」。

――ショートが似合うのは美人、という話もありますよね。

「いやいや。今はそんなショートでもないし。伸びてきたので」。

――性格的にもボーイッシュなところがあったり?

「そうですね。あまり女の子らしいタイプではないと思います」。

――プロフィールでは特技に“ドラム”とあります。

「中学で吹奏楽部に入っていて、担当が太鼓とかドラムとかリズムを刻む系だったんです」。

――自分から打楽器をやりたいと?

「はい。もともとは友だち4人で『バンドをやろう』という話だったんです。当時アニメの『けいおん!』が流行っていて、感化されて。そのメンバーのなかでは私はギターで、バンドは結局やってないんですけど、『楽譜を読めないとダメだ』と思って吹奏楽部に入りました。それまでバスケをずっとやっていて、いきなり文化部に行ったから、母はビックリしていました」。


――高校でも吹奏楽部は続けたんですか?

「高校では軽音楽部に入ったんですけど、いろいろあって辞めちゃって……。熱中するものは何もなく、普通に過ごしてました」。

――友だちと遊びに行ったりは?

「何して遊んでいたんでしょうね? カラオケに行くとか、おしゃべりするとか、そんな感じ。青春とは全然かけ離れてました(笑)」。

――横浜出身ですよね。オシャレな界隈には行ってなかったんですか?

「全然。私は田舎のほうの横浜だったので(笑)」。

――今年に入ってCM出演が続いていますが、周りの反響を一番感じたのは?

「『ポケモンカードゲーム』ですかね? 普段の私はあのCMみたいに元気でテンション高い子ではないので。CMでは自転車から急に降りてマッハで走って……という感じだから、『えっ?』となってインパクトに残ったみたい。結構『観たよ』と言われました」。

――「唇篇」ということでフィーチャーされていた自分の唇は、チャームポイントだと?

「えーっ!? チャームポイントとは思ってないし、むしろ『イヤだな』と思う部分です。CMでは唇に焦点を当ててくれたから、開き直った感じでした。そもそも自分の顔があまり好きじゃないので……」。

――何をぜいたく言ってるんですか(笑)。

「いやいや。もう、これ(読者プレゼント用の自撮りチェキ)も伏せておきたいです」。

――伏せないでください(笑)。どんな顔が理想なんですか?

「のんさんの顔が一番好きです。目がパッチリしていて、女の子らしい顔の人が好きだから」。

――じゃあ、広瀬すずさんなんかも?

「ああもう、本当に最高です。かわいい女の子を見たり調べたりするのが好きなんですけど、自分の顔は好きな系統ではないんですよね」。


――聖さんのお顔が好きな人もいっぱいいると思います。CMでは夏に、上白石萌歌さんと「カブトムシ」を歌った「午後の紅茶『おちつけ、恋心』篇」も大量オンエアされました。あれはオーディションで決まったんですか?

「はい。カメラを回して『カブトムシ』を歌って、『私も好きだから』って台詞を言っただけでしたけど」。

――三角関係の設定なんですよね? ひと言でも背景をいろいろ考えて言ったり?

「いや、オーディションのときから『さわやかなCMだからドロドロしないで、サラッと言って』ということでした。前に放送された“冬篇”の過去が今回の“夏篇”らしいです。だから『どんなことがあったのかな?』とちょっと考えたくらいですね」。

――南阿蘇で撮影したそうで。

「白川水源で、水がすごい透明できれいでした。天気はあまり良くなかったので、光とかを見ながら、時間をかけて撮りました」。

――最近では「LINE Clova」のCMもオンエアされました。

「深夜のサッカー中継で流れて、私は自分の映像を観たくないのに、母はすごく観たがるんですね。その日は一緒の部屋で寝ていて、母がCMを観ようとテレビをずっとつけているから、私も寝られないわけです(笑)。隣りでずっと『まだか? まだか?』と食い入るように観ているので、結局、私も観るハメになって、目が覚めちゃったから4時半ぐらいまで起きてました(笑)」。

――出演者には事前にDVDとかで完パケをもらえるのでは?

「資料映像はもらいましたけど、母はテレビでリアルタイムで観たかったそうです。『ポケモンカードゲーム』のCMはテレビで一度も観てないらしくて、今回はサッカー中継内で流れるのはわかっていたから『見逃してたまるか!』みたいな感じでした(笑)。私は自分の映像を母に観られるのがすごく恥ずかしくて、ヘンな汗をかいちゃいました」。

――聖さんはなぜ、自分の映像を観たがらないんですか?

「やっぱり自分の顔が好きじゃないし……。ただ、『こうすれば良かった』とか『こう映っていたんだ』と反省するために観るのは、大事だと思います。でも、その都度ベストは尽くしていたし、映像は監督の作品じゃないですか。私が後から『こうすれば』と思っても、監督がベストだと思ったものを使ってくれたのだから、納得しないといけないですよね」。

――あと、「スカッとジャパン」の「胸キュンスカッと」に出演したときも、反響は大きかったのでは?

「私の周りの反響というより、ツイッターのフォロワー数が増えたり、数字で見えました」。


――中島健人さんに「キミのことが好きになった」とか言われる役で、うらやましがられたでしょうね。

「私の親友で中島さんを大好きな子がいて『妬まれるな……』と思って、出てるのを言えなかったんですけど(笑)、その子は1周回って、そういう気持ちにはならなかったそうです」。

――演技のなかでも胸キュンにはなりました?

「うーん……。私には胸キュンというより、面白かったですね。自分とかけ離れた子の役で、中島さんはすごくキラキラしていて本当に王子様な感じで、台詞は少女マンガみたいでした。それが面白くなかったですか?」。

――どんな台詞が?

「『やっとボクに向けてくれたね。キミのレンズも』でしたっけ? 『狙いにきてるな』って感じで面白くて(笑)」。

――海辺で王子様のような彼氏と……って、憧れのシチュエーションではないですか?

「そういう憧れはないです。ごめんなさい(笑)。やっぱり女の子らしさがなくて、少女マンガより『ギャグマンガ日和』とか笑える少年マンガのほうが好きなので、胸キュンがよくわからないんですよね。でも演技でやるのは楽しかったし、周りでも『良かった』という子がたくさんいて、貴重な体験をさせてもらえました」。

 
 

演技で恋愛を疑似体験して
「こう思う人もいるんだ」と

 
 

――「&美少女」11話では、秋月成美さんが演じた主人公が中学時代に交際していた男性の現在の彼女役で、敵役ポジションでしたが、パキパキしたしゃべり方とか、あっちのほうが素に近い感じでした?

「思っていることが顔に出やすいとか、通じる部分はあったかもしれません。でも、私はあそこまで恋愛に執着はないです」。

――嫉妬はしない?

「しないと思いますし、干渉もしないでほしいタイプです。年齢的に高校生役が多くて、恋愛モノもよくありますけど、私自身は恋愛にいろいろ思うことがあるわけでもないから、疑似体験をしている感じです。演技をして『こういうふうに思う人もいるんだな』と思いました」。

――「&美少女」のときも「わかる」という感じではなくて……。

「でも、私がやった留美という子は嫌いではないです。彼氏を好きな気持ちも一途さからくるものだし。基本的に自分が演じる子はみんな好きです」。

――主人公目線だと、イヤな感じでしたが。

「まあ、一番悪いのは彼氏だと思いました(笑)。どうしても留美目線で見ちゃうから、『ハッキリしてよ!』という感じです」。


――来年公開の映画「栞」では、三浦貴大さんが演じる主人公の妹役に、約300人が受けたオーディションで選ばれたとか。

「300人が受けたのは知りませんでした。すごくしっかりした子の役で、ちょっと重い内容ですけど、そんなに難しくはなかったです。監督からも『素のままでやって』と言われたので、役作りもあまりしませんでした」。

――しっかりした子の役を「素のままで」と言われたということは、聖さんもしっかりしていて?

「いや、私より本当にしっかりしている子だから。ただしっかりしているだけではなくて、ちょっと子どもっぽい等身大の部分もあるんです。お父さんにまだ大人として見てもらえないところは、私と通じるものがあるのかな?」。

――聖さんは自分の性格をどう捉えているんですか?

「自分で言うのもどうかと思いますけど、落ち着いているんじゃないかと思います。友だちともワーワー騒がないです」。

――血液型はA型で。

「はい。でも全然几帳面ではないし、大雑把でいい加減で、部屋の片づけとか整理整頓は全然できません。でも、人から見たらヘンなところでこだわりがあります」。
――たとえば?

「ノートには最初から最後まで同じ大きさの文字できれいに書きたいとか、編み物でひと目ひと目を全部同じ長さで編みたいとか、そういうことですね」。

――演技に関しても、そうしたこだわりはあるんですか?

「自分でこだわっても、どう映っているかわからないし、気にしすぎると自分でもよくわからなくなっちゃいそうだから、あまりこだわらないようにしています。でも、納得できないところが気になるから、自分の映像を観たくないのかもしれません」。

――完璧主義の裏返しかも。ところで、もともとは声優になりたかったそうですね。

「そうなんです。小学3年くらいからアニメが好きだったのと、音読の宿題も好きだったので……。『声を使った仕事をしたい』とやんわり思って『アニメも好きだし……』と考えたら『声優がいいな』ってなりました」。


――「うたプリ(うたの☆プリンスさまっ♪)」が好きなんでしたっけ?

「大好きです! 乙女ゲームですけど、私はやっぱり胸キュンとかはまったくしません。推しキャラはいますし、そのキャラの話ではめちゃめちゃ号泣しました。でも、ハマるきっかけは、『うたプリ』の曲が違う歌詞に聞こえるという、ニコニコ動画の『空耳』だったんです。そこからだったので、クスッとするギャグっぽい要素を目当てで観始めました」。

――とはいえ、推しキャラもできて。

「美風藍という蒼井翔太さんが演じてらっしゃるキャラです。本当に好きで、生の蒼井さんも一回拝みたいと思うんですけど……」。

――ライブに行ったりは?

「それが何回か応募したのに、毎回ハズレ。在宅オタクをやってます(笑)」。

――実は腐女子要素も持っていたり?

「腐女子ではないですけど、『こういう部分に萌えを感じるんだな』というのはわかります」。

――今も声優の仕事をやりたい気持ちはありますか?

「はい! もちろん」。

――好きな女性声優もいます?

「林原めぐみさんが好きです」。

――大御所ですね。

「やっぱり“確固たる”って感じの方だし、『名探偵コナン』の灰原哀ちゃんとか、『ポケットモンスター』のムサシとか、キティちゃんとか、いろいろな声を出せて、ギャップがすごいなと思います。個人的に声も独特な感じで、すごく好きです。他には釘宮理恵さんとか。若い声優さんはあまり詳しくありません。裏方として、ちゃんとやっている人が憧れです」。

――自分も女優でも声優でも実力派を目指そうと?

「そうなれたらいいなと思います。頑張ります」。

――仕事以外では興味を惹かれていることはありますか?

「ちょうど今、『うたプリ』の新しくリリースされた『Shining Live』というアプリに、ずっとハマっています」。

――夜通しやっているような?

「課金しないと時間制で、体力的にもずーっとはやってられませんけど、結構やってます。LPが溜まったら、速攻で消化します(笑)」。


 
 


 
 

白石聖(しらいし・せい)

生年月日:1998年8月10日(19歳)
出身地:神奈川県
血液型:A型

 
【CHECK IT】
原宿でスカウトされて、2016年6月にドラマ「AKBラブナイト 恋工場」(テレビ朝日)で女優デビュー。これまでにドラマ「仰げば尊し」(TBS系)、「孤独のグルメ Season6」(テレビ東京ほか)、映画「ハルチカ」などに出演。レオパレス21webショートムービー「つながり~父娘篇~」、モスバーガー「かさばる理由篇」、「ポケモンカードゲーム拡張パック第三弾 唇篇」、キリン「午後の紅茶 おちつけ、恋心篇」、LINE「クラウドAIプラットフォーム Clova」のCMがオンエア中。2018年秋公開の映画「栞」に出演。

詳しい情報は公式HP
 
 

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