PICK UP ACTRESS 吉川愛

PICK UP ACTRESS 吉川愛

PHOTO=mika INTERVIEW=斉藤貴志

 
 

配信ドラマ「しろときいろ」で
自身の素に近い天真爛漫な役

 
 

――「相棒16」に出演しました。

「コメントをいっぱいもらって、たくさんフォローもしていただいて、反響はすごく大きかったです」。

――あれを観て、愛さんが芸能界に復帰していたことを知った人も多かったようですね。凛々しい感じの役でした。

「正義感の強い女の子を演じました。昔、『ハガネの女』でクールで強めの女の子をやってから結構そういう役が多くて、得意になったと思います」。

――2月28日から配信スタートの「しろときいろ ~ハワイと私のパンケーキ物語~」では、主人公の澤野夏海(川口春奈)の親友の森野真奈役ということですが、どんなキャラなんですか?

「台本を読んだら天真爛漫でサバサバしていて、自分で言うのもナンですけど『私っぽいな』と思いました。母にも『愛っぽいね』と言われたので、『じゃあ、これは私のままで』と、本当に素で行きました」。

――愛さんは役では、さっき出たようにクールな印象がありますが、素では天真爛漫にはしゃいだりもするんですか?

「弾けますね。この前もディズニーランドに行って、ずっとはしゃいでいました。テンションが上がって叫びましたし、写真を撮りまくって、おしゃべりが止まらなかったです。それで家に帰ったら、爆睡(笑)」。


――真奈はオシャレやメイクも好きみたいで。

「女子力が高い子です。みんなが日焼けしているのに真奈だけは色白のままで、ファッションもすごくカラフル」。

――そこも素の愛さんと重なったり?

「私の私服はだいたい黒一色だから、ちょっと違います。でも、私も服を買うのは好きです。優柔不断なので、どれにするかずっと悩んで、友だちに聞いて考えて決めたり、『迷うくらいなら両方買っちゃえ!』となるときもあります(笑)」。

――「しろときいろ」は女子大生の夏海がハワイの有名パンケーキ店のオーナーになる、実話に基づく物語。高校の卒業旅行のシーンで愛さんもハワイロケに行ったんですよね?

「1週間くらい行きました。ハワイは2回目だったんですけど、かなりアガってました(笑)。空き時間があると、すぐ買い物に行ける状況だったので、ちょっと行ってパーカーや友だちへのお土産を買ったりしました」。

――真奈は素で行った役だけに、そういうこともできて?

「そうです。私自身からほとんど切り替えせずにやってました。ただ、ハワイでは撮影できる時間が決められているみたいで、その時間内に全部ギリギリで撮らないといけなかったから、そこは緊張しました」。

――撮影が終わったら、あとはくつろげる時間もあって?

「ありました。だいたい撮影が夕方の5時くらいに終わるので、そのあとは買い物したり、ごはんを食べたり、ホテルに帰ってゆっくり寝たりしていました」。

――ホテルは良い部屋だったんですか?

「はい! 私の部屋はダブルベッドが二つあって、ダイブしたり(笑)、最初は楽しかったんですけど、泊まるのは私1人だから、広すぎて寂しくなりました」。


――ハワイロケでは、どんなシーンがあったんですか?

「やっぱり卒業旅行中のシーンが多くて、本物のイルカと水中で遊んだのが楽しかったです。シーライフ・パーク・ハワイというところで体験できて、泳ぎながらイルカに脚の裏を押されたりしました。そのシーンに関しては、撮影ということをほぼ忘れていました(笑)」。

――本場のパンケーキを食べるシーンも?

「撮影では私が食べるシーンはなかったです。でも、ハワイ滞在の最後の日に、プライベートでEggs’n Thingsの本店のサラトガ店で食べました。日本店でも食べたことがなかったんですが、すごくおいしかったです。すごくボリューミーでもあって、生クリームもいっぱいかかっていて、どうやって食べたらいいのか悩みました(笑)。マネージャーさんと1人前を半分コに分けて食べました」。

――日本で撮った分も含めて、苦労したシーンはありませんでした?

「ホルモン焼き屋さんのシーンがあって、煙がすごかったんです。その中に2時間くらいいて、ずっと煙を吸いながら台詞を言わなきゃいけなかったのは大変でした」。

――撮影中は音が入るから換気扇を回せないんでしょうけど、むせますよね。日本に帰ってからは、真奈は夏海の夢を支える役どころ?

「夏海に『こうしたほうがいいんじゃないの?』ってアドバイスをしたりします。真奈は考え方も私と一緒だから、そこも素で行けました」。

――どんな考え方が愛さんと一緒だと?

「真奈が夏海にダメなことはダメだと、ちゃんと言ってあげるシーンがあるんです。そこで『私っぽいな』と思いました。私も大切な友だちには、そういうことは言ってあげなきゃと思うので」。

――そういう話って、はっきり言いにくかったりもしません?

「その子のためになると思ったら言います。自分が嫌われたとしても、その子が良くなってくれればいいから」。


――そこまで友だちのことを思って……。実際に何か言ったこともあるんですか?

「あります。友だちが性格的なことで『ここを直さなきゃいけない』とわかっているのに、『いつか直せばいいか』という状態になっていたんです。そのとき、『いつかじゃなくて、今直したほうが絶対いいよ』と言いました」。

――そしたら?

「友だちはわかってくれて、そこを直して、今でも仲良しです。友だちのほうも、私の直したほうがいいところを遠慮せず言ってくれるから、好きです」。

 
 

写真集の撮影で生まれて初めて
海に入って気持ち良かったです

 
 

――劇中では高校生から大学生になって、年齢的にも今の愛さんと同じくらいで。

「内面的には高校生の頃の真奈とあまり変えてませんけど、衣裳がスーツとか大学生っぽくなりました。私は着たことがなかったからテンションが上がりましたけど、真奈はそういう見た目に合わせて、ちょっとおとなしくしたりしました」。

――愛さんの“高校最後の夏休み”をテーマにした1st写真集「i」が発売されましたが、念願だったそうですね。

「写真を撮られること自体が好きですし、まる1冊自分だけの本を作ってほしかったこともあったので念願でした。いろいろな人の写真集を見て『私もこういうものをいつか作ってみたいな』と思っていたので、お話をいただいたときはすごくうれしかったです。撮影も楽しんでできました」。

――自分の希望が採用された部分はありました?

「タイトルの『i』は私が決めさせてもらいました。名前と掛けて最初に思いついて、他にもいろいろ候補を考えたんですけど、結果、最初の案になりました。服についてはスタッフの皆さんが私の好きな感じのものを用意してくださったので、自分らしさは出ていると思います」。


――三宅島で撮影したそうで。

「はい。三宅島の写真を見させていただいて、『いつか行ってみたい』と思ったんです。何にもない一本道だったり、真っ黒の地面だったり、見たことのない景色だったから。船旅も初めてで、乗ってみたくて……。快適で、船の中でも撮影しました」。

――いろいろ思い出はできました?

「はい。魚料理がすごくおいしかったり、撮影中にたまたま猫が近寄ってきてくれて、不意に撮ってもらった写真があったり……。花火も本当に楽しみましたし、海にも生まれて初めて入りました」。

――あっ、そうだったんですか?

「小さい頃からお仕事をしていて、日焼けをしたらいけなかったので。初めての海は気持ち良かったです。あと、浅いところでちょっと寝転がっただけで、(引き潮に)すごく体が引かれちゃったのも初体験で、ビックリしました」。


――水着自体もあまり着たことがなかったり?

「屋内プールで着たことはありました。でも、仕事で着たことはなかったから、新鮮でした」。

――テレはありませんでした?

「衣裳合わせのときが一番テレました。撮影のときは海で遊んでる感じだったので、恥ずかしいとか全然なかったです」。

――良い感じの写真集に仕上がったようで。

「キメてるばかりじゃなくて、私の自然な感じの素も出ていると思いますし、良い思い出がいっぱい詰まった写真集になりました」。


――高校卒業が近づきましたが、名残り惜しいですか?

「心残りはありません。でも高校生でなくなるのは、ちょっと悲しいです。友だちと会うことも少なくなっちゃったりするのかな……?」。

――高校での思い出というと?

「体育大会でのバスケですかね」。

――活躍したんですか?

「してないです(笑)。私、本当に球技が苦手で、頑張って出場しましたけど、ずっと『ハーッ……』ってオタオタして『パスしないで』と思いながらやってました(笑)。それも今思えば楽しかったです」。

――仕事を一度引退したのは「学業に専念するため」とのことでしたが、実際に勉強は頑張ってました?

「それまで勉強がおろそかになっていたから、ちゃんとやりたくて頑張りました」。

――卒業してからも、自分で勉強したいと思うことはありますか?

「何かはやりたいと思いますけど、具体的には決めてません。今ちょっとだけ、中国語を勉強しています。昔『やったほうがいいよ』と言われて、習ったことがあったんですけど、間が空いて忘れてしまったので、前に使っていた教科書をノートに写したりして覚え直しています」。

――生活はいろいろ変わりそう?

「学生ではなくなるので、変えたいです。もうちょっと家のことをやりたいです。今は母を頼りにしちゃって、洗濯や食器洗いくらいしかしてないから、それ以外のこともしないと。料理を作れるようになりたいと思います」。

――今は料理はしないんでしたっけ?

「本当にたまに作るくらいで、得意ではないです。パッと具材を見て『あれを作ろう』ってできる人に憧れるので、仕事と共に頑張ります」。


 
 


 
 

吉川愛(よしかわ・あい)

生年月日:1999年10月28日(18歳)
出身地:東京都
血液型:B型
 
【CHECK IT】
2005年にコカ・コーラ「爽健美茶」のCMでデビュー。2006年にドラマ「対岸の彼女」(WOWOW)で女優デビュー。主な出演作はドラマ「しにがみのバラッド。」(テレビ東京)、「オー!マイ・ガール!!」(日本テレビ系)、「夜行観覧車」(TBS系)、「愛してたって、秘密はある。」(日本テレビ系)、映画「あの空をおぼえてる」、「映画 ひみつのアッコちゃん」など。「しろときいろ ~ハワイと私のパンケーキ物語~」は2月28日(水)よりAmazonプライム・ビデオにて月~金曜に配信。映画「虹色デイズ」が7月に公開。ファースト写真集「i」(ワニブックス)が発売中。
詳しい情報は公式HP
 
 

「しろときいろ ~ハワイと私のパンケーキ物語〜」

詳しい情報は公式HP
 

 

(C)JOKER FILMS INC.
 
 

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