PICK UP ACTRESS 武田玲奈

PICK UP ACTRESS 武田玲奈

PHOTO=逢坂聡 INTERVIEW=斉藤貴志

 
 

視聴者の選択で結末が変わるネットドラマ
「セレクト女子」に優柔不断な役で主演

 
 

――主演したYouTubeドラマ「セレクト女子~優柔不断な私にドロップキック~」は、視聴者の選択でストーリーが変わる“マルチエンディングラブストーリー”を謳っています。全パターンに登場する出演者としては、現場で普通のドラマや映画と違うことはありましたか?

「頭の中で喜びと悲しみと怒りと不安が戦って、ストーリーが分かれていくので、その葛藤に合うように、感情の起伏を激しく出さないといけなくて、それはちょっと大変でした」。


――確かに玲奈さんのいろいろな表情が見られて面白いですが、どんな表情が特に難しかったですか?

「“怒り”ですかね? 私自身はわりと穏やかなほうで、怒ることがないんです。でも、こういう作品なので『爆発させたほうがいいよね』という話になりました」。

――玲奈さんが演じた優奈は、携帯をベッドに投げつけたりもしていました。

「しっかり怒るようにしました」。

――でも、玲奈さん自身はそういうことはしないと?

「そうですね。怒る感情はありますけど、表には出ないです」。

――大人として抑えているわけですか?

「もともとそういうのを出さずに育ってきたので、それがもう染み付いています」。

――女子大生の優奈が、片想いしている同級生の賢治から来たLINEにどう返信していくか……というお話ですが、いちいち対応に悩むのは“あるある”な感じですか?

「好きな人からLINEが来て、すぐ返信するか、時間を置くかで悩むのは“あるある”だと思います。私はすぐ返信する派ですけど」。

――その選択肢では、優奈みたいに悩まないと?

「はい。全体的に共感できる部分もありつつ、優奈は優柔不断でネガティブな女の子で、私自身はポジティブなほうだから、ハッキリと『私だったらこうするのにな』というところもありました」。

――全部の選択パターンを演じつつ、「自分だったら絶対こっちには行かない」というところもありましたか?

「たとえば、多少時間を置いて返信するのはいいとしても、『明日返信する』というのは私なら絶対ないです。あと、『今から会えないかな?』と言われて、おでこにケガをして、絆創膏を貼った顔を見せたくないからって、ウソをついて会わないこともないですね」。


――玲奈さんは総じて、自分の中でいろいろな感情が戦って迷うことは、あまりないわけですね?

「ないですね。わりとハッキリ決めます」。

――優奈も友だちからの「今度のごはん何にする?」というLINEには、即答してました。

「私は逆にごはんは悩みます(笑)。『何を食べたい?』と聞かれたら、すぐには答えられません」。

――レストランで何を頼むか決めるのに、時間がかかるタイプですか?

「メニューを見たら、すぐ決められるんです。でも、お店だけは決めてほしいタイプです。範囲が広すぎると決められないので」。

――なるほど。もっと大きな、人生の岐路で選択に悩んだようなことはないですか?

「そこまではないですね。自分で決めたことでも、誰かに決められたことでも、あまりイヤとは思わないので。なすがままというか(笑)、その道で頑張ります」。

――劇中では、LINEで「前から好きだった」と告白される展開もありました。今ドキの若者はLINEで告白って、普通のことですか?

「どうなんですかね? 私はイヤですけど。LINEはカン違いしやすいですし、相手の顔もわかりませんから」。

――じゃあ、もしそういうLINEが来たら……。

「いったん保留というか、会って話したいですね」。

――このドラマは去年の8月に撮影したそうですが、今でも印象に残っていることはありますか?

「やっぱり選択肢がたくさん出てくるので、撮影中は『これはどの選択をしたシーンだったっけ?』と、わからなくなることがよくありました(笑)。気持ちのつながりがゴッチャになりがちだったので、『この前のシーンはこうだったから、こうなって……』というのは必死に考えました」。


 
 

昔は自分の出演作を観たくなかったのが
今は絶対に観て反省を次に活かしてます

 
 

――完成したドラマを自分で観ると、どの辺が特に面白かったですか?

「優奈の感情の葛藤を(『アイスリボン』所属の)女子プロレスラーの方たちが戦って表現しているところです。私は撮影を見なかったんですけど、ちゃんと優奈の頭の中とシンクロしていて、すごいなと思いました」。

――賢治と自分の妹が家の前で仲良さげに話しているのを、ベランダからジトーッと見ているところも笑いました。

「あれは監督が直々に『こうやって』と言ってくれたので、面白い感じになりました。妹のキャラが強烈で、私は姉妹はいないんですけど、やりとりが楽しかったです」。

――優奈の人物像については掘り下げて考えました?

「さっきも言ったように優柔不断でネガティブな女の子で、感情の起伏が激しいと思いましたけど、年齢は自分と同じくらいなので、お話に沿って等身大な感じでできたら……というのがありました」。


――劇中で特に触れられませんでしたが、優奈の部屋には漢文みたいなものが書かれた掛け軸が飾られてましたよね。あれは何か裏設定とかあったんですか?

「そういうわけではないんですけど、お部屋に不思議なものが溢れてましたね(笑)。美術さんのこだわりなのか、謎のスペースがあったりして、面白い感じの個性的な部屋でした」。

――玲奈さんの部屋には何か飾っているものはありますか?

「お花とか普通のものです。ドライフラワーがあります」。

――きれいな部屋なんでしょうね。

「頑張ってきれいにするようにしてますけど、物が多くて……。わりと捨てられない人なんです。書類とか郵便物とか『いつか使うかもしれない』という物が溢れています(笑)」。

――出演作の台本も捨てずに?

「それは全部取ってあります」。

――じゃあ、出演作が相次いでいるから、だいぶ溜まってしまうでしょうね。そういう忙しい中、部屋で息抜きにしていることというと?

「最近は海外ドラマを観たり、ゲームをしたり、アニメを観たりしてます」。

――海外ドラマはどんな系統を観るんですか?

「学園モノや若者のお話が好きです。最近だと『このサイテーな世界の終わり』が面白かったです。海外のオリジナルの作品をよく観ています」。

――では、もし明日が急にオフになったら、家で休むか外に遊びに行くか、どっちをセレクトしますか?

「外ですね。夜のうちに出発して温泉に行って、朝日が昇る時間に温泉に浸かっていたいです」。

――温泉に浸かりながら夜明けを見ると。シャレてますね。

「それで、朝ごはんを食べて帰ります」。


――実際にやったことがあるんですか?

「はい。すごく好きな温泉があって、朝ごはんもおいしいんです。その温泉は最近行ってないので、また行きたいですね。家にいたい日もありますけど、友だちと出かけることも好きなので」。

――今、何かで選択を迫られてることはありますか? 大きいことでも、小さいことでも。

「今日の夜ごはんのお店をどうするか(笑)。友だちが誕生日なんですよ。『お寿司か鍋が食べたい』と言われているので、どうしようか決めないといけないんです」。

――仕事のほうは全方位的に順調そうですが、元はモデルとしてスタートしつつ、女優業の比重がすごく大きくなってますよね?

「それは自分の中で大きいです。みんなが『ドラマ観たよ。面白かったよ』と言ってくれたりするので、反響があるとすごくうれしいです。演じること自体も好きですし、勉強になります」。

――たとえば1年前と比べて、演技に対する向き合い方が変わった面はありますか?

「ちゃんと自分の反省点を探し出せるようになりました。昔は自分が出ている作品を観るのがイヤでイヤで仕方なかったんですけど(笑)、今は確認のために何が何でも絶対観ます。反省を次に活かして……という感じでやっています」。

 
 


 
 

武田玲奈(たけだ・れな)

生年月日:1997年7月27日(21歳)
出身地:福島県
血液型:B型
 
【CHECK IT】
2014年に「Popteen」(角川春樹事務所)のレギュラーモデルとしてデビュー。現在は「non-no」(集英社)の専属モデル。2015年に映画「暗殺教室」で女優デビュー。主な主演作はドラマ「マジで航海してます。」(TBS・MBSほか)、「人狼ゲーム ロストエデン」(テレ玉ほか)、映画「交際記念日」、「ポエトリーエンジェル」、「パパのお弁当は世界一」、「人狼ゲーム インフェルノ」など。ドラマ10「トクサツガガガ」(NHK/金曜22:00~)に出演中。配信ドラマ「がっこう××× ~もうひとつのがっこうぐらし!~」(Amazon Prime Video)、「新しい王様」(Paravi)に出演。YouTubeドラマ「セレクト女子~優柔不断な私にドロップキック~」はYouTubeチャンネル「AlphaBoat Stories」で公開中。
詳しい情報は公式HPへ
 
 

「セレクト女子~優柔不断な私にドロップキック~」

 
詳しい情報は「セレクト女子~優柔不断な私にドロップキック~」公式HPへ
 

 

 

 
 

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