FRESH ACTRESS 鈴木裕乃

FRESH ACTRESS 鈴木裕乃

PHOTO=城方雅孝 INTERVIEW=柳真樹子

「リボンの騎士-鷲尾高校演劇部奮闘記-」開幕
主演舞台で、熱い女優に変身必至!

――2013年に舞台主演(「フライングパイレーツ~ネバーランド漂流記」)を経験し、今回、「リボンの騎士-鷲尾高校演劇部奮闘記-」で再び主演に挑戦。お話を伺った時の心境は?

「また主演をやらせて頂けるんだという喜びと責任の重さがありましたね。前回、主演を経験した時に、自分の力不足を感じたので、より頑張らなきゃいけないなと思いました」。

――どういうところをまだまだと感じました?

「まず声の大きさが小さいので苦労しました。自分の演技力も声の強弱が難しくてまだまだ力不足だと感じました」。

――やはり、舞台はドラマや映画とは違う?

「やっぱり舞台だと生でみなさんの前に立ちますから、声もいちばん後ろの方まで届くように。届かないと伝わらないので…」。

――舞台は一発勝負だもんね。

「そうなんです、噛めないし…(笑)」。

――滑舌の自信は?

「ないです、ないです! 滑舌も悪いってよく言われてたんで(苦笑)。前回の舞台のときに指導してもらって、ボールペンを歯に挟んで練習したりしました」。

――アナログな方法だけど、効くものなの?

「効きます、効きます!」。

――そこまでトレーニングしても、それでも、自分の中では第一回目の公演では満足してない部分があったんだ?

「終わった時は、完走した!という感じの達成感が大きかったんですけど、しばらく経って、打ち上げなどで自分の映像を見た時は反省しました」。


――2年経って、自分自身成長した点ってありますか?

「難しいなあ(笑)。今回の舞台は笑える要素も含まれてるので、楽しんで見てもらえるのかもしれません」。

――鈴木さんって、真面目なお嬢様な印象があるんですが、台本を読んでみて、コメディエンヌ的な人を笑わせる演技っていかがですか?

「大丈夫かどうかで言うと、初回の公演を見てくださったお客様に決めてもらえればと思うんですけど、台本も凄く面白いし、私が出てないシーンを稽古中に見て、私も笑ってしまいました。私が演技している時も、みんなが笑ってくれる時もあるんで、大丈夫…だと思います!!」。

――もっと自信持って(笑)! 

「(笑)」。

――演じてる池田まゆみってどんな女の子?

「高校2年生の女の子で、あまり自分に自信がなくて、怒りっぽい女の子です。すぐに人前で感情を出しちゃうようなタイプ」。

――鈴木さんと似てる面ってありました?

「自分に自信がないのは似てるかもしれないです(笑)。怒りやすいのも似てるかも(笑)。ただ、感情を出す方じゃないので、そこはまゆみとは違うかなって」。


――怒りやすいのは意外~。

「家族にはよく怒ってます(笑)」。

――最近、怒ったことある?

「何だろ…? 何だろうって言うことは、怒りっぽくないのかな(笑)。最近、『お前』って言われたことかな」。

――呼び方はね、ちょっと嫌だよね。

「親しい人ならいいんですけど…。まぁ、家族だったんですけどね(笑)」。

――それ、随分、親しいよね(笑)?

「そうですね(笑)」。

――舞台のストーリーで、演劇部や応援団、ファンタジーなキャラクターたちも登場し、結構にぎやかなイメージですが、現場の雰囲気も賑やかな感じ?

「女学生の大半が前に共演していて、みんな仲がよくって。顔合わせの時に、私は人見知りだから、その日は『お先に失礼します』と先に帰ってしまいまして(笑)」。

――主演なのに、顔合わせで真っ先に帰るって新しいね!

「みんな仲良くて、入りづらくて…。でも、翌日の稽古から、みんなが話しかけてくれて嬉しかったです」。


――そういうところが昔から変わってない部分もあり、一方では、女優さんとして色々な作品で成長していて。今、演じることに対してはどう思っている?

「色んな性格の子になれることが楽しいです。『こんな考えの人がいるんだ?』と知ることもできて今、女優の仕事が楽しいです」。

――感情とかを抑えてしまう鈴木さんが、逆に役だとすっとできるのかな?

「いや、それも私にとっては大変なんですよね。前回の舞台の時に、『何かが感情を出すのを止めてる!』と言われていて。その何かを取り除かないと女優としてはダメなのですが、まだ悩み中なんですよ」。

――今もまだ何か分かってない?

「そうなんですよ。恥ずかしいからなのかな?と言われるんですけど、自分としてはそうは思っていなくて。でも、そうなのかな…? 心の底では、そうなのかな?って考え中です」。

――殻を破るべき何かがあるのかもね。きっと真面目なんだよね。

「よく言われます(笑)!」。

――ちなみに、家族からも言われる? 家族から言われたら本物だよ?

「家族からは、『どんどん積み重ねて努力していくタイプ』って言われます」。



――本物だ(笑)。舞台の話に戻りまして、ストーリーの中で、手塚治虫マンガがモチーフになってますが、好きなマンガやキャラクターっています?

「小学校の時の塾に、マンガ棚があって、そこで親の迎えを待っているときとか、『ブラック・ジャック』を読んでいましたね。ヒョウタンツギは気になりますね~(笑)。舞台の中でも、すごくいい味を出してるんですよ、ヒョウタンツギが。人なんですけど、一目見て『あ、ヒョウタンツギ!』ってすぐに分かります」。

――弱小演劇部の話ですが、作中でいちばんの困難って何だと思います?

「弱小だから、誰か一人欠けると誰かに負担がかかるし、お金もほとんどかけられない部活なので、自分たちでやるしかない…そういう苦労があると思いますね。でも、全員が集まれば、弱いながらも楽しく絆も深まり成長していけるんです」。

――ストーリーの中の演劇部の人と、女優・鈴木裕乃で共感できたことってあります?

「私のセリフではなく、親友役のトーコちゃんのセリフに、『私、(主役の役を)申し訳ないとは思わないから。その代わり、他にいい人がいたらどんどん変えちゃっていいから。私、負けないから』というのがあって、私もそういう風に思わなきゃなって」。

――思わなきゃな…なんだ(笑)。思ってください!

「それぐらいの意気込みでいかないと、主演は務めちゃいけないなと思いました」。


――鈴木さんの控えめな部分、大事にしてもらいたい一面ですが、一方で、お仕事が増えていけば増えていくほど、葛藤もあるんでしょうね。

「今回の舞台でも、主演だから引っ張って行かなきゃいけない側なんですけど、いちばん年下なんですよ。男性陣はベテランの歳上の方もいらっしゃったり、女性陣は歌が上手い方がいらっしゃって。私は舞台の経験も少ないので色々、テクニック的なことや練習法も教えてくださいました。周りが引っ張ってくれる方たちで恵まれています。本当は自分がやる役割なんでしょうけど、そこまで自分の力が及ばなくて、今は、流れに身を任せて、必死に食いついていますね」。

――舞台を見に来てくださる方へのメッセージを。

「この舞台は、弱小の演劇部が演劇を通して成長していくストーリーです。前回は男子生徒だった人が今回は先生だったり(2013年再演)と成長しています。見終わったらきっとハッピーになれる笑いあり涙ありの舞台なので、楽しみにしててください(ニヤリ)」。

――鈴木さんの趣味のテニスってまだ続けてるのかな?

「高校2年生までは部活に入っていて、テニスもやっていたんですけど、高校3年生の春からは受験もあるので引退して。それから、今までやってないんですよね。ただ、舞台が終わったら、友だちとテニスしに行こうって話してます。でも、私は、試合ではなく、ずっとラリーをしていたいタイプです。まず、サーブが下手なんですよ(笑)」。

――確認だけど、上からサーブだよね?

「はい。上からです(笑)。テニスは続けたいですね」。

――あと、マンガを読むことが趣味って公式に書いてるけど…。

「いや…これは…今は違います(笑)!」。

――じゃあ、公式書き換えましょう(笑)! 今の趣味って?

「ナノブロックです。面白い! ああいう、完成型が決まっていて、作り上げるのが好きなんですよ、パズルとか」。


――趣味まで真面目ですね(笑)!

「完成に向かってコツコツとね(笑)」。

 


 

 

鈴木裕乃(すずき・ひろの)

生年月日:1998年3月24日(17歳)
出身地:東京都
血液型:AB型
  

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2009年8月より「ニコ☆プチ」(新潮社)の専属モデルとして活躍。2010年5月から2014年4月まで、私立恵比寿中学のメンバーとして活動。グループ卒業後は、初舞台「フライングパイレーツ~ネバーランド漂流記」にて主演や、映画「黒崎くんの言いなりになんてならない」に出演。3月10日(木)~3月13日(日)に公演の「リボンの騎士-鷲尾高校演劇部奮闘記-」で主演を務める。3月30日(水)に「鈴木裕乃オフィシャルカレンダー2016.4-2017.3」を発売。発売に伴い、3月27日(日)に、CA Cafe SHIBUYA店でイベントを開催。
 
 

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