PICK UP ACTRESS 武井紗聖

PICK UP ACTRESS 武井紗聖

PHOTO=石垣星児(BLOCKBUSTER) TEXT=小山内凛

 
 

中高生に大人気の「恋ステ」で話題の女の子は
元iDOL Streetストリート生のあの子!

 
 

――もともとiDOL Streetストリート生のトーキョー夢ぴよ組として活動していましたが、アイドルに興味があったんですか?

「フェアリーズさんが好きで、ストリート生のオーディションを見たときに受けてみようと思ったんです。でも、それまでは自分がアイドルをやるなんて考えたこともありませんでした。小さい頃から芸能活動はしていたんですが、歌もダンスもすごく苦手で、日常生活で鼻歌を歌うくらいでした」。

――芸能活動を始めたのはいつ?

「小学2年生のときです。お母さんが応募して、実際にやってみたら楽しくなって、モデルや演技のお仕事をさせていただいてました」。

――活動をしている中で何がいちばん楽しいと感じましたか?

「ヘアメイクをしてもらうことです。プロのヘアメイクさんにお化粧してもらって髪の毛を作ってもらうことなんて、小学生じゃありえないことだったから、とにかくそれが嬉しかったです」。


――学校で自慢しました?

「覚えてないけど、絶対に自慢してたと思います(笑)」。

――小学生時代はどんな子でしたか?

「今よりもずっと元気でハツラツとした子でした。あ、今が元気じゃないわけじゃないんです(笑)。でも、今は人見知りが激しいんですけど、昔は全然そんなことなくて、誰とでも仲良くできて、毎日外を走り回ってました。休み時間になると外に出て、鉄棒したり鬼ごっこしたりしてましたね」。

――それだけ外で遊んでいたら、日焼けなんかもすごかったのでは……?

「一応お仕事をしてたので気をつけてはいたんですけど、中学で陸上部に入ってからは一気に黒くなっちゃって……。ストリート生のオーディションを受けたのも中学2年生のときで、本当に肌が真っ黒だったんですよ。最終オーディションでファンの人の前に出て、自己紹介して歌って踊る審査があったんですが、あまりにも他の子と肌の色が違いすぎたので、自己紹介で『人一倍黒いですけど、よろしくお願いします!』と説明しました(笑)」。

――「あの子、なんであんなに黒いの?」ってなっちゃいますもんね(笑)。

「それが恥ずかしかったので、最初に言いました(照)」。

――他にも、最終オーディションで覚えていることはありますか?

「ファンの人がいっぱいいる前で、1人で歌ったり踊ったりしたので、舞台裏でもステージに上がってからも、めっちゃ緊張したことを鮮明に覚えてます。でもなぜか、自分の番が終わったときにすごい達成感だったんですよ。だから正直、落ちてもいいって思ったんです(笑)。自信がまったくなかった分、『ここまで達成感があるんだったら、受からなくても大丈夫だ』という感じでした。そしたら名前を呼ばれて、(阿部)夢梨ちゃん(現SUPER☆GiRLS)と一緒にストリート生の東京メンバーになることができたんです」。


――なるほど。ちなみに、最初に言っていたフェアリーズさんを好きになったきっかけは?

「『スッキリ!』か何かの番組で密着されてるのを見て、すっごくかわいいなって思う子がいたんです。それが伊藤萌々香ちゃんで、デビューシングルのメインボーカルを1人で担当してるんですよ。『More Kiss』っていうセクシーでカッコいい曲なんですけど、その曲を聴いて、よりいっそう好きになりました」。

――そんな大好きなフェアリーズさんと同じアイドルになったわけですが、全然思ってもいなかった世界に飛び込んでみて、どうでしたか?

「初めてのレッスンとかもう悲惨で、最初のうちは本当に大変でした。自分でもできなさすぎてびっくりしたくらいです。振りを覚えて、歌詞を覚えて、歌って……っていうのを全部やらなきゃいけないのがきつかったです」。

――握手会とかは?

「それも慣れるまでに時間がかかりました。初お披露目のときに握手会があったんですけど、何を話せばいいのか分からなすぎて、『こんにちは』しか言えなかったです(笑)。しかも声が全然通らないので、頻繁に『え?』って聞き返されてましたね」。

――絞り出した「こんにちは」すら聞こえない感じ(笑)?

「あはは(笑)。気まずかったなぁ」。

――いつぐらいからアイドル活動に慣れてきましたか?

「入ってからしばらくして、『ストリーグ!!!!』っていうイベントが始まったんですけど、それで回数を重ねるごとに慣れていった感じです。その後、いろんな人に『ブログがおもしろい』と言ってもらえるようにり、それから徐々にファンの人とも話せるようになっていったと思います」。


――「ブログがおもしろい」というのは?

「おもしろいというか、変というか……。自分では真剣に書いてるつもりなのに、なぜかそう言われてました。でも、たしかに卒業してからあらためて読み返したら、ヤバかったです(笑)。当時のニックネームが『さらだにょ』だったんですけど、ブログのいたるところに『だにょ』って書いてたり、意味不明な文字がところどころに書いてあったり……。内容だと、たとえば『ひつじのショーンは羊じゃないと思ってた』とか、そんな感じです」。

――羊じゃなくてなんだと思ってたんですか?

「牛です(笑)」。

――……ちょっと怖いですね(笑)。

「色が黒と白だから、当時は絶対に牛だと思ってて、『なんで“ひつじ”のショーンなんだろう?』ってずっと不思議でした。さすがにもう今は、牛じゃないって分かります!」。

――「おもしろい」や「変」と言われるのも頷けます(笑)。アイドルをやっていて学んだことはあります?

「大変なことばかりだったんですが、その分応援してくれてる人がいることを自覚して活動に取り組めてたから、投げ出しちゃいけないんだっていうことを学びました。それまでは、結構何事に対しても簡単に諦めがちだったんです」。

――テスト勉強とか?

「あ〜、テスト勉強はちょっと……今もなんですけど(笑)。でも、それ以外のことに関しては根性がついたかなって思います」。

 
 

楽しい演技をするとぎこちなくなっちゃうけど、
逆に悲しい感情を出す演技は得意です

 
 

――昨年の夏にアイドルを辞めてからは演技のお仕事を中心に活動をされていますが、どういうタイミングで方針が固まったんですか?

「ストリート生の頃に舞台に出させてもらったことがあって、そのときに『やっぱり演技って楽しいな』と感じたんです。アイドルになる前は、演技を中心にお仕事をやらせていただいてたんですよ。そのときの感覚が蘇った気がします。卒業してからは演技レッスンにも通うようになって、そこでもあらためて演技の楽しさを実感しました。だから、わりとすぐに方針が固まった感じです」。

――演技の何が楽しいと感じましたか?

「演技レッスンをしているときは、台本通りに演じることももちろん楽しいですけど、自分なりにキャラクターがどういう人なのかを考えて演じて、それに対して先生からOKをもらえる瞬間がすごく楽しいです。間違ってなかったんだって思えるので」。

――どういう演技が得意とか苦手とか、あります?

「笑う演技が苦手です。楽しい演技をするとぎこちなくなっちゃうんですよ。逆に、泣いたり怒ったり、悲しい感情を出す演技は得意です」。


――えっと、病んでいます(笑)?

「いや、病んでないです(笑)。なぜか、そういう負の感情を作るのが得意なんですよね。想像しやすいのかもしれません」。

――感情移入しやすいタイプ?

「はい。映画とかでもすぐ泣いちゃうくらい涙もろいです。だからですかね」。

――その後、恋ステ(AbemaTVオリジナル恋愛リアリティショー「恋する♥週末ホームステイ」)に出演してから、一気に知名度が上がりました。出演のきっかけは?

「『恋ステ』はずっと好きで観てたんです。そしたらあるとき、番組の最後に『出演者募集』って書いてあるのを見かけたんです。『恋ステ』を観てると、今まで恋愛したことがないからこそ、『恋愛したい』っていう気持ちになるんですよね。だから思い切って応募しました」。

――出演してみてどうでしたか?

「本当に初対面の女の子たちと男の子たちが会って、恋をしたりしなかったりっていう様子をそのまま切り取っていく番組なんですけど、台本がないからこそ、不器用すぎて最初はどうしたらいいのか全然分かりませんでした。きっと観てる人にとっては、積極的にアプローチしたりするほうがおもしろいじゃないですか。でも、人見知りだし、緊張してたし、なかなか自分から行くことができなくて……。最終的に恋愛することはなかったんですが、そういうドキドキを経験できてすごくよかったです」。

――ドキドキしたんですね。

「男の子と手を繋いだり、2人だけで喋ったりすることが初めてだったんですよ。だから本当にドキドキしました。あとは、みんなでいろんなところに遊びに行けたのも楽しかったです」。


――2人の男の子に告白されて、涙ながらに断るシーンが印象的でした。

「なんかもう、心が痛すぎて……。気持ち的には『どうしよう、どうしよう』ってなってました」。

――呼び出されたとき、ある程度自分の中で返事は用意していたんですか?

「してました。でも、実際に告白されたときはもう頭が真っ白になっちゃって、自分でもなんて返したのかハッキリ覚えてません。ただひたすら申し訳ない気持ちで、気づいたら泣いてました」。

――泣きの演技が得意なんですもんね!

「いや、それは違いますっ! 本当に演技じゃないですよ! 心からの涙です」。

――失礼しました(笑)。断る理由のひとつとして「束縛してしまうかもしれない」と言っていましたね。

「初めての彼氏ってなると、どうしてもそこが引っかかっちゃって……。でも、それを言ったらこの先、一生彼氏できないんですけどね」。

――束縛というのは、「私のことだけを見てくれないとイヤだ!」ということ?

「そうなのかなぁ。実際にそうなってみないと分からないですね。ただ、アイドルをやってた頃は特にそんなこともなかったんですよ。もちろん推し変されるのはイヤでしたけど、『他の子と握手しに行かないで!』とか、そこまでではなかったです」。

――恋愛すると人は変わるってよく言いますからね。ちなみに、何歳で結婚したいとかはありますか?

「この前占い師さんに『あなた25歳くらいで結婚するわよ』って言われたんです! だからそれを信じて、25歳くらいで結婚したいです♪」。


――「恋ステ」に出演してから、女の子のファンが急増したんじゃないですか?

「増えました。出る前はTwitterのフォロワー数が1000人超えたくらいだったんですけど、『恋ステ』が終わる頃には3万人とかになってました。やっぱり、中高生の女の子がたくさん観てるっていうのが大きかったです。わたしも視聴者だったくらいですし」。

――では最後に、武井さんが描いている将来像をお聞きできれば。

「将来の夢は、石原さとみさんのような女優さんになることです。本当に、ブレイクが終わらないというか、ずっといろんな作品に出続けていらっしゃるじゃないですか。ゆくゆくは、朝ドラや月9にも出られたらと思っています。それくらい、常にテレビの中心にいる女優さんになることが目標です」。

 
 


 
 

武井紗聖(たけい・さら)

生年月日:2001年5月3日(17歳)
出身地:埼玉県
血液型:O型

 
【CHECK IT】
2015年7月に『Girls Street Audition』の最終選考に合格してiDOL Streetストリート生8期生に。その後、トーキョー夢ぴよ組として活動し2017年8月に卒業。卒業後は芝居の道に進み、2018年に配信されたAbemaTVオリジナル恋愛リアリティショー「恋する♥週末ホームステイ-Season3」に出演。一躍話題となる。
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