SUPERB ACTRESS 内田理央

SUPERB ACTRESS 内田理央

PHOTO=厚地健太郎 INTERVIEW=斉藤貴志

 
 

「おっさんずラブ」に出演中
恋のライバルが男性になって……

 
 

――「おっさんずラブ」の台本を読んで「萌えに萌えてしまいました」とのコメントがありました。

「主人公の春田に想いを寄せる部長さんが少女みたいだったり、後輩の牧くんが切なかったり、男性同士の恋愛がすごくピュアで応援したくなる感じで、キュンとしました」。

――シーンでいうと、どの辺で?

「私的にツボだったのは、春田が部長さんのパソコンで春のキャンペーンの資料を探して、“spring”のフォルダを開いたら春田の写真がいっぱい出てきたところです。めっちゃ面白いし、今のところ一番好きなシーンです」。

――そんな中で理央さんが演じる荒井ちずは春田の幼なじみで、竹を割ったような性格ですが、わりと掴みやすい役ですか?

「そうですね。どちらかと言ったら自分に近い役で共感できて、やりやすいです」。

――ちずのどこが理央さんに近いと?

「恋愛に関してフラットというか偏見がなくて、『好きなら男も女も関係ない』というのは私もそう思います。部長さんを応援するところは共感します。あと、男性に対しても女の子らしくしないで友だちと同じように接するのも、すごく自分に似てると思います」。


――“ズボラで家事が嫌い”というところは?

「チョー似てます(笑)。私も家事は苦手です。だから、牧くんみたいに家事が得意な彼氏がいたらいいなーと思います」。

――理央さんも「執事みたいなイケメンと結婚したい」と?

「そう。そこも一緒です(笑)」。

――じゃあ、今の部屋は……。

「ドラマに入っちゃうと、どんどん汚くなる一方(笑)。脱いだ服とかポイッとしちゃう派ですね。ドラマが終わったら、一気に片付けますけど」。

――ちずみたいに「~じゃん」とか「うっせー!」みたいな言葉遣いをしたりは?

「そういう台詞を違和感なく言えているということは、たぶん普段もそんな感じなのかな。確かに、弟に『うっせー!』とか言ってます(笑)」。

――ちずは居酒屋の看板娘でもあって、序盤は居酒屋のシーンが多いです。

「私はあまりお酒を飲まないので、居酒屋はそんなに行きません。でも、雰囲気は好きです。行くと『ちょっと聞いてよ』って普通の世間話をすることが多いですね」。


――さっき出たように、ちずは春田を好きな黒澤部長を「応援する」と言ってますが、自分も春田に好意を持っているんですよね?

「最初のほうは特に恋愛感情は出てなくて、幼なじみとして『結婚とか絶対ないわ』とか言ってるけど、他の人に取られちゃったら寂しいだろうし、そのときに自分の気持ちにどう気づくのかなと思います」。

――理央さんだったら三角関係になっても、ライバルが女性ならほぼ無敵かと思いますが……。

「いやいや、それはないです」。

――相手が男性だったら、また違う気持ちになりそうですか?

「男性でも女性でも、私は身を引くタイプだと思います。ドロドロはイヤだから。それに、自分が恋愛しても“好き”という気持ちに全然自信がないので、『向こうのほうが上かな?』と思っちゃいそう。あまり戦う意識はないかもしれません」。

――男性の幼なじみはいるんですか?

「いないです。だから、ちずをうらやましいなと思います。でも男友だちはいて、恋愛感情ナシでめっちゃ仲良しで人間として好きだから、感覚的には関係がわかります」。

――ちずは牧を傷つけた春田を「相手を思いやれないあんたに一緒に暮らす資格なんてない」って平手打ちしたり、男前なところもありますね。

「そうですね。言いたいことをバシバシ言うのはすごいなと思います。前の会社を辞めたのも、飲み会で触ってきた取引先の偉い人を殴ったから……ということだし。私はあまり言えないタイプなので、素直にうらやましいです」。


 
 

経験ないですけど好きになったら
同性でも別にいいんじゃないかと

 
 

――理央さんは新しい作品に入る際は、準備は念入りにしておくタイプですか?

「時と場合によります。今回は自分自身に近い役だったので、役作りをしていくより、“自然に”というほうを優先してやってます」。

――現場でスムーズに演じられてます?

「そうですね。周りがお芝居で引っ張ってくださる方ばかりなので。皆さん、その場の空気を感じながら自然に楽しく演じられているのが勉強になるし、素敵だと思います。私はいつも『ちゃんとやらなきゃ』というふうになりがちなんですけど、『自分も生で楽しもう』という気持ちになります」。

――ちずは27歳の設定で、理央さんも9月に27歳になりますが、「30代が近づいてきた」とか感じたりはしますか?

「周りのスタッフさんで年下の方がいらっしゃると、『意外と私も上の年齢になってきたのかもしれない』とは思います。しっかりしないといけないですね」。

――一般の27歳の女性が、ちずみたいに転職活動をする心境はわかります?

「27歳は微妙な時期で、会社では新入社員さんではなくて後輩もちょっといて、でも上司の人もいる。中間みたいなところでいろいろ揺れ動くことはあるのかなと思います」。


――「おっさんずラブ」と逆パターンで、女性として同性に惹かれることも自然にあると思います?

「私は今まで経験ないですけど、好きになったら別にいいんじゃないかと。私も家事がちゃんとできて何でもやってくれる女性はいいなと思います(笑)」。

――そこは男女問わず(笑)。“おっさん”にはどんなイメージがありますか?

「私にもかなり年上の友だちがいるので、悪い印象はないかもです。意外と話が合うので」。

――おっさんの友だちとどんな話をするんですか?

「潜水艦の話をしたり、歴史の話をしたり……。マニアックな趣味をお持ちの人なら、年齢に関係なくお友だちになれる派です」。

――逆に、同世代の女性と潜水艦の話はなかなかできませんよね(笑)。

「そうなんです。だから自然と、話相手が年上になっちゃうんですよね(笑)」。

――潜水艦に乗りたいんですか?

「いや、乗りたくはないです。狭いし、怖いので。潜水艦のスペックや深海で動く機能とかが好きなので、眺めているだけで十分です」。


――「おっさんずラブ」の撮影はこれから佳境に入るわけですよね。

「はい。ちず的には春田のことが気になってくるシーンもあるので、そこは慎重にやりたいと思います。笑えるのと同時に恋愛ドラマとして切ないところも多くて、みんなのことを応援したくなってくると思うので、ちずも応援してもらえるようにしたいです」。

――このドラマも含め、理央さんは活動が幅広くて忙しいかと思いますが、そんな中でツイッターによると、指が腱鞘炎になるほどゲームをしていたそうで(笑)。

「やってました(笑)。ニンテンドースイッチで『スプラトゥーン』、プレステで『モンハン(モンスターハンター)』と『地球防衛軍』をやっていて、どれも全部撃つ系なので、熱くなってくるとバーッとやっちゃうから、左手の親指が腱鞘炎になりました(笑)」。

――相当やりこんだわけですね。

「ゲームはめちゃめちゃやってます。息抜きと思いながら、寝ないでやることもあります(笑)」。


 


 
 

内田理央(うちだ・りお)

生年月日:1991年9月27日(26歳)
出身地:東京都

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2010年4月に「アイドルの穴~日テレジェニックを探せ ! ~」(日本テレビ)でデビュー。同年6月に「日テレジェニック2010」に選ばれる。2014年に「仮面ライダードライブ」(テレビ朝日系)でヒロインを演じて女優として注目されて、2016年には「血まみれスケバンチェーンソー」で映画初主演。これまでの主な出演作はドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS系)、「将棋めし」(フジテレビ)、「海月姫」(フジテレビ系)、映画「トモダチゲーム」など。「MORE」(集英社)専属モデル。ドラマ「おっさんずラブ」(テレビ朝日系/土曜23:15~)に出演中。
詳しい情報は公式HP
 

「おっさんずラブ」

詳しい情報は「おっさんずラブ」公式HP
 

 

 


 

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