舞台裏のプロフェッショナル 川上アキラ -前編- 3B juniorの2017年展望

舞台裏のプロフェッショナル 3B juniorの2017年展望 川上アキラ -前編-

PHOTO=古賀良郎 INTERVIEW=井上朝夫

 
 

公野舞華(はちみつロケット)ママが
衣装を手直ししている前で対談スタート!

 
 
――素敵な衣装ですね?

舞華ママ「(うなずく)」。

――さて年も明けての品川。今日もたくさんのユニットが一堂に会していますが、3B juniorの2017年の展望を聞いていきたいと思います。

川上「自分たちはももクロから始まってますけど、ありがたいことに〝スタダアイドル〟と言っていただけるようになり、今となってはいっぱいユニットがある訳じゃないですか。各マネージャーたちが〝スタダアイドル〟の色を自分なりにかみ砕いていろんなことしてますよね。長谷ぽんも藤井も。そんな中で2016年の3B juniorはしっかりと地に足をつける1年だったかな。井上さん的に他のアイドルもたくさん見てきてるわけでどう感じます?」。

――スタダは大所帯のアイドルグループと違って、各ユニットの色が際立っていると思うよ。それも相当の個性を放っているので、そういう意味では世の中的に言われている〝スタダアイドル〟というカテゴリーができているのもうなづけます。現場でのファミリー感はもちろんのこと、ちょいちょいくだらなくて面白いことを盛り込んでくるし、飽きさせないよね。新しいもの好きの自分としては、2016年は〝勢い〟のとき宣。〝地力〟の3B juniorだったかな。

川上「俺、この前のとき宣を観に行ったわけですよ。大宮ソニックシティの。確かに〝勢い〟感じるね。うちにもメジャーデビューしてるロッカジャポニカもいるわけだけど、とき宣は2000人以上を集めてるわけだから」。

――ロッカジャポニカのメンバーも連れて行ってたんだよね?

川上「連れて行きました。ちょうど12月のクリスマス公演で彼女たちは〝無期限武者修行〟ってことを発表したんですが、やっぱり他の現場も観て、自分たちもそうならなきゃいけないという一種の〝危機感〟を感じてもらいたかったんですよ」。

――その〝無期限武者修行〟。真意を聞きたかったんですよ。彼女たちは3B juniorのロッカジャポニカなの? それともこの流れで事実上の卒業なのか?

川上「結論から言うと、3B juniorのロッカジャポニカです。甘いと言われれば甘いんだけど、そもそも色んなユニットの集合体が3B juniorなんで。ちょうど『ももクロ×プロレス』の取材で越中詩郎さんと高城れにの対談をやったとき、越中さんから武者修行中の話を聞いた時期だったので」。

――え(笑)?

川上「要するに、メジャーデビューして3枚もシングルを出させてもらっているこの状況で、彼女たちにもっと3B juniorだけじゃなくて、大海を見てもらいたいと。その中で3B juniorにとどまってしまうと、動きがどうしても鈍ってしまう点があり」。


――かわいい子には旅をさせよ的な?

川上「今の若い子たちには、雑草魂というかなんというか、感情を入れる部分というか。なにくそっていう感覚が少ない気がするんですよ。恵まれちゃっていて、やっていればどんどん箱が大きくなっていくみたいな。実際はそうではないんで」。

――先人が築いた〝スタダアイドル〟システムが出来上がったあとだから、ある程度は仕方ない気はするけどね……。

川上「そうなんだけど、うちの場合はマネージメントなので、彼女たちが20歳になってから、25歳になったときのことも考える必要があって。アイドルとして頑張らなきゃいけないときは、全力で力を出し切らなきゃいけないんですよ。アイドルは駒ではないからさ。ロッカジャポニカにはいつも戻れた場所の扉を一度閉めようと」。

――独立自尊の精神を植え付けると(笑)。

川上「ロッカジャポニカもそうだけど、他のユニットもしかりです。今日なんかマジェスティックセブンはめちゃくちゃ気合入ってますよ。そういう意識改革の一環なので、卒業でもないし彼女たちの意識が変わってくれば、3B juniorに戻ってきます(笑)」。


――卒業じゃないんだね。でも、うちが作らせてもらってる〝3B junior原色図鑑〟からは外すんだよね?

川上「そうそう。そこはね、武者修行中は外してもらっていいですか。やっぱり、武者修行の意味がなくなってしまうので」。

――了解(笑)。ちなみに、卒業っていう単語。3B juniorとしての卒業っていう概念はあるのでしょうか?

川上「うちは卒業という概念はありません。本人の意思もあるだろうけど、3B juniorはGAEA JAPANなんですよ。プロレス団体で言うと」。

――え(笑)?

川上「長与千種が立ち上げたプロレス団体で……(中略)……俺、どうしてもプロレスに例えちゃうんだよね」。

――促成栽培ではなく、時間をかけてでも基礎がしっかりした〝本物〟を作り上げるってこと?

川上「そう。26人が3B juniorであるわけで」。

――新しいメンバーが入るという可能性はあるの?

川上「今の時点ではないです。この26人が一人前になること。俺としてもそこに重点を置きたいので」。

――卒業なし、新加入もなしの26人。他ではなかなかない素敵なことだと思います。26人の2017年の展望はいかがですか?

川上「そこは古屋が考えていると思います。特に問題だと思っていた定例公演。これは復活させます。1月から毎月。で、いいんだよな?」。

古屋「はい」。

川上「3B juniorとして行ったクリスマス1週間公演が、すごくよかったなと思ってるんですよ。だからどういう形なのかは発表を待ってほしけど、毎月やります」。


――4月1日にはEX THEATER ROPPONGIでの3B junior単独ライブも控えてますが、そこに向けての準備は?

川上「これは、色んな人に3B juniorを知ってもらいたいっていう気持ちはもちろんあるので、出られるところにはどんどん出していきたい。あとはうちのマンパワーの問題でもあるけど」。

――はちみつロケットは昨年末までに50本ライブを完走しましたが、他のユニットとかも出していきたいってことでしょうか?

川上「そう。マジェスティックセブンもすごく団結してきているし、奥澤村もリーフシトロンも。さくちゃんもこのあと新しいの突っ込みますから」。

――HUSTLE PRESSでもガンガン、彼女たちの可愛くなっているビジュアルを出していくから、チェックを……。

川上「あーーーーーー。もうね、うちの悪いところですから、ほんと申し訳ない。ふるやーーーーーー」。

公野・塚本・播磨「今年もよろしくおねがいしまーーーーす!」。

――せっかくだから写真撮りましょうか。

古屋「やめてください」。


公野・塚本・播磨「撮りましょうよーーー、古屋さーーーん」。

(写真撮影)

――このスタダのゆるい感じ大好きです(笑)。(インタビューは1月8日に収録)
 

 

 

 
 


 
 

川上アキラ(かわかみ・あきら)

生年月日:1974年9月10日
出身地:埼玉県
血液型:-

 
 

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スターダストプロモーション所属のマネージャー、プロデューサー。1998年入社。芸能3部にて、沢尻エリカ、早見あかり、ももいろクローバーZ、3B juniorなどを担当。2013年に役員に就任。配信サイト「LoGiRL」にて、毎週水曜日に「川上アキラの人のふんどしでひとり相撲」を担当。
 

詳しい情報は3B junior公式HPへ