PICK UP ACTRESS 優希美青

PICK UP ACTRESS 優希美青

PHOTO=松下茜 HAIR&MAKE=RYO(ROI)
STYLING=森宗大輔 INTERVIEW=斉藤貴志

 
 

映画「WALKING MAN」でヒロイン
極貧からラッパーを目指す主人公の妹役

 
 

――前回の取材では「夏にバーベキューをやりたい」とのことでしたが、やったんですか?

「バーベキュー、やりました。川とかに行く計画をしていたんですけど、車がないと行きにくい場所が多くて、『じゃあ、家でやる?』ということになりました」。

――庭かどこかで?

「バルコニーみたいなところでやって、楽しかったです。友だちと2人で、お肉とか買いすぎて、『食べ切れるかな?』と思っていたら、意外とペロッといけました(笑)。パイナップルを焼くと甘さが増しておいしいと教えてもらって、いろいろ焼いて食べました」。

――ラッパーのANARCHYさんが初監督した映画「WALKING MAN」では、極貧生活からラッパーを目指す主人公の妹を演じました。ラップに馴染みはありました?

「あまり聴いたことがありませんでした。だからイメージが掴めなかったんですけど、ANARCHYさんの曲を聴かせていただいたら、歌詞がストレートで熱が漲っていて、胸に響いてくるものがありました。『素敵だな』と思って好きになって、それから結構ラップを聴くようになりました」。


――ラッパーに対する先入観も特にありませんでした?

「はい。ただ、この映画のライブシーンにエキストラでラップ好きの方たちが来てくださって、本物のラッパーの方も何人か出演されていて、迫力があったので、ちょっと怖いというか(笑)」。

――タトゥーだらけのANARCHY監督も含めて(笑)?

「そうですね(笑)。でも実際お話すると、皆さん、やさしかったです」。

――ANARCHY監督は美青さんについて、「NGを1個も出さなかった。ウラン(役名)になって現場にきてくれた」と絶賛されてました。実際、現場に入る前にいろいろ考えたんですか?

「私は今まで、『死ねばいい』みたいなひどいことを言ったりする役はあまりなくて、お兄ちゃんの存在自体がウザイという感覚もよくわからなくて、『どこまでお兄ちゃんに気持ちをぶつけていいのか?』とか、そういうことはすごく考えました」。


――ウランはコミュ障の兄・アトムに「みっともないから外で話し掛けないで」とか、本当にひどいことを言ってました(笑)。

「フフフ(笑)。アトム役の(野村)周平くんとは『ちはやふる-結び-』のときからご一緒して、『困ったことがあったら、いつでも言ってね』と接してくれて、本当に大好きなお兄ちゃんみたいな感じなんです。だから余計にそういう台詞が言いにくかったりもしました。でも、周平くんはあまりしゃべらない役だから、段取りやテストではしゃべりたがって、アドリブを入れてくるんですよ(笑)。仲が良いから、それに返しもできたり、現場の雰囲気は楽しかったです」。

――極貧の母子家庭で育ったウランは、同級生がみんな持ってるスマホも買えず、いろいろ我慢して生きてきたようですね。

「ウランだけでなくアトムも、本当は自分がやりたいことを我慢していたはずだけど、ウランはちょっとわがままで『修学旅行にお小遣いが1万5千円いるの』とか言っちゃうんですよね。お兄ちゃんが自分のために一生懸命バイトしている姿を見てきたはずなのに、『なんでそんなひどいことを言うんだろう?』と、私自身は思ってました」。


 
 

強がってたけど初めて弱音を吐く場面は
カッコつけずにありのままで演じました

 
 

――ラップに目覚めたアトムに「自分ばっかり自由になってんじゃねえよ!」と、感情を爆発させるシーンもありました。溜まっていたものが溢れ出したんでしょうか?

「そうだと思います。ウランは『カラオケとかディズニーランドとか本当は行きたかった』と言っていて、きっと誘われても行けないことが多かったと思うんです。女子高生ってそういうことをしたい時期なのに、青春が貧乏のために台無しになった。それを自分は我慢していたのに、お兄ちゃんが急に『ラッパーになる』とか言い出して、溜まっていたものがワーッと出たんでしょうね」。

――必ずしも、お兄さんに対して怒っていたわけではないんでしょうけど。

「こういう家庭に生まれてきたから仕方ないとわかっていて、唯一怒りをぶつけられる相手がお兄ちゃんだからこそ、つい言っちゃったのかなと思います」。

――あそこのウランはアトムのウォークマンを地面に叩きつけたり、迫真の演技でしたが、美青さんは普段、あんなふうに爆発することはないですよね?

「実家に帰ったときに弟と喧嘩すると、結構爆発します(笑)。小さい頃はよく物もバーンと投げて、弟を泣かせてました。大人になってからは、そういうことはしなくなりましたけど」。


――一方、終盤にウランがアトムに素直な想いを話すシーンは、胸が震えました。あそこはクランクアップの日に撮ったそうですね。

「そうなんです。ずっと強がっていたウランが、お兄ちゃんの前で初めて弱音を吐いて、素直な気持ちを言うところだから、インする前から『どういう感じだろう?』とずっとイメージしてました」。

――ANARCHY監督がそこだけは『こうしてほしい』とオーダーしたとか。

「リハーサルをしたときから、監督は『ここはこうしたい』と話されてました。この作品の中で特に監督の思い入れがあって、いろいろ考えてらっしゃるシーンだと感じて、余計プレッシャーはありましたけど、その意志をちゃんと受け取って、頑張りたいと思いました」。

――どんなオーダーがあったんですか?

「『お兄ちゃんに対して当たりも言い方も強かったウランが、初めて泣いちゃいそうになる。弱いところを見せるので、変にカッコつけないように……』ということですね。ありのままでやることを意識しました」。


――ライブで涙するシーンは、実際にアトムのラップを聴いていたんですか?

「本当に歌っているのを聴いてました。アトムがカッコ良く見えて、心からの叫びというか、魂がこもっているように感じました。自然とリズムに乗って、歌詞がストレートに入ってきて。お兄ちゃんはそういうふうに思ってくれていたんだ。プレゼントより抱きしめてほしかったんだ。だから、あのとき、私を抱きしめてくれたんだ……。そういうふうにウランとしての気持ちになれて、普通に涙が出ました」。

――ああいうクラブには、行くことはあります?

「ないです。だから、お芝居で来ているのに、本気でドキドキしてました(笑)」。

――ラップで世の中に訴えたいことはありますか?

「それは特にないです(笑)。でも、歌うことは好きです」。

――アトムは「本当に大事なものはお金じゃ買えない」と言ってました。美青さんにとって、お金より大事なものは何ですか?

「何だろう? 『お金が一番大事』という人もいると思いますけど、その感覚は私にはわかりません。お金持ちと結婚したいとも思いません。だから、お金より大事なものは……愛ですか(笑)?」。

――やっぱり(笑)? 美青さんは今、仕事が充実してると思いますが、何かで満たされてないような気持ちになることはありませんか?

「私、本当に寂しがり屋で、1人が苦手なんです。だからペットを飼おうか、すごく悩んでます。でないと、1人になったときに耐えられる気がしません(笑)」。


 
 


 
 

優希美青(ゆうき・みお)

生年月日:1999年4月5日(20歳)
出身地:福島県
血液型:O型
 
【CHECK IT】
2012年に「第37回ホリプロタレントスカウトキャラバン」でグランプリを受賞。2013年4月にドラマ「雲の階段」(日本テレビ系)で女優デビュー。主な出演作は映画「空飛ぶ金魚と世界のひみつ」、「でーれーガールズ」、「ちはやふる-結び-」、「ママレード・ボーイ」、「うちの執事が言うことには」、「GOZEN-純恋の剣-」、ドラマ「あまちゃん」(NHK)、「マッサン」(NHK)、「デスノート」(日本テレビ系)、「僕だけがいない街」(Netflix)など。映画「WALKING MAN」が10月11日(金)より新宿バルト9ほか全国公開。
詳しい情報は公式HPへ
 
 

「WALKING MAN」

詳しい情報は「WALKING MAN」公式サイトへ
 

 

 

©2019 映画「WALKING MAN」製作委員会
 
 
直筆サイン入り自撮りチェキ応募はコチラ⇒