PICK UP ACTRESS 恒松祐里

PICK UP ACTRESS 恒松祐里

PHOTO=草刈雅之 INTERVIEW=斉藤貴志

 
 

映画「3D彼女 リアルガール」に出演
明るいギャル役でアネゴ感も出して

 
 

――「3D彼女 リアルガール」での明るいギャルの石野ありさ役は、面白がって演じた感じですか?

「コメディだったので、みんなでアドリブ合戦というか、いかに面白くできるかをキャストもスタッフさんも考えながら作ったところはあります。私は絡むことが多かったミツヤ役の清水尋也くんと2人でネタを考えました」。

――「ネタ」ですか(笑)。確かに、いい掛け合いがありました。

「いろいろなシーンで2人のシンクロ感みたいなのを考えて演じました。最初はありさが強引に迫りながら、『あれ? この2人いいんじゃない?』みたいに見えるところが、我ながらナイスだったと思います(笑)」。

――祐里さん自身も明るいですけど、ありさはさらにテンションを上げた感じですか?

「私の性格にかなり近い役どころではありましたけど、マンガを映像化したコメディということもあって、明るさと元気さとアネゴ感は何割か増しでやりました。根本はほぼ私と同じだったので演じやすかったし、今まで演じた中でも一番好きな役でした」。


――最初のほうで、オタクでコミュ障の筒井光(佐野勇斗)が完璧な美少女の五十嵐色葉(中条あやみ)から「つき合って」と言われた話を聞いたとき、「なんで断った!?」とか、すごい勢いでまくし立てていました。

「石野ありさちゃんの登場シーンだったので、インパクトがあったほうが面白いから、『誰だ、こいつ?』と思われるようなお芝居をしました。石野さんはすごく早口ですけど、この作品はみんな早口なので、聞き取りやすいようにしないといけないところもありました」。

――ただガーガー言えばいいわけではなくて。

「あそこはたくさん練習したので言えましたし、私はそこまで大変ではなかったんですけど、オタクが主人公の作品なので、みんなは普段使わないようなオタク用語を早口で言わないといけなくて……。特に綾戸純恵さんを演じた上白石萌歌ちゃんは、本当に大変そうでした」。

――キャンプのシーンで、ありさは勝手に仕切って、自分はミツヤとバギーカーに乗ってはしゃいでましたが、あれは実際に運転したんですか?

「リアルに運転してます。私、あの少し前に自動車の免許を取ったので、すごく上手かったんですよ(笑)。スタッフさんたちに誉められて、テストでも本番でも撮り終わってから自分で運転してスタート地点まで戻ったり、乗りこなしていました。車はペーパー(ドライバー)ですけど(笑)」。

――劇中では叫びなら運転してました。

「頑張ってテンションを上げていきました。キャンプ場のシーンは泊りがけで撮影していて、ウッドハウスみたいなところが控え室になっていたり、雰囲気があってすごく楽しかったんです」。


――普段の祐里さんの生活では、あそこまでテンションが上がることはありますか?

「あります、あります! ディズニーランドに行くと夢の国ならではのテンションになるし、マウンテン系も好きで1人でギャーギャー言ってます(笑)」。

――そういうときの祐里さんが映画に出ているような?

「確かに、テンションが高いときの私をずーっと演じているような感じでした」。

――その分、撮り終わったら反動でガクッとなったりも?

「いや、控え室でもずーっとテンションが高くて、みんなでペチャクチャしゃべってました。みんな本当に仲がいいんです。6人のキャストの中で、私は中条あやみちゃんとゆうたろうくんとは今回初めてお会いしたんですけど、本読みのときから初めてとは思えないくらい意気投合しました。みんな波長が合ったんでしょうね。それが映画の空気感にも出ていたと思います。ずーっと楽しかったので」。


――ありさは筒井の恋愛相談に乗ってましたが、祐里さんはそういう相談はされます?

「どうだろうな? 仕事の相談は『くちびるに歌を』で共演した年下の子からされたりはします。最近は私が人に心を開いて弱い部分も見せる性格になってきたので、友だちとは自分も相談して、相手からの相談も受ける関係性が出来上がってます」。

――ありさは「デートにパンケーキは外せない」と言ってましたが、祐里さんもそう思います?

「最近の高校生のことはよくわかりませんけど、やっぱり外せないんじゃないですか? でもパンケーキ屋さんは人が並びそうだから、オシャレなカフェも知っていてくれたらうれしいですね。『ちゃんとこういうお店を知ってるんだ』みたいな感じで連れていってほしいです」。

 
 

どギツイ性格だけど誰とでも
仲良くなるパワーはすごいなと

 
 

――ありさってイケイケに見えて、根は女の子らしいところがありますよね。

「そうですね。心やさしい女の子だったからこそ、演じていて楽しかったです。ミツヤのことが大好きで猛アタックしているので、筒井や他の友だちには見せない女の子の顔をミツヤの前では見せるなど、演じ分けはしていました」。

――プールサイドに色葉と2人で並んで「筒井は言わなきゃわからないよ」とか話すシーンも、女友だちらしくて印象的でした。

「確かにそうですね。中条あやみちゃんはモデルさんとして見ていたときからずっと好きだったので、お会いできてうれしかったですし、こんなに仲良くなれるとは思いませんでした。この映画の撮影が終わったあとも一緒に遊んだり、ごはんを食べたりしています。あのプールのシーンは落ち着いた雰囲気で、心許した関係だからこそ、できたとも思います」。

――そんな感じがしました。

「あの2人のシーンを撮ったときは、私が晴れ女だから晴れていたんですね。そのあとに佐野勇斗くんと中条あやみちゃんで最初のほうのプールのシーンを撮ろうとしていたんですけど、佐野くんが雨男で『くちびるに歌を』のときもすごく雨を降らせていて、今回も私が帰って佐野くんが来たら、プールに大雨が降ってきました(笑)。みんなに『佐野さんのせいだ』と言われて、私は『祐里ちゃん、帰らないで』と言われました(笑)」。


――ハロウィンのシーンはすごく盛り上がってました。

「セットが豪華でしたし、エキストラの方が何百人も来て全員にメイクをしたので、今まで見たことのないシーンになったと思います。ダンスはみんなで練習したし、衣裳もすごく素敵です。頭に大きな花が付いていたり、魔女っぽいコスプレをしていたり……。そういうところにも注目してもらいたいです」。

――実際のハロウィンでコスプレはしたことあります?

「写真を撮るために、家の中で(愛猫の)チャーリーとお揃いのかぼちゃをかぶったりして、1人でコスプレをします。でも、ハロウィンイベントに参加したことはなかったので、映画でやっていて楽しいなと思いました」。


――本当に今回は「楽しい」尽くしの撮影だったんですね。

「そうですね。精神的に辛いとかはほとんどなくて、毎日みんなで現場に行くのが楽しかったです」。

――ありさは祐里さん自身に近いとのことでしたが、ありさのように「じゃなくて!」とか強い口調でしゃべることは、普段の祐里さんはないですよね? そういう言葉も自然に出ました?

「普段は確かに言わないかもしれません。私はあそこまでどギツイ性格ではないですけど、石野さんはあのパワーでいろいろな人と臨機応変に仲良くなれて、誰とでも分け隔てなく明るく接することができるので、そこは彼女の良さでもあると思います。彼女がいなかったら6人が友だちになれなかっただろうし、すごい行動力で重要な役どころだと思いながら演じました」。

――現場での祐里さん自身もそんな立ち位置だったのでは?

「そうだったかもしれないですね。私も石野さんそのままの性格で、カメラが回ってないときもずーっとしゃべっていた気がします(笑)」。

――現在はドラマ「トーキョーエイリアンブラザーズ」でもヒロイン役だったり、相変わらず出演作が途切れませんが、プライベートも充実してますか?

「いろいろなお仕事をさせていただいてうれしいですけど、免許を取ったのに車に全然乗れません。そもそも家に車がないのに免許を取っちゃったんですけど(笑)、車で旅行に行きたいです。写真も好きなので、いろいろなところに行って撮れたらいいなと思います」。


――免許は楽勝で取れたんですか?

「すんなり取れました。覚えるのは得意なので。縦列駐車も車庫入れも大丈夫でした。でも、もう忘れちゃったかもしれないので(笑)、運転するなら、もう一度教習所に行ってからのほうが良さそうです」。

 
 


 
 

恒松祐里(つねまつ・ゆり)

生年月日:1998年10月9日(19歳)
出身地:東京都
血液型:B型
 
【CHECK IT】
子役としてデビューし、2015年に映画「くちびるに歌を」に出演。他の主な出演作は映画「ハルチカ」、「サクラダリセット」前篇・後篇、「散歩する侵略者」、「虹色デイズ」、ドラマ「まれ」(NHK)、「真田丸」(NHK)、「もみ消して冬~わが家の問題なかったことに~」(日本テレビ系)など。ドラマ「トーキョーエイリアンブラザーズ」(日本テレビ/月曜24:59~)に出演中。映画「3D彼女 リアルガール」は9月14日(金)より全国公開。今冬公開予定の映画「アイネクライネナハトムジーク」に出演。
詳しい情報は公式HPへ
 

「3D彼女 リアルガール」

詳しい情報は「3D彼女 リアルガール」公式HPへ
 

 

 
 

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