PICK UP IDOL 吉井美優(26時のマスカレイド)

PICK UP IDOL 吉井美優 (26時のマスカレイド)

PHOTO=河野英喜 INTERVIEW=斉藤貴志

 
 

清楚な見た目と違う素を出して
メジャーデビューを前に20歳に

 
 

――ニジマス(26時のマスカレイド)のメンバーで、3月2日で20歳になる美優さんですが、地元の成人式に出席したんですよね。人気アイドルが来て騒ぎになりませんでした?

「いやいや、全然。普通に『みんな久しぶり~』という感じで、『おっ、ニジマス!』って茶化されたくらいです(笑)。『写真を撮ろう』となって、『あっ、ダメか。ごめん』みたいに言われると、『うわっ』となりました」。

――中学以来に会った人が多かったんですか?

「そうですね。真面目だった人がチャラくなっていたり、チャラかった人がおとなしくなっていたりで、ビックリしながら『みんなこうやって成長しているんだな』と見てました」。

――何目線ですか(笑)。そういう美優さんも昔はギャルでしたっけ?

「ギャルになりたかったけど、なれなかったんです。でも、中学では一番ヤンチャでした(笑)。校則を守らずピンクや水色のニットを着たり、指定のブレザーを着ないでスカートを短くしてました」。


――先生ともやり合っていたんですか?

「反抗ばかりして、よく呼び出される子でしたね。でも、成人式のときに同窓会にも行ったら、中学の先生が全員来ていたんですよ。他のみんなのことは忘れていても、私だけは覚えられていて、『吉井美優ちゃんだよね? ヤンチャだったのに本当に成長したね』と言われて、ショックだったけど、うれしかったです(笑)」。

――部活は何かやってました?

「テニス部でした。しかも、部長だったんですよ。キャラがブレブレ(笑)」。

――ただの問題児だったわけではないと(笑)。

「テニスは小学校からスクールに通っていて、普通に部長に任命されたんですけど、練習は真面目にやってました」。

――高校時代は雑誌の読者モデルをやっていたんですよね?

「はい。読者モデルの団体に入っていた先輩から『アルバイト感覚で出て』と言われたんです。ニジマスを作った方はその団体を見てくださっていたので、最初からアイドルグループの候補として、その読モの団体に入れてもらったみたいです」。

――美優さん自身はアイドルに興味あったんですか?

「(小声で)なかったです(笑)。本当に今でもよくわからなくて、お会いしたアイドルさんをニジマスのメンバーに『あの人すごいんだよ』と言われて、『へーっ……』ってなってます」。

――それは誰だったんですか?

「言ったらダメなくらいの方です(笑)。『かわいいけど誰なんだろう?』と思って、後々すごいんだと知る感じで、日々勉強しています」。

――じゃあ、自分がニジマスのメンバーに選ばれたとき、最初は戸惑いがあったのでは?

「『私が歌って踊るのか!? どうしよう……』と思いました。最初は何もわからずステージに立っていたんですけど、お客さんが来てくれて『好き』と言ってくれるから、もううれしくて! いつからかアイドルという仕事に『やっと巡り合えた』という感覚になりました」。


――天職に出会えたと。

「私はずっと、やりたいことがないまま生きてきて、保育士さんに興味があったので、高校を卒業したら専門学校に行こうとしていたんです。そのときアイドルの道に誘われたんですが、やってみて本当に良かった。今はもうアイドルをやる時間がすごく好きだし、生きがいになっています。特にライブ中にそう感じますね」。

――歌やダンスもできるようになった上で?

「問題児でしたけどね(笑)。ダンスが本当に苦手で、昔のレッスン動画を観ると、1人だけ違いすぎるんです。ズレてるし、踊りが変なんです(笑)! 自分では『完璧にできてる』と思っていたんですけど、基本のアイドルステップも全然できていませんでした。でも、今はもう、できちゃう体質になりました」。

――「体質」って(笑)。経験を積むうちに自然に踊れるようになったんですか? それとも、人一倍の努力をした時期があったんですか?

「練習はしました。リーダーの江嶋綾恵梨がもともとアイドルをやっていて、一番ダンスがうまいので、家に泊まりに来てくれたときにイチから教えてもらいました。そのときは寝ないで踊ってましたね」。

――陰で地道に頑張っているんですね。もともとアイドルに興味なかったとのことですが、何かイメージはありましたか?

「歌は好きなので、AKB48さんとかをテレビで見ていて、『歌ってみんなを幸せにするのはすごいな』と、小学生ながら思ってました」。

――美優さんは見た目から清楚なイメージを持たれがちだそうですが、そうした部分でアイドルを窮屈に感じることはないですか?

「窮屈とかはないです。ただ、特典会では、ステージでの『あの子は清楚で静か』という印象とは違って『ヤッホー! 元気~?』みたいな感じだから、『エッ? そんな人なの?』ってビックリされます。私、テンションがすごいんですよ。別にステージでバカを隠しているわけではないんですけど(笑)、特典会で一歩引かれるのが怖くて……。最近は『はじめまして』という方には、『あっ、はじめまして……』みたいにおとなしく行くようにしています(笑)。それで、徐々に素を見せていきます」。

――お互いショックを受けないように(笑)。

「配信で全身タイツや顔面ストッキングをやったとき、私は全然平気だったんですけど、『みぃーちゃんって、こんな子だったの?』って、ファンの人がどんどん離れていった時期があったんですよ。ツイッターのフォロワーも減っちゃったので、『こういうキャラはダメなんだ』と思って、一時は清楚ぶっていました(笑)」。

――それは続いたんですか?

「いや、もう無理で続きませんでした(笑)。今は『明るい素を出すみぃーちゃんが好き』と言ってくれる方が多くなってきたから、隠さないことにしました。私を清楚なお嬢様だと思ってくれた方にはゴメンナサイって感じですけど、すごく楽になりました」。

――ステージでは、何かやらかしたことはありますか?

「対バンとかだと、あまりしゃべらないんです。リーダーの江嶋とセンターの来栖(りん)がしゃべって、私はうなずくだけ。でも、ワンマンでは1人ひと言の時間があるから、そこでバカが出て笑われます(笑)」。


――「こんなことを言ったら笑われた」とか、覚えていたりしますか?

「自分では普通のことを言ってるつもりだから、覚えてないです。でも、メンバーに『ニュアンスは合ってるけど言葉が違うよ』とツッコまれることが、よくあります(笑)」。

――アイドルとして大事にしていることは何ですか?

「いつも笑顔でいたいとは思ってます。私、すごい泣き虫で、一時は自己紹介で『感情の振り幅無限大』と言ってたんです。でも、ファンの人に泣いてるところは見せたくないから堪えて、ずっと笑顔でいるように心掛けてます」。

――20歳になるのはうれしいことですか?

「うれしくないです。悲しいです。ハハハ(笑)。10代って良くないですか? 『何歳ですか?』と聞かれて『10ナン歳です』と答えたら『若いね~』と言われるのに、今度から『20歳です』と言うと『ああ……』で終わりそう(笑)。それに、アイドルの寿命って短いじゃないですか。先のこととかいろいろ考えて、ちょっと焦っちゃいます」。

――誕生日当日は生誕祭がありますが、プライベートでのお祝いもするんですか?

「別の日に大親友ちゃんが祝ってくれるみたいです。何をしてくれるのかわかりませんけど、『楽しみにしていてね』って連絡が来ました」。

――乾杯もするんですかね?

「するのかな? でも私、お酒は危険だと思ってます。道端に、酔っぱらって『うぇ~い』みたいになってる人がいるじゃないですか。『飲むとこうなっちゃうのかな?』というのがあるので、飲みたい感覚はないです」。

――しっかりしてますね。

「根は真面目なんですよ。心はヤンキーに行きたいんですけど(笑)」。

――時間も必ず守るそうで。

「待ち合わせの30分前には到着して、ウロチョロしながら待っています。何があるかわからないから。電車が遅延するかもしれないし、いきなりお腹が痛くなるかもしれない。そう考えて、30分前に着くように調べて行きます。幼稚園でも小学校でも中学でも高校でも、遅刻も早退も一度もないんですよ。休んだこともありません。インフルエンザでも行くつもりだったくらい(笑)。親が時間に厳しかったので、そういう面ではちゃんと躾けられていたのかなと思います」。

 
 

ファンの人と話すのは本当に楽しいし
人に喜んでもらうことが好きなんです

 
 

――大人に近づいて、何かの好みが変わってきたりはしてますか?

「服の好みは本当に変わりました。高校まではスポーティーな服装で、女の子っぽい格好は全然してなかったんですけど、卒業してアイドルになって周りを見たら『かわいい服を着ないといけないんだ』と思って、フリフリの服とかを見たら買うようになりました。でも、19歳になって『そろそろヤバイな』と思い始めたので(笑)、今はスカートも、くるぶし丈のものしか穿きません。ミニとか無理。もう膝も出せません(笑)。ニジマスの衣装もちょっと厳しくなってきました」。

――そんなことはないと思いますが……。

「自分の中では長めの丈が良くて、最近は服を買うとき、大人っぽくなるように気をつけています。色も黒とか白とかモノトーンが多くなりました。それで、丈は膝下(笑)」。

――遊ぶ場所はどの辺になってきました?

「それはあまり変わらず、渋谷とか原宿とか、普通に高校生が行くようなところで、プリクラを撮ったりタピオカを飲んでます。叙々苑のようなお高いところには行けません(笑)」。


――どんな大人になりたいと思っていますか?

「ちゃんと常識を知っていて、礼儀正しい大人になりたいです。『初心を忘れない』という言葉は、心にずっとあります」。

――本当に真面目な心がけですね。

「初心ということで、最初からのファンの人も大切にしたいです。私、ファンの人が本当に好き。『僕と話しても楽しくないでしょう?』と言われることもありますけど、そんなことは全然なくて、特典会の時間は本当に楽しいです。ライブ中も私のファンの人を見つけたり、目が合ったりするだけで、すごくうれしい。これは本っ当にホントですから(笑)! それが私の生き甲斐。こっちがファンの皆さんに『いつも来てくれて、ありがとう』という感じです。だって、こんな私と話すために来てくれるんですよ?」。

――ループする人もいたり。

「そう! 普通に考えられないですよ。だから『そんなに物販で買わなくていいよ』と思いますけど、本当にありがたいので、こちらも1人数秒しかない中でどれだけ話せるか、いつも勝負をかけています。伝えたいことがあるので『今日の○○見たでしょう?』とか、バーッと言っちゃう。この前は『吉井がマシンガントークすぎて俺の言いたいことを言えなかった』とツイートされていて(笑)、『あーっ! ごめんね』と反省しました」。

――緊張で話せないファンの方にはありがたいかも。

「そういう子もいるので、『大丈夫だよ。今日はどこから来たの?』って、自分から話し掛けています」。

――2月のニジマスのライブでは、この夏のメジャーデビューがサプライズ発表されました。

「毎回ワンマンで、実はみんな発表を期待していたんです。前回のツアーで『今度こそあるよね』とか、『スノウメモリー』ができて『これがメジャーデビュー曲になるんじゃない?』とか、メンバーで話してました。でも、発表はなかったから、『ニジマスはメジャーデビューしないんだ……』と諦めていたんです。アイドルをやるだけで幸せなので『いいかな』って思ったので。だから、今回『重大発表』と出たときも、私は『絶対にメジャーデビューを期待したらいけない』と思ってました」。


――違ったときのショックが大きいから?

「今までのことがあったので。そしたら『メジャーデビュー決定』と出たので『エーーーッ!!!!』ってなりました。頭が真っ白になって、感想も出てこないくらいでしたけど、本当にうれしかったです」。

――メジャーデビューしたら何が変わりそうですか?

「見てくださる方が増えると思うし、『リリースイベントしてきました』と言うのも憧れです(笑)。特典会も付くのかな? それも楽しみだし、CDが店舗に並ぶわけですよね? そんなのうれしすぎる。友だちとかに自慢しちゃいそう(笑)」。

――その分、求められることも増えるでしょうけど。

「ですよね。パフォーマンスも歌唱力ももっともっと上げないといけないし、5人で一丸となって、頑張れたらと思います。たくさんの方にどんどんニジマスの良さを広めたいです」。

――今はニジマスのことしか眼中にないかもしれませんが、これからの人生で美優さん個人としてやりたいことはありますか?

「本当にアイドルをやるのが好きで、ニジマスで売れたらいいなとずっと思っていたので、『個人でやりたい仕事はある?』と聞かれても『やりたいことはアイドルだから、別にありません』と言っていたんですよ。だけど、20歳になるので先のことも考えないといけないし、個人の仕事からニジマスを知ってくれる人もいるじゃないですか。だから、私ももっと個人で頑張らなきゃと思い始めているところです。雑誌の撮影も楽しいし、演技もやりたいと思っています」。

――ドラマや映画は自分で観ます?

「ドラマは毎回全部録画して、ひと通りは観ます。今だと『3年A組 ‐今から皆さんは、人質です‐』が素晴らしいですね。映画も『これが観たい』って友だちを誘って行きます。『十二人の死にたい子どもたち』が面白かったです。あと、『スマホを落としただけなのに』が怖かった……」。

――美優さんはスマホを落としたことは?

「それが、あの映画を観た後に落としたんですよ(笑)。メンバーのぱるちゃん(森みはる)と観に行って、そのあとにタクシーに乗って移動したんですが、降りてスマホを見ようとしたら『ない!』ってなったんです。そしたら、後から降りたぱるちゃんが『落としてたよ』と拾ってくれてたんですけど、危なかったです。もし映画みたいなことになっていたら……」。

――あの映画を観た後って、みんなスマホをちゃんと持ったか、確認して出ますよね(笑)。

「最後に『気をつけてください』みたいなのが出るじゃないですか。なのに、私はすぐ落としました(笑)。しかも映画と同じようにタクシーで落として、私も髪が長いから『ヤバイ! 狙われる』と思って、冷や汗が止まらなかったです(笑)」。

――美優さんって、しっかりしているのか、いないのか、わからないですね(笑)。

「抜けてるところも、ちょっとあると思います(笑)」。

――仕事と関係なく、やりたいことはありませんか?

「資格や免許を取りたいです。運転免許を取ろうとして、お父さんに相談したら『どうせ車に乗らないでしょう?』と言われました。なので資格を取ったほうが、仕事にもつながっていいと思うんですよね」。

――どんな資格を取りたいと?

「個人的にはやっぱり保育士系を取りたいんですけど、この仕事にはつながらないじゃないですか。だから、栄養士とか食に関係する資格がいいかなと思ってます。料理は全然しないんですけど(笑)、資格を取って形から入ろうかと思ってます」。


――料理にトライしたことはあるんですか?

「ありますよ。ハンバーグとかチャーハンとかカレーとか……。家族が出かけた日に『帰ってきたときに料理ができていたら喜ぶだろうな』と思って、カレーを作ったんですよ。そしたら、すごいドロドロになっちゃって……(笑)。水分が全部飛んじゃったのか、4人分作ったはずが、1人分くらいにしかなりませんでした。でも、お母さんが涙ぐみながら『おいしい。うれしい』と食べてくれたので、ありがたかったです」。

――出来映えはともかく、家族を喜ばせるために、普段しない料理をしたんですね。

「私、人が喜んでくれることが好きなんです。だから保育士になりたいと思ったし、お店で何かを見て自分が欲しくなくても、『あの子にあげたら喜びそう』と思って買っちゃいます。メンバーに『もっと自分のことを考えてもいいよ』と言われますけど、こういう性格なんですよね」。

――人が喜んでくれることが自分の喜びと思えるのは、アイドルにも大事な資質だと思います。

「だから、アイドルをやるのが楽しいんですかね。自分も楽しいですけど、それよりファンの人が楽しんでくれているかが気になるんです。ファンの人の楽しさが自分の楽しさになるので、ありがたいです」。

――やっぱりアイドルが天職なんでしょうね。

「40代になってもアイドルをしていたらヤバイから(笑)、先々はどうなるかわかりませんけど、私も20代になるので、ニジマスも今年が勝負だと思ってます。メジャーデビューして、大きくなれるように頑張りたいです!」。

 
 


 
 

吉井美優(よしい・みゆ)

生年月日:1999年3月2日(20歳)
出身地:神奈川県
血液型:O型
 
【CHECK IT】
2016年に「読モBOYS&GIRLS×Zipperアイドルオーディション」から結成されたアイドルグループ、26時のマスカレイドのメンバー。2017年に1stミニアルバム「ハートサングラス」をリリース。3月13日(水)にAKIBAカルチャーズ劇場、4月17日(水)・5月22日(水)・6月19日(水)に白金高輪SELENE B2で定期公演を開催。定期公演は毎月1回開催している。5月12日(日)に品川ステラボール、5月19日(日)に大阪BIGCATでワンマン公演「ニジマスストーリー第5章」を開催。今年夏のメジャーデビューが決定。
詳しい情報は26時のマスカレイド 公式HPへ
 
 

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