FRESH ACTRESS 髙橋ひかる

髙橋ひかる

PHOTO=城方雅孝 HAIR&MAKE=城田悦子
INTERVIEW=斉藤貴志 衣装協力=ジョイフル恵利

「全日本国民的美少女コンテスト」のグランプリ
1月公開の映画でいよいよ女優デビュー!

――昨年12月のオスカープロモーションの晴れ着撮影会が、「全日本国民的美少女コンテスト」でグランプリを獲ってから初めて公の場に出る仕事だったんですよね。1年経って、いわゆる“人生が変わった”感じはありますか?
「変わりました。東京に来ることもすごく増えましたし、初めての映画撮影、CM撮影、バラエティ番組……といろいろあって、自分が人間として成長できたと思います。お母さんに『顔つきがキリッとしたね』とか、友だちに『しっかりした』とか言われることも多くて、そこは素直に受け止めています」。

――ひかるさんは14歳なのに、話すことも話し方も落ち着きがありますよね。
「もともとは早口だったんです。話していてオチまで自分で言っちゃうスピードで(笑)、映画の撮影でも直されたので、今はだいぶゆっくり話すようになりました。夜になってくるとどんどんゆっくりになる、というのもありますけど(笑)」。

――今年2月から、代々木ゼミナールのCMが大量に流れました。
「友だちに『踊ってるやん!』と言われました。先生には『ひかるが歌ってるんやろ?』とか。私は歌ってないんですけど、『めっちゃ声が似てるやん。みんなに言ってしまったわ』と言ってもらえて、うれしかったです」。

――テレビから流れてくるのを自分で観るのは、どんな感覚でした?
「不思議な感じでした。撮影したのは覚えていますけど『あれ? 私が出てる……』みたいな。最初の頃は『観られない!』ってチャンネルを変えていて、最近だんだん慣れてきても、やっぱりこっ恥ずかしくなります」。

――地元の滋賀での学校生活にも変化はありましたか?
「たまに周りの方に気づいてもらえます。よく京都でお母さんとお洋服を買っていて、お母さんが店員さんに『娘さんってドリンクのCMに出てますよね?』と聞かれていたり。私もレンタル屋さんで『髙橋ひかるちゃん?』って声を掛けられたりしました」。


――1月には初の映画「人生の約束」が公開されますが、もともと女優志望でしたっけ?
「小さい頃はアイドルに憧れていました。お姉ちゃんがモーニング娘。さんを好きで、私もよく一緒にDVDを観ていて。『とっとこハム太郎』のグループがありましたよね? それを車のなかでいつも観ていました」。

――ミニモニ。がやっていたミニハムずですね。世代的に昔のDVDだったと思いますが。
「それで小学生になってからはモデルさんに憧れて、西内まりやさんや中条あやみさんが好きでした。6年生になった頃から、女優さんが憧れになったんです。いろいろなドラマを観て、『私もこうやって人に感動を与えたり、表情や背中だけでも気持ちを伝えられるようになりたい』と思って」。

――その頃から単純に「テレビに出たい」とかではなかったと。どんなドラマが好きだったんですか?
「韓国ドラマの『相続者たち』とか。お母さんが韓流を好きで、私も影響されてハマったんですけど、女優さんの表情が素敵で勉強しています。最近だと『5→9』が好きです。もともとはアクションが好きだったので洋画もよく観ています」。

――「人生の約束」で共演した竹野内豊さんや江口洋介さんの出演作も観てました?
「お母さんが竹野内さんの『ビーチボーイズ』を好きだったと言ってます。私も『BOSS』が好きでした。江口さんの『dinner』も大好きだったので『えっ? 共演できるんだ!』と思いました」。

――ひかるさんが演じた渡辺瞳は、竹野内さんが演じる主人公のかつての親友の娘で、お父さんが亡くなって江口洋介さん演じる伯父さんの元に身を寄せている役で。
「難しかったです。表情だけで気持ちを表す場面が多くて、なかなか表情をうまく作れなくて。同じような表情のなかでも気持ちの変化があるので、それをどう伝えるか、すごく考えました」。

――女優デビュー作にして、演技に深いところまで取り組んだんですね。
「むしろ考えすぎて頭でっかちになってしまって。『もっと違うところにも目を向けられたんじゃないか?』と思う部分もあります」。

――自分と似ているところもある役でした?
「ないかと思っていたら、伝えたいことをうまく言葉で伝えられないところはすごく似ていると感じて。そこはありのままの自分を活かしながら演じられたと思います」。


――石橋冠監督がひかるさんについて「根性がある」とコメントされていました。根性が必要だったシーンもあったんですか?
「泣くシーンでなかなか泣けなくて。そこで挫けて目薬に頼ったりせず、自分で泣くことが大切だと感じました」。

――「竹野内さんが声を掛けてくれて泣けた」と、晴れ着撮影会でも言ってましたね。
「そうなんです。竹野内さんのおかげで、本当に感謝しています。『泣こうと思うのでなく“泣かないぞ”と思う方がいい』とおっしゃったのを鮮明に覚えていて。そう言えば瞳も自分の気持ちに素直に泣くような子ではなくて、“泣かないぞ!”と思って、つい涙が出ちゃう感じなので。そのお話を聞いて、スッと泣けました」。

――ひかるさん自身は、普段は泣くことはありますか?
「お母さんには『感受性が豊か』と言われます。最近だと中学の職場体験で保育園で実習して、最後の日に園児の子が『お姉ちゃん、大好き』って泣いちゃって、私もウッときて泣きました」。

――うれし泣きしたこともあります?
「美少女コンテストで受賞したときは、発表の直前に『何も賞を獲れないんだ……』と悔し泣きしかかっていたら、グランプリで名前を呼んでいただいたので、うれし涙に悔し涙が混じっていました(笑)」。

――自分がグランプリを獲る自信はなくて?
「獲れるとしたら審査員特別賞がいいなと思っていたんです。前回の特別賞の方がその当時同い年で、グランプリとかは高校生の方が多かったし、『今、花を咲かせるような人が選ばれる』と聞いていたので、それは私にはムリだなって。“これから頑張る”ということで審査員特別賞を狙っていたら当たらず、『じゃあダメだ』と思っていたら、グランプリをいただけて。結果的にめっちゃうれしかったです」。

――「人生の約束」は富山県の新湊で撮影したんですよね。カメラが回ってないところでも、覚えていることはありますか?
「地元の方も景色も素敵でした。一番共演シーンが多かったのが竹野内さんで、私はすごく緊張していたんですけど、モノマネしたり早歩き競争をしたり、気さくに話し掛けてくださったのが本当にうれしくて。緊張も解けました」。


――でも役柄的には、亡くなったお父さんに冷たくしていた人という。
「会社をクビにされたり。だから瞳は嫌いだったんですけど、後半はお父さんに近い存在になっていくので、そこはうまく表現できたと思います」。

――表情の話もありましたが、初演技に悩むことも多かったのでは?
「ありました。台本を何度も何度も読んで、表情とかの練習をホテルで鏡とにらめっこしながら、ずっとやっていて。それでも大失敗したときは『私は何をやっているんだ!』と落ち込みました。演技レッスンは毎週受けていましたけど、現場の雰囲気は全然違うから慣れなくて、うまくできなかったり台詞を間違えると『ああ……』となって。でも、そういうときはホテルに帰ってから自分なりに切り替えて、次の日の撮影に臨んでいました」。

お仕事のときは落ち着いた感じですけど
普段は元気いっぱいでうるさいです(笑)

――東京には慣れてきましたか?
「(事務所のある)表参道とか、いつも通うところはもう慣れました」。

――あの辺はオシャレなお店もいっぱいありますよね。
「東京は新しいものが多くて、その分、高かったりもしますね(笑)。でも、お店を見るのはすごく楽しくて、自分の好きな服とか、フライングタイガーのかわいい雑貨とか、買ったりします」。

――「今夜くらべてみました」に出たときは、東京は「お肉がおいしい」と言っていましたね。
「お肉、大好きなんです。叙々苑に初めて行ったら、めちゃめちゃおいしくて! 仙台に近いからか牛たんのお店も多いし。ねぎしとか利久とか」。

――まあ、滋賀よりは仙台寄りですが(笑)。
「つぼ焼きカルビとかいろいろ食べて、もうとにかくお肉が柔らかくて! 服に匂いも全然つかないんですよね。『質がいいのかな?』と思ってビックリしました」。

――地元ではどんなところで遊ぶんですか?
「近くの映画館とか、スポッチャ的なアミューズメントパークとか。滋賀にもイオンモールとかいろいろありますけど、京都や大阪に行ってブラブラすることもあります」。

――家にいるときは?
「DVDで映画をたくさん観たり、好きなアーティストさんの動画を観て癒されてます。韓国のアーティストさんが好きで、特に防弾少年団さんはダンスも歌も素敵です。カッコイイ曲から悲しい曲まであって、歌詞が難しかったりしますけど、理解できると『そういう意味なんだ!』って感じで、すごいなーと思います」。

――ペットもいるんでしたっけ?
「ミニチュアダックスフンドとチワワを飼っていて、ダックスフンドの方は生まれた頃から一緒に過ごしていて、いつも甘えてくれますけど、チワワがちょっとツンデレ(笑)。呼んでもなかなか来てくれません。でも最近、追いかけ回すのをやめたら、自分から来てくれるようになりました。やっぱり『ねえ、ねえ』みたいな感じで抱っこされるのがイヤだったんだと思って、『ごめんね』っていう感じです」。


――お正月はどう過ごすんですか?
「滋賀県にある立木山という、すごく階段が長い山の上の神社にいつも行きます。階段を昇るのは5分から10分かかって、お母さんは『疲れたから先に行って』ってなりますけど、登ったらお参りして、おみくじを引いて、ゆず茶を飲むのが習慣です。飲むと『今年も始まるんだな』って身が引き締まります」。

――お年玉はまだもらえるんですよね。
「毎年もらっています。貯金して、使いたいときに使う感じです。お洋服はお母さんも好きだから普段も買ってもらえるので、好きなアーティストさんのグッズだったり、剛力彩芽さんのDVDやCDを買いたいですね」。

――先輩の剛力さんのアイテムは、事務所の方に頼めばもらえるのでは?
「でもでもでも、やっぱり自分で買いたいんですよ! ファンとしては(笑)。初めてお会いしたのがコンテストのときで、取材とかで一緒にお仕事させていただきましたけど、本当にかわいいし、やさしいし、素敵な方です。晴れ着撮影会で隣りになってちょっとおしゃべりさせていただいても、やっぱり緊張します」。

――ひかるさんも剛力さんみたいに、歌もやりたい気持ちはあるんですか?
「いずれは挑戦したいです。そのためにレッスンに励んでいます。練習のためにカラオケにもよく行きます。Julietさんとか西野カナさんとか、UNISON SQUARE GARDENさんとか、いろいろ歌います」。

――来年はドラマデビューもありそうですね。
「いろいろな役をやりたいです。学園モノはすごく憧れていて、カッコイイ女の人が好きなので一匹狼的な『フン!』みたいな役もやってみたいし(笑)、対照的に天然でフワフワした役も演じてみたいです」。

――実際の学校では、どんな感じなんですか?
「とにかく明るくて、うるさくて。普段は全然こんなに落ち着いてないですよ(笑)。元気いっぱいに過ごしています」。


――春から中学3年生になるんですよね。
「学校でないとなかなか体験できないことがあるので、1日1日を大切に過ごしたいです。冬のうちに友だちとUSJに行って、パレードを見たくて。普通はアレですよね? 彼氏と彼女で行くんですよね? でも私は、友だちと行きたいなって(笑)」。

    


  

髙橋ひかる(たかはし・ひかる)
生年月日:2001年9月22日(14歳)
出身地:滋賀県
血液型:O型

【CHECK IT】
2014年に米倉涼子、上戸彩、武井咲らを輩出した「全日本国民的美少女コンテスト」で応募者81,031人からグランプリを受賞。CO・OP(日本生活協同組合連合会)、代々木ゼミナール、大鵬薬品工業「チオビタ・ドリンク」CMに相次いで出演。滋賀県PR「しが広報部長」、「日枝神社広報大使(七五三・お正月)」に就任した。1月9日(土)公開の映画「人生の約束」(石橋冠監督)のヒロイン・渡辺瞳役で女優デビューする。

詳しい情報は、
オスカープロモーション公式サイト
および髙橋ひかるアメーバオフィシャルブログ

  
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